16 / 32
第15話『別れ際に触れて』
しおりを挟む
キュアックマのぬいぐるみを一発ゲットした後は、別のクレーンゲームで俺の好きなキャラのミニフィギュアをゲットしたり、パズルのビデオゲームやボタンを押すタイプの音楽ゲームで香奈と対戦したりしてゲームセンターでの時間をたっぷり楽しんだ。
色々なゲームをしたので時間の進みは早く、ゲームセンターを出た頃には午後5時過ぎになっていた。
「あっという間に夕方になったな」
「パズルゲームとかリズムゲームで何度も対戦しましたからね。楽しかったですし、時間が経つのがとても早いですね」
「そうだな。今は5時過ぎか。もう少しお店を回るか? それとも今日はこれで帰るか? 俺はどっちでもいいけど」
「そうですね……」
う~ん、と右手の人差し指を唇に当てて香奈は考える。そして、
「今日はもう帰りましょうか。目的の春物の服と漫画を買えましたし、キュアックマのぬいぐるみを遥翔先輩に取ってもらえましたし。それに、ゲームコーナーでたくさん遊びましたからかなり満足してます」
「そうか。俺も結構満足できてる」
「良かったです」
「じゃあ、今日は帰ろうか」
「はい!」
「この前のお家デートみたいに、梨本駅の南口まで送ろうか?」
「はいっ! 今朝の待ち合わせ場所ですから、南口までお願いしますっ!」
「了解」
俺達は帰路に就く。
オリオ梨本は非常に大きなショッピングモールのため、複数の出入口が設けられている。ただ、これから行くのは待ち合わせ場所の梨本駅南口なので、今朝入った梨本駅に近い出入口を目指して歩く。
夕方になったのもあってか、梨本高校をはじめとする学生服を着た人達の姿もちらほら見かける。部活動が終わってここに来たのだろう。瀬谷と栗林もここに来ているのかな。男女ともにバスケ部は土曜日に部活はあるし、2人で学校帰りに来ることがあるそうだから。
梨本駅に一番近い出入口に辿り着き、俺達は外に出る。午後5時過ぎなのもあり、日差しも傾き始め、空に浮かぶ小さな雲がほんのり茜色に。
「夕方の空ですね、先輩」
「そうだな。行くときは快晴で日差しも強かったのに。オリオで一日デートしていたんだって実感するよ」
「そうですね。オリオにある色々なお店に行きましたからね。午後はゲームセンターでたくさん遊びましたが」
今日のオリオデートのことを思い出しているのか、香奈はいい笑顔を浮かべている。
タピオカドリンクショップ、アパレルショップ、音楽ショップ、昼食にオムライス屋、本屋、そしてゲームセンター……確かに色々な場所に行ったな。途中、望月と会って、その後に休憩スペースで香奈の気持ちを聞いた。それも含めて、香奈と一緒にいい時間を過ごせたと思う。
晴れてはいるけど、今朝よりも涼しい。だから、香奈の手を握っている右手から伝わる彼女の温もりがとても心地よくて。
オリオデートの話をしながら、俺達は梨本駅の南口まで一緒に歩いていく。今日はオリオの中をたくさん歩いたから、数分ほどの道のりはあっという間だった。
「ここまでで大丈夫です」
「分かった。……はい、服とキュアックマのぬいぐるみ」
俺は2着の春ニットが入った紙の手提げと、キュアックマのぬいぐるみが入った袋を香奈に渡す。それらを受け取った香奈はとても嬉しそうで。
「ずっと持っていただいてありがとうございました」
「いえいえ、このくらいのことは」
「それなら良かったです。……今日のオリオデートはとても楽しかったです」
「俺も楽しかったよ」
「嬉しいです。また、休日や放課後にオリオへ一緒に行きましょうね」
「ああ」
きっと、香奈と一緒にオリオに行くことが、これからの俺の日常になっていくのだろう。
「明日は午後2時にバイトが終わるから、2時過ぎに待ち合わせしよう」
「そうですね。あたしのマンションは駅の北側にありますから、明日は北口での待ち合わせでいいですか?」
「いいよ。じゃあ、明日の午後2時過ぎに駅の北口で会おう」
「はいっ」
「それじゃ、また――」
「待ってください」
自宅に向かって歩き始めようとしたとき、香奈に呼び止められる。
香奈の方に顔を向けると、俺に顔を近づけてくる香奈がすぐ目の前にいて。
――ちゅっ。
俺の右頬に柔らかなものが触れた。その瞬間に石鹸の匂いと香奈自身の甘い匂いが香ってきて。
この感触……つい最近体験したことがある。それに、俺を見つめる香奈はうっとりしていて。おまけに、今の俺達を見ていたのか「きゃあっ」という女性の黄色い声も聞こえる。香奈は俺に――。
