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第15話『球技大会-前編-』
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5月2日、木曜日。
今日は洲中高校の球技大会が開催される。
明日からはゴールデンウィーク後半の4連休なので、既に連休気分になっているクラスメイトや友達もいて。そのうちの3人は琢磨と吉岡さんと神崎さんである。
洲中高校の球技大会は毎年、ゴールデンウィークの時期に実施される。
球技大会の種目はバスケットボール、ドッジボール、卓球の3種目。それぞれ男女別で、バスケットボールとドッジボールはクラス対抗戦、卓球は個人戦だ。
どの種目に出場するのかは4月の半ば頃にあったロングホームルームで決めた。俺と琢磨は男子バスケットボール、吉岡さんは女子バスケットボール、藤原さんと星野さんと神崎さんは女子ドッジボールに出場する。みんな去年と同じ種目とのこと。
「みんな頑張ってね。先生も校内を廻って、みんなを応援するわ」
朝礼が終わるときに、下はジャージで上は半袖のスポーツウェア姿の山本先生はそう言い、クラスの志気が高まった。
去年の球技大会は琢磨と一緒に男子バスケに出場し、2回戦進出という結果だった。今年は去年以上の結果を出せるといいな。
男子バスケットボールでは琢磨達と一緒にプレイして、藤原さん達を応援して今年の球技大会を楽しんでいきたい。
校庭で全校生徒が参加する開会式が行なわれた後、それぞれの種目の会場へ移動する。
男子バスケットボールは学年問わず全クラスによるトーナメント戦だ。体育館で実施される。体育館を半分に分け、隣のコートでは女子バスケットボールの試合が行なわれる。
試合数が多いため、試合時間は5分だ。短いけど、勝ち上がれば何回も試合をすることになる。なので、体力的なことを考えれば5分でいいなとも思う。
俺達2年3組チームのメンバーは俺、琢磨、男子バレーボール部の高橋、サッカー部の相沢、書道部の三島だ。高橋は琢磨とほぼ変わらないくらいの背丈で、相沢と三島は俺よりも数センチほど低い。
2年3組の1回戦は、大会全体の第2試合。
相手チームは2年5組。3年生ではないのでほっとしたけど、琢磨曰く、相手チームには男子バスケ部員が2人いるという。こちらはバスケ部員が琢磨しかいないので、厳しい戦いになるかもしれない。5人全員が集まり、相手チームに聞こえないように琢磨によって1回戦での作戦が伝えられた。
第1試合が終わった。3年生のクラスと1年生のクラスによる対戦で、3年生の方の勝利だった。
2年3組の生徒は赤ゼッケン、2年5組の生徒は青ゼッケンを付けてコートの中に入る。その際、琢磨から4番の生徒と5番の生徒がバスケ部員であると教えられた。2人も琢磨と同じくらいに背が高い。
「琢磨くーん! 白石くーん! 頑張って!」
「白石君、坂井君、頑張って! みんなもね!」
「みんな頑張って!」
「みんな頑張りなさい! 特に白石と坂井! ここから応援してるわ!」
2階部分にあるギャラリーから、吉岡さん、藤原さん、星野さん、神崎さんからの声援が聞こえてきた。女子バスケットボールも女子ドッジボールも、最初の試合まで時間があるので俺達の応援に来てくれているのだ。
人気者の藤原さんの存在もあってか、うちのクラスの女子の大半がいる。
「おう! みんなありがとな!」
「ありがとう!」
琢磨と俺はそう言って、吉岡さん達に向かって手を振った。俺達に倣ってか、他のチームメンバーも手を振って。
吉岡さん達は笑顔で俺達に手を振ってくれる。
去年の球技大会のときは、琢磨と付き合い始めたばかりの吉岡さんが応援してくれていた。ただ、今年は藤原さん達もいる。だから、去年よりも頑張れそうだ。
センターラインのところで、5組の生徒と向かい合う形で立つ。女子の方もコートも同じようにしている。男女で同時進行するのか。そういえば、去年もそんな感じだったか。
「これから、2年3組対2年5組の試合を始めます」
審判の男性教師がそう言い、双方のチームが「よろしくお願いします」と挨拶した。
試合開始のジャンプボールは、うちのクラスは琢磨が、相手のクラスはゼッケン4番のバスケ部員の生徒が担当するようだ。琢磨と背丈はあまり変わらないし、最初のボールがうちのクラスのものになるかは分からないな。気を引き締めていこう。
――ピーッ!
