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ルカ・ギルバー視点2
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生意気な子爵令息、キンデルは、候補と言う形ではあるが俺が欲しくてたまらないバトラルの夫になれる可能性がある。奴はおそらく俺の気持ちを知っていて、事あるごとにその地位をひけらかした。子爵令息といえど、将来は皇帝妃の夫だ。当然、犯罪者を排出したギルバー侯爵家の当主の俺との力関係も微妙で、俺から強く出ることも叶わない。けれど、バトラルがいるところでは、奴の嫌味は控えめで、たまにバトラルの目の前で言ったにしても、バトラルは俺のことを尊重してくれた。
基本的にアルファはベータやオメガよりも優れた能力を持って生まれる。特級アルファともなると、特にそうなるはずだが、キンデルは本当に特級アルファなのかと疑いたくなるほどに、ミスが多い人間だ。そしてそれを反省している様子もない。バトラルの夫候補にしては身分も低い。性格がよければまだ良いが、バトラル以外に対するコミュニケーションは最悪と言っても良い。
今すぐにでも奴を軍に放り込み、バトラルとの婚姻の前に性格を矯正してやりたいと思うくらいだ。
そして、キンデルのミスの中でも今回のミスは特にひどい。
オメガ性の人間が擬似的な発情状態になるような興奮作用のあるお茶を、バトラルに飲ませたのだ。キンデルが意図的にしたにしても、そうじゃないにしても、このようなミスはさすがに許されない。おそらく、キンデルはなんらかの処分が下るだろう。そして、その場にいた俺自身にも、監督不行届で処分が下る。もうきっと教育係としても側には置いてもらえなくなる。
擬似的なヒートだからか、本当のヒートに比べ俺が感じ取れる匂いは普段とそう変わらない。
だが、頬は赤く色づいて、辛そうに息を吐き出す唇はぷっくりとして目が離せなかった。
溢れ出るバトラルの色気に、キンデルの正気がなくならないうちに部屋から追い出し、俺も部屋を後にしようとした。この部屋は皇太子殿下かダッシュライド侯爵閣下が来るまで閉鎖し、ベータの護衛を多く付けなければと、いろいろ頭に巡らせて、バトラルから思考を逸らそうとしたが、バトラルが潤んだ瞳で俺を見上げ袖を掴んで止めたことで失敗に終わった。
「お離しください」
「おね、おねがっ。ちょっとで良いからっ」
「バトラル様」
やんわりと嗜めようと名前を呼ぶと、バトラルは掴んでいた袖からおずおずと手を離した。
「んん、ぁ、はぁ……、行って、だいじょ、ぶ。ごめんね」
辛そうな声だった。
今ここに縋れる相手は俺しかいないのに、俺が拒絶すればバトラルは辛そうながらも諦めたのだ。小さく震えるバトラルが哀れっぽくて、もうバトラルを1人放り出して、自分の欲望も無視して、この部屋から出ていくなどということは、俺にはできそうになかった。
「……ルカ……?」
不安そうに俺の名を呼ぶバトラルに今から俺は何をしようとしているのか。小さく舌を打ち、バトラルの膝裏に手を差し込んだ。
「ルカ……?」
「持ち上げんぞ」
「はっ? え、ちょ」
バトラルの体は羽布団のように軽かった。執務室の隣の部屋に運び、ベッドにおろし服を脱がせた。されるがままのバトラルが心配になると同時に、可愛くて仕方がない。
けれど、その小さな男性器が強く擦っていたせいで赤く腫れているのは見ていて痛々しかった。
「ちっ。やっぱ赤くなってんな。あんな擦るから」
「……ルカ?」
「なんだよ」
元はと言えばバトラルが誘ったくせに、怖気付いてしまったのか。だが、そうだとしても、バトラルには申し訳ないがもう俺は止まれそうにはない。
だが、次に言われた言葉は、俺が全く想像していなかった言葉だった。
「もしかして、二重人格、なの?」
今。聞きたいのがそれか?
