管理人さんといっしょ。

桜庭かなめ

文字の大きさ
183 / 251
特別編4

エピローグ『みんな褒めてくれた。』

しおりを挟む
 昼休み。
 高校生になってから一番だと言っていいくらいに、この時間が待ち遠しかった。3時間目に水泳の授業でたくさん泳いで、お腹が空いたからかな。それに、今日のお昼ご飯も、美優先輩が腕によりを掛けて作ってくれたお弁当だし。
 今日も1年3組の教室で、6人でお昼ご飯を食べることになっている。昼休みになるとすぐに、風花は購買部にパンやサンドウィッチを買いに行き、俺は加藤と橋本さんと一緒に俺の近くにある机と椅子を動かした。

「みんな、午前中お疲れ様」
「おつかれ~」

 机と椅子を動かし終わり、それぞれがいつもと同じ場所の席に座ったとき、ランチバッグを持った美優先輩と花柳先輩が教室に入ってきた。俺達3人が声を揃えて『お疲れ様です』と言うと、先輩方は笑顔で手を振ってくれる。それだけで午前の疲れが少し取れた。
 先輩方もいつもの席に座り、風花が帰ってくるのを待つことに。

「由弦君達のクラス、今日が水泳の初授業だったんだよね」
「そうです。先輩方のクラスと同じで、男女共に自由時間でした」
「なので、私が桐生君の練習成果をスマホで撮影しました!」
「旅行で風花から教えてもらったクロールと背泳ぎ、バタフライ、平泳ぎの4つを泳ぎました。どれも25mずつ」
「中学生まではあまり泳げなかったって聞いていましたけど、それが嘘じゃないかと思うくらいに泳いでいました。凄かったよね、潤」
「そうだな。桐生はよく泳いでいました。きっと、旅行での姫宮の教え方や白鳥先輩のサポートが良かったんでしょうね。あと、旅行から帰ってきた後も、桐生はフォームの確認をしたり、イメージトレーニングをしたりしたそうで」
「たまにしていたよ。昨日の夜はベッドの上で入念にフォームの確認をしてた」

 昨晩のことを思い出しているのか、美優先輩は「ふふっ」と声に出して笑う。そういえば、あのときも美優先輩は勉強机の椅子に座って、今のように微笑みながら見てくれていたっけ。

「風花ちゃんが戻ってきたら、奏ちゃんが撮ってくれた動画を観ようか。桐生君がどれだけ泳げたのか楽しみだわぁ~」

 意地悪そうな笑みを浮かべてそう言う花柳先輩。元々泳げなかったから、面白い動画になっているんじゃないかって期待していそう。平泳ぎはとても遅かったけど、それを観ても先輩方が笑うことはないんじゃないだろうか。

「お待たせしました。購買部はちょっと混んでいました。美優先輩、瑠衣先輩、お疲れ様です」
「お疲れ様、風花ちゃん」
「おつかれ~」

 購買部から戻ってきた風花は俺の正面の席に座る。レジ袋から、サラダサンドにチョココロネ、ペットボトルのストレートティーを取り出す。どれも美味しそうだ。

「3人から聞いたよ。今日の水泳の授業は自由時間だったから、桐生君の泳ぎを奏ちゃんが撮影したって」
「そうです! 由弦が今も泳げているかどうか確認したかったですし。それに、先輩方も授業で動画を撮影していましたからね。由弦はいい泳ぎをしていましたよ」
「風花ちゃんの話を聞いて、より由弦君の動画が楽しみになったよ。ただ、その前に全員が揃ったから、いただきますをしようか。いただきます!」
『いただきまーす』
「……じゃあ、さっそく由弦君の動画を見せてくれるかな、奏ちゃん」
「あたしも観たい!」
「了解ですっ! もちろん、後で送りますね!」

 さっそく、女子4人は橋本さんのスマホで、橋本さんが撮影した俺の水泳動画を観始める。そんな彼女達の様子を見て、加藤は微笑みながらお弁当を食べ始めている。
 一緒に観ると恥ずかしい気分になりそうなので、俺もお弁当を食べ始めよう。……おっ、今日も美味しそうだ。さすがは美優先輩。今日は水泳の授業があったからか、玉子焼きとかミートボールとか、俺の好物がたくさん入ってる。嬉しいなぁ。……美味しい。普段よりもお腹が空いているし、食が進む。

「あら、クロールはちゃんと泳いでいるじゃない。凄いわ」
「そうだね、瑠衣ちゃん。スイスイ泳いでる。由弦君が泳いでいる姿を見ると、ホテルの温水プールでのことを思い出すね」
「思い出しますねぇ。あのときに比べると、由弦はかなり成長しましたよ」
「私はそのときの桐生君を見ていませんからね。クロールを泳いでいる姿を見たとき、去年まであまり泳げないというのが嘘のようでしたよ」
「俺も同じことを思いましたね」

 すぐ近くで自分の泳ぎを褒めてくれているから、いつもよりお弁当が美味しく思えるな。玉子焼きを食べると……いつもより甘く感じる。

『美優先輩、サポートしてくれてありがとうございます。まず、クロールは25mをちゃんと泳ぐことができました』
「ふふっ、まさかお礼の言葉を言ってくれていたなんて。嬉しいなぁ。クロールを25m泳げた一番の理由は、由弦君が頑張ったからだよ」

 美優先輩はとっても嬉しそうな表情で俺の頭を撫でて、右の頬にキスしてくる。

「頑張って25m泳いだご褒美だよ」
「ありがとうございます」

 練習してから1ヶ月以上経っていたけど、今もちゃんと泳げていて本当に良かったな。

「みなさんこんにちは~」
「午前中の授業お疲れ様。……やはり、うちのクラスの子も、水泳の授業中に動画を撮っていましたね、成実さん」
「そうね~」

 気付けば、霧嶋先生と大宮先生が俺達のところにやってきていた。

「どうしたんですか? 霧嶋先生、大宮先生」
「一佳ちゃんから、今日の1年3組は水泳の授業があるって聞いて。もしかしたら、桐生君の動画を誰かが撮っているかなって。うちのクラスも、初回は自由時間で、瑠衣ちゃんが美優ちゃんの様子を撮影していたから。あたし、旅行であまり泳げていない桐生君を実際に見ていたから、今はどうなっているのか気になってね」
「私はそのとき、花柳さんと一緒にウォータースライダーで遊んでいたから見ていなかったけれど、担任教師として教え子がどのくらい泳げるようになっているのか気になって。それで、成実さんと一緒にここに来たのよ」

 俺達が6人で1年3組の教室でお昼ご飯を食べることが多いのは、先生方も知っているからなぁ。美優先輩や花柳先輩ならまだしも、先生方まで俺の泳ぎについて興味を持っていたとは。まあ、一緒に旅行に行ったし、それは自然なことなのかな。

「そうだったんですか。クロール、背泳ぎ、バタフライ、平泳ぎをそれぞれ25m泳ぐことができました。その様子を橋本さんがスマホで撮ってくれました」
「先生達も一緒に観ましょうよ!」
「分かったわ、姫宮さん」
「どんな感じなのか楽しみだわ~」

 霧嶋先生は風花と橋本さんの間、大宮先生は美優先輩と花柳先輩の間に立つ。
 そして、先生方も加わって女性6人で俺がクロールを泳ぐところから、再び動画を観始める。
 クロール、背泳ぎ、バタフライはスイスイと泳げたので、6人とも「すご―い」と言ってくれた。美優先輩も「よく泳げたね」と頭を撫でてくれる。
 最後に、25m泳ぐのにかなり時間のかかった平泳ぎ。どんな風に見えるのか確かめたくて、平泳ぎについては俺も一緒に観ることに。

「……こんな感じだったのか」

 時間がかかっただけあって、進みがかなり遅いな。人によっては、俺が溺れていると勘違いするんじゃないだろうか。

「風花が、25mを泳げたのを奇跡だって言った意味が分かったよ」
「進みが遅かったのはもちろんだけど、クロール、背泳ぎ、バタフライと合わせて75m泳いだ後だったからね。しかも、ゴールデンウィークまで泳ぐのが苦手だったんだし」

 あのときは、風花に奇跡と言われて馬鹿にされたようにも思えたけど。今はとても納得ができた。

「ふふっ……何か面白いわね。フォームが綺麗なのにとてもゆっくりだから……」
「もう、瑠衣ちゃんったら。由弦君は一生懸命なんだから、笑うのはちょっと……」
「……ご、ごめんなさい」

 あははっ、と花柳先輩は声に出して笑う。花柳先輩だったら笑うと思ったよ。
 あと、先輩につられてなのか、霧嶋先生と大宮先生は口に手を当てて、声には出さないけど笑っている。地味に傷付くなぁ。俺の平泳ぎって、そんなにコメディ要素が強いのか。
 窓から外の様子を見ると、シトシトと雨が降っている。今の俺の心境を表しているかのような空模様だ。ちなみに、今日、関東地方は梅雨入りをしたそうで。
 背後から「もう先生達まで……」という美優先輩の声が聞こえ、後頭部に温かい感触が。先輩が撫でてくれているのかな。

「25m脚をつかずに泳げたわね。あのときの桐生君を見ているから、よくここまで泳げるようになったって思うよ。笑っちゃってごめんなさい」
「私もごめんなさい。泳げなかったときの桐生君を見ていたら、あなたの成長をより実感していたと思う。今までできなかったことをできるようにするのは、凄いことよ。頑張ったわね、桐生君」