ホイッスルが鳴り響き、トーナメント1回戦が始まった。
「洋平!」
ジャンプボールを制した琢磨は俺に向かってボールを飛ばしてくる。そのボールは俺が拾い、敵陣に向かってドリブルしていく。
コートの様子を見ると……琢磨はバスケ部員でない生徒2人にマークされていた。相手チームにもバスケ部員が2人いるから、きっと、うちのチームのバスケ部員は琢磨であると教え、ディフェンスの際は複数人で琢磨の動きを押さえようという作戦なのだろう。琢磨も振り切ろうとするが、2人相手だとすぐに振り切ることはできなさそうか。
スリーポイントライン内に入ると、俺の近くには、琢磨の次に高さのある高橋が来ていた。なので、
「高橋!」
「おう!」
高橋にボールをパスする。
無事に高橋にボールが渡り、高橋はゴールの方に体を向けて、シュートを放った。
高橋から放たれたボールは、ゴールの方に綺麗に飛んでいく。バックボードに一度当たって、ネットに吸い込まれていった。
2対0。
先制点はうちのクラスが取ったぞ! それもあり、吉岡さん達のいる方から歓声が上がる。
「ナイスシュート、高橋! 洋平もナイスアシストだったぜ!」
琢磨はとても明るい笑顔でシュートを決めた高橋と、アシストを決めた俺に声を掛けてくれた。俺と高橋は「おう!」と返事した。
そういえば、去年も琢磨はシュートを決めたときを中心に、明るく大きな声でチームメイトに声を掛けていたっけ。
うちのチームのシュートが決まったので、ボールは相手チームのものに。
ディフェンスのときは、シンプルにマンツーマンでマーク。ただし、バスケ部員の2人には、バスケ部の琢磨と背の高い高橋がマークすることに。
また、オフェンスのときは基本的に琢磨にボールを集める。ただし、琢磨はバスケ部で、さっきのように何人もの相手にマークされ、すぐには振り切れない可能性がある。その際は高橋中心にボールを集めてシュートに繋げる作戦だ。
琢磨がマークしているゼッケン4番のバスケ部員の生徒がスリーポイントラインの内側まで勢い良くドリブルし、高橋がマークしているゼッケン5番のバスケ部員の生徒にバス。
5番の生徒は高橋と同じくらいの背丈だ。ただ、さすがはバスケ部と言うべきか。高橋がシュートをブロックしようとするが、5番の生徒はそれをかわしてシュートを決めた。
2対2。
すぐに同点になった。
「ドンマイ! 次行こう!」
点を取られてしまったけど、琢磨は明るい笑顔で大きな声を出す。それもあって、うちのチームの空気は悪くなることはない。
シュートが決まったので、うちのチームのスローインからプレイ再開だ。相手のチームの選手が近くにいる俺にボールを渡してくれた。
エンドラインを出て、琢磨の方を見ると……よし。ゴールが決まった直後だから、最初のように複数の生徒に囲まれていないぞ。これならいける!
「琢磨!」
俺は琢磨に向かってスローイン。
琢磨はニッコリと笑って俺からのパスを受け、
「よし来たあっ!」
うおおっ! と、全速力でゴールに向かってドリブルしていく。琢磨は足が速いため、近くにいた相手チームの生徒を振り切り、フリーの状態になる。
試合直後に琢磨をマークしていた生徒は琢磨の足の速さについていけず、バスケ部の生徒2人が必死に追いかけていく。
フリーの状態のまま、琢磨はゴールまで向かい、
「おりゃあっ!」
――ドンッ!
琢磨は勢い良くジャンプし、ボールをネットに押し込む――ダンクシュートを決めた!