バトラルの言葉を理解したと同時に面白くなって相当笑った。
普段の俺は演技だと説明したあと、我慢しきれなくなった俺は「ほら、後ろ向け」とバトラルをひっくり返した。バトラルが自らうつ伏せになるような時間を悠長に待っていられるほど、俺に余裕はなかった。
腰を掴みぐいっとあげて、四つん這いにしたバトラルの後ろ姿はえもいわれぬ程に扇情的で、目の前のオメガを逃してはダメだと俺の中の本能が叫んだ。バトラルが万が一にも逃げることのないようにその小さな体の上から覆うように、覆いかぶさって、バトラルの尻たぶの間に添えた。おそらく、へその上まで入るだろう。バトラルの背中に乗せた自分のそれが、バトラルの背中の3分の1以上の長さであることを確かめて、その卑猥さにより一層興奮した。
「はぁ……いれるぞ」
「ん」
ニュルリニュルリと尻たぶに擦り付ければ、バトラルはまるで期待しているかのようにピクピクと体を震わせ反応する。
バトラルが、俺のものだったのなら。
「あー、どうせなら」
そうだ、バトラルに手を出しているこの段階で俺の命はどうせない。
それならば、バトラルの中で命果てるのも一興かもしれない。
バトラルの右手をとり、ズチュンと挿入したと同時にバトラルに番のトゲを送り込んだ。
受け入れられなかったアルファの症状は様々で、すぐに絶命するものや、痛みや苦しみ、はたまた死んだ方がマシだと思うほどの痒みなど、様々だ。
それらの衝撃に備えていたが、掴んでいたバトラルの手はほんのりと暖かくなり、俺の心臓のあたりもポワリと暖かくなった。
「はっ……、俺を受け入れ、たのかっ。最悪死ぬ覚悟もできてたが、いい思い出ができた」
今この瞬間にバトラルの中で死ぬのが幸せかもと思っていた心は、バトラルに受け入れられたことであっさりと掌を返した。バトラルの番にしてもらってから死ぬほうがそりゃあ良いに決まっている。
「ぁっ、んんっ……ひんんぁ」
バトラルの中を味わい尽くすように腰を打ち付けた。
締め付けも、俺のそれにねっとりと絡みつくように動く肉壁も、何もかもが最高だ。
ーーーー
今回ギリギリエロまでたどり着けませんでした。すみません。
次回でルカ視点終わります!
基本的にアルファはベータやオメガよりも優れた能力を持って生まれる。特級アルファともなると、特にそうなるはずだが、キンデルは本当に特級アルファなのかと疑いたくなるほどに、ミスが多い人間だ。そしてそれを反省している様子もない。バトラルの夫候補にしては身分も低い。性格がよければまだ良いが、バトラル以外に対するコミュニケーションは最悪と言っても良い。
今すぐにでも奴を軍に放り込み、バトラルとの婚姻の前に性格を矯正してやりたいと思うくらいだ。
そして、キンデルのミスの中でも今回のミスは特にひどい。
オメガ性の人間が擬似的な発情状態になるような興奮作用のあるお茶を、バトラルに飲ませたのだ。キンデルが意図的にしたにしても、そうじゃないにしても、このようなミスはさすがに許されない。おそらく、キンデルはなんらかの処分が下るだろう。そして、その場にいた俺自身にも、監督不行届で処分が下る。もうきっと教育係としても側には置いてもらえなくなる。
擬似的なヒートだからか、本当のヒートに比べ俺が感じ取れる匂いは普段とそう変わらない。
だが、頬は赤く色づいて、辛そうに息を吐き出す唇はぷっくりとして目が離せなかった。
溢れ出るバトラルの色気に、キンデルの正気がなくならないうちに部屋から追い出し、俺も部屋を後にしようとした。この部屋は皇太子殿下かダッシュライド侯爵閣下が来るまで閉鎖し、ベータの護衛を多く付けなければと、いろいろ頭に巡らせて、バトラルから思考を逸らそうとしたが、バトラルが潤んだ瞳で俺を見上げ袖を掴んで止めたことで失敗に終わった。
