265 / 292
続々編-蒼き薔薇と不協和音-
第13話『天羽際』
しおりを挟む
「じゃあ、全員揃ったので、天羽女子に入りましょう。僕のわがままになってしまいますけど、まずは美来のクラスのメイド喫茶に行ってもいいですか? 最初の接客担当時間が10時までらしいので」
「もちろんだよ、智也君。今の智也君の提案に賛成の人は手を挙げて!」
有紗さんがそう言うと、みんなすっと手を挙げてくれた。
「ありがとうございます。じゃあ、まずは1年2組のメイド喫茶に行きましょう」
ついに、僕は有紗さんや羽賀達と一緒に天羽女子の敷地に足を踏み入れた。
「ここが天羽女子か……」
美来が現在通っている高校なんだ。月が丘も立派だったけれど、天羽女子はそれ以上に立派な気がする。私立高校は本当に施設が充実している。僕や羽賀、岡村が卒業した高校の何倍の規模だろうか。
そして、文化祭だけあって色鮮やかな景色が広がっている。外でたくさん屋台があるからか、さっそく美味しそうな匂いがしてきた。
「いい匂いがする。腹減ってきたぁ」
「まずは美来さんのいるメイド喫茶に行くんだぞ、岡村。ちなみに、氷室、そこのメイド喫茶では何か食べられるのか?」
「料理担当の子とか言っていたから食べ物もあると思うよ」
「だそうだ、岡村」
「分かった。じゃあ、そこまでは我慢しよう。ただ、その後に屋台で食べまくるぜ! かわいい女の子が関わっているお店には、たくさんお金を払う主義だからな!」
「いい主義だと思うが、生活に困らないよう気を付けるのだぞ。私にも助けられる範囲があるからな」
「分かってるぜ!」
「いいですね、男性の親友同士の会話は」
何だかんだ、この3人っていいトリオな気がしてきた。ただ、この組み合わせだと、いずれは羽賀の胃がおかしくなりそうだけど。
「トモ君と羽賀さんっていうイケメンがいるからか、周りからの女性の視線が凄いですね」
「仁実ちゃんもそう思った?」
「キャーキャー言われているね、智也お兄ちゃんと羽賀さん」
「そんな氷室さんと結婚を前提に付き合っているんだと思うと、美来ちゃんって凄いなって思う」
「そうだね、詩織ちゃん。氷室さんはもちろん素敵だけど、あたしは羽賀さんの方が素敵かな……」
明美ちゃんはそう言うと、頬をほんのりと赤くして羽賀のことをチラチラと見ている。もしかして、羽賀のことが気になっているのかな。
「氷室さん。6月の事件で月が丘高校を捜査したときに明美さんと会ったのですが、そのときに彼女は羽賀さんに一目惚れしていました」
「へえ……」
浅野さんがこっそりと耳元でそう囁いてくれた。
羽賀はかっこいいし、彼と一緒にいた高校時代までの間、彼に一目惚れして告白した女の子がたくさんいたな。文化祭のときも「告白されたが丁重にお断りした」という話を何度も聞いた。もちろん、そのときは岡村がムカついていたな。
明美ちゃんが一目惚れしているとは初耳だ。羽賀からもそれを匂わせるようなことは聞いていなかったし。羽賀も文化祭に行くことは有紗さんに伝えていたので、羽賀との距離を詰めるいいチャンスでもあると考えて一緒に来たのかな。
それにしても、文化祭って黄色い女性の声が聞こえるようなイベントだったっけ? 結菜ちゃんは僕にキャーキャー言っていると言ってくれるけど、きっと、羽賀とか仁実ちゃんが一緒にいるからだと思う。
受付でもらった来客用のパンフレットを見る。
「ええと、1年2組の教室は……あの教室棟にあるんですね。あと、一番良かったクラスと部活を投票できるみたいで。もちろん、自分が一番良かったところに入れてくれればいいんですけど、もし良かったら美来のいる1年2組と声楽部にお願いします」