「服を選んでくれたこと。キュアックマを取ってくれたこと。あたしの心にある色々な想いを聞いてくれたこと。今日一日、ずっと一緒にいてくれたこと。それがとても嬉しくて。お礼がしたくて、頬にキスしました」
そう言って、顔を赤くして俺を見つめる香奈が今までよりも段違いに可愛くて。
やっぱり、俺の頬にキスしたんだ。それが分かった瞬間、全身が熱くなって、心臓の鼓動が早くなっていく。
「先輩、顔赤いですよ?」
「頬にキスされるのは初めてだからな。額を含めても2度目だし。そう言う香奈だって顔が赤いぞ」
「だって……大好きな先輩に2度目のキスをしましたから。これを含めて、今日は思い出がたくさんできました。また明日です、先輩」
「……ああ、また明日な」
香奈と手を振り合って、俺は自宅に向かって歩き始める。
頬への不意打ちキスによる熱が今も全身に強く残っている。でも、手を繋ぐことでたくさん感じていた香奈の温もりがないことが、ちょっと寂しく感じた。
夜。
望月に『帰ろうとしたのに、呼び止めてごめん』と謝罪のメッセージを送る。すぐに望月から『気にしないでいいよ』と返信してくれた。その言葉を見て一安心。
それから、金曜日の授業で出された課題をこなし、デート中に行った本屋で購入したラブコメのライトノベルを読み始める。まだ序盤だけど、主人公とヒロインが魅力的で、2人のやり取りがかなり面白いな。これはいい作品だ。買って良かった。
――プルルッ。
スマホが鳴ったので、ラノベを読むのを中断する。
スマホを手に取り、確認してみると……LIMEで香奈から新着のメッセージと写真が届いたと通知が。通知をタップし、香奈との個別トークを開くと、
『今日はありがとうございました! あと、遥翔先輩がゲットしてくれたキュアックマのぬいぐるみ、かなりいい抱き心地です。今夜はキュアックマを抱いて寝ます』
というメッセージと、キュアックマのぬいぐるみを抱きしめた桃色の寝間着姿の香奈の写真が送られてきた。
「可愛いな」
キュアックマはもちろんのこと、それを抱いている寝間着姿の香奈もかなり可愛い。抱きしめて寝るようだから、きっといい夢を見られるだろう。この写真の香奈、幸せそうな笑顔を浮かべているし。写真の保存ボタンを押した。
夜にこうしてメッセージと写真を送ってくれるなんて。香奈の代わりにクレーンゲームをプレイして良かったと思える。
『こちらこそ今日はありがとう。香奈もキュアックマも可愛いな』
『ありがとうございますっ』
『明日のお家デートも楽しみにしてるよ』
『はいっ! あたしも楽しみにしてます! あと、明日のバイト頑張ってくださいね!』
『ありがとう』
『では、早めですがおやすみなさい。また明日です』
『おやすみ。また明日』
明日は午前9時から午後2時までバイトがあるけど、お家デートがあるから頑張れそうだ。
俺が最後に送ったメッセージが既読になって以降、香奈からメッセージは来なかった。なので、ラノベを読むのを再開する。彼女からメッセージと写真が来る前よりも気分のいい中で。
色々なゲームをしたので時間の進みは早く、ゲームセンターを出た頃には午後5時過ぎになっていた。
「あっという間に夕方になったな」
「パズルゲームとかリズムゲームで何度も対戦しましたからね。楽しかったですし、時間が経つのがとても早いですね」
「そうだな。今は5時過ぎか。もう少しお店を回るか? それとも今日はこれで帰るか? 俺はどっちでもいいけど」
「そうですね……」
う~ん、と右手の人差し指を唇に当てて香奈は考える。そして、
「今日はもう帰りましょうか。目的の春物の服と漫画を買えましたし、キュアックマのぬいぐるみを遥翔先輩に取ってもらえましたし。それに、ゲームコーナーでたくさん遊びましたからかなり満足してます」
「そうか。俺も結構満足できてる」
「良かったです」
「じゃあ、今日は帰ろうか」
「はい!」
「この前のお家デートみたいに、梨本駅の南口まで送ろうか?」
「はいっ! 今朝の待ち合わせ場所ですから、南口までお願いしますっ!」
「了解」
俺達は帰路に就く。
オリオ梨本は非常に大きなショッピングモールのため、複数の出入口が設けられている。ただ、これから行くのは待ち合わせ場所の梨本駅南口なので、今朝入った梨本駅に近い出入口を目指して歩く。
