クラスメイトの王子様系女子をナンパから助けたら。

桜庭かなめ

文字の大きさ
103 / 151
続編

第40話『誕生日の夜は初めての夜-前編-』

しおりを挟む
 10人参加しているのもあってか、千弦の誕生日パーティーはとても盛り上がった。
 誕生日パーティーが始まってから1時間半以上が経ち、用意していた料理やスイーツや誕生日ケーキがほとんどなくなったところで、パーティーは終了することに。

「みなさんのおかげで、とても楽しい誕生日パーティーになりました! 美味しいものをたくさん食べて、みなさんとたくさんお話しして、素敵な誕生日プレゼントをたくさんもらえて凄く嬉しかったです。忘れられない素敵な誕生日になりました。今日は本当にありがとうございました! これにて、パーティーを終了します!」

 千弦は満面の笑顔で誕生日パーティーの締めの挨拶をした。千弦にとって楽しいパーティーになって良かった。彼氏としてとても嬉しく思うよ。

「俺も楽しかったよ。改めて、17歳の誕生日おめでとう! 千弦!」

 俺がそう言って、千弦に向けて拍手を送る。
 すると、星野さんや結菜達みんなも「楽しかった!」「誕生日おめでとう!」などと祝福の言葉を言い、千弦に向けて拍手を送った。

「ありがとうございます!」

 千弦は改めてお礼を言った。
 こうして、千弦の17歳の誕生日パーティーは終了した。
 結菜、琢磨、吉岡さん、神崎さん、山本先生はこれで帰ることに。星野さんは片付けも毎年手伝っているとのことで、もう少し残ることになった。
 孝史さんはワインなどお酒をいっぱい呑んでウトウトしているので、俺と千弦と星野さんと果穂さんで結菜達5人のことを見送ることに。

「今日はとても楽しい誕生日パーティーでした! お兄ちゃん、千弦さん、ラブラブな夜を過ごしてくださいね!」
「本当に楽しいパーティーでした! これまでに参加した友達の誕生日パーティーでは一番です! 千弦と白石はお泊まりを楽しんでね! またです!」
「今日は楽しかったっす! 美味いものをたくさん食えて幸せっす! 洋平と藤原はお泊まり楽しめよ!」
「とても楽しいパーティーでした! 千弦と白石君はラブラブな夜を過ごしてね! 初めてのお泊まりなんだし」
「今日はとても楽しい時間でした! 藤原さんの笑顔をたくさん見られて嬉しかったよ。藤原さんと白石君……素敵なお泊まりの時間を過ごしてね。失礼します」

 玄関で結菜達5人は俺達に向かってそう言った。みんなにとっても誕生日パーティーが楽しかったのが分かって嬉しいよ。お泊まりを楽しんでと言ってくれたことも。

「今日はパーティーに来てくれてありがとうございました! 楽しかったです。この後は洋平君との初めてのお泊まりを楽しみますね。みなさん、気をつけて帰ってください」
「俺もパーティー楽しかったです。お泊まりも楽しみます。また学校やバイト先で。月曜はバイトのシフトに入っているので。気をつけて帰ってください」
「私も楽しかったです。みなさん、またです。お気を付けて」
「今日は娘のために来てくれてありがとうございました。親として嬉しい限りです。主人も同じ気持ちだと思います。夜なので、気をつけて」

 俺達がそう言うと、結菜達は笑顔で手を振って家を後にした。
 誕生日パーティーが終わり、パーティーを一緒に楽しんだ人達が帰っていくのは寂しい気持ちもある。ただ、この後に千弦との初めてのお泊まりが控えているから楽しみな気持ちもあって。

「さてと。片付けをしましょうか。もう夜だから、今日は食器の後片付けをやりましょう。明日もお休みだから、リビングを元に戻すのは明日やりましょう。あと……白石君。お願いがあるんだけど」
「何でしょう?」
「私と一緒に、お父さんを寝室に運んでくれるのを手伝ってくれるかしら。お父さん、お酒をたくさん呑んで眠そうにしているから」
「ウトウトしていましたもんね。分かりました」

 その後、千弦と星野さんは食器類の後片付け、俺と果穂さんは眠そうにしている孝史さんを寝室まで運ぶことに。
 孝史さんは眠そうだけど、俺と果穂さんが体を支えれば何とか歩けるので、寝室まで運ぶのを大変に感じることはなかった。ちなみに、果穂さんもそれなりにお酒は呑んだけど、あまり眠くはないらしい。
 孝史さんを運び終え、俺と果穂さんも食器類の後片付けに加勢する。
 10人が参加したパーティーだったのもあり、洗う食器類はなかなかの多さだ。果穂さんと星野さんが食器を洗い、俺と千弦で食器を拭いて元の場所に戻すと担当を振り分けて行なったのもあってか、終わるまではそこまで時間はかからなかった。4人でパーティーのことを中心に雑談しながらだったので、結構楽しくできた。
 食器類の片付けが終わったのもあり、星野さんも帰ることになった。

「今年も楽しい誕生日パーティーでした! 準備から後片付けまでずっと楽しかったです。千弦ちゃんと白石君は楽しいお泊まりの時間を過ごしてね」
「私も楽しかったよ。今年もありがとう、彩葉ちゃん。洋平君とのお泊まりを楽しむね」
「俺も準備から後片付けまで楽しかったよ。千弦とのお泊まりを楽しむよ」
「今年もありがとう、彩葉ちゃん。気をつけて帰ってね」
「はい。では、失礼します。おやすみなさい」

 星野さんは可愛らしい笑顔で挨拶をして、家を後にした。

「食器類の片付けも終わったし、みんな帰ったし……お泊まり開始だね」
「そうだな、千弦」
「ラブラブで楽しい時間を過ごしてね。……千弦、白石君、お風呂の準備ができているから、2人が先に入っていいよ。お母さんはその後に入るから」
「分かったよ、お母さん。じゃあ……洋平君が先に入って。お客さんなんだし」
「分かった。じゃあ、お言葉に甘えて」

 もしかしたら、千弦と一緒に入るかもしれないと思っていたけど……一人か。俺と一緒にお風呂に入るのは緊張するのかもしれない。俺は千弦と一緒に入るのに興味はあるけど、緊張してしまうだろうし、ドキドキし過ぎてのぼせてしまう可能性もある。今夜は一人で一番風呂をいただこう。
 その後、千弦と一緒に、千弦がもらった誕生日プレゼントや、パーティーのために使った千弦の部屋にあるクッションを部屋へ運んだ。
 プレゼントやクッションを運び終え、俺はお風呂に入ることに。ボストンバッグから、着替えやタオル、入浴中に必要なものを纏めた袋を取り出した。

「洋平君はうちのお風呂に入るのは初めてだから、浴室の中を簡単に説明するね」
「ありがとう」

 その後、荷物を持って、千弦と一緒に浴室まで向かった。
 浴室や浴槽はうちと同じくらいの広さだ。ゆったりできそうだ。
 千弦に水道やシャワーの使い方を簡単に教えてもらった。
 また、ボディーソープやシャンプーを使ってもいいとのこと。ボディーソープは俺の家にあるものと同じブランドで香りが違うだけなので、ここにあるのを使わせてもらおう。

「それじゃ、ごゆっくり」
「ああ」

 千弦が洗面所を出て行った後、俺は衣服を全て脱いだ。
 タオルやシャンプーなど必要なものを持って浴室の中に入った。俺一人だけど、裸になって恋人の家の浴室に入るのはちょっと緊張する。
 普段と同じように、俺は髪、顔、体の順番で洗っていく。洗うのはもちろん、シャワーのお湯も気持ちいいので緊張が解けていく。
 シャンプーと洗顔料は俺が持ってきた普段と同じものを使い、ボディーソープはここにあるピーチの香りのものを使う。うちは今、シトラスの香りを使っているため、ピーチの甘い香りを感じながら体を洗うのは新鮮だ。いつもとは違う時間を過ごしているのだと実感できる。
 あと、普段、千弦から甘い匂いを感じられる理由の一つは、このボディーソープを使って体を洗っているからなのかなって考えてしまった。
 体も洗い終わったので、俺は浴槽に浸かる。

