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俺たちは付き合うことになったけど、忙しくてまだそういうことをしていなかった。
エドガーの膨らみを見て何だか気恥ずかしくなり、誰も見ていないというのに大袈裟に目を逸らした。
そうしているうちにエドガーはモゾモゾと動いてうっすらと目を開いた。
「ん、寝てしまってたな」
「はい」
「汗もかいて気持ち悪いし、川で水浴びでもするか」
両手を上げて伸びをしながらそう言ったエドガーに俺はびっくりして「えっ」とエドガーを振り向いたけど、エドガーは特に気にした様子もなく立ち上がった。
「何してるんだ? 暗くなる前に行かないと」
「あ、えっと、分かった」
何とかうなずいて先を行くエドガーの後をついて歩いて、すぐに川についた。
人がいないからなのか水は透き通っていて綺麗な川だ。
俺たちは汗で濡れてしまった服をその川で洗ってから近くの木に干してから、川の水に飛び込んだ。
バシャン!!
水しぶきがあがり、程よく冷たい水に包まれると、先ほどまでの如何わしい気持ちも鎮まって、ただ冷たい水の心地よさに集中できた。体を摩って汗を流し、頭まで水に浸かってから出ると気持ちがいい。
水から顔を上げたタイミングで顔に水がかけられたので、エドガーの方を見ると悪戯が成功したことを喜ぶようにニッコリと笑っていた。
「やったな!」
「わあ」
俺も水をかけ返しすと、エドガーはバシャバシャと水の中を逃げたり、また水をかけて来たりで、もしも周りに人が居たとしたらドン引かれるのは確実だと思うほど、子供のようにはしゃぎまくった。
「あははは!!」
「わぁ! はは!」
そうしてはしゃいでいるうちに、いつしか俺たちは近づきすぎてお互い縺れあって水の中に倒れ込んだ。
水から勢いよく顔を出した後は2人して笑いながらはしゃぎすぎた体を支えあった。
水の外に出て、横の草むらに腰をおろすとドッと疲れが襲ってくる。
けれど服もまだ乾いていないので俺たちは陽の光で体を乾燥させつつ、時間を潰すことにした。
お互い体を支え合った状態のままで、座ったので距離は近く、体温を感じられるほどだ。
「エドガー、教官」
「今はもう教官じゃない」
「……エドガー……。俺、抱いて欲しいんだけど」
俺がそう言うと、あまりにも直接的な表現だったからかエドガーは目を見開いて俺を見た。
けど、さっき見たエドガーのもっこりのせいで俺は何だかムラムラが抑えられないんだ。
「……、俺もジルを抱きたい。が、そっちでいいのか?」
「そっち?」
「ジルは抱かれる方でいいのか?」
「俺は、エドガーに対して、そっちしか考えたことなかったよ……んっ」
俺が言い終わるのと同時にエドガーはキスをしてきた。
「ジル、愛してる」
「俺もっ、エドガーを愛してる」
エドガーの手は優しく俺のあちこちを触って、俺の熱は触られているだけでどんどんと高まっていた。
「んんっ、んぁ、はぁ」
「可愛いな。ジル」
撫で回していた手はやがて窄まりをほぐし始め、エドガーは体勢を変えてあろうことかそこに口をつけた。
「ぅぇっ!? ちょっ、そんなとこ舐めないで!!」
