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衝動と散らばる感情
ー優大ー揺るがす存在 2
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「だって、ぶっ潰せるから。咲き誇って群青をね」
は?何、言っちゃってんの。喧嘩売ってる?
売られた喧嘩は買うけど。
「あの、いきなり来て何言ってんすか」
心配してか康太が入ってきた。タイミングが良かったな。快先輩が居たら半殺しにされてるよ。
まあ、僕の手でめった刺しにしてやりたいがね。
「あ、すみません。咲き誇って群青ってオワコンのバンド、復活してるんでつい」
「はあ? 殺されたいの? 生意気言うのやめてくんない。ぽっと出のクソバンドのくせに」
イラッとから言い返してやった。
何なのこのボーカル、むかつく。
「怖いですよ先輩。お手柔らかにお願いします」
こいつ、僕と同じタイプか?
性格が悪すぎるだろ。
「君が最初に吹っかけてきたんすよ。優大、あまり乗っかるとまずいよ」
康太が止めてくれるから良かったものの、この男をぶん殴ってやりたい気持ちだ。
晴という男は馬鹿にしたかのように笑った。
ねえ、その笑い方止めてよ。あっくんみたいじゃん。
「ふっ。だって腹が立つんです。俺の大切なものを奪ったから。優大さん。心当たり、あるでしょう?」
こいつの大切なものを奪ったって何言ってんの。
もしかして真希ちゃんじゃないよね。
あっくんが取り返しに来たの?
まさか。そんなはず……
「意味分かんないんだけど。勘違いも程々にしてくれる?」
「勘違い、ですか。そう思ってくださって、結構です。奪われたら、全力で奪い返すのみなので」
こいつの笑顔、気持ち悪い。顔立ちが整ってるから尚更、気味悪く感じる。
片方だけ口角が上がった笑みが凄く嫌だ。
「西崎 真希」
今、なんて言った?
思わず言った言葉に、男は更に妖しく笑みを浮かべた。
何でお前の口からその名前が?
「彼女が前に歳上の彼と付き合ってた話、知ってますよね」
「それが何? 今は僕の彼女なんだけど」
「それ、俺です。元彼」
元彼? 真希ちゃんの? 嘘だ。
でも、嘘だとしたら何で彼女を知ってるんだ?
怖くなって、全身の体温が下がってるように感じた。
気持ち悪い。
「奪った罪は重いですよ、優大さん。覚悟してくださいね。では、失礼致します」
ひらひらする手の振り方まで、そっくりだ。
嫌だ、嫌だよ!
彼が帰るタイミングと丁度入れ替えで、快先輩が戻ってきた。
「おお! なんか、藍来みたいな色男だったな。新入りのバンドか? 確か……」
快先輩までそんなこと言うの。
「Vanilla、だって。僕に喧嘩売ってきた。最悪過ぎる。それに真希ちゃんを知ってた。元彼なんだって」
本当に最悪だ。あいつ、本当に化けて出てきた?
恐ろしすぎて、トイレで吐いてしまった。
メンバーは緊張し過ぎだって心配してくれたけど。
……そうじゃないんだよ。
は?何、言っちゃってんの。喧嘩売ってる?
売られた喧嘩は買うけど。
「あの、いきなり来て何言ってんすか」
心配してか康太が入ってきた。タイミングが良かったな。快先輩が居たら半殺しにされてるよ。
まあ、僕の手でめった刺しにしてやりたいがね。
「あ、すみません。咲き誇って群青ってオワコンのバンド、復活してるんでつい」
「はあ? 殺されたいの? 生意気言うのやめてくんない。ぽっと出のクソバンドのくせに」
イラッとから言い返してやった。
何なのこのボーカル、むかつく。
「怖いですよ先輩。お手柔らかにお願いします」
こいつ、僕と同じタイプか?
性格が悪すぎるだろ。
「君が最初に吹っかけてきたんすよ。優大、あまり乗っかるとまずいよ」
康太が止めてくれるから良かったものの、この男をぶん殴ってやりたい気持ちだ。
晴という男は馬鹿にしたかのように笑った。
ねえ、その笑い方止めてよ。あっくんみたいじゃん。
「ふっ。だって腹が立つんです。俺の大切なものを奪ったから。優大さん。心当たり、あるでしょう?」
こいつの大切なものを奪ったって何言ってんの。
もしかして真希ちゃんじゃないよね。
あっくんが取り返しに来たの?
まさか。そんなはず……
「意味分かんないんだけど。勘違いも程々にしてくれる?」
「勘違い、ですか。そう思ってくださって、結構です。奪われたら、全力で奪い返すのみなので」
こいつの笑顔、気持ち悪い。顔立ちが整ってるから尚更、気味悪く感じる。
片方だけ口角が上がった笑みが凄く嫌だ。
「西崎 真希」
今、なんて言った?
思わず言った言葉に、男は更に妖しく笑みを浮かべた。
何でお前の口からその名前が?
「彼女が前に歳上の彼と付き合ってた話、知ってますよね」
「それが何? 今は僕の彼女なんだけど」
「それ、俺です。元彼」
元彼? 真希ちゃんの? 嘘だ。
でも、嘘だとしたら何で彼女を知ってるんだ?
怖くなって、全身の体温が下がってるように感じた。
気持ち悪い。
「奪った罪は重いですよ、優大さん。覚悟してくださいね。では、失礼致します」
ひらひらする手の振り方まで、そっくりだ。
嫌だ、嫌だよ!
彼が帰るタイミングと丁度入れ替えで、快先輩が戻ってきた。
「おお! なんか、藍来みたいな色男だったな。新入りのバンドか? 確か……」
快先輩までそんなこと言うの。
「Vanilla、だって。僕に喧嘩売ってきた。最悪過ぎる。それに真希ちゃんを知ってた。元彼なんだって」
本当に最悪だ。あいつ、本当に化けて出てきた?
恐ろしすぎて、トイレで吐いてしまった。
メンバーは緊張し過ぎだって心配してくれたけど。
……そうじゃないんだよ。
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