「任せろ、氷室!」
岡村は俺に向けて右手の親指をグッと立てる。本当に元気がいいな。岡村にとって、女子校はパワースポットのようだ。
教室棟の中に入る。やっぱり、僕らの卒業した高校よりも遥かに綺麗で立派だ。ただ、今は文化祭の装飾がされているからか華やかな雰囲気。
「そこの帽子を被ったお兄さん。うちの患者さんになりませんか?」
そう言ってくるのは、ナース服姿の女の子。『ナース喫茶』と書かれた看板を持っている。そういえば、パンフレットにナース喫茶って書いてあったな。患者さんというのはナース喫茶でのお客さんの呼び方なのかな。
「いやぁ、そう言われると一目惚れっていう病にかかっちゃうなぁ」
「どうして岡村が返事するんだよ。ごめんなさい、最初はメイドさんに会うと決めているんです」
「そうですかぁ。いつでも来てくださいね。精一杯に治療しますから!」
ナース女子は立ち去っていった。治療というのは、普通の喫茶でいうおもてなしみたいなものかな。
クラスによっては、なかなか個性的な宣伝をするんだな。きっと、1年2組の宣伝の子に会ったら、メイドさん風に言ってくれるのだろう。
「ねえねえ、そこのジャケットを着た茶髪のイケメンお兄ちゃん! 姉妹喫茶に遊びに来ない?」
すると、今度は子供っぽい服装を着た女の子が。妹とは思えないスタイルのいい女の子だけど。その子は右手で『姉妹喫茶』と描かれている看板を持ち、左手で羽賀の着るジャケットの裾を掴んでいる。そういえば、そんな喫茶店もあったな。
「こんなにかわいい妹やお姉さんがいるなら、俺、そっちに言っちゃおうかな!」
「……なぜ、岡村が返事をしているのだ。お誘いしてくれるのは有り難いが、最初はメイド喫茶に行くと決めている。何かのご縁があったら、その姉妹喫茶というところに伺わせてもらおう。私達は明日も来る予定なので」
「はーい! じゃあ、明日でもいいからお家で待ってるね、お兄ちゃん! ばいばい!」
元気に手を振る女の子に羽賀は落ち着いた笑みを浮かべて手を振っている。さすがは羽賀といった対応だ。
それからも何度か勧誘にあったけど、「最初に行くのはメイド喫茶」という言葉を言って切り抜けていった。
ついに、目的地である1年2組の教室の前までやってきた。教室側の壁には『メイド喫茶』と可愛らしく装飾されている。
時刻は9時20分過ぎ。まだまだ、美来の接客担当の時間だな。ここは美来の恋人である僕が先陣を切ってお店の中に入ろう。
ゆっくりと教室の中に入ると、美来や亜依ちゃん、乃愛ちゃんが僕らに気付いて、笑顔でこちらまで歩いてきてくれる。
美来が小さな声で「せーの」と言い、
『おかえりなさいませ、ご主人様! お嬢様!』
「もちろんだよ、智也君。今の智也君の提案に賛成の人は手を挙げて!」
有紗さんがそう言うと、みんなすっと手を挙げてくれた。
「ありがとうございます。じゃあ、まずは1年2組のメイド喫茶に行きましょう」
ついに、僕は有紗さんや羽賀達と一緒に天羽女子の敷地に足を踏み入れた。
「ここが天羽女子か……」
美来が現在通っている高校なんだ。月が丘も立派だったけれど、天羽女子はそれ以上に立派な気がする。私立高校は本当に施設が充実している。僕や羽賀、岡村が卒業した高校の何倍の規模だろうか。
そして、文化祭だけあって色鮮やかな景色が広がっている。外でたくさん屋台があるからか、さっそく美味しそうな匂いがしてきた。
「いい匂いがする。腹減ってきたぁ」
「まずは美来さんのいるメイド喫茶に行くんだぞ、岡村。ちなみに、氷室、そこのメイド喫茶では何か食べられるのか?」
「料理担当の子とか言っていたから食べ物もあると思うよ」
