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第74話『未来予想図』
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8月19日、日曜日。
ゆっくりと目を覚ますと、部屋の中がうっすらと明るくなり始めていた。一瞬、いつもと雰囲気が違うと思ったけど、明日香の部屋にいるんだからそれは当たり前か。
横を見ると、明日香は僕の腕を抱きしめて眠っている。一緒に寝て暑かったのかふとんがお腹から胸元くらいまでしかかかっていない。今の明日香を見ていると、昨日の夜の出来事は確かにあったことだったのだと思わせてくれる。
「つーちゃん……」
そんな寝言を言ってやんわりとした笑みを浮かべる姿はとても可愛らしい。そんな明日香の頬にキスをすると、彼女はえへへっ、と声に出して笑った。
「つーちゃん、これで家族で野球できるね……」
どうやら、夢の中では僕と明日香の間に9人の子供ができたらしい。いや、家族でできるって言っているから、僕や明日香を含めると考えたら7人かな? なかなかの大家族になっているじゃないか。
「子供達だけで野球対戦できるなんて思わなかったよ」
「18人だったか……」
僕も明日香も夢の中でどれだけ頑張ったんだろうか。来年から毎年1人ずつ産んでいけば身体的には大丈夫なのかもしれないけど、経済的には確実にまずい状況になりそうだ。少子化対策に若干は貢献できたからいいのかな。
「んっ……」
明日香はゆっくりと目を開けた。
「あっ、つーちゃん。おはよう」
「おはよう、明日香。僕もついさっき起きたんだ」
「そうなんだ。あのね、つーちゃん。昨日の夜……つーちゃんとたくさんしたからか、結婚してつーちゃんとの子供がたくさん産まれた夢を見てね」
「うん」
さすがに、ついさっきまで寝言を言っていただけあって、どんな夢を見たのかを覚えているのか。
「まさか、サッカーの対戦ができるくらいの子供が産まれちゃうなんてね」
「22人になってる……」
あの寝言の後にまた4人産まれたというのか。夢の中の明日香と僕はどれだけ頑張ったんだろう。
「その反応だと、もしかして寝言を言っちゃってた?」
「うん。僕らの子供達だけで野球ができるって喜んでいたよ」
「じゃあ、18人か。……確かにそんな時代もあった気がする」
明日香はそう言っているけど、それは数分前の話。ただ、夢は現実を凌駕するので、ちょっとの時間で子供が4人できるのかもしれない。
「実際に子供が22人はかなり難しそうだよね」
「双子や三つ子で産まれることがあってもね。それこそ、夢だからできることだろうね。実際に明日香と僕の間に22人の子供が産まれたら、きっと世界記録を更新しそうな気がする」
「かもしれないね。……頑張ってみる?」
「……夢の中で頑張ろっか」
「それが一番いいね。でも、いつかは授かって、出会って、一緒に過ごしていきたいね」
ふふっ、と明日香は可愛らしく笑った。
明日香と僕の子供か。22人はもちろんのこと、18人も作らないけど……明日香の言うように、いつかは僕らの子供と出会うときは来るのだろう。そのために今からできることは受験勉強かな。
「そうだ、つーちゃん。おはようのキスをしてもいい?」
「……うん、いいよ」
すると、明日香は僕のことを抱きしめてそっとキスしてきた。目覚めてすぐにキスできるなんてとても幸せだ。
唇を離すと、明日香は頬をほんのりと赤くさせて、うっとりとした表情を浮かべていた。
「朝からつーちゃんとキスできるなんて幸せだな」
「僕も同じことを考えてた」
「ふふっ、そっか。あと……昨日の夜のことを思い出すな。つーちゃん、基本的には優しいけれどたまに激しくもなって……もうキュンってしっぱなしだった」
「そ、そうだったんだね」
明日香の反応が可愛かったから、たまに強く求めたときはあった。そのことに明日香が嫌がったかもしれないと思ったけれど、嬉しそうだったようで安心した。
「つーちゃん、胸とか腋とか太ももとか首筋とかたくさんキスしたり、舐めたりしていたよね。とっても可愛かった」
「綺麗だし、反応が可愛かったから。あと、胸がかなり大きくて驚いた。それは旅行で水着姿を見たときにも思っていたけれど」
「つーちゃんもそんなことを思うんだ。前に、さっちゃんやみなみんにDカップって言ったけれど、今はそれだとキツくなって、今はEカップの下着を着けてる」
「な、なるほどね。成長したんだ」
「さっちゃんが帰ってきたあたりからかな。胸が大きくなってきたような気がしてきて。告白して初めてキスしたあたりからは下着がキツいなって」
「好きな気持ちが胸を大きくさせたのかもね。……そうだ、明日香の体に痕とか残っていないかな。ちょっと確認させて」
「うん。じゃあ、その後につーちゃんの方も確認させてくれるかな。私もつーちゃんの体にたくさんキスしたから」
「分かった」
明日香の体にキスマークなどが残っていないか確認してみるけど……うん、特にそういうものは見当たらないな。
「大丈夫だね。むしろ、朝日を浴びた明日香も綺麗だと思うほどだよ」
「……そんなことを言われると照れちゃうな。私も確認するね」
唇以外では、そこまで激しくキスされた記憶はないので大丈夫だと思うけれど。
「ああっ! ごめん、つーちゃん……」
「えっ、何か痕や傷があったの?」
「うん。背中の肩甲骨のあたりにひっかき傷がいくつかある。思い返せば、最初の方は痛くて、つーちゃんのことをぎゅっと抱きしめていたから、きっとそのときにできたんだと思う」
「なるほど……」
そういえば、最初のとき……明日香は辛そうな様子を見せていて、僕のことをかなり強く抱きしめることがあったな。
「気にしないで、明日香。明日香に言われるまで全然気付かないくらいに痛みもないし。ひっかき傷ならすぐに治ると思うからさ」
「……うん。ごめんね、つーちゃん」
しょんぼりしている明日香の頭を優しく撫でる。
そういえば、旅行に行ったとき、羽村も肩甲骨のあたりにひっかき傷があったけど、もしかしたら僕と同じような理由かもしれない。
「明日香、今日は部活とかの予定ってあるの?」
「ううん、ないよ。夏休み中は土日とお盆の時期は美術部の活動はないの。もちろんゆっくりと休むためではあるけど、3年生は受験勉強、1年生と2年生は宿題をする時間を設けた方がいいって話らしくて」
人それぞれではあるけど、部活のための夏休みじゃないもんな。休むことだって重要だし、勉強や宿題をしっかりとやる時間もちゃんと確保すべきだよね。
「そうなんだ。僕も特に予定はないな。理系に進むって決めたから、少なくとも夏休み中は家で物理と化学、数学を中心に勉強しようと思って」
「そっか。確かに、夏休みの間に理系科目の基礎は押さえておきたいよね」
「うん。だから、今日は明日香と一緒に受験勉強ができればいいなと思って。勉強道具は持ってきてあるよ」
「じゃあ、今日は私の部屋で一緒に受験勉強をしようね! ただ、一つお願いがあるんだけど」
「うん?」
明日香のお願いって何なんだろう。ご飯を作ってほしいのかな。
「お父さんとお母さん、夕方に旅行から帰ってくるから、それまでに一度でもいいからしたいな……って」
はにかみながら頼まれてしまったら断るわけにはいかない。
「もちろんいいよ。でも、一度始めたら、昨日みたいに止まらなくなるかもしれないから、ある程度勉強してからね」
「うん! 勉強頑張らないと」
まるで、勉強を頑張ったご褒美のようになってしまっている。ただ、勉強することにやる気になっているのでよしとするか。
その後、明日香の作った朝食を食べて、僕は彼女と一緒に受験勉強に励んだ。もちろん、約束通り、ある程度勉強をしたら愛を育んで。そんな時間を過ごすことができるのは明日香と2人きりだからだし、とても幸せに思う。
それから夏休みが終わるまでは、基本的には自宅で勉強し、明日香や咲希の予定がないときには彼女達と一緒に勉強したりした。たまに、国語や日本史、英語について鈴音さんが教えに来てくれたり、芽依の宿題を手伝ったりしたときもあったけれど。
受験生なので勉強中心だったけれど、何だかんだで楽しくて、充実もしていて……あっという間に夏の時間が過ぎていった。
咲希が桜海に帰ってきて、明日香や咲希達と旅行や花火大会に行って、進路をしっかりと考えることもできて、朝霧明日香という大切な恋人ができた。高校最後の夏……平成最後の夏は、僕にとって最高の形で終わりを迎えることができたのであった。
ゆっくりと目を覚ますと、部屋の中がうっすらと明るくなり始めていた。一瞬、いつもと雰囲気が違うと思ったけど、明日香の部屋にいるんだからそれは当たり前か。
横を見ると、明日香は僕の腕を抱きしめて眠っている。一緒に寝て暑かったのかふとんがお腹から胸元くらいまでしかかかっていない。今の明日香を見ていると、昨日の夜の出来事は確かにあったことだったのだと思わせてくれる。
「つーちゃん……」
そんな寝言を言ってやんわりとした笑みを浮かべる姿はとても可愛らしい。そんな明日香の頬にキスをすると、彼女はえへへっ、と声に出して笑った。
「つーちゃん、これで家族で野球できるね……」
どうやら、夢の中では僕と明日香の間に9人の子供ができたらしい。いや、家族でできるって言っているから、僕や明日香を含めると考えたら7人かな? なかなかの大家族になっているじゃないか。
「子供達だけで野球対戦できるなんて思わなかったよ」
「18人だったか……」
僕も明日香も夢の中でどれだけ頑張ったんだろうか。来年から毎年1人ずつ産んでいけば身体的には大丈夫なのかもしれないけど、経済的には確実にまずい状況になりそうだ。少子化対策に若干は貢献できたからいいのかな。
「んっ……」
明日香はゆっくりと目を開けた。
「あっ、つーちゃん。おはよう」
「おはよう、明日香。僕もついさっき起きたんだ」
「そうなんだ。あのね、つーちゃん。昨日の夜……つーちゃんとたくさんしたからか、結婚してつーちゃんとの子供がたくさん産まれた夢を見てね」
「うん」
さすがに、ついさっきまで寝言を言っていただけあって、どんな夢を見たのかを覚えているのか。
「まさか、サッカーの対戦ができるくらいの子供が産まれちゃうなんてね」
「22人になってる……」
あの寝言の後にまた4人産まれたというのか。夢の中の明日香と僕はどれだけ頑張ったんだろう。
「その反応だと、もしかして寝言を言っちゃってた?」
「うん。僕らの子供達だけで野球ができるって喜んでいたよ」
「じゃあ、18人か。……確かにそんな時代もあった気がする」
明日香はそう言っているけど、それは数分前の話。ただ、夢は現実を凌駕するので、ちょっとの時間で子供が4人できるのかもしれない。
「実際に子供が22人はかなり難しそうだよね」
「双子や三つ子で産まれることがあってもね。それこそ、夢だからできることだろうね。実際に明日香と僕の間に22人の子供が産まれたら、きっと世界記録を更新しそうな気がする」
「かもしれないね。……頑張ってみる?」
「……夢の中で頑張ろっか」
「それが一番いいね。でも、いつかは授かって、出会って、一緒に過ごしていきたいね」
ふふっ、と明日香は可愛らしく笑った。
明日香と僕の子供か。22人はもちろんのこと、18人も作らないけど……明日香の言うように、いつかは僕らの子供と出会うときは来るのだろう。そのために今からできることは受験勉強かな。
「そうだ、つーちゃん。おはようのキスをしてもいい?」
「……うん、いいよ」
すると、明日香は僕のことを抱きしめてそっとキスしてきた。目覚めてすぐにキスできるなんてとても幸せだ。
唇を離すと、明日香は頬をほんのりと赤くさせて、うっとりとした表情を浮かべていた。
「朝からつーちゃんとキスできるなんて幸せだな」
「僕も同じことを考えてた」
「ふふっ、そっか。あと……昨日の夜のことを思い出すな。つーちゃん、基本的には優しいけれどたまに激しくもなって……もうキュンってしっぱなしだった」
「そ、そうだったんだね」
明日香の反応が可愛かったから、たまに強く求めたときはあった。そのことに明日香が嫌がったかもしれないと思ったけれど、嬉しそうだったようで安心した。
「つーちゃん、胸とか腋とか太ももとか首筋とかたくさんキスしたり、舐めたりしていたよね。とっても可愛かった」
「綺麗だし、反応が可愛かったから。あと、胸がかなり大きくて驚いた。それは旅行で水着姿を見たときにも思っていたけれど」
「つーちゃんもそんなことを思うんだ。前に、さっちゃんやみなみんにDカップって言ったけれど、今はそれだとキツくなって、今はEカップの下着を着けてる」
「な、なるほどね。成長したんだ」
「さっちゃんが帰ってきたあたりからかな。胸が大きくなってきたような気がしてきて。告白して初めてキスしたあたりからは下着がキツいなって」
「好きな気持ちが胸を大きくさせたのかもね。……そうだ、明日香の体に痕とか残っていないかな。ちょっと確認させて」
「うん。じゃあ、その後につーちゃんの方も確認させてくれるかな。私もつーちゃんの体にたくさんキスしたから」
「分かった」
明日香の体にキスマークなどが残っていないか確認してみるけど……うん、特にそういうものは見当たらないな。
「大丈夫だね。むしろ、朝日を浴びた明日香も綺麗だと思うほどだよ」
「……そんなことを言われると照れちゃうな。私も確認するね」
唇以外では、そこまで激しくキスされた記憶はないので大丈夫だと思うけれど。
「ああっ! ごめん、つーちゃん……」
「えっ、何か痕や傷があったの?」
「うん。背中の肩甲骨のあたりにひっかき傷がいくつかある。思い返せば、最初の方は痛くて、つーちゃんのことをぎゅっと抱きしめていたから、きっとそのときにできたんだと思う」
「なるほど……」
そういえば、最初のとき……明日香は辛そうな様子を見せていて、僕のことをかなり強く抱きしめることがあったな。
「気にしないで、明日香。明日香に言われるまで全然気付かないくらいに痛みもないし。ひっかき傷ならすぐに治ると思うからさ」
「……うん。ごめんね、つーちゃん」
しょんぼりしている明日香の頭を優しく撫でる。
そういえば、旅行に行ったとき、羽村も肩甲骨のあたりにひっかき傷があったけど、もしかしたら僕と同じような理由かもしれない。
「明日香、今日は部活とかの予定ってあるの?」
「ううん、ないよ。夏休み中は土日とお盆の時期は美術部の活動はないの。もちろんゆっくりと休むためではあるけど、3年生は受験勉強、1年生と2年生は宿題をする時間を設けた方がいいって話らしくて」
人それぞれではあるけど、部活のための夏休みじゃないもんな。休むことだって重要だし、勉強や宿題をしっかりとやる時間もちゃんと確保すべきだよね。
「そうなんだ。僕も特に予定はないな。理系に進むって決めたから、少なくとも夏休み中は家で物理と化学、数学を中心に勉強しようと思って」
「そっか。確かに、夏休みの間に理系科目の基礎は押さえておきたいよね」
「うん。だから、今日は明日香と一緒に受験勉強ができればいいなと思って。勉強道具は持ってきてあるよ」
「じゃあ、今日は私の部屋で一緒に受験勉強をしようね! ただ、一つお願いがあるんだけど」
「うん?」
明日香のお願いって何なんだろう。ご飯を作ってほしいのかな。
「お父さんとお母さん、夕方に旅行から帰ってくるから、それまでに一度でもいいからしたいな……って」
はにかみながら頼まれてしまったら断るわけにはいかない。
「もちろんいいよ。でも、一度始めたら、昨日みたいに止まらなくなるかもしれないから、ある程度勉強してからね」
「うん! 勉強頑張らないと」
まるで、勉強を頑張ったご褒美のようになってしまっている。ただ、勉強することにやる気になっているのでよしとするか。
その後、明日香の作った朝食を食べて、僕は彼女と一緒に受験勉強に励んだ。もちろん、約束通り、ある程度勉強をしたら愛を育んで。そんな時間を過ごすことができるのは明日香と2人きりだからだし、とても幸せに思う。
それから夏休みが終わるまでは、基本的には自宅で勉強し、明日香や咲希の予定がないときには彼女達と一緒に勉強したりした。たまに、国語や日本史、英語について鈴音さんが教えに来てくれたり、芽依の宿題を手伝ったりしたときもあったけれど。
受験生なので勉強中心だったけれど、何だかんだで楽しくて、充実もしていて……あっという間に夏の時間が過ぎていった。
咲希が桜海に帰ってきて、明日香や咲希達と旅行や花火大会に行って、進路をしっかりと考えることもできて、朝霧明日香という大切な恋人ができた。高校最後の夏……平成最後の夏は、僕にとって最高の形で終わりを迎えることができたのであった。
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