「んあ? ここには香油とか潤滑剤になるようなもの何もないから、こうするしかない」
「でも!」
「ジルを傷つけたくないんだ。我慢してくれ」
「んぁ…ッ……はぁ、ぁああ」
ヌメリとした舌が俺の中に入り込んできて、何とも言えないゾワゾワとした感覚が襲った。
けれどそれは次第にフワフワとした感覚になっていき、気持ち良さも感じて来た。
エドガーの手によって丁寧に広げられたそこに、ピトっとエドガーのそれを当てがわれて、俺のそこは期待してヒクヒクとなっているのが分かる。
そしてゆっくりと入って来た。
ピュッ
「っ!!」
まだ最後まで入り切っていないのに、俺のそれからは、白い液体が飛び出た。
声にならない声を上げ、恥ずかしい気持ちでいっぱいになった。
「ごめん、ジル」
「ぅあっ、何でっ」
エドガーのそこはもう、体験したことのないような大きさに成長し、俺の中を圧迫した。
「はぁ……だめだ。ごめんな。ほんとに可愛すぎて抑えられない」
「ぁあっ、ぁ、っ、ん」
切羽詰まった声が上から降って来たけど、エドガーの動きは緩慢で俺の体を気遣ってくれていることは分かった。
この体では初めての行為ではあるものの、未だかつてないほどのエドガーの大きさに、俺は嬉しくなっていた。好きな人に自分で興奮してもらえると言うのは、ある意味下手な言葉よりも納得できる時がある。
俺は足でエドガーを挟み込んでエドガーをグッと自分に押し込むように引き寄せた。
「!! っ、ジル、あんまり煽らないでくれ」
「何で」
「抑えが効かなくなるっ、傷つけたくないと、言っただろ」
「抑える必要なんてないです。俺はエドガーが好きだから、エドガーの全部を受け止めたい」
「っ……ああ、もう」
エドガーは一度目をギュッと瞑った後、次に目を開けた時は獣のような目をして俺を見ていた。
「んぁあっ、はぁ、んんっ……ッ、ぁは、はげしっ、んぁ」
奥に、奥に、というように、腰を深くまで突き立てられて俺もどんどん追い詰められていく。
「はぁ、はあっん……ぁ、ん、あ」
エドガーは俺の顔中ににキスの雨を降らせながら、一心不乱に俺を求めてくれた。
「ああっ、ジル!」
「んんっ」
ほぼ同時くらい射精して、エドガーは俺の体の上に倒れ込んできた。
お互い好きあって、求め合って、今は体が疲れ切っているけど、心はとても満たされていた。
エドガーの膨らみを見て何だか気恥ずかしくなり、誰も見ていないというのに大袈裟に目を逸らした。
そうしているうちにエドガーはモゾモゾと動いてうっすらと目を開いた。
「ん、寝てしまってたな」
「はい」
「汗もかいて気持ち悪いし、川で水浴びでもするか」
両手を上げて伸びをしながらそう言ったエドガーに俺はびっくりして「えっ」とエドガーを振り向いたけど、エドガーは特に気にした様子もなく立ち上がった。
「何してるんだ? 暗くなる前に行かないと」
「あ、えっと、分かった」
何とかうなずいて先を行くエドガーの後をついて歩いて、すぐに川についた。
人がいないからなのか水は透き通っていて綺麗な川だ。
俺たちは汗で濡れてしまった服をその川で洗ってから近くの木に干してから、川の水に飛び込んだ。
バシャン!!
