ハナノカオリ

桜庭かなめ

文字の大きさ
上 下
214 / 226
Fragrance 8-タビノカオリ-

第60話『尊厳』

しおりを挟む
「さあ、この20年間について決着を付けましょうか、氷高さん」

 直人さんがそう言って、私達が氷高さん達の前に姿を現す。
 いよいよ、この時がやってきたか。
 晴実さんが水代さんの幽霊のように立ち振る舞い、謝罪の言葉が出たら少しは優しくするつもりだったけれど、実際には全く口にしなかった。おそらく、今も水代さんや相良さんに対して謝る気は全くないと思う。

「決着って?」
「知らないふりをしても無駄ですよ。さっき言ったでしょう? あなたがこれまでやってきたことを旦那さんに伝えたと。あなたが20年前、水代円加さんと相良悠子さんをいじめたこと。そして、水代円加さんがこのホテルで自殺した直前、相良さんが彼女を突き放すことを言ったことを口実に脅迫していると。世間にばらされたくない代わりに、毎年夏、このホテルで最高級のおもてなしをせよ、と」

「藍沢さんと俺でそのことを話したら、旦那さん……がっかりされていました。ですが、旦那さんは以前から疑問に思っていたそうです。通常の部屋よりも安い値段で、こんなにもいい部屋に泊まれることに。総支配人である相良さんと学生時代の知り合いだということも存じていたそうですが、それでも安すぎると。その点については理由が分かってスッキリしていたようでした」
 ただ、旦那さんは、七実ちゃんと悠太君がこのホテルで楽しそうに過ごしていることを知っているので、氷高さんに理由を訊けなかったようだ。
 直人さんとお兄ちゃんが説明をすると、氷高さんは目つきを鋭くさせて、

「……それで? あなた達は私をどうしたいの? 私を家族から引き離すこと? 世間に私のしてきたことを公表すること? 答えなさいよ、相良悠子!」

 そう激昂する。逆ギレか。
 どうやら、氷高さんには反省という言葉がないようだ。そんな彼女には厳しい未来しか待っていない。

「……恐喝、脅迫、侮辱、威力業務妨害の罪であなたを逮捕することよ。ただ、あなたがすべきことは円加に謝罪をして、反省すること。そのついでに私にも」

 相良さんも氷高さんに対して堂々とそう言う。

「逮捕? はあ? 私があなた達に何をしてきたのよ。20年も前のことを、今更グチグチ言わないでよ。だから結婚もできなければ、恋人さえもできないんじゃないの? 水代円加は女同士で付き合おうとして気持ち悪いから虐めた。そして、あんたに対しては価値を生み出してやったのよ。あんたの大好きな水代円加を口実にしてね」
「円加を理由にして、価値を生み出したですって……?」
「ええ。あんたも水代円加と同じく、生きるのに無価値な女好きの人間。そんなあんたのことをこの私が利用して価値を生み出してやったのよ。あんたみたいな女でも利用できるんだってね。有り難いと思いなさいよ」
「ふざけないで!」
「相良さん!」

 相良さんは激昂して氷高さんに殴りかかろうとするけれど、紬さんが後ろから抱きしめることによって制止される。

「紬ちゃん、離してよ!」
「ここで氷高さんを叩いてしまったら、彼女と同じ立場になってしまいます!」
「だけど……」

 今の氷高さんを見たら、相良さんが彼女のことを殴らずにはいられない気持ちも分かる。ただ、紬さんの言うようにここで殴ってしまったら、氷高さんと同等の人間に成り下がってしまうと思う。
 それにしても、想像以上に氷高さんは水代さんや相良さんのことを悪く思っていないようだ。今でも水代さんのことを小心者と言っていたくらいだから、反省はしていないとは思っていたけれど。相良さんのことについては、むしろ自分がやったことが正しいことのように言っている。どうやって、そんな彼女から謝罪の言葉を引き出すか。

「……七実ちゃんが言っていましたよ。迷子になっていた七実ちゃんを助けたとき、男女関係なく、好きな人と出会いたいって」

 絢ちゃんは落ち着いた口調でそう言った。七実ちゃん……絢ちゃんと直人さんにそんなことを話していたんだ。

「もし、七実ちゃんが水代さんや相良さんと同じように、女の子のことが好きになって、付き合うことになったら気持ち悪いと虐待しますか? 生きるのに無価値な人間だと言って見放しますか?」
「そんな、子供は別……」
「子供に許せるのであれば、自分が過去にやってきたことが過ちだということが分かるのでは? 水代さんと相良さんに謝罪できませんか? 20年も前のことなんですから」

 絢ちゃんはそう言って、氷高さんへと詰め寄る。さすがは絢ちゃんだ。
 私も……女の子と付き合っている身として、氷高さんに言いたいことが山ほどある。もちろん、憤りだってある。ただ、今……一番言いたかったのは、

