7 / 83
書記
しおりを挟む
「おい! 俺、お前が謝ってくれたら許してやるのに何で謝ってこないんだよ!!」
あれから数日経って転入生が怒りながらそう言ってきた。
「え~? 僕何か悪いことしたんだっけ~?」
「ひどいこと言っただろ!? 忘れたのかっ?」
「ん~。君がひどいこと言われたって思ってるならぁ、僕にはそんな記憶ないから僕は忘れているのかもねぇ」
「謝らないならもう許してやらないんだからなっ!? いいのかよ! もう話しかけてやらないぞ!!」
「うん、いいよぉ」
むしろ話しかけてくんな。
「おい、親衛隊長。客が来てるぞ」
ドアの付近から関わったことのない生徒にそう言われて見てみると書記がいた。
「あ! 琢磨じゃん!! 俺に会いにきてくれたのかっ!?」
すかさず転入生が叫んだ。
いやいや、親衛隊長に客って言ってただろ。
でも何で俺?
書記に近いていくと書記はオドオドし始めた。
「なぁに?」
俺がいつもの調子で尋ねると書記に封筒を押し付けらて反射で受け取ってしまった。
「なぁなぁなぁ、俺に会いに来たんだろ!? って、何でこいつに封筒なんか渡してんだ!? 手紙か!? 俺にも書けよ! 親衛隊長! それ俺にも読ませろ!」
転入生がそう言って俺の手から封筒を奪おうとするから俺はそれを避けて手紙を内ポケットにしまった。
「これはぁ、親衛隊の書類だよぉ。見ても面白くないよ」
「ふぅん。そうなのか! 書類なら仕方ないな!」
転入生はそれで興味を失ったのか他のクラスメートのところに話しかけに行った。
「あ……じゃあ僕はこれで! 手紙、は、早めに読んで欲しい……です」
「あ、うん」
そう返事をすると書記はビューンと音がするんじゃないかというくらいの勢いで去って行った。
いつも双子のもう一人と一緒に俺をゴミ虫扱いする様子からは考えられないくらいしおらしいな。
一応転入生に見えないように手紙を開いた。
『昼、旧校舎にて待つ』
……何だこれ果たし状か?
つか、この間あんな目にあったばっかの場所に呼び出すんじゃねぇよ。
しかも昼って、何時から何時の間にいるか言ってくれねぇと食事してから行けばいいのか分かんねぇじゃん。
腹減るのやだしなぁ。
俺はお昼になってから購買で弁当を2つ買ってから旧校舎に向かうことにした。
あれから数日経って転入生が怒りながらそう言ってきた。
「え~? 僕何か悪いことしたんだっけ~?」
「ひどいこと言っただろ!? 忘れたのかっ?」
「ん~。君がひどいこと言われたって思ってるならぁ、僕にはそんな記憶ないから僕は忘れているのかもねぇ」
「謝らないならもう許してやらないんだからなっ!? いいのかよ! もう話しかけてやらないぞ!!」
「うん、いいよぉ」
むしろ話しかけてくんな。
「おい、親衛隊長。客が来てるぞ」
ドアの付近から関わったことのない生徒にそう言われて見てみると書記がいた。
「あ! 琢磨じゃん!! 俺に会いにきてくれたのかっ!?」
すかさず転入生が叫んだ。
いやいや、親衛隊長に客って言ってただろ。
でも何で俺?
書記に近いていくと書記はオドオドし始めた。
「なぁに?」
俺がいつもの調子で尋ねると書記に封筒を押し付けらて反射で受け取ってしまった。
「なぁなぁなぁ、俺に会いに来たんだろ!? って、何でこいつに封筒なんか渡してんだ!? 手紙か!? 俺にも書けよ! 親衛隊長! それ俺にも読ませろ!」
転入生がそう言って俺の手から封筒を奪おうとするから俺はそれを避けて手紙を内ポケットにしまった。
「これはぁ、親衛隊の書類だよぉ。見ても面白くないよ」
「ふぅん。そうなのか! 書類なら仕方ないな!」
転入生はそれで興味を失ったのか他のクラスメートのところに話しかけに行った。
「あ……じゃあ僕はこれで! 手紙、は、早めに読んで欲しい……です」
「あ、うん」
そう返事をすると書記はビューンと音がするんじゃないかというくらいの勢いで去って行った。
いつも双子のもう一人と一緒に俺をゴミ虫扱いする様子からは考えられないくらいしおらしいな。
一応転入生に見えないように手紙を開いた。
『昼、旧校舎にて待つ』
……何だこれ果たし状か?
つか、この間あんな目にあったばっかの場所に呼び出すんじゃねぇよ。
しかも昼って、何時から何時の間にいるか言ってくれねぇと食事してから行けばいいのか分かんねぇじゃん。
腹減るのやだしなぁ。
俺はお昼になってから購買で弁当を2つ買ってから旧校舎に向かうことにした。
78
お気に入りに追加
1,398
あなたにおすすめの小説
総受けルート確定のBLゲーの主人公に転生してしまったんだけど、ここからソロエンドを迎えるにはどうすればいい?
寺一(テライチ)
BL
──妹よ。にいちゃんは、これから五人の男に抱かれるかもしれません。
ユズイはシスコン気味なことを除けばごくふつうの男子高校生。
ある日、熱をだした妹にかわって彼女が予約したゲームを店まで取りにいくことに。
その帰り道、ユズイは階段から足を踏みはずして命を落としてしまう。
そこに現れた女神さまは「あなたはこんなにはやく死ぬはずではなかった、お詫びに好きな条件で転生させてあげます」と言う。
それに「チート転生がしてみたい」と答えるユズイ。
女神さまは喜んで願いを叶えてくれた……ただしBLゲーの世界で。
BLゲーでのチート。それはとにかく攻略対象の好感度がバグレベルで上がっていくということ。
このままではなにもしなくても総受けルートが確定してしまう!
男にモテても仕方ないとユズイはソロエンドを目指すが、チートを望んだ代償は大きくて……!?
溺愛&執着されまくりの学園ラブコメです。
六日の菖蒲
あこ
BL
突然一方的に別れを告げられた紫はその後、理由を目の当たりにする。
落ち込んで行く紫を見ていた萌葱は、図らずも自分と向き合う事になった。
▷ 王道?全寮制学園ものっぽい学園が舞台です。
▷ 同室の紫と萌葱を中心にその脇でアンチ王道な展開ですが、アンチの影は薄め(のはず)
▷ 身代わりにされてた受けが幸せになるまで、が目標。
▷ 見た目不良な萌葱は不良ではありません。見た目だけ。そして世話焼き(紫限定)です。
▷ 紫はのほほん健気な普通顔です。でも雰囲気補正でちょっと可愛く見えます。
▷ 章や作品タイトルの頭に『★』があるものは、個人サイトでリクエストしていただいたものです。こちらではいただいたリクエスト内容やお礼などの後書きを省略させていただいています。
皇帝陛下の精子検査
雲丹はち
BL
弱冠25歳にして帝国全土の統一を果たした若き皇帝マクシミリアン。
しかし彼は政務に追われ、いまだ妃すら迎えられていなかった。
このままでは世継ぎが産まれるかどうかも分からない。
焦れた官僚たちに迫られ、マクシミリアンは世にも屈辱的な『検査』を受けさせられることに――!?
目立たないでと言われても
みつば
BL
「お願いだから、目立たないで。」
******
山奥にある私立琴森学園。この学園に季節外れの転入生がやってきた。担任に頼まれて転入生の世話をすることになってしまった俺、藤崎湊人。引き受けたはいいけど、この転入生はこの学園の人気者に気に入られてしまって……
25話で本編完結+番外編4話
転生したけど赤ちゃんの頃から運命に囲われてて鬱陶しい
翡翠飾
BL
普通に高校生として学校に通っていたはずだが、気が付いたら雨の中道端で動けなくなっていた。寒くて死にかけていたら、通りかかった馬車から降りてきた12歳くらいの美少年に拾われ、何やら大きい屋敷に連れていかれる。
それから温かいご飯食べさせてもらったり、お風呂に入れてもらったり、柔らかいベッドで寝かせてもらったり、撫でてもらったり、ボールとかもらったり、それを投げてもらったり───ん?
「え、俺何か、犬になってない?」
豹獣人の番大好き大公子(12)×ポメラニアン獣人転生者(1)の話。
※どんどん年齢は上がっていきます。
※設定が多く感じたのでオメガバースを無くしました。
心からの愛してる
マツユキ
BL
転入生が来た事により一人になってしまった結良。仕事に追われる日々が続く中、ついに体力の限界で倒れてしまう。過労がたたり数日入院している間にリコールされてしまい、あろうことか仕事をしていなかったのは結良だと噂で学園中に広まってしまっていた。
全寮制男子校
嫌われから固定で溺愛目指して頑張ります
※話の内容は全てフィクションになります。現実世界ではありえない設定等ありますのでご了承ください
あなたの隣で初めての恋を知る
ななもりあや
BL
5歳のときバス事故で両親を失った四季。足に大怪我を負い車椅子での生活を余儀なくされる。しらさぎが丘養護施設で育ち、高校卒業後、施設を出て一人暮らしをはじめる。
その日暮らしの苦しい生活でも決して明るさを失わない四季。
そんなある日、突然の雷雨に身の危険を感じ、雨宿りするためにあるマンションの駐車場に避難する四季。そこで、運命の出会いをすることに。
一回りも年上の彼に一目惚れされ溺愛される四季。
初めての恋に戸惑いつつも四季は、やがて彼を愛するようになる。
表紙絵は絵師のkaworineさんに描いていただきました。
病んでる僕は、
蒼紫
BL
『特に理由もなく、
この世界が嫌になった。
愛されたい
でも、縛られたくない
寂しいのも
めんどくさいのも
全部嫌なんだ。』
特に取り柄もなく、短気で、我儘で、それでいて臆病で繊細。
そんな少年が王道学園に転校してきた5月7日。
彼が転校してきて何もかもが、少しずつ変わっていく。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
最初のみ三人称 その後は基本一人称です。
お知らせをお読みください。
エブリスタでも投稿してましたがこちらをメインで活動しようと思います。
(エブリスタには改訂前のものしか載せてません)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる