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第57話『Dear My Friend』
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唐突な告白を明日香以外の人に聞かれてちょっと恥ずかしかったけど、コーヒーと3種類のクッキーを食べたこともあって、気持ちがだいぶ落ち着いた。
野菜スープを食べた明日香は少しずつ食欲が湧いてきたようで、3種類のクッキーをそれぞれ1枚ずつ食べた。クッキーが好きなこともあって、そのときは幸せそうな表情を浮かべていた。
咲希と羽村、松雪先生は勉強会の休憩だったので、20分くらいで会議室の方へと戻っていった。その際に咲希は僕にキスしたけど。
「凛さん。美味しい野菜スープとクッキーをありがとうございました」
「ふふっ、明日香様が美味しそうに食べてもらえたので嬉しく思います。こちらこそありがとうございます。それに、野菜スープは蓮見様と一緒に作ったものですから、是非、蓮見様にもお礼を言ってあげてください」
「そうなんですね! つーちゃん、ありがとう」
「いえいえ。ただ、明日香にも食べてもらえて嬉しかったよ」
元気のない今朝の姿を知っているだけあって、美味しそうに食べているところを見たら安心を通り越して感動すら覚えたほどだ。
――プルルッ。
うん、スマートフォンが鳴っているな。常盤さんなのか。それとも、観光に行っている3人なのか。
確認してみると、常盤さんから新着メッセージが1件入っていて、
『明日香に謝る勇気が出てきた。明日香って今も部屋にいるのかな。それとも、クッキーを食べるってさっき言っていたから、一緒にいるのかな。悪いけど、明日香の様子を見てきてくれると嬉しいな』
というメッセージが送られてきた。どうやら、常盤さんは気持ちの整理ができて、あとは謝るだけになったようだ。
『分かった。一緒にいるから色々と探ってみる』
喧嘩の発端になってしまったんだ。だから、その仲直りをするために役立てるように頑張らなければ。
「どうしたの? つーちゃん。スマートフォンを見て」
明日香は僕の隣に座っているし、スープやクッキーを食べて笑顔をも見せるようになったので、今はどんな心境なのか探ってみるか。
「友達からメッセージが来たんだ。……そういえば、明日香は昨日の常盤さんのことについてはどうかな」
明日香の気持ち次第では、この後すぐに常盤さんと会って謝る機会を作ろう。
常盤さんの名前を出したからか、明日香は切なげな笑みを浮かべる。
「……謝りたい気持ちはもちろん変わらない。つーちゃんとお部屋で話したり、ついさっきまでここで野菜スープやクッキーを食べながらさっちゃん達と話したりしたら、心に重くのしかかっていたものが取れてきた気がする」
「……そっか」
「でも、みなみんも一緒にいたら、もっと楽しかったんだろうなって思った。一緒に楽しい時間を過ごしたいなとも思ったよ。……正直、今でもあのときのみなみんの言葉を思い出すと心がざわつく。でも、感情的になってみなみんに色々とキツく言っちゃったことについては謝りたい」
「なるほどね。1時間以上前かな。常盤さんの部屋で彼女と2人で話してね。僕があのときのことを見ていたって話したら、色々と言っちゃってごめんって謝ってくれたよ。それで、明日香にもきちんと謝りたいって思っているって」
「……そっか。みなみんも……」
「その気持ちを常盤さんに伝える勇気は出てきたかな。今朝、部屋で話したときはまだないって言っていたけど」
今朝に比べれば、精神的にはかなりいい状態にはなってきているのは確かだ。でも、常盤さんと会って謝るというのはきっとかなり高いハードルだと思う。
すると、明日香は僕の手をそっと掴んで、
「1人だと緊張しちゃうと思うけど、つーちゃんが側にいてくれたら、みなみんに謝ることができると思う。もしかしたら、みなみんも……」
真剣な表情で僕にそう言ってきたのだ。
「分かった。じゃあ、僕が側にいるから常盤さんのところへ謝りに行こうか。……実は、さっき来た友達のメッセージって常盤さんなんだ。明日香に謝る勇気が出てきたって」
「そ、そうだったんだ……」
「ごめんね、探るようなことをしちゃって」
「ううん、いいんだよ……」
怒るかもしれないと思ったけど、口元だけだけど明日香は笑っていた。
「それでは、私も一緒に行きましょう。美波お嬢様のメイドですから」
「……常盤さんにとって心強いかと思います」
常盤さんと明日香が仲直りするという感動的な瞬間を実際に見たいのだろう。
