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第27話『阻むもの』
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――大好きだから恋人になれない。羽村会長の目標を邪魔してしまいそうだから。
それが三宅さんの本音だったのか。好きだという想いは重なっているけど、彼女は羽村の未来のことまでも考えた。
「だからこそ、羽村に告白されたとき、三宅さんは今までと同じ関係でいましょうって言ったんだね。そうすることで、自分のことを気にすることなく、以前から抱いていた東京の大学へ進学したい目標に進めると思ったから」
僕がそう言うと、三宅さんは咲希の胸に埋めていた顔を上げて、僕のことを見つめてくる。そんな彼女の目元ははっきりと赤くなっていた。
「……蓮見先輩の言った通りです。会長と恋人になりたいです。できれば毎日、直接顔が見たいです。なるべく一緒にいたいです。でも、そんな本音を言ってしまったら、会長は優しいから……それを受け入れて、東京の大学を目指すのを止めてしまうかもしれないじゃないですか。それが嫌で、会長からの告白を断るしかなかったんです」
その気持ちを羽村に知られないために、断るときに精一杯の笑顔を彼に見せたということか。
「そうだったんだね。三宅さんは本当に羽村のことが好きなんだね」
「……はい。羽村会長のことが大好きです」
「そうか」
告白を断られた羽村も辛いだろうけど、自分の気持ちを抑えて彼からの告白を断った三宅さんも同じくらいに辛いんだろうな。
「羽村会長が蓮見先輩達と一緒に桜海大学に見学しに行ったことを聞いたとき、胸が躍りました。今のところ、私も3年になったら文系に進んで、桜海大学に受験したいなと思っていますから。でも、会長は桜海大学もいいけど、やっぱり東京の大学に行く気持ちは変わらないと言って。ただ、会長らしくて良かったとも思いました」
「僕らにも同じことを言っていたね。桜海もいいけど、東京の大学を目指すのは変わらないって」
もしかして、羽村が桜海大学に行ってみたいと言ったのは、キャンパスという場所の雰囲気を知るためとか、百合妄想をするためとかだけじゃなくて、三宅さんが桜海大学に進学するかもしれないと思ったからなのかも。ここなら三宅さんも大丈夫だ……とか。あいつならあり得そうだ。
「ですから、会長に恋人になりたい気持ちは絶対に伝えたくないです。蓮見先輩も、咲希先輩も……このことは伏せておいてください。お願いします」
「……分かったよ、三宅さん」
三宅さんにそう言われたら、ちゃんと心の内に留めておくしかないな。告白されたとき、本人が必死になって羽村に本音を悟られないように頑張ったんだから。
「でも、このままでいいのかな、翼」
「羽村の目標を叶えるために本音を話さないという三宅さんの行動も、一つの立派な選択肢だと思うよ。まあ、その結果……羽村が次元逃避を考えたり、体調を崩したりしているのは事実だけれどね」
「そうだね。ただ、2人の本心を聞いたら、このまま三宅さんが羽村君に伝えないままっていうのは辛いと思う。現に、今だって心苦しいから泣いているんだと思うし……」
「本音を隠すことは、心に大きな負担をかけることもあるからね。ただ、本音を話して三宅さんが思っているように、羽村がこれまで掲げていた東京の大学に進学するという目標を変える可能性も否めない。目標を叶えてほしいと思う三宅さんにとって、本音を話すべきかどうか難しいところではあるね」
もちろん、羽村がそんな三宅さんの想いに気付く可能性も考えられる。三宅さんが話さなければ、絶対に彼女の本心が羽村に知られないと保証ができるわけではない。
「三宅さん。このまま本音を話さなくても、羽村は君の本心に気付くかもしれない。逆に、三宅さんが本音を言ったとしても、羽村は東京に行く目標を変えないかもしれない。……こんなことを言うと、三宅さんを悩ませちゃうかもね。ごめん。ただ、羽村は三宅さんの想いにしっかりと向き合える人間であると、親友の僕が保証します。それに、何かあったら咲希や僕がいつでも相談に乗るから」
「一度、ゆっくりと考えてみるのもいいかもよ」
僕や咲希の言葉に対して、三宅さんは黙って俯くだけだ。僕らに本音を口にしたことで、今は何も考えられないのかも。
しばらくの間、無言の時間が続いて、
「……何だか、疲れちゃいました」
それが三宅さんからようやく聞くことのできた言葉だった。
「先輩方に本音を出して泣いちゃったら、疲れちゃいました。昨日もあまり寝ることができなくて、とても眠たいんです」
泣いたことで眠くなったか。小さい頃の芽依が何度かあったな。
「じゃあ、ここのベッドで寝る?」
穏やかな笑みで咲希がそんな提案をするけど、このベッドは僕のだからな。
「……三宅さんさえ良ければ、僕のベッドで寝ていいよ」
「では、お言葉に甘えて」
三宅さんは靴下を脱いで僕のベッドの中に入った。気持ちいいのか横になってウトウトとしている。
このことも羽村が知ったら、理由を話せば大丈夫だよな、たぶん。ただ寝かせるだけだし。咲希という証人もいるし。
「何だか気持ちが落ち着いてきます。咲希先輩が蓮見先輩のことが好きになる気持ちがちょっと分かった気がします」
「見る目あるね、陽乃ちゃん。でも、羽村君も素敵な人だと思うよ」
「ふふっ。じゃあ、おやすみなさい」
「おやすみ。あたし達、ここで勉強しているから。夕方になったら起こすね」
「はい……」
三宅さんは程なくして眠りに落ちた。穏やかに寝息を立てている。いい夢を見ることができればいいな。
「可愛い寝顔だね」
「うん。三宅さんを自分のベッドで寝かせていることに若干の罪悪感があるけど。まったく、人のベッドなのに咲希は……」
「ごめんごめん。あたしも休憩でベッドにゴロゴロすることがあるから。東京にいた頃も友達の部屋のベッドでそういうことをしてて」
そういえば、まるで自分のベッドのようにくつろぐことがあるな、咲希は。僕の枕の匂いを嗅いで幸せそうな表情を浮かべるときもあるし。
「あと、三宅さんに本音を引き出すためであっても、もっと他の言い方があったような気がしたけれどな……」
「……反省しています」
ただ、固く閉ざした三宅さんの気持ちを引き出すには、あのくらいの言葉を言わないと引き出せなかったかもしれないとも思っている。ここら辺は難しいところだ。
「昨日は羽村のお見舞いに行ったし、今日は三宅さんから話を聞けた。とりあえずは僕らにできることはしたんじゃないかな」
「そうだね、あとは2人次第って感じか」
「そうだね。とりあえず、今は……僕らは普段通り受験勉強しようか」
昨日は羽村のお見舞いに行って、今日は三宅さんとたくさん話をしたからな。
「……な、何だか眠くなってきちゃったなぁ」
ふわああっ、と咲希は声を挙げながらわざとらしいあくびをする。今日は学校でも自習時間が多かったし、今は勉強する気分じゃないのかな。
「咲希も眠くなったの?」
「うん。眠気って伝染するんだねぇ。学校でも受験勉強したし今はいいや。あっ、でも……ベッドは三宅さんが使っているし……あっ、いい場所があるじゃない」
そう言って、咲希は僕の胸に顔を埋めてくる。あぁ……僕の匂いが感じられるベッドで眠っている三宅さんが羨ましいのか。だからといって直に嗅ぐとは。
「こうしていると本当に眠くなってくるよ」
やっぱり、さっきのあくびは演技だったのか。しょうがないな。このことについては、彼女の例の手帳に書かれるんだろうな。
「分かった。この体勢で寝てもいいけど、ベッドの横に座ってもいいかな」
「……うん」
僕がベッドに寄り掛かるようにして座ると、咲希は僕と向かい合うようにして僕の脚の間に座り、僕の胸に頭を埋めた。
「翼の温もりに匂い。大好き。おやすみなさい、翼」
「……おやすみ」
すると、すぐに咲希の寝息が聞こえてきた。咲希と三宅さん、どちらが目を覚ますのだろうか。三宅さんが先に目を覚めてこの姿を見られたら、きっと咲希は物凄く恥ずかしがるんだろうな。
「単語帳でも眺めるか……」
さすがに今のままではそのくらいのことしかできない。それでも、咲希の温もりや匂いは心地いいのでしばらくはこのままでいよう。
前からは咲希、後ろからは三宅さん。2人の可愛らしい寝息を聞いていると、小さい頃に咲希と明日香の3人で寝たときのこと思い出すな。明日香と芽依の3人で一緒に寝たときもあったか。
「これから、そういうことがあるのかな」
咲希が桜海に帰ってから、明日香と2人で眠ったことはあったけど、咲希と3人で眠ったことはない。ワールドカップを見終わった後は、鈴音さんもいたこともあってか芽依の部屋に4人で眠ったし。