「あぁ、気持ちいい……」

 7月も半ばになり、夜になっても暑さを感じる日も出てきた。ただ、温かいお風呂がまだまだ気持ち良く感じられる。

「千弦はいつもこの湯船に浸かっているのか……」

 そう考えると、湯船のお湯がより気持ち良く感じられる。あと、千弦がいつも浸かっている湯船に浸かっていることに嬉しくなった。
 その後も、千弦の家のお風呂を一人でゆっくりと楽しんだ。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

桜庭かなめ
恋愛
 高校1年生の逢坂玲人は入学時から髪を金色に染め、無愛想なため一匹狼として高校生活を送っている。  入学して間もないある日の放課後、玲人は2年生の生徒会長・如月沙奈にロープで拘束されてしまう。それを解く鍵は彼女を抱きしめると約束することだった。ただ、玲人は上手く言いくるめて彼女から逃げることに成功する。そんな中、銀髪の美少女のアリス・ユメミールと出会い、お互いに好きな猫のことなどを通じて彼女と交流を深めていく。  しかし、沙奈も一度の失敗で諦めるような女の子ではない。玲人は沙奈に追いかけられる日々が始まる。  抱きしめて。生徒会に入って。口づけして。ヤンデレな沙奈からの様々な我が儘を通して見えてくるものは何なのか。見えた先には何があるのか。沙奈の好意が非常に強くも温かい青春ラブストーリー。  ※タイトルは「むげん」と読みます。  ※完結しました!(2020.7.29)

10年ぶりに再会した幼馴染と、10年間一緒にいる幼馴染との青春ラブコメ

桜庭かなめ
恋愛
 高校生の麻丘涼我には同い年の幼馴染の女の子が2人いる。1人は小学1年の5月末から涼我の隣の家に住み始め、約10年間ずっと一緒にいる穏やかで可愛らしい香川愛実。もう1人は幼稚園の年長組の1年間一緒にいて、卒園直後に引っ越してしまった明るく活発な桐山あおい。涼我は愛実ともあおいとも楽しい思い出をたくさん作ってきた。  あおいとの別れから10年。高校1年の春休みに、あおいが涼我の家の隣に引っ越してくる。涼我はあおいと10年ぶりの再会を果たす。あおいは昔の中性的な雰囲気から、清楚な美少女へと変わっていた。  3人で一緒に遊んだり、学校生活を送ったり、愛実とあおいが涼我のバイト先に来たり。春休みや新年度の日々を通じて、一度離れてしまったあおいとはもちろんのこと、ずっと一緒にいる愛実との距離も縮まっていく。  出会った早さか。それとも、一緒にいる長さか。両隣の家に住む幼馴染2人との温かくて甘いダブルヒロイン学園青春ラブコメディ!  ※特別編6が完結しました!(2026.1.21)  ※小説家になろう(N9714HQ)とカクヨムでも公開しています。  ※お気に入り登録や感想をお待ちしております。

ルピナス

桜庭かなめ
恋愛
 高校2年生の藍沢直人は後輩の宮原彩花と一緒に、学校の寮の2人部屋で暮らしている。彩花にとって直人は不良達から救ってくれた大好きな先輩。しかし、直人にとって彩花は不良達から救ったことを機に一緒に住んでいる後輩の女の子。直人が一定の距離を保とうとすることに耐えられなくなった彩花は、ある日の夜、手錠を使って直人を束縛しようとする。  そして、直人のクラスメイトである吉岡渚からの告白をきっかけに直人、彩花、渚の恋物語が激しく動き始める。  物語の鍵は、人の心とルピナスの花。たくさんの人達の気持ちが温かく、甘く、そして切なく交錯する青春ラブストーリーシリーズ。 ※特別編-入れ替わりの夏-は『ハナノカオリ』のキャラクターが登場しています。  ※1日3話ずつ更新する予定です。

