恋人、はじめました。

桜庭かなめ

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特別編8

第10話『オープンキャンパスへ行こう!』

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 8月24日、火曜日。
 姉貴が通う多摩中央大学のオープンキャンパス当日になった。
 今日は朝からよく晴れており、この晴天は一日ずっと続くそうだ。和男と清水さんの課題を助けた日のように、雨が降る心配もないようだ。絶好のオープンキャンパス日和と言えるんじゃないだろうか。
 午前8時45分。
 俺は姉貴と一緒に、NR萩窪駅の東京中央線快速電車の下り方面の電車が到着するホームに立っている。
 一緒に行く氷織と葉月さん、火村さんの自宅の最寄り駅は萩窪駅よりも上り方面にある。なので、3人とは電車で直接会うことになっている。今日、一緒に行く5人でグループトークを作り、最も上り側の駅から乗る火村さんと葉月さんから、乗る電車の時刻と扉の場所をメッセージで送ってもらった。

「明斗達と一緒に大学に行くのが楽しみだよ!」

 姉貴は楽しげな様子でそう言う。姉貴はサークルの集まりで、俺達高校生4人はオープンキャンパスと目的は違うけど、一緒に大学のキャンパスに行けるのが嬉しいのだろう。姉貴は今朝から上機嫌である。

「俺も楽しみだよ。姉貴の大学に行くのは久しぶりだし、氷織達と一緒に行くのは初めてだから」
「そっか! 明斗も同じ気持ちでお姉ちゃん嬉しいよ!」

 姉貴はニコニコして、俺の肩をポンポンと叩いた。こういうところからも、姉貴のブラコンぶりを感じられる。
 ――プルルッ。
 スラックスのポケットに入っているスマホが鳴る。スマホを確認すると、俺達5人のグループトークにメッセージが届いていると通知が。グループトークなので、姉貴もスマホを確認していた。

『笠ヶ谷駅に電車が到着して、沙綾さんと恭子さんと無事に会えました』

 というメッセージが届いた。氷織達3人が無事に会えたか。良かった。
 俺と姉貴は『了解』の旨のメッセージを送った。

「もうすぐ氷織ちゃん達と会えるね」
「そうだな」

 笠ヶ谷駅から荻窪駅までは2分だし、もうすぐ電車が到着するだろう。そう思っていると、

『まもなく、3番線に各駅停車・八神やがみ行きがまいります。まもなく――』

 という駅のアナウンスがなされた。下り方面の列車の行き先はいくつもあるけど、火村さんと葉月さんからは八神行きと伝えられている。彼女達が乗った電車が萩窪駅に来る時刻も合っているので、この電車で間違いないだろう。
 それから程なくして、八神行きの電車が萩窪駅に到着する。
 扉が開くと……そこには、ロングスカートにノースリーブの縦ニット姿の氷織、ジーンズパンツにフレンチスリーブのブラウス姿の火村さん、キュロットスカートに半袖のパーカー姿の葉月さんが立っていた。3人の姿を見られて嬉しいし、ほっとする。
 氷織達は俺達に気付いて、笑顔で手を振ってくる。俺と姉貴は手を振りながら乗車する。
 俺達の乗車した車両は先頭車両。まだ通勤の時間帯なのもあり、席は全て埋まっているもののそこまで混んではいない。

「みんなおはよう」
「おはよう! みんな、服似合ってて可愛いよ! 大学生っぽい!」
「これから大学に行くし、姉さんの言う通り大学生っぽいな」

 氷織はもちろん、火村さんと葉月さんの私服姿は何度も見たことがある。ただ、これから大学に行くのもあって、いつもよりも大人っぽく見える。
 俺達の感想が嬉しかったのか、氷織達は笑顔で「ありがとうございます」とお礼を言う。また、氷織は俺に「ちゅっ」と軽く唇を重ねた。

「半袖のワイシャツ姿の明斗さんも、フレンチスリーブのワンピース姿の明実さんも大人っぽくて素敵です」
「そうッスね。明実さんは現役女子大生なんで当たり前ッスけど、紙透君も大学生っぽい感じがするッス」
「そうね。あと、明実さんはさすがはアパレルショップでバイトしているって感じがします。スタイルの良さも分かりますし、オシャレな雰囲気も感じられて」
「大人の女性って感じがするッスね!」
「素敵ですよね、明実さん」
「ふふっ、ありがとう。女子高生達に褒められて嬉しいよ」

