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コンコンとドアをノックされた。

「はーい」
「セン様、失礼いたします」
「グルガー……」
「さっそく名前を覚えていただいたようで光栄です」

グルガーはキラキラと胡散臭い笑顔でそう言った。

「なんの用?」
「ええ。セン様の初夜の準備をしにまいりました」
「初夜の準備……?」
「ええ、貴方様のお体は女性の体と違って自分から濡れることもなければ、解さないと入れることもままなりませんので」
「なんかすごい言われようだな。ってか入れるって何を」
「何ってナニをです」
「……ナニってなんだっけ」
「男性器ですよ。まぁ、我々の種族は触手状なので濡らす必要はないのですが」

よく考えてなかったけどさ、これって、これって。
俺が孕むってことは俺は男どもに種付けされるってことなのか?
いやいやそんなまさかだよね?

「俺は女の子とセックスするんだよね? ね?」
「?? いえ。このコロニーには男性の個体しかおりませんので必然的にセン様は男性とセックスすることになります」
「嫌だ! そんなの話が違いますぅ! だって俺が願ったのは誰か一人に絞らなくていい世界だ! 浮気し放題の世界だ!!」
「それは立派な心がけですね。もちろんここでは誰か一人に絞るなんて無粋なことは禁止されていますよ。あなた様の望んでいる通り、たくさんの男性とまぐわえます」
「違う違う! え? 違うよ! 俺が望んでんのはたくさんの女性とまぐわうこと!」
「申し訳ございません。それは望んだ時に言っていただかないと。私たちはもうあなた様を召喚してしまったのですから」
「え、クーリングオフして。お願い!」
「くーりんぐ……? なんですか。まぁとにかく時間がないので失礼します」

グルガーはそういうといきなり服を脱ぎ始めた。

「え、ちょ、なに!?」

グルガーが無言で裸になると、グルガーの背中からヌルヌルとした触手が生え出した。
エロ。エロいけど違う。
俺が望んでんのはこういうことじゃない。

その触手を俺に伸ばしてきて俺はいとも簡単につかまって、触手に両手両足を掴まれた。
グルガーは触手を使って俺の服を着用に脱がして真っ裸にさせられた。

「んっ、」
「気持ち良くなってきましたか? この触手から出ている液体は興奮作用があるのですよ」
「んぁ、ちょ……ぁぁっ、ひ、さわんなっ」
「大変お可愛らしい声です」

グルガーは俺の体を隅々まで触手で撫で回した後、乳首を弄り始めた。

「ふ……ん、ぁ、ひっ……、っぁ」
「ぷっくりと腫れて可愛らしい乳首ですね」
「あっぁ、っぁぁ、あ、ちょ……そこはっ!!」

穴の周りをぬるぬると撫で回していた細い触手が1本、俺のアナルに侵入してきた。

「んっぁ、ああ、ぁぁ、あ」
「やはりあなた様は素質がおありのようです。いくら媚薬入りだからと言ってここまで乱れる方はあまりいらっしゃらないですよ」
「な、でそんなこと、知ってんだよっ、んぁ」
「そりゃ、各コロニーから報告が上がりますので。もちろん、あなた様のことも他コロニーに報告書を提出いたしますよ」
「んんっ、やめ、そんな、っぁぁ」

アナルに入った触手は細いながらも1本ずつ徐々に増やされ、今はもう何本入っているのかわからなない。
数えたくもないし、そもそも気持ち良さで頭がいっぱいで数えることはできない。

「ぁぁ、あ、はぁ、ぁぁ、も、ふやすなぁ、っぁ」
「それでは、もうかなり状態もよくなってきましたので、陛下の元へ生みつけていただきに参りましょうか」
「やだ! あぁ、んぁ、嫌だ!!」

俺の必死の抵抗も意に返さずグルガーは自分だけ衣服を身につけるとアナルに触手が入ったまま俺を触手で持ち上げて移動し始めた。

まさか、この部屋からこの状態のまま出るつもりか!? 
何考えてんだこいつ!

「んぁ、はぁ、はぁ、ああ、やめ、ぁ、ちょ、なっぁ」

止めたいのに俺の口から出るのは喘ぎ声だけでアナルに触手が何本も入ったまま俺は城内を移動させられることになった。

あちこちで俺を見る男どもは揃いも揃ってイケメンばかりだが俺を見るその目はギラギラと獲物を狙う肉食獣の目をしていた。
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