夕方になったのもあってか、梨本高校をはじめとする学生服を着た人達の姿もちらほら見かける。部活動が終わってここに来たのだろう。瀬谷と栗林もここに来ているのかな。男女ともにバスケ部は土曜日に部活はあるし、2人で学校帰りに来ることがあるそうだから。
梨本駅に一番近い出入口に辿り着き、俺達は外に出る。午後5時過ぎなのもあり、日差しも傾き始め、空に浮かぶ小さな雲がほんのり茜色に。
「夕方の空ですね、先輩」
「そうだな。行くときは快晴で日差しも強かったのに。オリオで一日デートしていたんだって実感するよ」
「そうですね。オリオにある色々なお店に行きましたからね。午後はゲームセンターでたくさん遊びましたが」
今日のオリオデートのことを思い出しているのか、香奈はいい笑顔を浮かべている。
タピオカドリンクショップ、アパレルショップ、音楽ショップ、昼食にオムライス屋、本屋、そしてゲームセンター……確かに色々な場所に行ったな。途中、望月と会って、その後に休憩スペースで香奈の気持ちを聞いた。それも含めて、香奈と一緒にいい時間を過ごせたと思う。
晴れてはいるけど、今朝よりも涼しい。だから、香奈の手を握っている右手から伝わる彼女の温もりがとても心地よくて。
オリオデートの話をしながら、俺達は梨本駅の南口まで一緒に歩いていく。今日はオリオの中をたくさん歩いたから、数分ほどの道のりはあっという間だった。
「ここまでで大丈夫です」
「分かった。……はい、服とキュアックマのぬいぐるみ」
俺は2着の春ニットが入った紙の手提げと、キュアックマのぬいぐるみが入った袋を香奈に渡す。それらを受け取った香奈はとても嬉しそうで。
「ずっと持っていただいてありがとうございました」
「いえいえ、このくらいのことは」
「それなら良かったです。……今日のオリオデートはとても楽しかったです」
「俺も楽しかったよ」
「嬉しいです。また、休日や放課後にオリオへ一緒に行きましょうね」
「ああ」
きっと、香奈と一緒にオリオに行くことが、これからの俺の日常になっていくのだろう。
「明日は午後2時にバイトが終わるから、2時過ぎに待ち合わせしよう」
「そうですね。あたしのマンションは駅の北側にありますから、明日は北口での待ち合わせでいいですか?」
「いいよ。じゃあ、明日の午後2時過ぎに駅の北口で会おう」
「はいっ」
「それじゃ、また――」
「待ってください」
自宅に向かって歩き始めようとしたとき、香奈に呼び止められる。
香奈の方に顔を向けると、俺に顔を近づけてくる香奈がすぐ目の前にいて。
――ちゅっ。
俺の右頬に柔らかなものが触れた。その瞬間に石鹸の匂いと香奈自身の甘い匂いが香ってきて。
この感触……つい最近体験したことがある。それに、俺を見つめる香奈はうっとりしていて。おまけに、今の俺達を見ていたのか「きゃあっ」という女性の黄色い声も聞こえる。香奈は俺に――。
「服を選んでくれたこと。キュアックマを取ってくれたこと。あたしの心にある色々な想いを聞いてくれたこと。今日一日、ずっと一緒にいてくれたこと。それがとても嬉しくて。お礼がしたくて、頬にキスしました」
そう言って、顔を赤くして俺を見つめる香奈が今までよりも段違いに可愛くて。
やっぱり、俺の頬にキスしたんだ。それが分かった瞬間、全身が熱くなって、心臓の鼓動が早くなっていく。
「先輩、顔赤いですよ?」
「頬にキスされるのは初めてだからな。額を含めても2度目だし。そう言う香奈だって顔が赤いぞ」
「だって……大好きな先輩に2度目のキスをしましたから。これを含めて、今日は思い出がたくさんできました。また明日です、先輩」
「……ああ、また明日な」
香奈と手を振り合って、俺は自宅に向かって歩き始める。
頬への不意打ちキスによる熱が今も全身に強く残っている。でも、手を繋ぐことでたくさん感じていた香奈の温もりがないことが、ちょっと寂しく感じた。
夜。
望月に『帰ろうとしたのに、呼び止めてごめん』と謝罪のメッセージを送る。すぐに望月から『気にしないでいいよ』と返信してくれた。その言葉を見て一安心。
それから、金曜日の授業で出された課題をこなし、デート中に行った本屋で購入したラブコメのライトノベルを読み始める。まだ序盤だけど、主人公とヒロインが魅力的で、2人のやり取りがかなり面白いな。これはいい作品だ。買って良かった。
――プルルッ。
スマホが鳴ったので、ラノベを読むのを中断する。