ダンクシュートを見られると思わなかったのか、第1試合を含めてこれまでで一番の歓声が沸きあがる。「凄い!」「マジかよ!」という声も聞こえてきて。
「琢磨君! ダンク凄いよ! かっこいいよー!」
きゃーっ! と、吉岡さんはとても興奮した様子で黄色い声を上げる。頬を中心に真っ赤にしていて。恋人のスーパープレイにキュンときているのだろう。
「凄いね、坂井君!」
「ダンクシュートを見るのは初めてだよ!」
「早希の彼氏は凄いわね!」
「おおっ、あっぱれだね、坂井君!」
藤原さん達も興奮しながらそう言っている。あと、気付かない間に山本先生が応援に来ていた。
恋人や友人達からの賞賛もあってか、琢磨はニコッと笑いながら吉岡さん達の方を見て、右手を拳にした状態で突き上げ、グッとサムズアップした。やっぱり、俺の親友は凄くかっこいいな。
「ナイス! さすがは琢磨だ!」
「おう! ありがとな!」
俺は琢磨とハイタッチする。
ダンクシュートを決めたのもあってか、高橋、相沢、三島も琢磨にハイタッチしていた。
それからも試合は進んでいく。
琢磨がダンクシュートを決めたインパクトで、流れはこちらに来るかも……と思ったが、相手チームはバスケ部員が2人もいる。その2人を中心に、相手チームは着実に点数を重ねていく。
ただ、こちらも負けていない。バスケ部員の琢磨はもちろんのこと、高身長の高橋もシュートしていき点数を重ねる。2人のシュートが外れたときは、俺、相沢、三島でリバウンドして、シュートして攻撃の機会を増やす。
サッカー部員の相沢はもちろん、三島も身軽で足が速く、相手チームのパスを阻止して、こちらの攻撃に移る場面が何度もある。
また、琢磨だけでなく、高橋もシュートしていくので、時間が経つにつれて高橋にも相手からのマークが厳しくなる。それもあり、チームで3番目に背が高い俺にパスが回り、シュートすることも。2人ほどではないが、ゴールを決められるときもあって。そのときは、
「白石君! ナイスシュートだよ!」
「白石君、ナイスシュート!」
「やったね、白石君!」
「白石もなかなかやるじゃない!」
「白石君もいい調子だね!」
と、吉岡さん達が俺に賞賛の言葉を言ってくれて。去年もシュートを決めたときは吉岡さんが褒めてくれたけど、藤原さん達もいるから今年は去年よりも嬉しい気持ちが強い。
こちらも相手も得点を重ね、シーソーゲームの展開に。
気付けば、試合時間は残り30秒ほどになっていた。
この時点で、15対16。
1点リードされている展開だ。ここで相手にゴールを決められたら、勝利するのはかなり厳しくなるぞ。
ゴール近くのサイドラインからのスローインで、相沢が高橋に向けてパスを送る。
パスが通り、高橋はゴール近くまでドリブルしてシュートを放つ。
しかし、相手の4番バスケ生徒の右手に触れてしまい、ボールはリングに当たるだけに。
双方のチームの生徒の多くがゴールに近づき、リバウンドしたのは……琢磨だった。
ただ、琢磨の近くにはバスケ部員2人を含め、相手チームの生徒が何人もいる。だからだろう。
「洋平!」
琢磨はフリーとなっている俺にパスを回してきた。そのボールを俺はしっかりと受け取る。
今、残り何秒かは分からない。ただ、きっと、これがうちのクラスが勝てるラストチャンスだ。俺の両手にこの試合での勝敗のカギが握られていると思うと、プレッシャーがかかる。凄く緊張する。
「白石君! 頑張ってー!」
試合終盤で盛り上がる中、藤原さんのとても大きな声援がはっきりと聞こえた。その瞬間、緊張や体の強張りがなくなっていって。
フリースローラインの近くにいる。このくらいの距離から決めたことは今までに何度かある。だから、今回だって……きっと決められる。そう信じて、俺はゴールに向かってシュートを放った。
バスケ部員2人中心に相手チームの生徒達がこちらに向かっているけど、俺が放ったボールは誰にも阻まれることなくゴールに向かっていき、
――ピーッ!
ボールがネットを通った直後に、試合終了を知らせるホイッスルが鳴った。
17対16。
最後の最後に逆転に成功し、俺達2年3組チームは1回戦を突破した! その瞬間に歓声が上がり、拍手が鳴り響く。
「凄い試合だったね!」
「最後の最後で逆転だもんね!」
「白石凄えな……」
「ああ。あいつはただの変人じゃねえ……」
などと、試合展開や最後にシュートを決めた俺について称賛の声が聞こえてくる。中には変人と絡めて言う生徒もいるけど、素直に褒め言葉として受け取っておこう。
「良かった……」
今日の試合ではシュートを外すこともあったので、最後に決められて良かった。ほっとした。
「洋平やったな!」
「白石よく決めた!」
「凄えよ、白石!」
「凄いね、白石君!」
チームメイトの琢磨、高橋、相沢、三島が嬉しそうな様子で俺のところに駆け寄ってきた。琢磨は特に嬉しそうで、俺の背中をバシバシと叩いてくる。
みんなの嬉しそうな姿を見て、ようやく俺も嬉しさがこみ上げてきた。
「ありがとう。良かったよ、最後に決められて」
「洋平はフリーだったし、何本か失敗していたけど、洋平ならやれると思ってパスを出したんだ。さすがは洋平だぜ!」
「期待に応えられて良かったよ」
最後にシュートを決めて、勝利を掴めて本当に良かった。
吉岡さん達の方を見ると、みんな喜んだ様子になっており、藤原さんと星野さんと山本先生はハイタッチを交わし、吉岡さんと神崎さんは抱きしめ合っていた。彼女達がああしているのも、最後に俺がシュートを決められたからなんだよな。そう思うと、嬉しい気持ちがさらに膨らんでいく。
藤原さんは俺と目が合うとニコッと笑って、
「白石君! かっこよかったよ! みんな、1回戦突破おめでとう!」
藤原さんは手を振りながら、大きな声でそう言ってくれた。
「琢磨君もかっこよかったよ! おめでとう!」
吉岡さんはとっても嬉しそうな笑顔で祝福の言葉を贈ってくれた。そのことに頬が緩んでいくのが分かる。
藤原さんに続いて星野さんや星野さんなどクラスメイトも「おめでとう!」と言ったり、拍手したりしてくれて。
俺達5人は藤原さん達がいる方に手を振って「ありがとう!」とお礼を言った。
その後、両チームのメンバー全員がセンターラインで整列して、
「17対16で、2年3組の勝利!」
審判の教師から試合結果が伝えられ、2年3組チームの初戦は勝利という形で終わった。
去年の球技大会でも、男子バスケで琢磨と一緒に1回戦を勝利した。ただ、今回は去年よりもずっと嬉しい勝利だった。
今日は洲中高校の球技大会が開催される。
明日からはゴールデンウィーク後半の4連休なので、既に連休気分になっているクラスメイトや友達もいて。そのうちの3人は琢磨と吉岡さんと神崎さんである。
洲中高校の球技大会は毎年、ゴールデンウィークの時期に実施される。
球技大会の種目はバスケットボール、ドッジボール、卓球の3種目。それぞれ男女別で、バスケットボールとドッジボールはクラス対抗戦、卓球は個人戦だ。
どの種目に出場するのかは4月の半ば頃にあったロングホームルームで決めた。俺と琢磨は男子バスケットボール、吉岡さんは女子バスケットボール、藤原さんと星野さんと神崎さんは女子ドッジボールに出場する。みんな去年と同じ種目とのこと。
「みんな頑張ってね。先生も校内を廻って、みんなを応援するわ」
朝礼が終わるときに、下はジャージで上は半袖のスポーツウェア姿の山本先生はそう言い、クラスの志気が高まった。
去年の球技大会は琢磨と一緒に男子バスケに出場し、2回戦進出という結果だった。今年は去年以上の結果を出せるといいな。
男子バスケットボールでは琢磨達と一緒にプレイして、藤原さん達を応援して今年の球技大会を楽しんでいきたい。
校庭で全校生徒が参加する開会式が行なわれた後、それぞれの種目の会場へ移動する。
男子バスケットボールは学年問わず全クラスによるトーナメント戦だ。体育館で実施される。体育館を半分に分け、隣のコートでは女子バスケットボールの試合が行なわれる。
試合数が多いため、試合時間は5分だ。短いけど、勝ち上がれば何回も試合をすることになる。なので、体力的なことを考えれば5分でいいなとも思う。
俺達2年3組チームのメンバーは俺、琢磨、男子バレーボール部の高橋、サッカー部の相沢、書道部の三島だ。高橋は琢磨とほぼ変わらないくらいの背丈で、相沢と三島は俺よりも数センチほど低い。
2年3組の1回戦は、大会全体の第2試合。
相手チームは2年5組。3年生ではないのでほっとしたけど、琢磨曰く、相手チームには男子バスケ部員が2人いるという。こちらはバスケ部員が琢磨しかいないので、厳しい戦いになるかもしれない。5人全員が集まり、相手チームに聞こえないように琢磨によって1回戦での作戦が伝えられた。
第1試合が終わった。3年生のクラスと1年生のクラスによる対戦で、3年生の方の勝利だった。
2年3組の生徒は赤ゼッケン、2年5組の生徒は青ゼッケンを付けてコートの中に入る。その際、琢磨から4番の生徒と5番の生徒がバスケ部員であると教えられた。2人も琢磨と同じくらいに背が高い。
「琢磨くーん! 白石くーん! 頑張って!」
「白石君、坂井君、頑張って! みんなもね!」
「みんな頑張って!」
「みんな頑張りなさい! 特に白石と坂井! ここから応援してるわ!」
2階部分にあるギャラリーから、吉岡さん、藤原さん、星野さん、神崎さんからの声援が聞こえてきた。女子バスケットボールも女子ドッジボールも、最初の試合まで時間があるので俺達の応援に来てくれているのだ。
人気者の藤原さんの存在もあってか、うちのクラスの女子の大半がいる。
「おう! みんなありがとな!」
「ありがとう!」
琢磨と俺はそう言って、吉岡さん達に向かって手を振った。俺達に倣ってか、他のチームメンバーも手を振って。
吉岡さん達は笑顔で俺達に手を振ってくれる。
去年の球技大会のときは、琢磨と付き合い始めたばかりの吉岡さんが応援してくれていた。ただ、今年は藤原さん達もいる。だから、去年よりも頑張れそうだ。
センターラインのところで、5組の生徒と向かい合う形で立つ。女子の方もコートも同じようにしている。男女で同時進行するのか。そういえば、去年もそんな感じだったか。
「これから、2年3組対2年5組の試合を始めます」
審判の男性教師がそう言い、双方のチームが「よろしくお願いします」と挨拶した。
試合開始のジャンプボールは、うちのクラスは琢磨が、相手のクラスはゼッケン4番のバスケ部員の生徒が担当するようだ。琢磨と背丈はあまり変わらないし、最初のボールがうちのクラスのものになるかは分からないな。気を引き締めていこう。
――ピーッ!
ホイッスルが鳴り響き、トーナメント1回戦が始まった。
「洋平!」
ジャンプボールを制した琢磨は俺に向かってボールを飛ばしてくる。そのボールは俺が拾い、敵陣に向かってドリブルしていく。
コートの様子を見ると……琢磨はバスケ部員でない生徒2人にマークされていた。相手チームにもバスケ部員が2人いるから、きっと、うちのチームのバスケ部員は琢磨であると教え、ディフェンスの際は複数人で琢磨の動きを押さえようという作戦なのだろう。琢磨も振り切ろうとするが、2人相手だとすぐに振り切ることはできなさそうか。
スリーポイントライン内に入ると、俺の近くには、琢磨の次に高さのある高橋が来ていた。なので、
「高橋!」
「おう!」
高橋にボールをパスする。
無事に高橋にボールが渡り、高橋はゴールの方に体を向けて、シュートを放った。
高橋から放たれたボールは、ゴールの方に綺麗に飛んでいく。バックボードに一度当たって、ネットに吸い込まれていった。
2対0。
先制点はうちのクラスが取ったぞ! それもあり、吉岡さん達のいる方から歓声が上がる。
「ナイスシュート、高橋! 洋平もナイスアシストだったぜ!」
琢磨はとても明るい笑顔でシュートを決めた高橋と、アシストを決めた俺に声を掛けてくれた。俺と高橋は「おう!」と返事した。
そういえば、去年も琢磨はシュートを決めたときを中心に、明るく大きな声でチームメイトに声を掛けていたっけ。
うちのチームのシュートが決まったので、ボールは相手チームのものに。
ディフェンスのときは、シンプルにマンツーマンでマーク。ただし、バスケ部員の2人には、バスケ部の琢磨と背の高い高橋がマークすることに。
また、オフェンスのときは基本的に琢磨にボールを集める。ただし、琢磨はバスケ部で、さっきのように何人もの相手にマークされ、すぐには振り切れない可能性がある。その際は高橋中心にボールを集めてシュートに繋げる作戦だ。
琢磨がマークしているゼッケン4番のバスケ部員の生徒がスリーポイントラインの内側まで勢い良くドリブルし、高橋がマークしているゼッケン5番のバスケ部員の生徒にバス。
5番の生徒は高橋と同じくらいの背丈だ。ただ、さすがはバスケ部と言うべきか。高橋がシュートをブロックしようとするが、5番の生徒はそれをかわしてシュートを決めた。
2対2。
すぐに同点になった。
「ドンマイ! 次行こう!」
点を取られてしまったけど、琢磨は明るい笑顔で大きな声を出す。それもあって、うちのチームの空気は悪くなることはない。
シュートが決まったので、うちのチームのスローインからプレイ再開だ。相手のチームの選手が近くにいる俺にボールを渡してくれた。
エンドラインを出て、琢磨の方を見ると……よし。ゴールが決まった直後だから、最初のように複数の生徒に囲まれていないぞ。これならいける!
「琢磨!」
俺は琢磨に向かってスローイン。
琢磨はニッコリと笑って俺からのパスを受け、
「よし来たあっ!」
うおおっ! と、全速力でゴールに向かってドリブルしていく。琢磨は足が速いため、近くにいた相手チームの生徒を振り切り、フリーの状態になる。
試合直後に琢磨をマークしていた生徒は琢磨の足の速さについていけず、バスケ部の生徒2人が必死に追いかけていく。
フリーの状態のまま、琢磨はゴールまで向かい、
「おりゃあっ!」
――ドンッ!
琢磨は勢い良くジャンプし、ボールをネットに押し込む――ダンクシュートを決めた!
ダンクシュートを見られると思わなかったのか、第1試合を含めてこれまでで一番の歓声が沸きあがる。「凄い!」「マジかよ!」という声も聞こえてきて。
「琢磨君! ダンク凄いよ! かっこいいよー!」
きゃーっ! と、吉岡さんはとても興奮した様子で黄色い声を上げる。頬を中心に真っ赤にしていて。恋人のスーパープレイにキュンときているのだろう。
「凄いね、坂井君!」
「ダンクシュートを見るのは初めてだよ!」
「早希の彼氏は凄いわね!」
「おおっ、あっぱれだね、坂井君!」
藤原さん達も興奮しながらそう言っている。あと、気付かない間に山本先生が応援に来ていた。
恋人や友人達からの賞賛もあってか、琢磨はニコッと笑いながら吉岡さん達の方を見て、右手を拳にした状態で突き上げ、グッとサムズアップした。やっぱり、俺の親友は凄くかっこいいな。
「ナイス! さすがは琢磨だ!」
「おう! ありがとな!」
俺は琢磨とハイタッチする。
ダンクシュートを決めたのもあってか、高橋、相沢、三島も琢磨にハイタッチしていた。
それからも試合は進んでいく。
琢磨がダンクシュートを決めたインパクトで、流れはこちらに来るかも……と思ったが、相手チームはバスケ部員が2人もいる。その2人を中心に、相手チームは着実に点数を重ねていく。
ただ、こちらも負けていない。バスケ部員の琢磨はもちろんのこと、高身長の高橋もシュートしていき点数を重ねる。2人のシュートが外れたときは、俺、相沢、三島でリバウンドして、シュートして攻撃の機会を増やす。
サッカー部員の相沢はもちろん、三島も身軽で足が速く、相手チームのパスを阻止して、こちらの攻撃に移る場面が何度もある。
また、琢磨だけでなく、高橋もシュートしていくので、時間が経つにつれて高橋にも相手からのマークが厳しくなる。それもあり、チームで3番目に背が高い俺にパスが回り、シュートすることも。2人ほどではないが、ゴールを決められるときもあって。そのときは、
「白石君! ナイスシュートだよ!」
「白石君、ナイスシュート!」
「やったね、白石君!」
「白石もなかなかやるじゃない!」
「白石君もいい調子だね!」
と、吉岡さん達が俺に賞賛の言葉を言ってくれて。去年もシュートを決めたときは吉岡さんが褒めてくれたけど、藤原さん達もいるから今年は去年よりも嬉しい気持ちが強い。
こちらも相手も得点を重ね、シーソーゲームの展開に。
気付けば、試合時間は残り30秒ほどになっていた。
この時点で、15対16。
1点リードされている展開だ。ここで相手にゴールを決められたら、勝利するのはかなり厳しくなるぞ。
ゴール近くのサイドラインからのスローインで、相沢が高橋に向けてパスを送る。
パスが通り、高橋はゴール近くまでドリブルしてシュートを放つ。
しかし、相手の4番バスケ生徒の右手に触れてしまい、ボールはリングに当たるだけに。
双方のチームの生徒の多くがゴールに近づき、リバウンドしたのは……琢磨だった。
ただ、琢磨の近くにはバスケ部員2人を含め、相手チームの生徒が何人もいる。だからだろう。
「洋平!」
琢磨はフリーとなっている俺にパスを回してきた。そのボールを俺はしっかりと受け取る。
今、残り何秒かは分からない。ただ、きっと、これがうちのクラスが勝てるラストチャンスだ。俺の両手にこの試合での勝敗のカギが握られていると思うと、プレッシャーがかかる。凄く緊張する。
「白石君! 頑張ってー!」
試合終盤で盛り上がる中、藤原さんのとても大きな声援がはっきりと聞こえた。その瞬間、緊張や体の強張りがなくなっていって。
フリースローラインの近くにいる。このくらいの距離から決めたことは今までに何度かある。だから、今回だって……きっと決められる。そう信じて、俺はゴールに向かってシュートを放った。
バスケ部員2人中心に相手チームの生徒達がこちらに向かっているけど、俺が放ったボールは誰にも阻まれることなくゴールに向かっていき、
――ピーッ!