「じゃあ、そのことを常盤さんに伝えます」
そ僕は常盤さんに『明日香が謝りたいから今からそっちに行くと』メッセージを送った。すると、程なくして彼女から分かったと返信が。
「常盤さんから返信が来たから、今から彼女の部屋に行こうか」
「……うん」
僕は明日香や月影さんと一緒に、常盤さんが泊まっている303号室へと向かう。明日香とは手を繋ぎながら行ったけれど、彼女の部屋が近づく度に掴む力が強くなっていった。
――コンコン。
『はーい』
ノックすると、常盤さんからの返事がすぐに聞こえた。声の調子からして普段と変わらなそうだけれど、実際はどうだろう。
ゆっくりと扉が開き、中から常盤さんの姿が。明日香がいるからか、常盤さんはぎこちない笑みを浮かべていた。
「明日香……」
「みなみん……来たよ」
「……うん。とりあえず、部屋の中に入って。蓮見君も凛さんも」
僕らは常盤さんの部屋の中に入る。ここで2人が仲直りできればいいな。
ベッドの側にある2つの椅子に明日香と常盤さんが向かい合うようにして座り、僕は2人から見えるようにしてベッドに腰を下ろした。
「紅茶を淹れましたので良かったら」
月影さんはテーブルに2人分の紅茶を置いて、少し離れたところで静かに立った。
明日香も常盤さんも緊張しているからか、なかなか言葉を発しない。2人とも視線が泳いでいて、相手と目を合わせないようにしているようだ。紅茶を飲むときもたまにあって。
僕は2人を見守るのを第一にここにいるので、基本的には何も言わないつもりでいる。
「あ、あのね……明日香」
静寂を破ったのは常盤さんの方だった。その一言で常盤さんと明日香の目が合うように。
「昨日はその……色々と言ってしまってごめんなさい。明日香にフラれたことがショックで。それを誰かのせいにしたくて、蓮見君が全て悪いように言っちゃって。甘えているとか、最低だとか言って八つ当たりしたんだ。そのことで蓮見君はもちろんだけど、彼のことが本当に大好きな明日香の心まで傷つけた。本当にごめんなさい。蓮見君もごめんなさい」
常盤さんは涙をボロボロと流し、時折声を震わせながら謝ると、明日香に向かって深く頭を下げた。これが精一杯なんだろうな。
再び、少しの間、静かな時間が流れ、
「私もごめんなさい」
明日香は真剣な表情でそう言うと常盤さんの手をそっと掴んだ。そのことで、常盤さんは顔をゆっくりと上げ、涙を流しながら明日香のことを見つめる。
「つーちゃんのことを色々と言われて、理解できる部分もあったけれど、最低って言葉はどうしても受け入れられなくて。でも、あそこまで怒って、みなみんのことを許せないとか大嫌いって言ったのは本当にいけないことだって思ったよ。私こそ……本当にごめんなさい。つーちゃんにも謝ったなら、私はそれでいいと思っているよ」
ようやく明日香の顔に温かく優しい表情が見られるようになった。
「じゃあ、またあたしと友達になってくれる?」
「もちろんだよ。でも、私は1年生のときから、今もずっとみなみんのことを親友だって思ってるよ」
「……ありがとう。明日香……」
すると、常盤さんは明日香のことを抱きしめて、大声を上げながら泣き始めた。そんな彼女のことを明日香がぎゅっと抱きしめ、ゆっくりと頭を撫でる。そのときの明日香はまるで常盤さんのお姉さんのようにも思えて。
「あたし、これでもう明日香と永遠に会えないと思って、凄く寂しい気分になって、怖かったよ。夢ならどれだけ良かったかって何度も思って……」
「……私も同じようなことを思ったよ。でも、きっと……いつかは笑ってこのことを話せるようになるよ。そんな話が一つ増えたと思えばね?」
「うん。でも、楽しい旅行をこんな風にしてごめんなさい……」
「そこは……残りの時間を大いに楽しもうよ! あと1日以上あるんだし」
「……うん!」
常盤さんにもようやく笑顔が見えるようになった。これまで以上に可愛らしい笑みを浮かべている気がする。その証拠に、月影さんがとても嬉しそうにスマートフォンで写真を撮っているから。
「良かったですね、美波お嬢様。明日香様と仲直りができて」
「……うん。凛さんもごめんね。あたし、夜中に急に電話を掛けちゃって。それで、心配してすぐに駆けつけてくれて」
「いえいえ。お嬢様のために何かできることは、私にとって幸せなことですから。このまま私もこの別荘でみなさまのご旅行のサポートをさせていただきます」
「ありがとう、凛さん」
常盤さんにお礼を言われたことがとても嬉しかったのか、月影さんは至福の笑みを浮かべている。
これで明日香と常盤さんも仲直りして一件落着か。みんなも言っていたように、旅行中に仲直りができて良かった。最高の形になったんじゃないだろうか。2人の笑顔を見ながらそう思うのであった。
野菜スープを食べた明日香は少しずつ食欲が湧いてきたようで、3種類のクッキーをそれぞれ1枚ずつ食べた。クッキーが好きなこともあって、そのときは幸せそうな表情を浮かべていた。
咲希と羽村、松雪先生は勉強会の休憩だったので、20分くらいで会議室の方へと戻っていった。その際に咲希は僕にキスしたけど。
「凛さん。美味しい野菜スープとクッキーをありがとうございました」
「ふふっ、明日香様が美味しそうに食べてもらえたので嬉しく思います。こちらこそありがとうございます。それに、野菜スープは蓮見様と一緒に作ったものですから、是非、蓮見様にもお礼を言ってあげてください」
「そうなんですね! つーちゃん、ありがとう」
「いえいえ。ただ、明日香にも食べてもらえて嬉しかったよ」
元気のない今朝の姿を知っているだけあって、美味しそうに食べているところを見たら安心を通り越して感動すら覚えたほどだ。
――プルルッ。
うん、スマートフォンが鳴っているな。常盤さんなのか。それとも、観光に行っている3人なのか。
確認してみると、常盤さんから新着メッセージが1件入っていて、
『明日香に謝る勇気が出てきた。明日香って今も部屋にいるのかな。それとも、クッキーを食べるってさっき言っていたから、一緒にいるのかな。悪いけど、明日香の様子を見てきてくれると嬉しいな』
というメッセージが送られてきた。どうやら、常盤さんは気持ちの整理ができて、あとは謝るだけになったようだ。
『分かった。一緒にいるから色々と探ってみる』
喧嘩の発端になってしまったんだ。だから、その仲直りをするために役立てるように頑張らなければ。
「どうしたの? つーちゃん。スマートフォンを見て」
明日香は僕の隣に座っているし、スープやクッキーを食べて笑顔をも見せるようになったので、今はどんな心境なのか探ってみるか。
「友達からメッセージが来たんだ。……そういえば、明日香は昨日の常盤さんのことについてはどうかな」
明日香の気持ち次第では、この後すぐに常盤さんと会って謝る機会を作ろう。
常盤さんの名前を出したからか、明日香は切なげな笑みを浮かべる。
「……謝りたい気持ちはもちろん変わらない。つーちゃんとお部屋で話したり、ついさっきまでここで野菜スープやクッキーを食べながらさっちゃん達と話したりしたら、心に重くのしかかっていたものが取れてきた気がする」
「……そっか」
「でも、みなみんも一緒にいたら、もっと楽しかったんだろうなって思った。一緒に楽しい時間を過ごしたいなとも思ったよ。……正直、今でもあのときのみなみんの言葉を思い出すと心がざわつく。でも、感情的になってみなみんに色々とキツく言っちゃったことについては謝りたい」
「なるほどね。1時間以上前かな。常盤さんの部屋で彼女と2人で話してね。僕があのときのことを見ていたって話したら、色々と言っちゃってごめんって謝ってくれたよ。それで、明日香にもきちんと謝りたいって思っているって」
「……そっか。みなみんも……」
「その気持ちを常盤さんに伝える勇気は出てきたかな。今朝、部屋で話したときはまだないって言っていたけど」
今朝に比べれば、精神的にはかなりいい状態にはなってきているのは確かだ。でも、常盤さんと会って謝るというのはきっとかなり高いハードルだと思う。
すると、明日香は僕の手をそっと掴んで、
「1人だと緊張しちゃうと思うけど、つーちゃんが側にいてくれたら、みなみんに謝ることができると思う。もしかしたら、みなみんも……」
真剣な表情で僕にそう言ってきたのだ。
「分かった。じゃあ、僕が側にいるから常盤さんのところへ謝りに行こうか。……実は、さっき来た友達のメッセージって常盤さんなんだ。明日香に謝る勇気が出てきたって」
「そ、そうだったんだ……」
「ごめんね、探るようなことをしちゃって」
「ううん、いいんだよ……」
怒るかもしれないと思ったけど、口元だけだけど明日香は笑っていた。
「それでは、私も一緒に行きましょう。美波お嬢様のメイドですから」
「……常盤さんにとって心強いかと思います」
常盤さんと明日香が仲直りするという感動的な瞬間を実際に見たいのだろう。
「じゃあ、そのことを常盤さんに伝えます」
そ僕は常盤さんに『明日香が謝りたいから今からそっちに行くと』メッセージを送った。すると、程なくして彼女から分かったと返信が。
「常盤さんから返信が来たから、今から彼女の部屋に行こうか」
「……うん」
僕は明日香や月影さんと一緒に、常盤さんが泊まっている303号室へと向かう。明日香とは手を繋ぎながら行ったけれど、彼女の部屋が近づく度に掴む力が強くなっていった。
――コンコン。
『はーい』
ノックすると、常盤さんからの返事がすぐに聞こえた。声の調子からして普段と変わらなそうだけれど、実際はどうだろう。
ゆっくりと扉が開き、中から常盤さんの姿が。明日香がいるからか、常盤さんはぎこちない笑みを浮かべていた。
「明日香……」
「みなみん……来たよ」
「……うん。とりあえず、部屋の中に入って。蓮見君も凛さんも」
僕らは常盤さんの部屋の中に入る。ここで2人が仲直りできればいいな。
ベッドの側にある2つの椅子に明日香と常盤さんが向かい合うようにして座り、僕は2人から見えるようにしてベッドに腰を下ろした。
「紅茶を淹れましたので良かったら」
月影さんはテーブルに2人分の紅茶を置いて、少し離れたところで静かに立った。
明日香も常盤さんも緊張しているからか、なかなか言葉を発しない。2人とも視線が泳いでいて、相手と目を合わせないようにしているようだ。紅茶を飲むときもたまにあって。
僕は2人を見守るのを第一にここにいるので、基本的には何も言わないつもりでいる。
「あ、あのね……明日香」
静寂を破ったのは常盤さんの方だった。その一言で常盤さんと明日香の目が合うように。
「昨日はその……色々と言ってしまってごめんなさい。明日香にフラれたことがショックで。それを誰かのせいにしたくて、蓮見君が全て悪いように言っちゃって。甘えているとか、最低だとか言って八つ当たりしたんだ。そのことで蓮見君はもちろんだけど、彼のことが本当に大好きな明日香の心まで傷つけた。本当にごめんなさい。蓮見君もごめんなさい」
常盤さんは涙をボロボロと流し、時折声を震わせながら謝ると、明日香に向かって深く頭を下げた。これが精一杯なんだろうな。
再び、少しの間、静かな時間が流れ、
「私もごめんなさい」
明日香は真剣な表情でそう言うと常盤さんの手をそっと掴んだ。そのことで、常盤さんは顔をゆっくりと上げ、涙を流しながら明日香のことを見つめる。
「つーちゃんのことを色々と言われて、理解できる部分もあったけれど、最低って言葉はどうしても受け入れられなくて。でも、あそこまで怒って、みなみんのことを許せないとか大嫌いって言ったのは本当にいけないことだって思ったよ。私こそ……本当にごめんなさい。つーちゃんにも謝ったなら、私はそれでいいと思っているよ」
ようやく明日香の顔に温かく優しい表情が見られるようになった。
「じゃあ、またあたしと友達になってくれる?」
「もちろんだよ。でも、私は1年生のときから、今もずっとみなみんのことを親友だって思ってるよ」
「……ありがとう。明日香……」
すると、常盤さんは明日香のことを抱きしめて、大声を上げながら泣き始めた。そんな彼女のことを明日香がぎゅっと抱きしめ、ゆっくりと頭を撫でる。そのときの明日香はまるで常盤さんのお姉さんのようにも思えて。
「あたし、これでもう明日香と永遠に会えないと思って、凄く寂しい気分になって、怖かったよ。夢ならどれだけ良かったかって何度も思って……」
「……私も同じようなことを思ったよ。でも、きっと……いつかは笑ってこのことを話せるようになるよ。そんな話が一つ増えたと思えばね?」
「うん。でも、楽しい旅行をこんな風にしてごめんなさい……」
「そこは……残りの時間を大いに楽しもうよ! あと1日以上あるんだし」
「……うん!」
常盤さんにもようやく笑顔が見えるようになった。これまで以上に可愛らしい笑みを浮かべている気がする。その証拠に、月影さんがとても嬉しそうにスマートフォンで写真を撮っているから。
「良かったですね、美波お嬢様。明日香様と仲直りができて」
「……うん。凛さんもごめんね。あたし、夜中に急に電話を掛けちゃって。それで、心配してすぐに駆けつけてくれて」
「いえいえ。お嬢様のために何かできることは、私にとって幸せなことですから。このまま私もこの別荘でみなさまのご旅行のサポートをさせていただきます」
「ありがとう、凛さん」
常盤さんにお礼を言われたことがとても嬉しかったのか、月影さんは至福の笑みを浮かべている。
これで明日香と常盤さんも仲直りして一件落着か。みんなも言っていたように、旅行中に仲直りができて良かった。最高の形になったんじゃないだろうか。2人の笑顔を見ながらそう思うのであった。
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