スマホを手に取り、確認してみると……LIMEで香奈から新着のメッセージと写真が届いたと通知が。通知をタップし、香奈との個別トークを開くと、
『今日はありがとうございました! あと、遥翔先輩がゲットしてくれたキュアックマのぬいぐるみ、かなりいい抱き心地です。今夜はキュアックマを抱いて寝ます』
というメッセージと、キュアックマのぬいぐるみを抱きしめた桃色の寝間着姿の香奈の写真が送られてきた。
「可愛いな」
キュアックマはもちろんのこと、それを抱いている寝間着姿の香奈もかなり可愛い。抱きしめて寝るようだから、きっといい夢を見られるだろう。この写真の香奈、幸せそうな笑顔を浮かべているし。写真の保存ボタンを押した。
夜にこうしてメッセージと写真を送ってくれるなんて。香奈の代わりにクレーンゲームをプレイして良かったと思える。
『こちらこそ今日はありがとう。香奈もキュアックマも可愛いな』
『ありがとうございますっ』
『明日のお家デートも楽しみにしてるよ』
『はいっ! あたしも楽しみにしてます! あと、明日のバイト頑張ってくださいね!』
『ありがとう』
『では、早めですがおやすみなさい。また明日です』
『おやすみ。また明日』
明日は午前9時から午後2時までバイトがあるけど、お家デートがあるから頑張れそうだ。
俺が最後に送ったメッセージが既読になって以降、香奈からメッセージは来なかった。なので、ラノベを読むのを再開する。彼女からメッセージと写真が来る前よりも気分のいい中で。
0
読んでいただきありがとうございます。お気に入り登録や感想をお待ちしております。
最新作『10年ぶりに再会した幼馴染と、10年間一緒にいる幼馴染とのラブコメ』の連載がスタートしました!(2022.6.1) 学園ラブコメ作品です。是非、読みに来てみてください。
URL:https://www.alphapolis.co.jp/novel/347811610/110634976
『恋人、はじめました。』は全編公開中です。 学園ラブコメ作品です。是非、読みに来てみてください。
URL:https://www.alphapolis.co.jp/novel/347811610/812478633
『高嶺の花の高嶺さんに好かれまして。』は全編公開中です。 学園ラブコメ作品です。是非、読みに来てみてください。宜しくお願いします。
URL:https://www.alphapolis.co.jp/novel/347811610/441389601
最新作『10年ぶりに再会した幼馴染と、10年間一緒にいる幼馴染とのラブコメ』の連載がスタートしました!(2022.6.1) 学園ラブコメ作品です。是非、読みに来てみてください。
URL:https://www.alphapolis.co.jp/novel/347811610/110634976
『恋人、はじめました。』は全編公開中です。 学園ラブコメ作品です。是非、読みに来てみてください。
URL:https://www.alphapolis.co.jp/novel/347811610/812478633
『高嶺の花の高嶺さんに好かれまして。』は全編公開中です。 学園ラブコメ作品です。是非、読みに来てみてください。宜しくお願いします。
URL:https://www.alphapolis.co.jp/novel/347811610/441389601
お気に入りに追加
22
あなたにおすすめの小説
クールな生徒会長のオンとオフが違いすぎるっ!?
ブレイブ
恋愛
政治家、資産家の子供だけが通える高校。上流高校がある。上流高校の一年生にして生徒会長。神童燐は普段は冷静に動き、正確な指示を出すが、家族と、恋人、新の前では

僕(じゃない人)が幸せにします。
暇魷フミユキ
恋愛
【副題に☆が付いている話だけでだいたい分かります!】
・第1章
彼、〈君島奏向〉の悩み。それはもし将来、恋人が、妻ができたとしても、彼女を不幸にすることだった。
そんな彼を想う二人。
席が隣でもありよく立ち寄る喫茶店のバイトでもある〈草壁美頼〉。
所属する部の部長でたまに一緒に帰る仲の〈西沖幸恵〉。
そして彼は幸せにする方法を考えつく――――
「僕よりもっと相応しい人にその好意が向くようにしたいんだ」
本当にそんなこと上手くいくのか!?
それで本当に幸せなのか!?
そもそも幸せにするってなんだ!?
