クラスメイトの王子様系女子をナンパから助けたら。

桜庭かなめ

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エピローグ『キス』

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 あれから、千弦に告白された場所で琢磨と吉岡さんと星野さんと神崎さんと別れ、今、俺は千弦と2人で俺の家に向かって歩いている。
 お互いにこの後の予定はないので、校門を出たところで、これからどこかへ行こうという話になった。その際、千弦が、

「洋平君の家に行きたいな。大好きな恋人の家でお家デートしたいです」

 と提案してくれたからだ。家で千弦と2人きりでゆっくりできるのはいいなと思ったので、俺は快諾した。
 また、恋人同士になったのもあり、千弦と手を繋ぎながら歩いている。お家デートをしようと決まったときに俺から、

「恋人同士になったんだし、手を繋いで歩かないか?」

 と言って。千弦が喜んで受け入れてくれて嬉しかった。
 千弦とは恋人繋ぎと言われる指を絡めた繋ぎ方で手を繋いでいる。パークランドでジェットコースターやフリーフォールに乗ったときにも千弦と手を繋いだけど、握り方が違うのもあって、あのときよりも千弦の手から伝わる温もりが強い。千弦の手や指の柔らかさもはっきりと感じられる。それが凄くいい。
 千弦はどうだろう? そう思って千弦の顔を見ると、

「えへへっ」

 と、幸せそうな笑顔で声に出しながら笑っている。口元が緩んでいてニヤニヤしている感じもして。物凄く可愛い。

「幸せそうだな」
「うんっ。告白が成功して洋平君と付き合うことになったし、こうして手を繋いで一緒に歩いているから。凄く幸せな気分なの」
「そっか。俺も幸せだよ。千弦っていう素敵な人と恋人になって、手を繋いで歩いているから。そのことを千弦が幸せだって言ってくれるから」
「……そう言ってくれて、より幸せな気持ちになりました」

 千弦はニコッと笑いながらそう言った。それと同時に、俺の手を握る力がちょっと強くなって。千弦の手から伝わる温もりがよりはっきりして。今も日差しを浴びて暑く感じるけど、千弦から感じられる温もりは心地いい。
 途中のコンビニで飲み物とお菓子を購入し、俺は千弦と一緒に帰宅する。恋人と一緒に家に帰ってくるのっていいものだな。

「ただいま」
「お邪魔します」

 家に入ってそう言うと、リビングから「おかえり~。いらっしゃ~い」母さんの声が聞こえた。

「母さんに付き合い始めたことを言う?」
「……うん。言おう」

 千弦はちょっと硬めの笑顔でそう言う。母さんに報告するから緊張しているのかな。その緊張が少しでもほぐすためにも、再び手を繋いだ。
 千弦と一緒にリビングに行くと、母さんはコーヒーを飲みながら文庫本を読んでいた。俺達がリビングに入ってきたのに気付いたからか、母さんは本を閉じてこちらに微笑みかける。

「洋平、おかえり。千弦ちゃん、いらっしゃい」
「ただいま、母さん」
「お邪魔します。由美さん、こんにちは」
「うん。こんにちは。……あらぁ」

 母さんは視線を少し下げた直後、口角が上がる。俺達が手を繋いでいることに気付いたのかもしれない。

「母さん。……俺と千弦、恋人として付き合うことになったよ」
「私から告白して、洋平君と付き合うことになりました」

 母さんに、俺達が付き合い始めたことを報告する。
 母さんは優しい笑顔で「ふふっ」と笑い、

「そうなのね。おめでとう。千弦ちゃん、洋平のことをよろしくね」
「は、はいっ!」
「洋平は千弦ちゃんを大切にするのよ」
「分かった」
「まあ、洋平なら大丈夫だと思うけどね。お互いに相手を想いながら、仲良く楽しく付き合っていってね」