「……あなたの方がよっぽど生きているのに無価値な人間だと思いますよ」

 感情的にはなってはいけないと思って、できるだけ落ち着いた口調で氷高さんにそう言った。

「女の子同士で付き合っているので、今の話を聞いていてとても腹が立ちますね。人を好きになる気持ちはとても素敵なもので、それを気持ち悪いと言う権利もなければ、無価値だと言ってはいけないと思います」
「私の半分も生きていないのに何を言って――」
「女性と付き合っている経験はあなたよりもあります。絢ちゃんと付き合っていく中で、同性が好きだからこそ、同性で付き合っているからこそぶつかった壁もあります。でも、誰であろうと好きになること、愛し合うことに価値があると思っているからこそ、その壁を乗り越えた人達を私達はたくさん見てきました。私と絢ちゃんにもありました。告白されただけで水代さんを虐め、彼女が亡くなったからといって相良さんを虐めて脅迫するあなたに、とやかく言われる筋合いはありません!」
「くっ……!」

 これで、一番言いたいことを氷高さんに言えたような気がする。この言葉が刺さっているのか、氷高さんは苦味潰した表情を見せている。

「氷高さん、彼女達の言葉を聞いても納得できませんか」
「当たり前よ! こんな子供に散々言われて……」

 直人さんの質問にもこの態度。やっぱり怒っているみたい。

「……氷高さんや相良さんはおそらく、あなたとは比べものにならないくらいに辛い想いを抱いていたんですよ。あなたを中心として」
「あの2人の受ける苦しみは妥当なこと! 私の苦しみは不当なことなの!」
「20年前と変わらずあなたは水代さんや相良さんより偉い立場だと思っているようですね! でも、異性と付き合う方が人として上なんですか? 結婚して子供を産む方が人として上なんですか? 違うでしょう! みんな同じです。愛せる人がいてもいなくても。たとえ、愛する人が同性であっても。それさえも分からないのですか。俺達より倍近く生きているのに」

 氷高さんはとにかく自分が最も正しいと思い込み、そんな自分の意に反する人を勝手に下に見ているんだ。

「藍沢さんの言葉に俺が付け加えておきます。女性同士で付き合うことがどうしても気持ち悪く思えてしまうこともあるでしょう。しかし、否定せずに、それも一つの生き方であると認めることはできると思います」

 お兄ちゃんの言うとおりだと思う。同性で付き合うことに気持ち悪く思ってしまうこともあると思うけれど、それも一つの在り方なのだと認めること。20年前にはできなくても、今……大人になっていればできそうなこと。

 でも、氷高さんには難しいか。今の彼女の態度を見たらそう思ってしまう。
「氷高さん。水代さんと相良さんに謝罪してください」
「するわけないでしょ! 藍沢君がこんなにも私の考えに理解してくれないとは思ってもいなかったわ!」
「まるで俺が悪者みたいに言ってくれるじゃないですか。それに、俺はあなたの考えに賛同する旨の発言は一度もしていませんよ。まあいいです。では、旦那さんは奥さんのことについてどうお考えですか?」
「えっ……ど、どういうこと?」
「香川さんが持っている坂井さんのスマートフォンと、あなたの旦那さんのスマートフォンはずっと通話状態なんですよ。俺達の話を聞いてもらうために。ゲームコーナーにいるので、旦那さんにはイヤホンを付けてもらっていますが」

 私達だけで氷高さんの気持ちを変えることのできない可能性も考慮して、旦那さんにも私達の会話を聞いていてもらっている。それは旦那さんの希望だったそうで。お兄ちゃんや直人さんが事前に話したことが本当であると確かめたいからと。

「旦那さん。今の話を聞いて、率直な感想をお願いします」

 今の状況からして、氷高さんの気持ちを変えることができるのは旦那さんだけだ。

『……今の話を聞いて、藍沢さんと坂井さんの話が本当であると確信しました。正直、信じられない気持ちもありますが。裕美……然るべき罰を受けてきなさい』

 旦那さんは落ち着いた口調で氷高さんにそう言った。どうやら、旦那さんは2人が言ったことを正しく理解してくれたようだ。

「どうしてそんなことを言うのよ、あなた!」
『……その言葉、そのまま返すよ。20年前、水代さんという女の子に告白されたとき、どうして気持ち悪いと言ったんだ? 坂井さんの言うように、気持ち悪いと思ってしまうことは仕方ないとして、いじめは絶対にしてはいけないよ。そして、相良さんまでもいじめ、脅迫したこともな』
「ううっ……」
『子供達にとっても辛い状況になるだろうけれど、俺の方からしっかりと説明するよ。いつ、君が戻ってきても大丈夫なように、俺がしっかりと2人を守っていく。2人に謝れないなら、その分もしっかりと罰を受けないとね。水代さん、相良さん……妻が大変なご迷惑をお掛けしました。申し訳ございませんでした。藍沢さん達も楽しい旅行になるはずが、妻のことで台無しにしてしまい、誠に申し訳ございません。後ほど、夫として改めて謝罪させていただければと思います。俺がいなくなって不安になったのか子供達が来てしまったので、これで失礼します』

 そう言って、旦那さんの方から通話を切った。旦那さんがここまで真面目でいい人だったなんて。旦那さんの姿を見て、少しはまともな考えを持てなかったのかな、氷高さんは。

「そんな……」

 まるで、感情さえも失ってしまったかのように氷高さんは無表情で俯いている。

「氷高さん。うちの上層部と相談して、あなたのことで既に警察には通報したわ。いつかはあなたを逮捕するために証拠も取っておいたから。まあ、現在進行形で私に脅迫をしているから、警察に証拠を見せればあなたは逮捕されるでしょう」
「嘘だ、私が……相良悠子なんかに嵌められるなんて。私が正しいはずなのに……」

 氷高さんは頭を抱え、首を激しく横に振っている。この様子では、今の相良さんの言葉もまともに聞けていなさそうだ。
 しかし、氷高さんが顔を上げて私達の方を見た瞬間だった。

「ど、どうして2人いるの! まさか、生きて……」

 彼女は驚いた表情をして、そう叫んだのだ。
 そして、彼女が指さした先には浴衣姿の晴実さんが2人いた。

「直人先輩! これって、まさか……」
「ああ、そのまさかだろうな。何故なのかは分からない。でも、俺達は……普通なら会うことのできない人と会えてしまっているみたいだ」

 背の高さも、ロングヘアの黒い髪も同じだけれど、胸の大きさだけは違いがはっきりと分かった。つまり、晴実さんの横に立っている浴衣姿の女性は――。

「円加、なの?」
「……そうみたいだね、悠子ちゃん」
「お姉ちゃん……」
「……晴実。まさか、水代円加が動いている姿を……自殺した後に生まれた子達に見せることができるなんてね」

 そう、晴実さんの横に立っているのは、水代円加さんなのであった。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

隣国王を本気にさせる方法~誘拐未遂4回目の王女は、他国執着王子から逃げ切ります~

猪本夜
恋愛
プーマ王国のゲスな王子に執着されている王女レティツィア(17歳)は、未遂なものの、何度も王子に誘拐されかけている。 王子の執着と誘拐が怖くてビクビクと大人しく過ごす日々だが、それでも両親と三人の兄たちに溺愛され、甘えつつ甘やかされる日々を送っていた。 そんなある日、レティツィアに海の向こうの隣国アシュワールドの王オスカー(23歳)から婚約者候補の打診が舞い込み――。 愛してくれる両親と兄たちから離れたくないレティツィアは、隣国王オスカーと結婚する気はなく、オスカーに嫌われようと画策する。作戦名はその名も『この子はナイな』作戦。 そして隣国王オスカーも結婚に前向きではない。 風変わりなレティツィアに戸惑うオスカーだが、だんだんとレティツィアの魅力にはまっていく。一方、レティツィアもオスカーのことが気になりだし――。 レティツィアは隣国執着王子から逃げ切ることができるのか。 ※小説家になろう様でも投稿中

二人の公爵令嬢 どうやら愛されるのはひとりだけのようです

矢野りと
恋愛
ある日、マーコック公爵家の屋敷から一歳になったばかりの娘の姿が忽然と消えた。 それから十六年後、リディアは自分が公爵令嬢だと知る。 本当の家族と感動の再会を果たし、温かく迎え入れられたリディア。 しかし、公爵家には自分と同じ年齢、同じ髪の色、同じ瞳の子がすでにいた。その子はリディアの身代わりとして縁戚から引き取られた養女だった。 『シャロンと申します、お姉様』 彼女が口にしたのは、両親が生まれたばかりのリディアに贈ったはずの名だった。 家族の愛情も本当の名前も婚約者も、すでにその子のものだと気づくのに時間は掛からなかった。 自分の居場所を見つけられず、葛藤するリディア。 『……今更見つかるなんて……』 ある晩、母である公爵夫人の本音を聞いてしまい、リディアは家族と距離を置こうと決意する。  これ以上、傷つくのは嫌だから……。 けれども、公爵家を出たリディアを家族はそっとしておいてはくれず……。 ――どうして誘拐されたのか、誰にひとりだけ愛されるのか。それぞれの事情が絡み合っていく。 ◇家族との関係に悩みながらも、自分らしく生きようと奮闘するリディア。そんな彼女が自分の居場所を見つけるお話です。 ※この作品の設定は架空のものです。 ※作品の内容が合わない時は、そっと閉じていただければ幸いです。 ※執筆中は余裕がないため、感想への返信はお礼のみになっております。……本当に申し訳ございませんm(_ _;)m