・第2章
草壁・西沖の二人にそれぞれの相応しいと考える人物を近付けるところまでは進んだ夏休み前。君島のもとにさらに二人の女子、〈深町冴羅〉と〈深町凛紗〉の双子姉妹が別々にやってくる。
その目的は――――
「付き合ってほしいの!!」
「付き合ってほしいんです!!」
なぜこうなったのか!?
二人の本当の想いは!?
それを叶えるにはどうすれば良いのか!?
・第3章
文化祭に向け、君島と西沖は映像部として広報動画を撮影・編集することになっていた。
君島は西沖の劇への参加だけでも心配だったのだが……
深町と付き合おうとする別府!
ぼーっとする深町冴羅!
心配事が重なる中無事に文化祭を成功することはできるのか!?
・第4章
二年生は修学旅行と進路調査票の提出を控えていた。
期待と不安の間で揺れ動く中で、君島奏向は決意する――
「僕のこれまでの行動を二人に明かそうと思う」
二人は何を思い何をするのか!?
修学旅行がそこにもたらすものとは!?
彼ら彼女らの行く先は!?
・第5章
冬休みが過ぎ、受験に向けた勉強が始まる二年生の三学期。
そんな中、深町凛紗が行動を起こす――
君島の草津・西沖に対するこれまでの行動の調査!
映像部への入部!
全ては幸せのために!
――これは誰かが誰かを幸せにする物語。
ここでは毎日1話ずつ投稿してまいります。
作者ページの「僕(じゃない人)が幸せにします。(「小説家になろう」投稿済み全話版)」から全話読むこともできます!

向日葵と隣同士で咲き誇る。~ツンツンしているクラスメイトの美少女が、可愛い笑顔を僕に見せてくれることが段々と多くなっていく件~
桜庭かなめ
恋愛
高校2年生の加瀬桔梗のクラスには、宝来向日葵という女子生徒がいる。向日葵は男子生徒中心に人気が高く、学校一の美少女と言われることも。
しかし、桔梗はなぜか向日葵に1年生の秋頃から何度も舌打ちされたり、睨まれたりしていた。それでも、桔梗は自分のように花の名前である向日葵にちょっと興味を抱いていた。
ゴールデンウィーク目前のある日。桔梗はバイト中に男達にしつこく絡まれている向日葵を助ける。このことをきっかけに、桔梗は向日葵との関わりが増え、彼女との距離が少しずつ縮まっていく。そんな中で、向日葵は桔梗に可愛らしい笑顔を段々と見せていくように。
桔梗と向日葵。花の名を持つ男女2人が織りなす、温もりと甘味が少しずつ増してゆく学園ラブコメディ!
※小説家になろうとカクヨムでも公開しています。
※お気に入り登録、感想をお待ちしています。
会社の後輩が諦めてくれません
碧井夢夏
恋愛
満員電車で助けた就活生が会社まで追いかけてきた。
彼女、赤堀結は恩返しをするために入社した鶴だと言った。
亀じゃなくて良かったな・・
と思ったのは、松味食品の営業部エース、茶谷吾郎。
結は吾郎が何度振っても諦めない。
むしろ、変に条件を出してくる。
誰に対しても失礼な男と、彼のことが大好きな彼女のラブコメディ。

まずはお嫁さんからお願いします。
桜庭かなめ
恋愛
高校3年生の長瀬和真のクラスには、有栖川優奈という女子生徒がいる。優奈は成績優秀で容姿端麗、温厚な性格と誰にでも敬語で話すことから、学年や性別を問わず人気を集めている。和真は優奈とはこの2年間で挨拶や、バイト先のドーナッツ屋で接客する程度の関わりだった。
4月の終わり頃。バイト中に店舗の入口前の掃除をしているとき、和真は老齢の男性のスマホを見つける。その男性は優奈の祖父であり、日本有数の企業グループである有栖川グループの会長・有栖川総一郎だった。
総一郎は自分のスマホを見つけてくれた和真をとても気に入り、孫娘の優奈とクラスメイトであること、優奈も和真も18歳であることから優奈との結婚を申し出る。
いきなりの結婚打診に和真は困惑する。ただ、有栖川家の説得や、優奈が和真の印象が良く「結婚していい」「いつかは両親や祖父母のような好き合える夫婦になりたい」と思っていることを知り、和真は結婚を受け入れる。
デート、学校生活、新居での2人での新婚生活などを経て、和真と優奈の距離が近づいていく。交際なしで結婚した高校生の男女が、好き合える夫婦になるまでの温かくて甘いラブコメディ!
※特別編3が完結しました!(2024.8.29)
※小説家になろうとカクヨムでも公開しています。
※お気に入り登録、感想をお待ちしております。


極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる