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食堂2
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「うげぇ、また来たゴミ虫」
食堂に入った俺を確認して会計がそう言ってきた。
マジでウゼェなこいつ。
俺のことが嫌なら生徒会専用エリア行けっつうんだよ。
「おい! 親衛隊長にそんなこと言うなよ!! 俺の友達なんだぞっ!」
俺の横で転入生が叫んだ。
耳が痛い。
つかマジで親衛隊長って呼んでるし。
馬鹿だなこいつ。
できれば離れたところで叫んで欲しい。
いや、できれば叫ばないで欲しい。
「友達ぃ~? ていうか君見たことない顔だけど誰?」
会計は転入生のメガネを取って顔を確認したようだ。
こちらからは転入生は見えないが会計と会長がその顔を見て驚いた顔をしていた。
「今日からそいつの学年に転入してきた生徒だろう。生徒会に報告が上がっていた。転入生だから何も分からないと思って嘘吹き込んで友達になろうとしたんだろ? ゴミ虫」
「僕はぁ」
「俺は椿 真宏だ! なぁなぁなぁ、お前らってめっちゃかっこいい顔してるなっ。名前なんて言うんだ? 教えろよ!」
否定しようとしたけど転入生に遮られて何も言えなかった。
「俺は生徒会会計の早乙女 逸派だよ。よろしくねマヒロちゃん」
「イツハ! よろしくな! だけど俺は男なんだからちゃん付けなんてすんなよっ」
「ごめんねぇ。あんまり可愛いからさ」
「俺は可愛くないっ。なぁなぁ、お前は? お前の名前はなんて言うんだ!?」
「俺は生徒会長の西園寺 敬浩だ」
「よろしくな! タカヒロ!」
「ああ。マヒロ。こんなゴミ虫といたらダメだ」
「ゴミ虫ってまさか親衛隊長のことか!? こいつは俺の友達だ! ひどいこと言うなよ!」
転入生がそう言うと2人はサッと睨んできた。
いやいや、俺関係ないからね?
まぁいいか。ここらでこのうざい転入生からも嫌われておこう。
「君さぁ、さっきから何? 僕は生徒会の皆様とお話ししたいのに遮らないでよねぇ」
「親衛隊長はこんな奴らと話したいのか!?」
「そうだよぉ。僕は生徒会長様の親衛隊長だよぉ? だから僕を差し置いて会長様と話すなんて許せないなぁ」
「ひ、ひどいこと言うなよぉ~、うわぁ~ん」
え、今ので泣くのか?
「俺が誰と話そうがゴミ虫には関係ないだろう。おい、マヒロ。これで分かったろ。こいつとは一緒に居ない方がいい」
転入生はぐすんぐすん言いながら会長の腕に抱かれていた。
どうでもいいが腹減ったなぁ。
「もうお前出ていけ。ゴミ虫がいると不快だ」
はぁ? だから! お前らが生徒会専用エリア行けよ!!!
「え~。僕は会長様たちと食べたいのになぁ。会長様たちもそう思ってくれているんだと思ってましたぁ」
「はぁ? そんなこと思ってるわけないじゃん!」
会計がすかさずそう言ってきた。
「だってぇ、生徒会専用エリアがあるのに、いつも“僕が”居る一般エリアに居るんですもん。だから僕と一緒に食べたいって思ってくれてるって思ってましたぁ」
「勘違いも甚だしい」
会長の頭がピキピキいってるのが聞こえてくるんじゃないかと思うくらいおっかない顔をしている。
「なぁなぁなぁ、生徒会専用エリアって俺行ってみたい! そっちで飯食おうぜ!!」
「んー。マヒロちゃんがそう言うなら行こうか」
行け行け。
そして会長と会計と転入生は去って行った。
俺は針の筵状態の食堂で何食わぬ顔をしてご飯をかっ込んでから、いつもの一服エリアに向かった。
食堂に入った俺を確認して会計がそう言ってきた。
マジでウゼェなこいつ。
俺のことが嫌なら生徒会専用エリア行けっつうんだよ。
「おい! 親衛隊長にそんなこと言うなよ!! 俺の友達なんだぞっ!」
俺の横で転入生が叫んだ。
耳が痛い。
つかマジで親衛隊長って呼んでるし。
馬鹿だなこいつ。
できれば離れたところで叫んで欲しい。
いや、できれば叫ばないで欲しい。
「友達ぃ~? ていうか君見たことない顔だけど誰?」
会計は転入生のメガネを取って顔を確認したようだ。
こちらからは転入生は見えないが会計と会長がその顔を見て驚いた顔をしていた。
「今日からそいつの学年に転入してきた生徒だろう。生徒会に報告が上がっていた。転入生だから何も分からないと思って嘘吹き込んで友達になろうとしたんだろ? ゴミ虫」
「僕はぁ」
「俺は椿 真宏だ! なぁなぁなぁ、お前らってめっちゃかっこいい顔してるなっ。名前なんて言うんだ? 教えろよ!」
否定しようとしたけど転入生に遮られて何も言えなかった。
「俺は生徒会会計の早乙女 逸派だよ。よろしくねマヒロちゃん」
「イツハ! よろしくな! だけど俺は男なんだからちゃん付けなんてすんなよっ」
「ごめんねぇ。あんまり可愛いからさ」
「俺は可愛くないっ。なぁなぁ、お前は? お前の名前はなんて言うんだ!?」
「俺は生徒会長の西園寺 敬浩だ」
「よろしくな! タカヒロ!」
「ああ。マヒロ。こんなゴミ虫といたらダメだ」
「ゴミ虫ってまさか親衛隊長のことか!? こいつは俺の友達だ! ひどいこと言うなよ!」
転入生がそう言うと2人はサッと睨んできた。
いやいや、俺関係ないからね?
まぁいいか。ここらでこのうざい転入生からも嫌われておこう。
「君さぁ、さっきから何? 僕は生徒会の皆様とお話ししたいのに遮らないでよねぇ」
「親衛隊長はこんな奴らと話したいのか!?」
「そうだよぉ。僕は生徒会長様の親衛隊長だよぉ? だから僕を差し置いて会長様と話すなんて許せないなぁ」
「ひ、ひどいこと言うなよぉ~、うわぁ~ん」
え、今ので泣くのか?
「俺が誰と話そうがゴミ虫には関係ないだろう。おい、マヒロ。これで分かったろ。こいつとは一緒に居ない方がいい」
転入生はぐすんぐすん言いながら会長の腕に抱かれていた。
どうでもいいが腹減ったなぁ。
「もうお前出ていけ。ゴミ虫がいると不快だ」
はぁ? だから! お前らが生徒会専用エリア行けよ!!!
「え~。僕は会長様たちと食べたいのになぁ。会長様たちもそう思ってくれているんだと思ってましたぁ」
「はぁ? そんなこと思ってるわけないじゃん!」
会計がすかさずそう言ってきた。
「だってぇ、生徒会専用エリアがあるのに、いつも“僕が”居る一般エリアに居るんですもん。だから僕と一緒に食べたいって思ってくれてるって思ってましたぁ」
「勘違いも甚だしい」
会長の頭がピキピキいってるのが聞こえてくるんじゃないかと思うくらいおっかない顔をしている。
「なぁなぁなぁ、生徒会専用エリアって俺行ってみたい! そっちで飯食おうぜ!!」
「んー。マヒロちゃんがそう言うなら行こうか」
行け行け。
そして会長と会計と転入生は去って行った。
俺は針の筵状態の食堂で何食わぬ顔をしてご飯をかっ込んでから、いつもの一服エリアに向かった。
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