水しぶきがあがり、程よく冷たい水に包まれると、先ほどまでの如何わしい気持ちも鎮まって、ただ冷たい水の心地よさに集中できた。体を摩って汗を流し、頭まで水に浸かってから出ると気持ちがいい。
水から顔を上げたタイミングで顔に水がかけられたので、エドガーの方を見ると悪戯が成功したことを喜ぶようにニッコリと笑っていた。
「やったな!」
「わあ」
俺も水をかけ返しすと、エドガーはバシャバシャと水の中を逃げたり、また水をかけて来たりで、もしも周りに人が居たとしたらドン引かれるのは確実だと思うほど、子供のようにはしゃぎまくった。
「あははは!!」
「わぁ! はは!」
そうしてはしゃいでいるうちに、いつしか俺たちは近づきすぎてお互い縺れあって水の中に倒れ込んだ。
水から勢いよく顔を出した後は2人して笑いながらはしゃぎすぎた体を支えあった。
水の外に出て、横の草むらに腰をおろすとドッと疲れが襲ってくる。
けれど服もまだ乾いていないので俺たちは陽の光で体を乾燥させつつ、時間を潰すことにした。
お互い体を支え合った状態のままで、座ったので距離は近く、体温を感じられるほどだ。
「エドガー、教官」
「今はもう教官じゃない」
「……エドガー……。俺、抱いて欲しいんだけど」
俺がそう言うと、あまりにも直接的な表現だったからかエドガーは目を見開いて俺を見た。
けど、さっき見たエドガーのもっこりのせいで俺は何だかムラムラが抑えられないんだ。
「……、俺もジルを抱きたい。が、そっちでいいのか?」
「そっち?」
「ジルは抱かれる方でいいのか?」
「俺は、エドガーに対して、そっちしか考えたことなかったよ……んっ」
俺が言い終わるのと同時にエドガーはキスをしてきた。
「ジル、愛してる」
「俺もっ、エドガーを愛してる」
エドガーの手は優しく俺のあちこちを触って、俺の熱は触られているだけでどんどんと高まっていた。
「んんっ、んぁ、はぁ」
「可愛いな。ジル」
撫で回していた手はやがて窄まりをほぐし始め、エドガーは体勢を変えてあろうことかそこに口をつけた。
「ぅぇっ!? ちょっ、そんなとこ舐めないで!!」
「んあ? ここには香油とか潤滑剤になるようなもの何もないから、こうするしかない」
「でも!」
「ジルを傷つけたくないんだ。我慢してくれ」
「んぁ…ッ……はぁ、ぁああ」
ヌメリとした舌が俺の中に入り込んできて、何とも言えないゾワゾワとした感覚が襲った。
けれどそれは次第にフワフワとした感覚になっていき、気持ち良さも感じて来た。
エドガーの手によって丁寧に広げられたそこに、ピトっとエドガーのそれを当てがわれて、俺のそこは期待してヒクヒクとなっているのが分かる。
そしてゆっくりと入って来た。
ピュッ
「っ!!」
まだ最後まで入り切っていないのに、俺のそれからは、白い液体が飛び出た。
声にならない声を上げ、恥ずかしい気持ちでいっぱいになった。
「ごめん、ジル」
「ぅあっ、何でっ」
エドガーのそこはもう、体験したことのないような大きさに成長し、俺の中を圧迫した。
「はぁ……だめだ。ごめんな。ほんとに可愛すぎて抑えられない」
「ぁあっ、ぁ、っ、ん」
切羽詰まった声が上から降って来たけど、エドガーの動きは緩慢で俺の体を気遣ってくれていることは分かった。
この体では初めての行為ではあるものの、未だかつてないほどのエドガーの大きさに、俺は嬉しくなっていた。好きな人に自分で興奮してもらえると言うのは、ある意味下手な言葉よりも納得できる時がある。
俺は足でエドガーを挟み込んでエドガーをグッと自分に押し込むように引き寄せた。
「!! っ、ジル、あんまり煽らないでくれ」
「何で」
「抑えが効かなくなるっ、傷つけたくないと、言っただろ」
「抑える必要なんてないです。俺はエドガーが好きだから、エドガーの全部を受け止めたい」
「っ……ああ、もう」
エドガーは一度目をギュッと瞑った後、次に目を開けた時は獣のような目をして俺を見ていた。
「んぁあっ、はぁ、んんっ……ッ、ぁは、はげしっ、んぁ」
奥に、奥に、というように、腰を深くまで突き立てられて俺もどんどん追い詰められていく。
「はぁ、はあっん……ぁ、ん、あ」
エドガーは俺の顔中ににキスの雨を降らせながら、一心不乱に俺を求めてくれた。
「ああっ、ジル!」
「んんっ」
ほぼ同時くらい射精して、エドガーは俺の体の上に倒れ込んできた。
お互い好きあって、求め合って、今は体が疲れ切っているけど、心はとても満たされていた。
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