 俺と千弦のことを見つめながら、母さんは優しい笑顔でそう言った。
 お互いに相手を想いながら、仲良く、楽しく……か。うちの両親は昔からずっと仲のいい夫婦だけど、そういられる理由の一つはその考えに基づいて一緒に過ごしているからなのかもしれない。そう思うと、母さんの言葉にはとても説得力がある。

「分かったよ、母さん」
「素敵な考えですね。胸に刻みます」
「ふふっ。……一緒に帰ってきたってことは、お家デートをするのね。2人でごゆっくり~」

 母さんはニコニコしながらそう言ってきた。2人でごゆっくりと言うから、母さんがちょくちょく俺の部屋に覗きに来ることはないだろう。
 リビングを後にして、俺は千弦と一緒に自分の部屋に向かう。

「さあ、どうぞ。荷物は適当なところにおいて」
「うん。お邪魔します」

 俺はコンビニで買ったものが入っているレジ袋をローテーブルに置き、スクールバッグを勉強机に置いた。
 部屋の中が暑いので、勉強机に置いてあるエアコンのリモコンを使って、エアコンの電源を入れる。

「洋平君。ここに座ってほしいな」

 千弦はベッドの側にあるクッションに腰を下ろしていた。そんな千弦は隣にあるクッションを左手でポンポンと叩く。隣同士に座りたいのだろう。
 分かった、と言って、俺は千弦のすぐ隣にあるクッションに腰を下ろす。
 千弦と恋人になったし、自分の部屋で2人きりだし、体が触れそうなくらいに近い場所に隣同士で座っているからドキドキする。ただ、学校と同じく、右側に視線を向ければ目の前に千弦の笑顔がある。だから、不思議と落ち着いた気持ちにもなって。この感覚がとてもいいなって思える。

「洋平君と隣同士に座るの……いいな。学校でもそう思ってる」
「そっか。俺もいいなって思うよ」
「嬉しい。好きな人がすぐ隣にいるのって……いいね。今は恋人だし」
「そうだな」

 本当に可愛くて嬉しいことを言ってくれるなぁ、俺の恋人は。だから、右手で千弦の頭を優しく撫でる。
 俺に頭を撫でられるのが気持ちいいのか、千弦は柔らかい笑顔になる。

「洋平君に頭を撫でられるの……好きだな。気持ちいいし。一昨日、玉子焼きを洋平君に食べさせたときに頭を撫でられたときにも思ったよ」
「あのときの千弦も可愛い反応をしていたもんな」
「うんっ」

 と、千弦は笑顔で首肯する。俺も千弦の頭を撫でると気持ちがいいし、これからは千弦の頭を撫でることが多くなりそうだ。

「由美さんにちゃんと付き合うことを報告できて良かったよ」
「そうだな。母さんに伝えたから、父さんと結菜にも今日中に伝わるだろうな」
「ふふっ。……そうだ。恋愛相談にも乗ってもらったし、結菜ちゃんと飛鳥先生にも付き合うことになったって報告しないと」
「そうだな。星野さん達にも恋愛相談したし、パークランドに一緒に行った人がメンバーのグループトークに、付き合うことになったって報告のメッセージを送るか」
「それがいいね。そうしよう」

 その後、俺達はLIMEのパークランドに行った人達のグループトークを開き、

『洋平君に告白して、洋平君と付き合うことになりました! みなさん、相談に乗ってくれてありがとうございました!』
『千弦に告白されて、千弦と恋人として付き合うことになりました』

 千弦と俺は付き合うことになったことを報告するメッセージが送信した。こうして文字にするのも、千弦と付き合うことになったって実感できるな。
 メッセージを送ったので、俺はコンビニで買ったボトル缶のブラックコーヒーを、千弦はペットボトルのミルクティーを飲む。
 ――プルルッ。プルルッ。
 と、千弦と俺のスマホが何度も鳴る。星野さん達がさっそくメッセージをくれたのかな。自由にしていたり、仕事や部活の休憩時間だったりするのだろうか。
 スマホを確認すると、俺達が送ったグループトークにメッセージが送信されたと通知が届いている。その通知を開くと、グループトークの画面が開き、星野さんや神崎さん達からは『改めておめでとう!』と祝福のメッセージが表示され、