【完結済み】だって私は妻ではなく、母親なのだから

鈴蘭
恋愛
結婚式の翌日、愛する夫からナターシャに告げられたのは、愛人がいて彼女は既に懐妊していると言う事実だった。 子はナターシャが産んだ事にする為、夫の許可が下りるまで、離れから出るなと言われ閉じ込められてしまう。 その離れに、夫は見向きもしないが、愛人は毎日嫌味を言いに来た。 幸せな結婚生活を夢見て嫁いで来た新妻には、あまりにも酷い仕打ちだった。 完結しました。

私のことを嫌っている婚約者に別れを告げたら、何だか様子がおかしいのですが

雪丸
恋愛
エミリアの婚約者、クロードはいつも彼女に冷たい。 それでもクロードを慕って尽くしていたエミリアだが、クロードが男爵令嬢のミアと親しくなり始めたことで、気持ちが離れていく。 エミリアはクロードとの婚約を解消して、新しい人生を歩みたいと考える。しかし、クロードに別れを告げた途端、彼は今までと打って変わってエミリアに構うようになり…… ◆エール、ブクマ等ありがとうございます! ◆小説家になろうにも投稿しております

【完結】この運命を受け入れましょうか

なか
恋愛
「君のようは妃は必要ない。ここで廃妃を宣言する」  自らの夫であるルーク陛下の言葉。  それに対して、ヴィオラ・カトレアは余裕に満ちた微笑みで答える。   「承知しました。受け入れましょう」  ヴィオラにはもう、ルークへの愛など残ってすらいない。  彼女が王妃として支えてきた献身の中で、平民生まれのリアという女性に入れ込んだルーク。  みっともなく、情けない彼に対して恋情など抱く事すら不快だ。  だが聖女の素養を持つリアを、ルークは寵愛する。  そして貴族達も、莫大な益を生み出す聖女を妃に仕立てるため……ヴィオラへと無実の罪を被せた。  あっけなく信じるルークに呆れつつも、ヴィオラに不安はなかった。  これからの顛末も、打開策も全て知っているからだ。  前世の記憶を持ち、ここが物語の世界だと知るヴィオラは……悲運な運命を受け入れて彼らに意趣返す。  ふりかかる不幸を全て覆して、幸せな人生を歩むため。     ◇◇◇◇◇  設定は甘め。  不安のない、さっくり読める物語を目指してます。  良ければ読んでくだされば、嬉しいです。

君との空に春を結んで

楠富 つかさ
恋愛
 地方都市、空の宮市に位置する中高一貫の女子校『星花女子学園』で繰り広げられる恋模様。恋愛には人を変える力がある。良くも悪くも。  恋愛が好きな少女、五百旗頭文緒。相思相愛の恋愛に憧れ、告白されれば付き合うものの、その人を好きになれず長続きしないでいた。そんな彼女はある日、一人の少女に声をかける。  不思議な引力で惹かれ合う二人の少女が、青春の日々を赤い糸で結ぶ。  星花女子プロジェクト第6弾、始まります!!

嘘つきな唇〜もう貴方のことは必要ありません〜

みおな
恋愛
 伯爵令嬢のジュエルは、王太子であるシリウスから求婚され、王太子妃になるべく日々努力していた。  そんなある日、ジュエルはシリウスが一人の女性と抱き合っているのを見てしまう。  その日以来、何度も何度も彼女との逢瀬を重ねるシリウス。  そんなに彼女が好きなのなら、彼女を王太子妃にすれば良い。  ジュエルが何度そう言っても、シリウスは「彼女は友人だよ」と繰り返すばかり。  堂々と嘘をつくシリウスにジュエルは・・・

婚約者に初恋の従姉妹といつも比べられて来ましたが、そんなに彼女が良いならどうぞ彼女とお幸せに。

天歌
恋愛
「シャティならもっと気の利いたことを言ったのに」 「お前といると本当に退屈だ。シャティといればいつでも心躍るのに」 「シャティの髪は綺麗な金色で花も霞んでしまう程なのに、お前の髪は本当に地味だな」 「シャティは本当に優しくて美しいんだ。それに比べてお前は氷のように冷たいな!」 私の婚約者であるエルカルト・ルーツベットは、毎度毎度顔を合わせる度に私をこのように彼の初恋の相手である彼の従姉妹のシャティ様と比べては私を卑下するような事ばかり言う。 家の為の結婚とは言え、毎度このように言われては我慢の限界を迎えつつあったある日。 「あーあ。私は本当はシャティと結婚したかったのに!お前のせいで思い合う二人が引き裂かれた!!悪魔のようなやつめ!!」 そこまで言うならばお好きにどうぞ? ただし…どうなっても知りませんよ…?

処理中です...