「だそうだ、岡村」
「分かった。じゃあ、そこまでは我慢しよう。ただ、その後に屋台で食べまくるぜ! かわいい女の子が関わっているお店には、たくさんお金を払う主義だからな!」
「いい主義だと思うが、生活に困らないよう気を付けるのだぞ。私にも助けられる範囲があるからな」
「分かってるぜ!」
「いいですね、男性の親友同士の会話は」
何だかんだ、この3人っていいトリオな気がしてきた。ただ、この組み合わせだと、いずれは羽賀の胃がおかしくなりそうだけど。
「トモ君と羽賀さんっていうイケメンがいるからか、周りからの女性の視線が凄いですね」
「仁実ちゃんもそう思った?」
「キャーキャー言われているね、智也お兄ちゃんと羽賀さん」
「そんな氷室さんと結婚を前提に付き合っているんだと思うと、美来ちゃんって凄いなって思う」
「そうだね、詩織ちゃん。氷室さんはもちろん素敵だけど、あたしは羽賀さんの方が素敵かな……」
明美ちゃんはそう言うと、頬をほんのりと赤くして羽賀のことをチラチラと見ている。もしかして、羽賀のことが気になっているのかな。
「氷室さん。6月の事件で月が丘高校を捜査したときに明美さんと会ったのですが、そのときに彼女は羽賀さんに一目惚れしていました」
「へえ……」
浅野さんがこっそりと耳元でそう囁いてくれた。
羽賀はかっこいいし、彼と一緒にいた高校時代までの間、彼に一目惚れして告白した女の子がたくさんいたな。文化祭のときも「告白されたが丁重にお断りした」という話を何度も聞いた。もちろん、そのときは岡村がムカついていたな。
明美ちゃんが一目惚れしているとは初耳だ。羽賀からもそれを匂わせるようなことは聞いていなかったし。羽賀も文化祭に行くことは有紗さんに伝えていたので、羽賀との距離を詰めるいいチャンスでもあると考えて一緒に来たのかな。
それにしても、文化祭って黄色い女性の声が聞こえるようなイベントだったっけ? 結菜ちゃんは僕にキャーキャー言っていると言ってくれるけど、きっと、羽賀とか仁実ちゃんが一緒にいるからだと思う。
受付でもらった来客用のパンフレットを見る。
「ええと、1年2組の教室は……あの教室棟にあるんですね。あと、一番良かったクラスと部活を投票できるみたいで。もちろん、自分が一番良かったところに入れてくれればいいんですけど、もし良かったら美来のいる1年2組と声楽部にお願いします」
「任せろ、氷室!」
岡村は俺に向けて右手の親指をグッと立てる。本当に元気がいいな。岡村にとって、女子校はパワースポットのようだ。
教室棟の中に入る。やっぱり、僕らの卒業した高校よりも遥かに綺麗で立派だ。ただ、今は文化祭の装飾がされているからか華やかな雰囲気。
「そこの帽子を被ったお兄さん。うちの患者さんになりませんか?」
そう言ってくるのは、ナース服姿の女の子。『ナース喫茶』と書かれた看板を持っている。そういえば、パンフレットにナース喫茶って書いてあったな。患者さんというのはナース喫茶でのお客さんの呼び方なのかな。
「いやぁ、そう言われると一目惚れっていう病にかかっちゃうなぁ」
「どうして岡村が返事するんだよ。ごめんなさい、最初はメイドさんに会うと決めているんです」
「そうですかぁ。いつでも来てくださいね。精一杯に治療しますから!」
ナース女子は立ち去っていった。治療というのは、普通の喫茶でいうおもてなしみたいなものかな。
クラスによっては、なかなか個性的な宣伝をするんだな。きっと、1年2組の宣伝の子に会ったら、メイドさん風に言ってくれるのだろう。
「ねえねえ、そこのジャケットを着た茶髪のイケメンお兄ちゃん! 姉妹喫茶に遊びに来ない?」