その後も、思い出が頭にたくさん浮かんできたので、ろくに受験勉強ができなかったのであった。まあ、そんな日もあっていいか。
それが三宅さんの本音だったのか。好きだという想いは重なっているけど、彼女は羽村の未来のことまでも考えた。
「だからこそ、羽村に告白されたとき、三宅さんは今までと同じ関係でいましょうって言ったんだね。そうすることで、自分のことを気にすることなく、以前から抱いていた東京の大学へ進学したい目標に進めると思ったから」
僕がそう言うと、三宅さんは咲希の胸に埋めていた顔を上げて、僕のことを見つめてくる。そんな彼女の目元ははっきりと赤くなっていた。
「……蓮見先輩の言った通りです。会長と恋人になりたいです。できれば毎日、直接顔が見たいです。なるべく一緒にいたいです。でも、そんな本音を言ってしまったら、会長は優しいから……それを受け入れて、東京の大学を目指すのを止めてしまうかもしれないじゃないですか。それが嫌で、会長からの告白を断るしかなかったんです」
その気持ちを羽村に知られないために、断るときに精一杯の笑顔を彼に見せたということか。
「そうだったんだね。三宅さんは本当に羽村のことが好きなんだね」
「……はい。羽村会長のことが大好きです」
「そうか」
告白を断られた羽村も辛いだろうけど、自分の気持ちを抑えて彼からの告白を断った三宅さんも同じくらいに辛いんだろうな。
「羽村会長が蓮見先輩達と一緒に桜海大学に見学しに行ったことを聞いたとき、胸が躍りました。今のところ、私も3年になったら文系に進んで、桜海大学に受験したいなと思っていますから。でも、会長は桜海大学もいいけど、やっぱり東京の大学に行く気持ちは変わらないと言って。ただ、会長らしくて良かったとも思いました」
「僕らにも同じことを言っていたね。桜海もいいけど、東京の大学を目指すのは変わらないって」
もしかして、羽村が桜海大学に行ってみたいと言ったのは、キャンパスという場所の雰囲気を知るためとか、百合妄想をするためとかだけじゃなくて、三宅さんが桜海大学に進学するかもしれないと思ったからなのかも。ここなら三宅さんも大丈夫だ……とか。あいつならあり得そうだ。
「ですから、会長に恋人になりたい気持ちは絶対に伝えたくないです。蓮見先輩も、咲希先輩も……このことは伏せておいてください。お願いします」
「……分かったよ、三宅さん」
三宅さんにそう言われたら、ちゃんと心の内に留めておくしかないな。告白されたとき、本人が必死になって羽村に本音を悟られないように頑張ったんだから。
「でも、このままでいいのかな、翼」
「羽村の目標を叶えるために本音を話さないという三宅さんの行動も、一つの立派な選択肢だと思うよ。まあ、その結果……羽村が次元逃避を考えたり、体調を崩したりしているのは事実だけれどね」
「そうだね。ただ、2人の本心を聞いたら、このまま三宅さんが羽村君に伝えないままっていうのは辛いと思う。現に、今だって心苦しいから泣いているんだと思うし……」
「本音を隠すことは、心に大きな負担をかけることもあるからね。ただ、本音を話して三宅さんが思っているように、羽村がこれまで掲げていた東京の大学に進学するという目標を変える可能性も否めない。目標を叶えてほしいと思う三宅さんにとって、本音を話すべきかどうか難しいところではあるね」
もちろん、羽村がそんな三宅さんの想いに気付く可能性も考えられる。三宅さんが話さなければ、絶対に彼女の本心が羽村に知られないと保証ができるわけではない。
「三宅さん。このまま本音を話さなくても、羽村は君の本心に気付くかもしれない。逆に、三宅さんが本音を言ったとしても、羽村は東京に行く目標を変えないかもしれない。……こんなことを言うと、三宅さんを悩ませちゃうかもね。ごめん。ただ、羽村は三宅さんの想いにしっかりと向き合える人間であると、親友の僕が保証します。それに、何かあったら咲希や僕がいつでも相談に乗るから」
「一度、ゆっくりと考えてみるのもいいかもよ」
僕や咲希の言葉に対して、三宅さんは黙って俯くだけだ。僕らに本音を口にしたことで、今は何も考えられないのかも。
しばらくの間、無言の時間が続いて、
「……何だか、疲れちゃいました」
それが三宅さんからようやく聞くことのできた言葉だった。
「先輩方に本音を出して泣いちゃったら、疲れちゃいました。昨日もあまり寝ることができなくて、とても眠たいんです」
泣いたことで眠くなったか。小さい頃の芽依が何度かあったな。
「じゃあ、ここのベッドで寝る?」
穏やかな笑みで咲希がそんな提案をするけど、このベッドは僕のだからな。
「……三宅さんさえ良ければ、僕のベッドで寝ていいよ」
「では、お言葉に甘えて」
三宅さんは靴下を脱いで僕のベッドの中に入った。気持ちいいのか横になってウトウトとしている。
このことも羽村が知ったら、理由を話せば大丈夫だよな、たぶん。ただ寝かせるだけだし。咲希という証人もいるし。
「何だか気持ちが落ち着いてきます。咲希先輩が蓮見先輩のことが好きになる気持ちがちょっと分かった気がします」
「見る目あるね、陽乃ちゃん。でも、羽村君も素敵な人だと思うよ」
「ふふっ。じゃあ、おやすみなさい」
「おやすみ。あたし達、ここで勉強しているから。夕方になったら起こすね」
「はい……」
三宅さんは程なくして眠りに落ちた。穏やかに寝息を立てている。いい夢を見ることができればいいな。
「可愛い寝顔だね」
「うん。三宅さんを自分のベッドで寝かせていることに若干の罪悪感があるけど。まったく、人のベッドなのに咲希は……」
「ごめんごめん。あたしも休憩でベッドにゴロゴロすることがあるから。東京にいた頃も友達の部屋のベッドでそういうことをしてて」
そういえば、まるで自分のベッドのようにくつろぐことがあるな、咲希は。僕の枕の匂いを嗅いで幸せそうな表情を浮かべるときもあるし。
「あと、三宅さんに本音を引き出すためであっても、もっと他の言い方があったような気がしたけれどな……」
「……反省しています」
ただ、固く閉ざした三宅さんの気持ちを引き出すには、あのくらいの言葉を言わないと引き出せなかったかもしれないとも思っている。ここら辺は難しいところだ。
「昨日は羽村のお見舞いに行ったし、今日は三宅さんから話を聞けた。とりあえずは僕らにできることはしたんじゃないかな」
「そうだね、あとは2人次第って感じか」
「そうだね。とりあえず、今は……僕らは普段通り受験勉強しようか」
昨日は羽村のお見舞いに行って、今日は三宅さんとたくさん話をしたからな。
「……な、何だか眠くなってきちゃったなぁ」
ふわああっ、と咲希は声を挙げながらわざとらしいあくびをする。今日は学校でも自習時間が多かったし、今は勉強する気分じゃないのかな。
「咲希も眠くなったの?」
「うん。眠気って伝染するんだねぇ。学校でも受験勉強したし今はいいや。あっ、でも……ベッドは三宅さんが使っているし……あっ、いい場所があるじゃない」
そう言って、咲希は僕の胸に顔を埋めてくる。あぁ……僕の匂いが感じられるベッドで眠っている三宅さんが羨ましいのか。だからといって直に嗅ぐとは。
「こうしていると本当に眠くなってくるよ」
やっぱり、さっきのあくびは演技だったのか。しょうがないな。このことについては、彼女の例の手帳に書かれるんだろうな。
「分かった。この体勢で寝てもいいけど、ベッドの横に座ってもいいかな」
「……うん」
僕がベッドに寄り掛かるようにして座ると、咲希は僕と向かい合うようにして僕の脚の間に座り、僕の胸に頭を埋めた。
「翼の温もりに匂い。大好き。おやすみなさい、翼」
「……おやすみ」
すると、すぐに咲希の寝息が聞こえてきた。咲希と三宅さん、どちらが目を覚ますのだろうか。三宅さんが先に目を覚めてこの姿を見られたら、きっと咲希は物凄く恥ずかしがるんだろうな。
「単語帳でも眺めるか……」
さすがに今のままではそのくらいのことしかできない。それでも、咲希の温もりや匂いは心地いいのでしばらくはこのままでいよう。
前からは咲希、後ろからは三宅さん。2人の可愛らしい寝息を聞いていると、小さい頃に咲希と明日香の3人で寝たときのこと思い出すな。明日香と芽依の3人で一緒に寝たときもあったか。
「これから、そういうことがあるのかな」
咲希が桜海に帰ってから、明日香と2人で眠ったことはあったけど、咲希と3人で眠ったことはない。ワールドカップを見終わった後は、鈴音さんもいたこともあってか芽依の部屋に4人で眠ったし。
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