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うごきだす感情
ー藍来ー止めてくれ 2
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「優大、お前を殺してやりたいくらいだよ」
「どうやって殺すの」
勿論、お前が1番苦しむやり方でだ。
ボロボロにしてやらないとな、俺の気が済むまで。
吐き捨てるように言ってやった。
そんな発言に優大がキレた。
「馬鹿じゃないの、幽霊ごときに殺せるはずないじゃん。冗談は休み休み言いな。むしろ僕があっくんを殺してやろうか。 真希ちゃんの為ならもう1度死ねるって言ったよね。でも僕に沢山殺されて、何回でも死んだら? 」
馬鹿はお前だろ、真希を奪おうなんて。
それに、お前に俺は殺せないだろ。
本当に化けて出てきて、殺してやる。 呪う。
その冷めきってる表情が余計にイライラする。
「あーあ。あっくんがそんな態度なら、真希ちゃんにブレスレットを返したくなくなっちゃうな」
一体どこまで俺をおちょくれば気が済むんだ、こいつ。
本当に性格が悪い男だ。
真希の所に連れて行ってもらわないと、帰れない。
だって俺は水晶に宿ってるから。
このままだと最悪、2度と彼女の元に帰れないかもしれない。
今思ったけど、かなりまずい状況じゃないか?
どうしよう。不安で心がいっぱいになってきた。
自由がきかないわけだから、好き勝手されてしまうかもしれない。
優大の事だ、俺の態度が気に入らなければブレスレットをその辺に捨てる可能性だってある。
……いや、考えすぎか
真希はエンジェルフェザークォーツを大切にしている。
それを捨てようなんてきっと、彼もそこまで俺に対して鬼では無いはず。
性格はこの上なく悪い。 最低な程ではあるが。
人の物を捨てるとか、常識に外れたことは流石にしないよな。
大丈夫だろう。
でも直ぐには帰れないな。
次2人が会うのは何時だったか。
確か優大がスケジュール帳に、真希と会うって書いてたのが金曜。
その日まで、帰れないのかよ。最悪過ぎる。
どうにかならないものか、いやどう考えても無理だ。
何で優大はブレスレットを持っていったか、それは真希にもう1度会うためだ。
だから、間違いなく帰れる。
でも、離れている時間が長くなると困る。
とにかく心配だ。俺が傍に居ないと。
そうあせれば焦るほど、どうにもならないと絶望する。
一滴ですらも零したくない。大切な思いが流れてしまいそうだから。ぎゅっと目を閉じる。
真希に何かあったら……
苦しんでる彼女が頭の中で嫌に浮かぶ。
もう1度死んでしまいそうなくらい、心に強い痛みがはしる。
唇を噛んで、どうしようもない悲しみを味わうほかなかった。
「どうやって殺すの」
勿論、お前が1番苦しむやり方でだ。
ボロボロにしてやらないとな、俺の気が済むまで。
吐き捨てるように言ってやった。
そんな発言に優大がキレた。
「馬鹿じゃないの、幽霊ごときに殺せるはずないじゃん。冗談は休み休み言いな。むしろ僕があっくんを殺してやろうか。 真希ちゃんの為ならもう1度死ねるって言ったよね。でも僕に沢山殺されて、何回でも死んだら? 」
馬鹿はお前だろ、真希を奪おうなんて。
それに、お前に俺は殺せないだろ。
本当に化けて出てきて、殺してやる。 呪う。
その冷めきってる表情が余計にイライラする。
「あーあ。あっくんがそんな態度なら、真希ちゃんにブレスレットを返したくなくなっちゃうな」
一体どこまで俺をおちょくれば気が済むんだ、こいつ。
本当に性格が悪い男だ。
真希の所に連れて行ってもらわないと、帰れない。
だって俺は水晶に宿ってるから。
このままだと最悪、2度と彼女の元に帰れないかもしれない。
今思ったけど、かなりまずい状況じゃないか?
どうしよう。不安で心がいっぱいになってきた。
自由がきかないわけだから、好き勝手されてしまうかもしれない。
優大の事だ、俺の態度が気に入らなければブレスレットをその辺に捨てる可能性だってある。
……いや、考えすぎか
真希はエンジェルフェザークォーツを大切にしている。
それを捨てようなんてきっと、彼もそこまで俺に対して鬼では無いはず。
性格はこの上なく悪い。 最低な程ではあるが。
人の物を捨てるとか、常識に外れたことは流石にしないよな。
大丈夫だろう。
でも直ぐには帰れないな。
次2人が会うのは何時だったか。
確か優大がスケジュール帳に、真希と会うって書いてたのが金曜。
その日まで、帰れないのかよ。最悪過ぎる。
どうにかならないものか、いやどう考えても無理だ。
何で優大はブレスレットを持っていったか、それは真希にもう1度会うためだ。
だから、間違いなく帰れる。
でも、離れている時間が長くなると困る。
とにかく心配だ。俺が傍に居ないと。
そうあせれば焦るほど、どうにもならないと絶望する。
一滴ですらも零したくない。大切な思いが流れてしまいそうだから。ぎゅっと目を閉じる。
真希に何かあったら……
苦しんでる彼女が頭の中で嫌に浮かぶ。
もう1度死んでしまいそうなくらい、心に強い痛みがはしる。
唇を噛んで、どうしようもない悲しみを味わうほかなかった。
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