すると、今度は子供っぽい服装を着た女の子が。妹とは思えないスタイルのいい女の子だけど。その子は右手で『姉妹喫茶』と描かれている看板を持ち、左手で羽賀の着るジャケットの裾を掴んでいる。そういえば、そんな喫茶店もあったな。
「こんなにかわいい妹やお姉さんがいるなら、俺、そっちに言っちゃおうかな!」
「……なぜ、岡村が返事をしているのだ。お誘いしてくれるのは有り難いが、最初はメイド喫茶に行くと決めている。何かのご縁があったら、その姉妹喫茶というところに伺わせてもらおう。私達は明日も来る予定なので」
「はーい! じゃあ、明日でもいいからお家で待ってるね、お兄ちゃん! ばいばい!」
元気に手を振る女の子に羽賀は落ち着いた笑みを浮かべて手を振っている。さすがは羽賀といった対応だ。
それからも何度か勧誘にあったけど、「最初に行くのはメイド喫茶」という言葉を言って切り抜けていった。
ついに、目的地である1年2組の教室の前までやってきた。教室側の壁には『メイド喫茶』と可愛らしく装飾されている。
時刻は9時20分過ぎ。まだまだ、美来の接客担当の時間だな。ここは美来の恋人である僕が先陣を切ってお店の中に入ろう。
ゆっくりと教室の中に入ると、美来や亜依ちゃん、乃愛ちゃんが僕らに気付いて、笑顔でこちらまで歩いてきてくれる。
美来が小さな声で「せーの」と言い、
『おかえりなさいませ、ご主人様! お嬢様!』
0
お気に入りに追加
11
あなたにおすすめの小説
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
10年ぶりに再会した幼馴染と、10年間一緒にいる幼馴染との青春ラブコメ
桜庭かなめ
恋愛
高校生の麻丘涼我には同い年の幼馴染の女の子が2人いる。1人は小学1年の5月末から涼我の隣の家に住み始め、約10年間ずっと一緒にいる穏やかで可愛らしい香川愛実。もう1人は幼稚園の年長組の1年間一緒にいて、卒園直後に引っ越してしまった明るく活発な桐山あおい。涼我は愛実ともあおいとも楽しい思い出をたくさん作ってきた。
あおいとの別れから10年。高校1年の春休みに、あおいが涼我の家の隣に引っ越してくる。涼我はあおいと10年ぶりの再会を果たす。あおいは昔の中性的な雰囲気から、清楚な美少女へと変わっていた。
3人で一緒に遊んだり、学校生活を送ったり、愛実とあおいが涼我のバイト先に来たり。春休みや新年度の日々を通じて、一度離れてしまったあおいとはもちろんのこと、ずっと一緒にいる愛実との距離も縮まっていく。
出会った早さか。それとも、一緒にいる長さか。両隣の家に住む幼馴染2人との温かくて甘いダブルヒロイン学園青春ラブコメディ!
※特別編4が完結しました!(2024.8.2)
※小説家になろう(N9714HQ)とカクヨムでも公開しています。
※お気に入り登録や感想をお待ちしております。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
サイキック・ガール!
スズキアカネ
恋愛
『──あなたは、超能力者なんです』
そこは、不思議な能力を持つ人間が集う不思議な研究都市。ユニークな能力者に囲まれた、ハチャメチャな私の学園ライフがはじまる。
どんな場所に置かれようと、私はなにものにも縛られない!
車を再起不能にする程度の超能力を持つ少女・藤が織りなすサイキックラブコメディ!
※
無断転載転用禁止
Do not repost.
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる