管理人さんといっしょ。

桜庭かなめ

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特別編9

中編1『カラオケ』

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 学校を後にして、俺は美優先輩と花柳先輩と一緒に伯分寺駅の方に向かって歩く。
 その中でお昼ご飯を何にするか話し合い、先輩方の提案でリーズナブルさが売りのチェーンのイタリアンレストランでお昼ご飯を食べることに。このレストランは俺の地元にもあり、家族や友達と何度も食べたことがある。美味しいのを知っているので、提案されてすぐに賛成した。
 お店に行くと、俺達のような制服姿の人が多く来店している。ただ、運良く、待つことなく4人まで利用できるテーブル席に案内してもらえた。
 俺は明太子パスタの大盛り、美優先輩はカルボナーラ、花柳先輩はミートドリアを注文。
 このレストランのパスタはどれも好きで、明太子パスタは特に好きだ。さすがにチェーン店だけあって、さっぱりとした味わいは東京でも同じで。それでも、この味を東京でも堪能できることが嬉しいし、ちょっと感動した。それを話したら、

「そうなんだ。由弦君可愛い」
「可愛いわね。桐生君はしっかりしているけど、やっぱり年下なんだなって思うわ」
「そうだね、瑠衣ちゃん。キュンってなった」

 美優先輩と花柳先輩に可愛いと言われてしまった。男だし、特に恋人の美優先輩からはかっこいいと言われたいんだけどな。まあ、2人とも楽しそうにしているしいいか。
 また、美優先輩とはパスタを一口交換した。カルボナーラは何度も食べたことがあるけど、先輩に食べさせてもらった今回が一番美味しく感じられた。
 俺が食べさせた明太子パスタをモグモグと食べる美優先輩はとても可愛くて。地元にあるお店に行ったときには、東京で恋人と一口交換することになるとは想像もしなかったな。
 お昼ご飯を食べ終わり、俺達はカラオケに向かう。イタリアンレストランから歩いて3分ほどのところにある。地元にはないけど、先輩方曰く、このカラオケボックスも全国チェーンらしい。
 今はお昼に終わる学校が多いのだろうか。お店の中に入ると、陽出学院高校はもちろんのことを、他の高校の制服姿の人がちらほらといる。
 俺達はドリンク飲み放題のフリータイムプランで受付をする。フリータイムなので、午後6時まで利用していいとのこと。今は午後1時半過ぎなので、4時間以上歌うことができる。
 受付の女性スタッフから、確保した部屋番号が記載されたレシートと人数分のグラスを受け取った。レシートに記載された部屋番号は……204号室か。
 俺達は2階に行き、部屋に行く途中、ドリンクコーナーでそれぞれ好きな飲み物をグラスに注ぐ。ちなみに、俺はアイスコーヒー、美優先輩はアイスティー、花柳先輩はミルクティーだ。
 ドリンクを注いで、俺達は204号室に向かう。

「ここだね」
「おぉ、広いですね」
「そうね。3人だからゆったりとできそうね」

 204号室の中に入ると、正面には大きなモニターがある。今は人気上昇中の女性アイドルグループの新曲のMVが流れている。
 中央にあるテーブルを挟む形で、両側の壁にソファーが備え付けられている。結構大きいソファーだから、2人なら余裕で座れそうだ。

「由弦君。一緒のソファーに座らない?」
「いいですね、美優先輩」
「それがいいと思うわ。カップルなんだし。あたしは一人でもう片方のソファーを占領するわ」

 そう言うと、花柳先輩は向かって右側のソファーに行き、ローファーを脱いでソファーの上で脚を伸ばしている。さっそくくつろいでいるなぁ。
 俺と美優先輩は向かって左側のソファーに行き、モニターに近い方に美優先輩、先輩の隣に俺が座ることに。家のソファーよりも大きく、スクールバッグを置いても余裕のある広さだ。それでも、家のソファーに座るのと同じ感覚で、先輩と体が触れるかどうかのところに座った。

「広いソファーなのにそんなに近くに座るなんて。本当にラブラブね」
「家のソファーだとこんな感じで座るからね。寄り添うこともあるし」
「そうですね。これが落ち着くといいますか。……それにしても、花柳先輩はさっそくくつろいでいますね」
「こんなに広いソファーは家にはないし、脚まで乗せたくなっちゃったの」
「ははっ、そうですか」

 美優先輩と一緒じゃなくて寂しいのかなと思っていたけど、この様子なら大丈夫そうかな。今もまったりとした様子になっているし。
 普段と同じで美優先輩と隣同士に座っているけど、部屋の中が薄暗いからちょっとドキドキしてくるな。美優先輩と2人きりだったらキスしていたかもしれない。体が段々と熱くなってきたので、グラスに入っているアイスコーヒーを一口飲むと、コーヒーの冷たさが全身へと心地良く広がっていった。
 俺がコーヒーを飲んだからか、美優先輩と花柳先輩も自分のグラスに入っている飲み物を飲む。

「あぁ、ミルクティー美味しいわ」
「アイスティーも美味しいよ」
「アイスコーヒーも美味しいです」
「良かったね。由弦君、コーヒー大好きだもんね」
「ええ」

 苦味がしっかりとしているので、ここで提供されているコーヒーは俺好みだ。
 コーヒーはもちろん、ドリンクコーナーには色々な飲み物が用意されている。飲み放題なので、色々なドリンクを飲むことにしよう。

「じゃあ、さっそく歌っていこうか。誰から歌う? ……個人的には由弦君の歌声を聴きたいから、由弦君が最初に歌ってくれると嬉しいけど」
「私も桐生君の歌を聴きたいわ」
「……分かりました。ちょっと緊張しますが、俺が最初に歌います」

 カラオケに行きたいと希望したのは俺だからな。

「やった!」
「いいぞ、桐生君!」

 緊張をほぐしてくれているのか、美優先輩と花柳先輩は笑顔でそう言ってくれる。
 歌う曲を入浴するため、テーブルに電子リモコンを手にとる。このチェーン店に来るのは初めてだからか、美優先輩が電子リモコンの操作方法を教えてくれた。
 俺は電子リモコンで、これから歌う曲を入力した。その曲はカラオケに行くとよく歌う曲であり、世間的にもカラオケの定番曲になっている。美優先輩と花柳先輩も知っているといいけれど。観ているアニメやドラマの主題歌のこと以外では、普段はそこまで音楽の話をしないからなぁ。
 入力が完了し、俺はマイクを持って立ち上がる。

『あ、あ、あ。……マイクは大丈夫そうですね』

 マイクの調子が悪かったら、出鼻をくじかれる感じになるからな。マイクが正常で良かった。よーし、歌う準備はこれで完了だ。
 それから程なくして、イントロが流れ始める。モニターには曲名と作詞・作曲者が表示される。

「あっ、この曲好きだよ」
「いい曲よね。カラオケの定番よね」

 おっ、美優先輩と花柳先輩も知っている曲か。良かった。
 俺が歌う曲は20年ほど活動している男性ロックバンドの代表曲。大好きだし、アップテンポなのでカラオケで盛り上がりやすいから、よく歌う一曲だ。
 アップテンポでノリのいい曲だから、歌っていて気持ちがいい。
 美優先輩はうっとりとした様子で、歌っている俺のことを見つめている。また、花柳先輩は俺のことをチラチラと見ながら口ずさんでいる。俺のことに注目してくれたり、口ずさんでくれたりしていると嬉しい気持ちになるな。
 先輩方の前で歌うのは初めてだけど、好きな曲なのもあり、最後まで気持ち良く歌いきった。

『ありがとうございました』
「良かったよ、由弦君!」
「結構上手じゃない」

 美優先輩と花柳先輩はお褒めの感想を言い、俺に向かって拍手してくれた。そのことに嬉しく思うと同時にほっとした気持ちもあった。

「ありがとうございます。カラオケは久しぶりなので気持ちいいです。あと、先輩方も知っている曲で良かったです」
「好きな曲を歌う由弦君がかっこよくて見惚れちゃった」
「美優先輩、ずっと俺のことを見つめていましたもんね」
「うんっ。このバンドはいくつか好きな曲があるけど、由弦君のおかげでもっと好きになりそうだよ」
「嬉しいです。俺もこのバンドが好きですから」

 俺も美優先輩のおかげで、このバンドがもっと好きになれそうだ。美優先輩の可愛らしい笑顔を見ながらそう思った。
 美優先輩と花柳先輩とのカラオケは初めてで緊張していたけど、一曲歌ったらすっかり吹っ飛んだ。歌った後に飲むアイスコーヒーはとても美味しい。

「桐生君良かったわね。じゃあ、次は……美優とあたし、どっちが歌う?」
「私が歌ってもいいかな? 由弦君の歌う姿を見たら、私も歌いたくなってきたよ」
「いいわよ、美優」
「美優先輩の歌、楽しみです」
「じゃあ、美優、あたしの順番で歌おうか」
「そうだね! じゃあ、曲を入れるね」