 大宮先生と霧嶋先生はとても優しい笑顔で、そんな褒め言葉を言ってくださった。特に大宮先生は旅行で、練習前に泳いだ俺の姿を見て『美優ちゃんや風花ちゃんが側にいなかったら、溺れていると勘違いして誰かが駆けつけたかも』と言っていたから。だから、とても嬉しい。

「由弦君、今もちゃんと25m泳げていて偉いね。あれからも家でフォーム確認とかしていたもんね。……スマホに映っている風花ちゃんみたいに、私も感動したよ」
「は、恥ずかしいですね。涙を浮かべている自分の姿を見られるのって」

 そう言うと、風花は真っ赤になった顔を両手で隠した。そんな風花の頭を霧嶋先生が微笑みながら撫でていた。

「これで今年の水泳の授業は大丈夫そうだね、由弦君」
「はい。何とかなりそうです」
「良かった。……あと、全部25m泳げたご褒美だよ」

 そう言うと、美優先輩は俺にキスしてきた。学校の教室でみんなに見られている状況なので凄くドキッとして。あと、水泳のことで褒められると、美優先輩と一緒に水泳の授業を受けたかったと思う。
 美優先輩の方から唇を離すと、そこにはほんのりと赤くなった顔に笑みを浮かべる先輩が。

「素敵なご褒美でした。ありがとうございます」
「いえいえ。由弦君、本当によく頑張ったね。凄く感動したよ。……そういえば、動画に集中しちゃって、お弁当を全然食べてなかったよ。いただきます」

 美優先輩はお弁当を食べ始める。先輩に続いて風花、花柳先輩、橋本さんも。
 あまり泳げなかったから、今までは夏になると不安な気持ちになったり、憂鬱になったりすることもあった。でも、今年からは大丈夫だろう。もし、また泳げなくなっても、美優先輩や風花など、支えてくれる人が側にたくさんいるから。
 今年の夏は、今までで一番楽しめて、素敵な夏になりそうだ。お弁当を美味しそうに食べる美優先輩の横顔を見ながらそう思うのであった。



特別編4 おわり


次の話から特別編5です。
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

まずはお嫁さんからお願いします。

桜庭かなめ
恋愛
 高校3年生の長瀬和真のクラスには、有栖川優奈という女子生徒がいる。優奈は成績優秀で容姿端麗、温厚な性格と誰にでも敬語で話すことから、学年や性別を問わず人気を集めている。和真は優奈とはこの2年間で挨拶や、バイト先のドーナッツ屋で接客する程度の関わりだった。  4月の終わり頃。バイト中に店舗の入口前の掃除をしているとき、和真は老齢の男性のスマホを見つける。その男性は優奈の祖父であり、日本有数の企業グループである有栖川グループの会長・有栖川総一郎だった。  総一郎は自分のスマホを見つけてくれた和真をとても気に入り、孫娘の優奈とクラスメイトであること、優奈も和真も18歳であることから優奈との結婚を申し出る。  いきなりの結婚打診に和真は困惑する。ただ、有栖川家の説得や、優奈が和真の印象が良く「結婚していい」「いつかは両親や祖父母のような好き合える夫婦になりたい」と思っていることを知り、和真は結婚を受け入れる。  デート、学校生活、新居での2人での新婚生活などを経て、和真と優奈の距離が近づいていく。交際なしで結婚した高校生の男女が、好き合える夫婦になるまでの温かくて甘いラブコメディ!  ※特別編6が完結しました!(2025.11.25)  ※小説家になろうとカクヨムでも公開しています。  ※お気に入り登録、感想をお待ちしております。

サクラブストーリー

桜庭かなめ
恋愛
 高校1年生の速水大輝には、桜井文香という同い年の幼馴染の女の子がいる。美人でクールなので、高校では人気のある生徒だ。幼稚園のときからよく遊んだり、お互いの家に泊まったりする仲。大輝は小学生のときからずっと文香に好意を抱いている。  しかし、中学2年生のときに友人からかわれた際に放った言葉で文香を傷つけ、彼女とは疎遠になってしまう。高校生になった今、挨拶したり、軽く話したりするようになったが、かつてのような関係には戻れていなかった。  桜も咲く1年生の修了式の日、大輝は文香が親の転勤を理由に、翌日に自分の家に引っ越してくることを知る。そのことに驚く大輝だが、同居をきっかけに文香と仲直りし、恋人として付き合えるように頑張ろうと決意する。大好物を作ってくれたり、バイトから帰るとおかえりと言ってくれたりと、同居生活を送る中で文香との距離を少しずつ縮めていく。甘くて温かな春の同居&学園青春ラブストーリー。  ※特別編8-お泊まり女子会編-が完結しました!(2025.6.17)  ※お気に入り登録や感想をお待ちしております。

俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。

true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。 それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。 これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。 日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。 彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。 ※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。 ※内部進行完結済みです。毎日連載です。

桜庭かなめ
恋愛
 高校1年生の逢坂玲人は入学時から髪を金色に染め、無愛想なため一匹狼として高校生活を送っている。  入学して間もないある日の放課後、玲人は2年生の生徒会長・如月沙奈にロープで拘束されてしまう。それを解く鍵は彼女を抱きしめると約束することだった。ただ、玲人は上手く言いくるめて彼女から逃げることに成功する。そんな中、銀髪の美少女のアリス・ユメミールと出会い、お互いに好きな猫のことなどを通じて彼女と交流を深めていく。  しかし、沙奈も一度の失敗で諦めるような女の子ではない。玲人は沙奈に追いかけられる日々が始まる。  抱きしめて。生徒会に入って。口づけして。ヤンデレな沙奈からの様々な我が儘を通して見えてくるものは何なのか。見えた先には何があるのか。沙奈の好意が非常に強くも温かい青春ラブストーリー。  ※タイトルは「むげん」と読みます。  ※完結しました!(2020.7.29)

クラスメイトの王子様系女子をナンパから助けたら。

桜庭かなめ
恋愛
 高校2年生の白石洋平のクラスには、藤原千弦という女子生徒がいる。千弦は美人でスタイルが良く、凛々しく落ち着いた雰囲気もあるため「王子様」と言われて人気が高い。千弦とは教室で挨拶したり、バイト先で接客したりする程度の関わりだった。  とある日の放課後。バイトから帰る洋平は、駅前で男2人にナンパされている千弦を見つける。普段は落ち着いている千弦が脚を震わせていることに気付き、洋平は千弦をナンパから助けた。そのときに洋平に見せた笑顔は普段みんなに見せる美しいものではなく、とても可愛らしいものだった。  ナンパから助けたことをきっかけに、洋平は千弦との関わりが増えていく。  お礼にと放課後にアイスを食べたり、昼休みに一緒にお昼ご飯を食べたり、お互いの家に遊びに行ったり。クラスメイトの王子様系女子との温かくて甘い青春ラブコメディ!  ※特別編3が完結しました!(2025.12.18)  ※小説家になろうとカクヨムでも公開しています。  ※お気に入り登録、いいね、感想などお待ちしております。

元おっさんの幼馴染育成計画

みずがめ
恋愛
独身貴族のおっさんが逆行転生してしまった。結婚願望がなかったわけじゃない、むしろ強く思っていた。今度こそ人並みのささやかな夢を叶えるために彼女を作るのだ。 だけど結婚どころか彼女すらできたことのないような日陰ものの自分にそんなことができるのだろうか? 軟派なことをできる自信がない。ならば幼馴染の女の子を作ってそのままゴールインすればいい。という考えのもと始まる元おっさんの幼馴染育成計画。 ※この作品は小説家になろうにも掲載しています。 ※【挿絵あり】の話にはいただいたイラストを載せています。表紙はチャーコさんが依頼して、まるぶち銀河さんに描いていただきました。

10年ぶりに再会した幼馴染と、10年間一緒にいる幼馴染との青春ラブコメ

桜庭かなめ
恋愛
 高校生の麻丘涼我には同い年の幼馴染の女の子が2人いる。1人は小学1年の5月末から涼我の隣の家に住み始め、約10年間ずっと一緒にいる穏やかで可愛らしい香川愛実。もう1人は幼稚園の年長組の1年間一緒にいて、卒園直後に引っ越してしまった明るく活発な桐山あおい。涼我は愛実ともあおいとも楽しい思い出をたくさん作ってきた。  あおいとの別れから10年。高校1年の春休みに、あおいが涼我の家の隣に引っ越してくる。涼我はあおいと10年ぶりの再会を果たす。あおいは昔の中性的な雰囲気から、清楚な美少女へと変わっていた。  3人で一緒に遊んだり、学校生活を送ったり、愛実とあおいが涼我のバイト先に来たり。春休みや新年度の日々を通じて、一度離れてしまったあおいとはもちろんのこと、ずっと一緒にいる愛実との距離も縮まっていく。  出会った早さか。それとも、一緒にいる長さか。両隣の家に住む幼馴染2人との温かくて甘いダブルヒロイン学園青春ラブコメディ!  ※特別編5が完結しました!(2025.7.6)  ※小説家になろう(N9714HQ)とカクヨムでも公開しています。  ※お気に入り登録や感想をお待ちしております。

天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】

田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。 俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。 「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」 そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。 「あの...相手の人の名前は?」 「...汐崎真凛様...という方ですね」 その名前には心当たりがあった。 天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。 こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。

処理中です...