『千弦さん、告白が成功したんですね! おめでとうございます! お兄ちゃん、千弦さんと一緒にラブラブ仲良くしてくださいね!』
『藤原さん、告白して成功したのね。頑張ったね! おめでとう! 藤原さんと白石君がいつまでも仲良くいられるように応援してるよ』

 と、結菜と山本先生から祝福のメッセージも表示された。文字だけど、2人から俺達を祝う気持ちが凄く伝わってきて。嬉しいな。

「みんなからおめでとうって言われて嬉しいね」
「そうだな。千弦と付き合えるのはもちろんだけど、俺達の関係を祝ってもらえるのって凄く嬉しいことだなって思うよ」
「そうだね」

 千弦の好意はもちろん、みんなが祝ってくれる気持ちを裏切らないためにも、千弦とは仲良く付き合っていきたいな。

「千弦。何かしたいことはあるか?」
「そうだね……」

 千弦はそう言うと、俺のことを見ながら顔が赤くなっていく。いったい、何をしたいと思っているんだろう?

「……洋平君と抱きしめ合って、キスしてみたいです」

 いつもよりも小さくて可愛らしい声で、千弦はそう言ってきた。
 ハグにキスか。だから、千弦の顔が赤くなっていったんだな。恋人同士になったんだし、今は2人しかいないからスキンシップしたいって思うのは当然か。俺も千弦とキスしたらどんな感じなのか興味があるし。

「分かった。抱きしめ合って、キスするか」
「うんっ。ありがとう!」

 千弦は頬を中心に赤らんだ顔に笑みを浮かべてそう言った。
 俺達は向かい合う形に座り直し、そっと抱きしめ合う。
 千弦は女子の中では背が高い方で、体も大きく見えるけど、こうして抱きしめると結構華奢なんだな。あと、柔らかさも感じられて。その中でも特別に柔らかい部分は……千弦の胸だろうな。
 抱きしめる千弦の体からは温もりが伝わってきて。エアコンがかかって部屋が涼しくなっているのもあってとても心地良い。千弦の髪や体からは甘い匂いが香ってくるし。

「凄く抱き心地がいいな。温かいし、いい匂いがするし」
「良かった。洋平君の抱き心地もいいよ。温かくて。いい匂いがして。それに、私よりも大きな体だから、洋平君に抱きしめられると包み込まれている感じがして。凄くいいです」
「良かった」

 互いに抱き心地がいいのもあって、千弦と俺は至近距離で見つめ合って笑い合う。
 キスしたいと言ったからだろうか。少しの間笑い合うと、千弦はそっと目を瞑って唇を少しすぼませた。俺からキスして、ってことか。
 キス待ちの顔も可愛いな。ずっと見ていられる。ただ、千弦にいつまでもキスを待たせるわけにはいかないので、俺は唇を千弦の唇にそっと重ねた。
 抱きしめることで千弦の柔らかさや温もりを感じていたけど、千弦の唇から感じる柔らかさと温もりは独特で特別感があった。唇の温もりと柔らかさも心地いい。
 キスをするのはこれが初めてだから、キスってこんな感じなんだって思えて。千弦と抱きしめ合って、キスしているから凄く幸せな気持ちになって。
 少しして、俺の方から唇を離す。すると、すぐ目の前には、恍惚とした笑顔で俺を見つめる千弦がいて。キスした直後なのもあり、今の千弦に物凄くキュンとくる。

「……キス、凄くいいね」
「俺もだよ。これがファーストキスだけど凄くいいなって思う」
「洋平君もこれがファーストキスだったんだね。洋平君の初めてをもらえて凄く嬉しいな」
「千弦にあげられて良かったよ。俺も千弦の初めてをもらえて嬉しいよ。千弦が相手だから、キスってこんなにいいんだなって思えるだろうな。凄く幸せな気持ちになれる。まあ、他の人とはしないけど」
「ふふっ。私もキスしたら凄く幸せな気持ちになったよ。だから、洋平君がそう言ってくれて嬉しいな。キュンキュンしちゃう」
「可愛いぞ、千弦」

 俺がそう言うと、千弦は「ふふっ」と笑う。その反応も可愛くて。

「今度は私からしてもいい?」
「もちろんだよ」
「ありがとう」

 俺はさっきの千弦のようにそっと目を閉じる。
 すると、すぐに唇に柔らかいものが触れる。さっきと同じ感触だから、きっと千弦からキスしてくれたのだろう。自分からするキスもいいけど、千弦からされるキスもいいな。

「んっ……」

 千弦はそんな可愛らしい声を漏らすと、俺の口の中に何かが入ってきた。それは生温かくて、ミルクティーの甘い味がほのかに感じられて。おそらく、千弦が俺の口の中に舌を入れてきたのだろう。
 千弦は舌を俺の舌にゆっくりと絡ませてくる。自分からキスしたことで積極的になるスイッチが入ったのかも。唇の感触もいいけど、舌が絡まる感覚も凄くいいな。
 舌を絡ませるキスも凄くいいから、俺からも千弦と舌を絡ませていく。それが予想外だったのか。それとも気持ち良かったのか。

「んあっ」

 と、甘い声を漏らして、千弦は体をピクッと震わせた。その反応も可愛くて、愛おしい。
 しばらくの間、舌を絡ませたキスをした後、千弦の方から唇を離した。舌を絡ませるキスをしたから、俺の口と千弦の口には唾液の糸ができて。ただ、その糸は程なく切れた。千弦の唇が湿っているのもあり、うっとりと俺を見つめてくる千弦がとても艶やかに見えた。

「キスしたら気持ちが盛り上がってきて。舌を絡ませちゃった」
「そうだったのか。舌を絡ませてくるのが気持ち良かったから、俺からも舌を絡ませたよ。そのときに千弦の体がピクってなったのが可愛かったな」
「洋平君に舌を絡ませられるのが気持ち良くて、つい」

 えへへっ、と千弦は照れくさそうに笑う。そんな千弦も可愛い。

「あと、洋平君の口からコーヒーの味がしたから、美味しさを感じられたキスでした」
「俺もだ。千弦の口からミルクティーの味がしたし」
「ふふっ。私達にとってのキスの味はコーヒーとミルクティーだね」
「そうだな」

 キスの味はレモン味とは聞いたことがあるけど、俺達はコーヒーとミルクティーか。まあ、俺も千弦もコーヒーや紅茶は好きだから俺達らしくていいかもしれない。
 しばらくの間はコーヒーや紅茶を飲む度に、千弦とのキスを思い出しそうだ。

「洋平君と抱きしめ合って、キスしたら……洋平君のことがもっと好きになって、いつまでも一緒にいたい思いが強くなったよ」
「俺もだよ。千弦のことが大好きだ。ずっと一緒にいような」
「うんっ。……じゃあ、約束のキスをしてくれますか?」
「ああ、もちろんだ」

 これからもずっと千弦と一緒にいる約束のキスを俺からする。
 元々、千弦は単なるクラスメイトだった。千弦は自分を守るために中性的な雰囲気を演じていて。それもあり、千弦は王子様と呼ばれて。
 ただ、千弦をナンパから助けたことをきっかけに友達になって。
 一緒に学校生活を送ったり、放課後や休日に遊んだりする中で距離が縮まり、素の可愛い部分を教えてもらって。
 そして、千弦から告白されて千弦と恋人同士になった。
 千弦はとても魅力に溢れた女の子で、愛おしい存在だ。この先も千弦が心からの笑顔をいつでもどこでも見せられるように、恋人として千弦と一緒に過ごしていこう。そういった気持ちを胸にして、キスしている千弦を抱きしめる力を強くした。



本編 おわり



続編に続く。
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