 美優先輩は電子リモコンを手に取る。先輩がどんな曲を入れるのか気になるけど、それはすぐに分かることだ。曲が始まるまでのお楽しみにしておこう。

「美優の歌、楽しみだわっ」

 ニコニコとした様子で花柳先輩は言う。先輩が楽しみにしているってことは、美優先輩はとても歌が上手いのだろうか。俺も楽しみな気持ちが膨らんできた。
 入力し終わったようで、美優先輩は電子リモコンをテーブルに置き、両手でマイクを持ってソファーから立ち上がった。
 美優先輩の入力した曲はイントロがなく、カウントが入った後、先輩は歌い始める。
 美優先輩が歌っている曲は、人気の若手男性シンガーソングライターの大ヒットしたバラード曲だ。去年放送されたドラマの主題歌。俺もドラマを観ていたし、CDの発売日に買ったっけ。
 美優先輩の歌声……とても綺麗だなぁ。音程も安定していて、抑揚もあって。男性の曲だけど見事に歌いこなしている。また、歌詞が切ない内容なのもあり、先輩の表情もちょっと切なげで。だから、声だけじゃなく、歌う姿でも魅了される。
 花柳先輩は美優先輩のことをうっとりと見つめながら口ずさんでいる。美優先輩の歌を楽しみにしていたし、予想通りの反応だ。あと、花柳先輩は他の人が知っている曲を歌っていると口ずさむのが癖なのかな。もしそうなら可愛い。
 それにしても、美優先輩の歌唱力や表現力はかなりのものだ。先輩の歌声に聞き入り、曲が終わるまではあっという間だった。

『ありがとうございました』

 歌い終わると、美優先輩はほっとしたような笑顔でそう言い、小さく頭を下げた。そんな姿もまた可愛らしい。
 俺と花柳先輩は美優先輩に向かって拍手を送る。

「美優先輩、上手ですね!」
「さすがは美優だわ! この曲は、1年の頃もカラオケで何度か歌っていたものね」
「大好きな曲だからね。でも、由弦君の前で歌うのは初めてだから、ちょっと緊張したよ。由弦君に上手いと思ってもらえて良かった」
「そうでしたか。俺もこの曲は大好きです。家族や友達もこの曲は歌いますけど、美優先輩が一番上手だと思います」
「ありがとう! 嬉しいよ」

 とても嬉しそうに言うと、美優先輩はマイクをテーブルに置いて、ソファーに座った。その際、俺に寄り添ってきて。その仕草が本当に可愛くて。気付けば、美優先輩の頭を優しく撫でていた。

「よーし。じゃあ、次はあたしが歌うわよ!」

 花柳先輩はそう言うと、電子リモコンを手にとって色々と操作している。結構楽しげな様子だ。知っている曲だと口ずさむみたいだし、カラオケが結構好きなのかな。

「花柳先輩がどんな曲を歌うのか楽しみですね」
「そうだね。瑠衣ちゃんはアニソンを歌うことが多いんだよ」
「そうなんですね」

 花柳先輩とは、放課後や休日にアニメを観ることが一緒にあるから、それも納得だ。地元のアニメ好きの友人も、アニソンや、アニメの主題歌を多く担当するアーティストの曲を結構歌っていたっけ。
 曲の入力が終わったようで、花柳先輩は電子リモコンを置いてマイクを手に取る。それまでソファーの上でくつろいでいたが、ゆっくりと立ち上がった。
 花柳先輩の入力した曲もイントロがなく、カウントがされた後に歌い始める。
 花柳先輩が歌っている曲は現在大ヒット中のアニメのオープニングテーマ。女性アニソン歌手の曲で、ロックサウンドで非常に勢いのある曲だ。美優先輩の予想通りアニソンだったな。
 花柳先輩は可愛らしくも張りのある声で歌っている。曲に勢いがあるので、花柳先輩はとても楽しそうに歌っていて。声はもちろん、歌う姿も可愛らしい。
 勢いのある曲だからか、美優先輩は花柳先輩を見ながら小さく手拍子している。俺もそんな先輩を見倣って一緒に手拍子する。
 花柳先輩が楽しく歌っていたり、ノリのいい曲だったりするので曲が終わるまでは本当にあっという間だった。

『気持ち良かった! 手拍子ありがとね』

 花柳先輩は笑顔でこちらに手を振りながら、マイクを通してそう言ってくる。その姿はまるでライブ中のアーティストのようだ。

「良かったよ、瑠衣ちゃん!」
「アニメを観ていますし、主題歌も聴いていますけど、花柳先輩も上手ですね」
「ふふっ、どうもありがとう」

 一曲歌ったことで爽快な気分になっているのだろうか。花柳先輩は爽やかな笑顔でそう言った。

「勢いのあるいい曲だから、カラオケに行くときには歌いたいと思っていたのよね」
「そうだったんだね」
「可愛い歌声でした」
「ありがとね。さあ、カラオケに来たんだしどんどん歌いましょう!」
「そうだね、瑠衣ちゃん!」
「歌いましょう!」

 一曲歌って、美優先輩と花柳先輩の歌声を聴いたら、色々な曲を歌いたくなってきた。
 フリータイムなので、終了時間まであと4時間以上ある。高校生になって初めてのカラオケを先輩方と一緒に楽しんでいこう。
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