まずはお嫁さんからお願いします。

桜庭かなめ
恋愛
 高校3年生の長瀬和真のクラスには、有栖川優奈という女子生徒がいる。優奈は成績優秀で容姿端麗、温厚な性格と誰にでも敬語で話すことから、学年や性別を問わず人気を集めている。和真は優奈とはこの2年間で挨拶や、バイト先のドーナッツ屋で接客する程度の関わりだった。  4月の終わり頃。バイト中に店舗の入口前の掃除をしているとき、和真は老齢の男性のスマホを見つける。その男性は優奈の祖父であり、日本有数の企業グループである有栖川グループの会長・有栖川総一郎だった。  総一郎は自分のスマホを見つけてくれた和真をとても気に入り、孫娘の優奈とクラスメイトであること、優奈も和真も18歳であることから優奈との結婚を申し出る。  いきなりの結婚打診に和真は困惑する。ただ、有栖川家の説得や、優奈が和真の印象が良く「結婚していい」「いつかは両親や祖父母のような好き合える夫婦になりたい」と思っていることを知り、和真は結婚を受け入れる。  デート、学校生活、新居での2人での新婚生活などを経て、和真と優奈の距離が近づいていく。交際なしで結婚した高校生の男女が、好き合える夫婦になるまでの温かくて甘いラブコメディ!  ※特別編7が完結しました!(2026.1.29)  ※小説家になろうとカクヨムでも公開しています。  ※お気に入り登録、感想をお待ちしております。

手が届かないはずの高嶺の花が幼馴染の俺にだけベタベタしてきて、あと少しで我慢も限界かもしれない

みずがめ
恋愛
 宮坂葵は可愛くて気立てが良くて社長令嬢で……あと俺の幼馴染だ。  葵は学内でも屈指の人気を誇る女子。けれど彼女に告白をする男子は数える程度しかいなかった。  なぜか? 彼女が高嶺の花すぎたからである。  その美貌と肩書に誰もが気後れしてしまう。葵に告白する数少ない勇者も、ことごとく散っていった。  そんな誰もが憧れる美少女は、今日も俺と二人きりで無防備な姿をさらしていた。  幼馴染だからって、とっくに体つきは大人へと成長しているのだ。彼女がいつまでも子供気分で困っているのは俺ばかりだった。いつかはわからせなければならないだろう。  ……本当にわからせられるのは俺の方だということを、この時点ではまだわかっちゃいなかったのだ。

隣の家の幼馴染と転校生が可愛すぎるんだが

akua034
恋愛
隣に住む幼馴染・水瀬美羽。 毎朝、元気いっぱいに晴を起こしに来るのは、もう当たり前の光景だった。 そんな彼女と同じ高校に進学した――はずだったのに。 数ヶ月後、晴のクラスに転校してきたのは、まさかの“全国で人気の高校生アイドル”黒瀬紗耶。 平凡な高校生活を過ごしたいだけの晴の願いとは裏腹に、 幼馴染とアイドル、二人の存在が彼の日常をどんどんかき回していく。 笑って、悩んで、ちょっとドキドキ。 気づけば心を奪われる―― 幼馴染 vs 転校生、青春ラブコメの火蓋がいま切られる!

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

管理人さんといっしょ。

桜庭かなめ
恋愛
 桐生由弦は高校進学のために、学校近くのアパート「あけぼの荘」に引っ越すことに。  しかし、あけぼの荘に向かう途中、由弦と同じく進学のために引っ越す姫宮風花と二重契約になっており、既に引っ越しの作業が始まっているという連絡が来る。  風花に部屋を譲ったが、あけぼの荘に空き部屋はなく、由弦の希望する物件が近くには一切ないので、新しい住まいがなかなか見つからない。そんなとき、 「責任を取らせてください! 私と一緒に暮らしましょう」  高校2年生の管理人・白鳥美優からのそんな提案を受け、由弦と彼女と一緒に同居すると決める。こうして由弦は1学年上の女子高生との共同生活が始まった。  ご飯を食べるときも、寝るときも、家では美少女な管理人さんといつもいっしょ。優しくて温かい同居&学園ラブコメディ!  ※特別編11が完結しました!(2025.6.20)  ※お気に入り登録や感想をお待ちしております。

処理中です...