「お離しください」
「おね、おねがっ。ちょっとで良いからっ」
「バトラル様」
やんわりと嗜めようと名前を呼ぶと、バトラルは掴んでいた袖からおずおずと手を離した。
「んん、ぁ、はぁ……、行って、だいじょ、ぶ。ごめんね」
辛そうな声だった。
今ここに縋れる相手は俺しかいないのに、俺が拒絶すればバトラルは辛そうながらも諦めたのだ。小さく震えるバトラルが哀れっぽくて、もうバトラルを1人放り出して、自分の欲望も無視して、この部屋から出ていくなどということは、俺にはできそうになかった。
「……ルカ……?」
不安そうに俺の名を呼ぶバトラルに今から俺は何をしようとしているのか。小さく舌を打ち、バトラルの膝裏に手を差し込んだ。
「ルカ……?」
「持ち上げんぞ」
「はっ? え、ちょ」
バトラルの体は羽布団のように軽かった。執務室の隣の部屋に運び、ベッドにおろし服を脱がせた。されるがままのバトラルが心配になると同時に、可愛くて仕方がない。
けれど、その小さな男性器が強く擦っていたせいで赤く腫れているのは見ていて痛々しかった。
「ちっ。やっぱ赤くなってんな。あんな擦るから」
「……ルカ?」
「なんだよ」
元はと言えばバトラルが誘ったくせに、怖気付いてしまったのか。だが、そうだとしても、バトラルには申し訳ないがもう俺は止まれそうにはない。
だが、次に言われた言葉は、俺が全く想像していなかった言葉だった。
「もしかして、二重人格、なの?」
今。聞きたいのがそれか?
バトラルの言葉を理解したと同時に面白くなって相当笑った。
普段の俺は演技だと説明したあと、我慢しきれなくなった俺は「ほら、後ろ向け」とバトラルをひっくり返した。バトラルが自らうつ伏せになるような時間を悠長に待っていられるほど、俺に余裕はなかった。
腰を掴みぐいっとあげて、四つん這いにしたバトラルの後ろ姿はえもいわれぬ程に扇情的で、目の前のオメガを逃してはダメだと俺の中の本能が叫んだ。バトラルが万が一にも逃げることのないようにその小さな体の上から覆うように、覆いかぶさって、バトラルの尻たぶの間に添えた。おそらく、へその上まで入るだろう。バトラルの背中に乗せた自分のそれが、バトラルの背中の3分の1以上の長さであることを確かめて、その卑猥さにより一層興奮した。
「はぁ……いれるぞ」
「ん」
ニュルリニュルリと尻たぶに擦り付ければ、バトラルはまるで期待しているかのようにピクピクと体を震わせ反応する。
バトラルが、俺のものだったのなら。
「あー、どうせなら」
そうだ、バトラルに手を出しているこの段階で俺の命はどうせない。
それならば、バトラルの中で命果てるのも一興かもしれない。
バトラルの右手をとり、ズチュンと挿入したと同時にバトラルに番のトゲを送り込んだ。
受け入れられなかったアルファの症状は様々で、すぐに絶命するものや、痛みや苦しみ、はたまた死んだ方がマシだと思うほどの痒みなど、様々だ。
それらの衝撃に備えていたが、掴んでいたバトラルの手はほんのりと暖かくなり、俺の心臓のあたりもポワリと暖かくなった。
「はっ……、俺を受け入れ、たのかっ。最悪死ぬ覚悟もできてたが、いい思い出ができた」
今この瞬間にバトラルの中で死ぬのが幸せかもと思っていた心は、バトラルに受け入れられたことであっさりと掌を返した。バトラルの番にしてもらってから死ぬほうがそりゃあ良いに決まっている。
「ぁっ、んんっ……ひんんぁ」
バトラルの中を味わい尽くすように腰を打ち付けた。
締め付けも、俺のそれにねっとりと絡みつくように動く肉壁も、何もかもが最高だ。
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