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女装災難
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そして俺は女装のままの格好で仮装リレーに参加して1位を取ってから生徒会エリアに向かった。
「会長さまぁ~。好きですぅ~。抱いてぇ~」
体をしならせながらいつもよりキモい感じで言ってみると、それまで書類片手に何やら指示を飛ばしていた会長は俺を見て固まった。
「お前……はぁ……早く着替えろ」
「ええ~。会長さまがこういうの好きだと思ってぇ。僕これなら~抱いてもらえると思ったのにぃ~」
無い胸を会長の腕に押し付けながら言ってみるとすこぶる嫌そうな顔をされた。
「うぜぇ。離れろ。いいから着替えてこい」
「俺なら抱いてあげるよ? 正直ごみ虫でもその格好なら見られるもんだね!」
横から会計がしゃしゃり出てきてうざい。
つかキメェんだよ。脳みそちんこやろうが。
この俺でも抱けるとか守備範囲広すぎだろ。
「ええ~。大丈夫ですぅ。僕は会長さま一筋なのでぇ~。」
「いいから早く行け」
会長に押されて生徒会エリアを出されたのでしょうがなく俺は更衣室に向かった。
「なぁ、お前さっき応援団で踊ってた子だよなぁ?」
「可愛いねぇ。何組? 名前は?」
数人の生徒に囲まれそんな質問をされた。
どうやらこいつらは俺が嫌われ者の親衛隊長だとは気がついてないらしい。
「僕~、着替えないといけないんで~、そこどいてもらえます?」
「連れないじゃーん。なぁ俺らといいことしねぇ?」
「大丈夫だよー? 俺たちちょーうまいから~、ちょー気持ちよくしてあげるし~?」
俺がどけと言ってもへこたれず尚も道を塞ぎながら俺に話しかけてくる奴らにうんざりする。
「気持ちいいことねぇ~。わかった~。じゃあお兄さん達と行こうかなぁ~?」
そして二度と不毛な考えを起こさないようにギタギタにしてやろうかな。
そして男たちの後についていくと、またもや旧校舎だった。
旧校舎は悪の巣窟だなぁ。
「君のあられもない姿は、俺らがバーっちりカメラに納めてあげるからねぇ」
「そうしたら、俺らとずーっと気持ちいいことできるよ~」
男たちはニタニタと笑いながらそう言った。
「へぇ。でもお兄さんたち僕のこと知らないんだよねぇ?」
「そんなの後で調べるから、君が気にしなくていいんだよ? それとも今君から教えてくれる?」
「教えるわけないじゃーん。今からお前らぶちのめすのに」
「おうおう。威勢がいいねぇ。女の子の格好でそんな汚い言葉使っちゃダメだよ?」
「キモすぎ。わろた」
「はぁ!?」
「嫌、だからお前ら、キモすぎ。わろたっつってんだよ!!」
勢いのままぶん殴ろうとして、旧校舎入り口から生徒会長たちが走ってこちらに向かってるのを確認し動きを止めた。
なんでこんなとこに居んだよ。
俺が動きを止めたことでドスっと殴られて口の端が切れた。
「お前ら! ここで何をしている!!」
会長が飛び込んできて男たちは散り散りに逃げていった。
それを副会長や何人かの生徒が追いかけていって会長だけが俺のところに残った。
「お前……ちっ。これ使え」
会長は俺に向かってハンカチを差し出してきた。
は?
ああ。口の端か。
「え? ああ。大丈夫です~。血の汚れってなかなか落ちないしぃ。会長さま助けてくれてありがとうございましたっ」
「いい。このハンカチはやる」
「はい?」
「……あんな奴らに簡単に付いて言ってんじゃねぇぞ」
会長はボソッと呟いて捕まった生徒を確認しに行った。
「会長さまぁ~。好きですぅ~。抱いてぇ~」
体をしならせながらいつもよりキモい感じで言ってみると、それまで書類片手に何やら指示を飛ばしていた会長は俺を見て固まった。
「お前……はぁ……早く着替えろ」
「ええ~。会長さまがこういうの好きだと思ってぇ。僕これなら~抱いてもらえると思ったのにぃ~」
無い胸を会長の腕に押し付けながら言ってみるとすこぶる嫌そうな顔をされた。
「うぜぇ。離れろ。いいから着替えてこい」
「俺なら抱いてあげるよ? 正直ごみ虫でもその格好なら見られるもんだね!」
横から会計がしゃしゃり出てきてうざい。
つかキメェんだよ。脳みそちんこやろうが。
この俺でも抱けるとか守備範囲広すぎだろ。
「ええ~。大丈夫ですぅ。僕は会長さま一筋なのでぇ~。」
「いいから早く行け」
会長に押されて生徒会エリアを出されたのでしょうがなく俺は更衣室に向かった。
「なぁ、お前さっき応援団で踊ってた子だよなぁ?」
「可愛いねぇ。何組? 名前は?」
数人の生徒に囲まれそんな質問をされた。
どうやらこいつらは俺が嫌われ者の親衛隊長だとは気がついてないらしい。
「僕~、着替えないといけないんで~、そこどいてもらえます?」
「連れないじゃーん。なぁ俺らといいことしねぇ?」
「大丈夫だよー? 俺たちちょーうまいから~、ちょー気持ちよくしてあげるし~?」
俺がどけと言ってもへこたれず尚も道を塞ぎながら俺に話しかけてくる奴らにうんざりする。
「気持ちいいことねぇ~。わかった~。じゃあお兄さん達と行こうかなぁ~?」
そして二度と不毛な考えを起こさないようにギタギタにしてやろうかな。
そして男たちの後についていくと、またもや旧校舎だった。
旧校舎は悪の巣窟だなぁ。
「君のあられもない姿は、俺らがバーっちりカメラに納めてあげるからねぇ」
「そうしたら、俺らとずーっと気持ちいいことできるよ~」
男たちはニタニタと笑いながらそう言った。
「へぇ。でもお兄さんたち僕のこと知らないんだよねぇ?」
「そんなの後で調べるから、君が気にしなくていいんだよ? それとも今君から教えてくれる?」
「教えるわけないじゃーん。今からお前らぶちのめすのに」
「おうおう。威勢がいいねぇ。女の子の格好でそんな汚い言葉使っちゃダメだよ?」
「キモすぎ。わろた」
「はぁ!?」
「嫌、だからお前ら、キモすぎ。わろたっつってんだよ!!」
勢いのままぶん殴ろうとして、旧校舎入り口から生徒会長たちが走ってこちらに向かってるのを確認し動きを止めた。
なんでこんなとこに居んだよ。
俺が動きを止めたことでドスっと殴られて口の端が切れた。
「お前ら! ここで何をしている!!」
会長が飛び込んできて男たちは散り散りに逃げていった。
それを副会長や何人かの生徒が追いかけていって会長だけが俺のところに残った。
「お前……ちっ。これ使え」
会長は俺に向かってハンカチを差し出してきた。
は?
ああ。口の端か。
「え? ああ。大丈夫です~。血の汚れってなかなか落ちないしぃ。会長さま助けてくれてありがとうございましたっ」
「いい。このハンカチはやる」
「はい?」
「……あんな奴らに簡単に付いて言ってんじゃねぇぞ」
会長はボソッと呟いて捕まった生徒を確認しに行った。
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