ボールがネットを通った直後に、試合終了を知らせるホイッスルが鳴った。
17対16。
最後の最後に逆転に成功し、俺達2年3組チームは1回戦を突破した! その瞬間に歓声が上がり、拍手が鳴り響く。
「凄い試合だったね!」
「最後の最後で逆転だもんね!」
「白石凄えな……」
「ああ。あいつはただの変人じゃねえ……」
などと、試合展開や最後にシュートを決めた俺について称賛の声が聞こえてくる。中には変人と絡めて言う生徒もいるけど、素直に褒め言葉として受け取っておこう。
「良かった……」
今日の試合ではシュートを外すこともあったので、最後に決められて良かった。ほっとした。
「洋平やったな!」
「白石よく決めた!」
「凄えよ、白石!」
「凄いね、白石君!」
チームメイトの琢磨、高橋、相沢、三島が嬉しそうな様子で俺のところに駆け寄ってきた。琢磨は特に嬉しそうで、俺の背中をバシバシと叩いてくる。
みんなの嬉しそうな姿を見て、ようやく俺も嬉しさがこみ上げてきた。
「ありがとう。良かったよ、最後に決められて」
「洋平はフリーだったし、何本か失敗していたけど、洋平ならやれると思ってパスを出したんだ。さすがは洋平だぜ!」
「期待に応えられて良かったよ」
最後にシュートを決めて、勝利を掴めて本当に良かった。
吉岡さん達の方を見ると、みんな喜んだ様子になっており、藤原さんと星野さんと山本先生はハイタッチを交わし、吉岡さんと神崎さんは抱きしめ合っていた。彼女達がああしているのも、最後に俺がシュートを決められたからなんだよな。そう思うと、嬉しい気持ちがさらに膨らんでいく。
藤原さんは俺と目が合うとニコッと笑って、
「白石君! かっこよかったよ! みんな、1回戦突破おめでとう!」
藤原さんは手を振りながら、大きな声でそう言ってくれた。
「琢磨君もかっこよかったよ! おめでとう!」
吉岡さんはとっても嬉しそうな笑顔で祝福の言葉を贈ってくれた。そのことに頬が緩んでいくのが分かる。
藤原さんに続いて星野さんや星野さんなどクラスメイトも「おめでとう!」と言ったり、拍手したりしてくれて。
俺達5人は藤原さん達がいる方に手を振って「ありがとう!」とお礼を言った。
その後、両チームのメンバー全員がセンターラインで整列して、
「17対16で、2年3組の勝利!」
審判の教師から試合結果が伝えられ、2年3組チームの初戦は勝利という形で終わった。
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3人で一緒に遊んだり、学校生活を送ったり、愛実とあおいが涼我のバイト先に来たり。春休みや新年度の日々を通じて、一度離れてしまったあおいとはもちろんのこと、ずっと一緒にいる愛実との距離も縮まっていく。
出会った早さか。それとも、一緒にいる長さか。両隣の家に住む幼馴染2人との温かくて甘いダブルヒロイン学園青春ラブコメディ!
※特別編6が完結しました!(2026.1.21)
※小説家になろう(N9714HQ)とカクヨムでも公開しています。
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