 氷織達に褒められて姉貴はとても嬉しそう。
 氷織達が褒めているので、改めて姉貴の服装を見ると……確かに、スタイルの良さがよく分かって、大人っぽさも感じられるオシャレな雰囲気だ。実の姉だし、一緒に住んでいてこういう服装の姉貴をよく見るから普段はあまり思わないけど。大学3年生で20代になったし、弟から見ても、美人で大人の雰囲気を醸し出している女性だと思う。

「どうしたの、明斗。お姉ちゃんをじっと見て」
「氷織達の言う通り、そのワンピースがよく似合ってるなぁって」
「ありがとう。明斗にも褒められちゃった……」

 えへへっ、と姉貴はデレッとした様子になる。さっきよりも嬉しそうにしていて。氷織達は姉貴のブラコンぶりを知っているので、姉貴のことを微笑ましそうに見ていた。
 それから程なくして、俺達の乗る電車は定刻通りに萩窪駅を発車する。
 姉貴が通う多摩中央大学の最寄り駅までは、途中でモノレールに乗り換えて45分くらいで到着する。

「多摩中央大学に行くのは初めてだから、どんな感じか楽しみだわ」
「そうですね。ホームページのキャンパス見たら結構広そうですし」
「あたしも写真を見たッスけど、かなり広そうッスよね」
「姉貴の誘いで、一昨年の去年の文化祭に行ったけど、かなり広かったな。去年は和男と清水さんも一緒だったけど、2人とも広さに圧倒されてた」

 文化祭で賑わっている大学のキャンパスの様子も、和男と清水さんが「キャンパス大きい!」って言っていたのも鮮明に覚えている。

「3人とも広いって言ってたね。実際、かなり広いよ。オープンキャンパスとか、受験とか、通い始めた頃は私もキャンパスの広さに圧倒されたな。3年生になった今は広くてゆったりした雰囲気でいいなって思ってる」

 姉貴は落ち着いた様子でそう言う。さすがは在学中の学生って感じだ。

「そういえば、オープンキャンパスでは色々なプログラムが用意されているけど、4人は何に参加するか決めてあるの? 10時からやる学校説明会に参加するのは知ってるけど」
「模擬授業を受ける予定です。文系クラスの明斗さんと恭子さんと私は、明実さんが在籍している経済学部経済学科と、文学部の日本文学科を」
「経済学科は為替、日本文学科は言葉の意味っていう面白そうなテーマだからさ」
「オープンキャンパスのホームページに書いてあったわね」
「あたしは理系クラスですし、理系の学部への進学を考えているんで、興味のある理工学部の生物学科と化学科の模擬授業を受けに行く予定ッス」
「あとは大学に食堂があるから、そこでお昼を食べて、午後はキャンパスツアーに参加しようって話になってる」

 それが、昨日までに、オープンキャンパスに行く4人のグループトークで話し合って決めたことだ。

「なるほどね。分かったよ。じゃあ、模擬授業が終わったら、私と一緒に大学の食堂に行こうか。うちのキャンパスは広いからいくつも学食があるの。その中でも、一番オススメの食堂に連れて行ってあげるよ」
「それは有り難い」
「いくつもあると迷っちゃいそうですもんね」
「助かります、明実さん! 学食楽しみです!」
「在学生のオススメと言われると期待がかなり上がるッス」
「明斗達を連れて行くのが楽しみだよ」

 姉貴は落ち着いた笑顔でそう言う。いつも以上に頼れるオーラが出ているな。姉貴はサークルの用事が理由だけど、姉貴と一緒に大学に行くのは正解だったかもしれない。
 それからは大学での話や、姉貴が高校時代の夏休みにどう過ごしていたかなどの話をしながら、多摩中央大学の最寄り駅まで向かっていく。
 また、普段は乗らないのもあり、途中で乗り換えて、大学の最寄り駅があるモノレールに乗ったときは氷織、火村さん、葉月さんがちょっとワクワクとした様子になっていて可愛かった。

「はい。大学の最寄り駅に到着だよ」

 萩窪駅を出発してから45分ほど。
 俺達は多摩中央大学の最寄り駅である、多摩中央大学・恒星こうせい大学駅に到着した。今日はオープンキャンパスなのもあってか、この駅で降りる若そうな人が結構多い。俺達は私服だけど、高校の制服と思われるものを来ている人もちらほらいる。

「大学の名前を駅にするだけあって、多摩中央大学と恒星大学には駅と直結しているんだよ」
「それは凄いですね!」

 火村さんはちょっと興奮気味に言った。俺も初めて来たときには駅から直結なのは凄いと思ったので、火村さんがちょっと興奮気味になるのも分かる。
 姉貴の案内で、俺達は改札口を出て、多摩中央大学に繋がる出入口から駅を出た。

『わあっ』

 駅を出た瞬間、多摩中央大学の広大なキャンパスが目の前に広がる。その景色に圧倒されたのか、初めて来た氷織と火村さんと葉月さんは可愛らしい声を漏らした。
 キャンパスを見る氷織達の目は輝いていて。その姿は去年、文化祭に来た和男と清水さんの姿と重なる。俺も初めて来たときには同じような姿だったのだろうか。初めてこのキャンパスを来たときはとても広くて凄いって思ったから。
 これまで来たのは文化祭だったので、そのときに比べると派手な雰囲気ではないけど、人が多いので賑わいは感じられる。

「駅を出てこんな景色が広がっているなんて。素敵ですっ」
「素敵よね、氷織。大きな建物がいくつもありますね。立派です」
「高校までの校舎とは雰囲気が全然違うッスね!」
「高校までとは違った感じだよな」
「ふふっ、みんなが褒めてくれて嬉しいな」

 俺達の反応を受け、在学生の姉貴は嬉しそうにしている。
 俺達のような感想を抱く人は多いようで、周りから「凄いな」とか「広い」と言った感想がちらほらと聞こえてくる。

「たくさん建物があるって恭子ちゃんが言ったけど、手前から1号館、2号館、3号館……って名前が付いているの。1号館は事務やキャリアセンターとかが入っていて、2号館以降は学部ごとの建物になっているの。私が在籍している経済学部の学生は主に4号館で講義を受けたり、ゼミで集まったりするんだよ。他には……あそこが図書館であそこが食堂館。あのちょっと丸っこい外観の建物がセントラルホールね。セントラルホールでは大学のイベントはもちろん、演劇や人気アーティストのライブとかも開催されるよ」

 と、姉貴は建物を指さしながら、モノレールの駅を出たこの場所から見える大学の施設について説明してくれる。こうやって説明できるのは、さすがは在学生だなって思う。
 初めて来たのもあってか、氷織と火村さんと葉月さんは建物の写真をスマホで撮影していた。そんな3人が微笑ましい。

「そうだ。あたし、初めて来ましたし、みんなと一緒なので、記念に写真を撮りたいです」
「いいッスね、ヒム子!」
「いいですね。撮りましょう」
「いいぞ」
「いい案だね、恭子ちゃん!」
「では撮りましょう!」

 みんなが賛成したからか、火村さんはとても嬉しそうに言った。
 その後、火村さんのスマホで俺達の自撮りや女子4人の写真、俺と氷織、俺と姉貴、女子高生3人の写真を撮った。それらの写真はLIMEの5人のグループトークに送ってもらった。
 近くに受付があるので、姉貴以外の4人は受付を済ませる。その際、受付を担当する方からオープンキャンパスのリーフレットをもらった。『STAFF』という白い文字がプリントされた青いTシャツを着ているし、若いので、この方はオープンキャンパススタッフの在学生だろう。
 リーフレットには……キャンパス内の地図、オープンキャンパスでのイベントについての説明や、イベントのタイムスケジュールなどが書かれている。

「午前10時から始まる学校説明会を聞きたい方は、こちらにあるセントラルホールにお越しください!」
「キャンパスツアーに参加したい方はこちらまでー!」

 といったアナウンスをする男女の声が聞こえてくる。
 周りを見ると、『学校説明会会場 セントラルホールはこちら』というプラカードを持った男性や、『キャンパスツアー受付はこちら』というプラカードを持った女性が立っている。どちらの人も青いスタッフTシャツを着ている。

「みんな、学校説明会を聞くからセントラルホールだね」
「そうだな。ここで姉貴とは一旦お別れだな」
「そうだね。みんなが2つ模擬授業を受けるって言っていたけど、2つ目っていつ終わる?」
「えっと……」

 受付でもらったリーフレットを見る。氷織と火村さんと一緒に受ける模擬授業は、経済学部経済学科と、文学部日本文学科だ。経済学部の方は午前11時から11時40分、文学部の方は12時から12時40分か。

「俺達3人は、2つ目の模擬授業が12時40分で終わるよ」
「あたしの方も2つ目が12時40分に終わるッス」
「どっちも12時40分だね。じゃあ、2つ目の模擬授業が終わったら、ここで待ち合わせをしようか。オススメの食堂はここから見える食堂館だから」

 食堂館か。文化祭のときに姉貴や和男、清水さんと一緒に行ったことがあるけど、あそこの食堂はかなり立派だったのを覚えている。姉貴がオススメするのも分かる。
 お目当ての食堂が近くにあるし、モノレールの駅の近くなら場所も分かりやすくていいだろう。

「俺は賛成だ」
「私もそれでかまいません」
「あたしもです」
「あたしもかまわないッス」
「了解。じゃあ、また後でね」

 姉貴は笑顔でそう言うと、各学部の建物に行ける通路の方に向かって歩いていった。大学の中なのもあり、姉貴の後ろ姿はやけに大人っぽく見えた。
 俺達は学校説明会が行なわれるセントラルホールに向かって歩き始める。これで大学に来るのは3回目だけど、本当に広い敷地だと思う。

「こうして私服姿で大学の中を歩いていると、明斗さん達と一緒に通っているみたいです」

 氷織は楽しげにそう言う。

「そうだな。大学生気分になれるな」
「氷織達と一緒のキャンパスライフ……いいわね!」
「あたしは理系ッスけど、ひおりん達と同じキャンパスに通えたら楽しそうッス!」
「ふふっ、そうですね。明斗さん達3人と美羽さん、倉木さんと一緒に大学生活を送れたら楽しそうです。今の高校生活も楽しいですし」

 みんな、ニコッと笑いながらそう言った。氷織達とのキャンパスライフを想像してみると……確かに楽しそうだ。気付けば頬が緩んでいた。
 それから程なくして、俺達は学校説明会の会場であるセントラルホールに到着する。
 建物の中に入ると結構涼しい。
 ホールへの入口のところで、学校説明会の資料を一部ずつ受け取ってホールの中に入った。

「わぁっ、広くて立派ですね……」
「立派よね。演劇やライブが行なわれるだけあって席もかなりの数ね」
「スマホで調べたッスけど、2000席近くあるみたいッスよ」
「2000もあるの? それならこれだけ立派なのも納得だわ」

 ホールに入ると氷織、火村さん、葉月さんがそんな会話をする。ホールの広さや立派さもあってか、3人の声も弾んでいて。
 ホールにはたくさん客席がズラリと並んでいる。今、俺達がいるのは1階席だけど、2階席も設けられている。
 ステージにはスクリーンがあり、『多摩中央大学 学校説明会』と表示されている。あのスクリーンを使って説明するのだろう。

「俺も初めて来たときは立派だなって思ったよ。あと、大学の文化祭だけど、メンバーがこの大学出身のロックバンドのライブとか、声優さんのトークショーとかをやってたな」
「そうだったんですね」
「行ってみたかったわ」
「大学の文化祭って芸能人が呼ばれるッスよね。別の大学ッスけど、中学生のときに好きな声優さんのトークショーに行ったことあるッス」
「そうなんだ」

 葉月さんは経験あるか。
 この大学の文化祭は一般の人も来ていいから、このホールには世代や年齢問わず色々な人が来ていたな。
 スクリーンが見えやすい場所の方がいいだろう、ということで正面に見える場所で4人並んで座った。ちなみに、座り方は葉月さん、火村さん、氷織、俺だ。

「あぁ、気持ちいいわ……」
「気持ちいいッスね。家を出てからずっと立っていたッスからね」
「電車では座れなかったですからね。とてもいい座席で気持ちいいですね。あと、こうして明斗さんと隣同士に座って、前方にスクリーンがあると、中間試験が終わった後に明斗さんと行った映画デートを思い出します。スクリーンは映画館の方がかなり大きいですが」
「分かるなぁ。デートで行った映画館の座り心地も良かったし」

 氷織と一緒に観た映画、面白かったなぁ。泣けると評判のアニメ映画で、俺はその評判通りに泣いたことも思い出す。あの映画、本当に良かったから、今でも思い出すとちょっと目頭が熱くなる。
 周りを見ると……ぱっと見、1階席は半分以上の席が埋まっている。説明会直前なのもあるだろうけど。あとはこの大学が難関私立大学としてかなりの知名度を誇るのも一つの理由だろう。何だか、この大学に現役で合格し、在学している姉貴が凄い人に思えてきた。
 それから程なくして、大学の説明会が始まる。リーフレットによると40分間だ。
 正面にあるスクリーンを使いながら、大学や各学部、入試制度についてなどが説明される。
 また、入口でもらった資料は、スクリーンに映し出されたスライドを印刷したものだ。その資料に時々メモをしながら説明を聞くのであった。
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