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続々編-蒼き薔薇と不協和音-
第7話『会いたい人-後編-』
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――好きな人に告白したら、その人の元気がなくなってしまった。どうすればいいのか分からない。
それが赤城先輩の悩みなんだ。好きな人に元気がないっていうのは、確かに辛いことだよね。私も智也さんの陰から見守っているとき、たまに智也さんが元気なさそうだったことがあったけど、そのときはとても――。
『えええっ!』
4人は驚いた声を上げて、
「ちょっと待って! 美春、好きな人がいたの?」
「しかも告白したって! お姉ちゃんや栞先輩は知ってましたか!」
「私も知らない! 告白したことはおろか、美春に好きな人がいるっていうのも初耳だよ! ていうか、好きな人は誰なの! 男性? 女性?」
花音先輩、乃愛ちゃん、玲奈先輩は興奮した様子で赤城先輩に詰め寄っている。
「私も知らなかったな。誰なのかは何となく想像できるけど。それにしても、1年生の頃から知っている美春ちゃんの恋愛話だからかドキドキする」
3人の後ろで栞先輩ははにかみながらそう言った。
どうやら、今の4人の反応からして、赤城先輩は告白したことはおろか、好きな人がいること自体を今まで話していなかったみたい。
「初耳のことで、しかも恋バナですから興奮するのは分かります。ただ、とりあえず、乃愛ちゃんと花音先輩と玲奈先輩は落ち着きましょうか」
「美来ちゃんの言うとおりだね。玲奈、乃愛ちゃん、一旦落ち着こうか。美春もいきなり3人で迫ってごめん」
「いいよ、気にしないで。このことを誰かに話すのは今回が初めてのことだし、驚かれるだろうなとは思っていたから」
「なるほどね。とっても驚いたよ、美春」
「赤城先輩も初めて話すことということですから、今の状況を確認しましょう。好きな人に告白したことを機に、その人の元気がなくなったということですが」
「そうだよ。あっ、告白した人のことを話していなかったね。名前は花園千秋。クラスメイトの女の子だよ。写真を見せるね」
赤城先輩はバッグからスマートフォンを取り出し、少し画面を弄ってから私達に見せてくれる。
赤城先輩のスマートフォンの画面には白い肌と黒いセミロングの髪が印象的な女性が映っている。栞先輩に似て、優しそうで大和撫子な感じがする。
「とても綺麗な方ですね」
「美来ちゃんもそう思うんだね。大人しくて、優しくて、お淑やかな女の子だよ。千秋とは入学したときに出会ってね。1年生のときからずっと同じクラスで。出会ってすぐに気になり始めて、1年生の間に彼女への好意を自覚していたの。ただ、女の子同士だから不安だったし、友達として仲良くできているからそれでもいいかなって思っていたんだ。でも、一緒にいる中で段々好意が膨らんでいって」
「それで、赤城先輩は花園先輩に告白したと」
「うん。卒業して離ればなれになるかもしれないし。それに、最後の天羽祭は友達としてじゃなくて、恋人として一緒に楽しみたいと思って」
「そうですか……」
恋人として一緒に文化祭を過ごす方が、より楽しくて思い出深くなりそう。文化祭をきっかけに告白する赤城先輩の気持ちは分かる。
そういえば、花園ってどこかで聞いたことがある。企業の名前だった気がするけど。
「ただ、告白の勇気をくれたのは、玲奈ちゃんと乃愛ちゃんの神山姉妹なんだよ」
「えっ、お姉ちゃんとあたし?」
「もしかして、私と乃愛が恋人として付き合うようになったことじゃない? 乃愛と付き合うことになったことは美春にも話したし」
「そういうことか」
「その通りだよ、玲奈。あなたから妹の乃愛ちゃんと恋人として付き合うことになったことを聞いたとき、勇気をもらったの。女の子同士で、しかも妹と付き合うなんて。凄いなと思ったし、羨ましいと思った。私も2人みたいな関係になりたいと思って。それで、10日くらい前に千秋に告白したの」
乃愛ちゃんと玲奈先輩が付き合うまでには色々とあったけれど。ただ、それが誰かの勇気になっていると知ると、親友の私でも嬉しくなる。
「それで、赤城先輩から告白された花園先輩からの返事はどうだったんですか?」
「……返事待ち。告白したとき、千秋は迷っている感じで。少し考える時間がほしいって言われて。それからも、他愛のないことは話すし、一緒にお昼ご飯を食べることもあるけれど、以前と比べると千秋が笑顔を見せることが少なくなって。だからか、距離を感じるようにもなって」
「それで、美春は私達に相談しようと決めたんだね」
告白されたことで、花園先輩は赤城先輩のことをこれまでと同じように見ることができなくなったのかな。あとは、告白の返事を待たせていることに申し訳なく思っているのか。
「ただ、部活で一緒の玲奈ちゃんや私、面識のある花音ちゃんや乃愛ちゃんは分かるけれど、どうして会ったことのない美来ちゃんにも相談しようと思ったの? 私達もたまに美来ちゃんのことは話していたけれど」
「7月から、凄く可愛らしい1年の転入生が来たって聞いていたし。一度、実際に会って話してみたいなって。それに、美来ちゃんは10年前に恋をした男性にプロポーズして、今はその方と同棲しているって聞いたから。ずっと想い続けた人との恋を実らせるコツみたいなものが訊けるかなと思って」
「そういうことだったんだね。それなら、美来ちゃんと話してみたいっていう気持ちは分かるな」
栞先輩は私の頭を優しく撫でてくれる。私に相談しようと決めたのは、花音先輩達の勧めじゃなくて、赤城先輩自身が相談したいと思ったからだったんだ。
年度や学期の初めではなく、7月という中途半端な時期に転入してきたから、すぐに学校中にこのことが伝わったんだろうな。可愛いかどうかは分からないけど、髪が金色の生徒があまりいないのも一因かも。
「ということらしいけど、美来ちゃん。美春にアドバイスはあるかな。私は恋愛経験ないから、みんなよりも的確なことを言える自信ないんだ。ただ、最後の天羽祭はもうすぐだし、それまでに花園さんとの距離が縮まるのが一番いいとは思ってる」
「花音先輩の言う通りですね。ですから、焦ってしまうかと思います。ただ、返事をもらうまでは基本的には待った方がいいと思います。文化祭までに恋人になりたい赤城先輩の気持ちも分かりますが、返事はいつでもいいと伝えることで、花園先輩も気持ちが少しは軽くなるんじゃないかと」
「……そうだね。あたし、告白の返事を待っているだけで、そういう気遣いの言葉を千秋に言ってなかった……」
はあっ、と赤城先輩はため息をついてしまう。考えさせてほしいって言われたら、赤城先輩が何も言わないというのも分かる気がする。
「美来ちゃんの言うとおりだね。まずは返事をするのはいつでもいいと伝えて、千秋が少しでも元気になったらいつも通りに接して、より元気がなくなっちゃったら距離を置くのがいいと思う。乃愛や栞は何かある?」
「お姉ちゃんや美来と同じかな。あとはなるべく普段通りに過ごすとか。それは場合によって難しいことかもしれないけれど……」
乃愛ちゃんはそう言うと苦笑いを見せる。玲奈先輩に告白したとき、先輩が私のことを好きだと言ってフラれてしまったから、そのショックで何日にも部屋に閉じこもっていた。私と同じことを考えているのか、玲奈先輩も苦笑いを浮かべている。
「普段通りに生活することも大切だよね、乃愛ちゃん。あと、天羽祭が近いからクラスの出し物の準備を一緒にやるっていうのもいいかもしれない。普段と状況も違うし、こういうイベントをきっかけに仲良くなる子もいるから」
「なるほどね! 文化祭の準備をきっかけに距離を縮めていくんだね、栞」
「うん。ただ、3人の言うように、まずは、告白の返事はいつでもいいって伝えるのがいいと思うよ」
「分かった。じゃあ、まずはそうしてみるね。みんな、相談に乗ってくれてありがとう。ちょっと心が軽くなったよ」
その言葉を裏付けるように、赤城先輩は可愛らしい笑みを私達に見せてくれる。この笑顔を花園さんに見せていけば、きっと2人にとって納得できる未来を歩んでいけるんじゃないかと思う。
そうだ、あのことについて赤城先輩に訊いてみよう。
「あの、赤城先輩」
「何かな、美来ちゃん」
「告白した相手の花園千秋さんって、どこかのご令嬢だったりしますか? 花園って企業名とかで聞いた記憶があるのですが」
「その通りだよ。花園化粧品っていう日本有数の化粧品企業の社長令嬢なの。あたし達が生まれる前から世界に進出している凄い企業だよ。あたしは一般家庭に生まれた人間だから、なかなか答えが言えないのは、そういった生まれた家の差もあるんじゃないかとも思ってる」
「なるほど。でも、恋をすることは性別も身分も関係ないと思っていますから! 赤城先輩の恋が実るように応援します!」
「ありがとう!」
すると、赤城先輩は私のことをぎゅっと抱きしめてくる。赤城先輩もなかなかいい匂いがするな。
それにしても、赤城先輩の意中の人である花園先輩は、世界的企業のご令嬢なんだ。21世紀になって15年も経ったこのご時世に、身分差が恋の障害になることはあまりないような気がするけれど。ただ、一般人だからそう考えるだけで、お金持ちの世界には色々と事情があるかもしれない。
今、私達ができるのは赤城先輩と花園先輩を見守り、陰ながら応援することかな。
相談が終わって、赤城先輩と連絡先を交換し、私達は下校することに。帰りの電車の中で、乃愛ちゃんと亜依ちゃんのグループトークで、赤城先輩のことについて話し合うのであった。
それが赤城先輩の悩みなんだ。好きな人に元気がないっていうのは、確かに辛いことだよね。私も智也さんの陰から見守っているとき、たまに智也さんが元気なさそうだったことがあったけど、そのときはとても――。
『えええっ!』
4人は驚いた声を上げて、
「ちょっと待って! 美春、好きな人がいたの?」
「しかも告白したって! お姉ちゃんや栞先輩は知ってましたか!」
「私も知らない! 告白したことはおろか、美春に好きな人がいるっていうのも初耳だよ! ていうか、好きな人は誰なの! 男性? 女性?」
花音先輩、乃愛ちゃん、玲奈先輩は興奮した様子で赤城先輩に詰め寄っている。
「私も知らなかったな。誰なのかは何となく想像できるけど。それにしても、1年生の頃から知っている美春ちゃんの恋愛話だからかドキドキする」
3人の後ろで栞先輩ははにかみながらそう言った。
どうやら、今の4人の反応からして、赤城先輩は告白したことはおろか、好きな人がいること自体を今まで話していなかったみたい。
「初耳のことで、しかも恋バナですから興奮するのは分かります。ただ、とりあえず、乃愛ちゃんと花音先輩と玲奈先輩は落ち着きましょうか」
「美来ちゃんの言うとおりだね。玲奈、乃愛ちゃん、一旦落ち着こうか。美春もいきなり3人で迫ってごめん」
「いいよ、気にしないで。このことを誰かに話すのは今回が初めてのことだし、驚かれるだろうなとは思っていたから」
「なるほどね。とっても驚いたよ、美春」
「赤城先輩も初めて話すことということですから、今の状況を確認しましょう。好きな人に告白したことを機に、その人の元気がなくなったということですが」
「そうだよ。あっ、告白した人のことを話していなかったね。名前は花園千秋。クラスメイトの女の子だよ。写真を見せるね」
赤城先輩はバッグからスマートフォンを取り出し、少し画面を弄ってから私達に見せてくれる。
赤城先輩のスマートフォンの画面には白い肌と黒いセミロングの髪が印象的な女性が映っている。栞先輩に似て、優しそうで大和撫子な感じがする。
「とても綺麗な方ですね」
「美来ちゃんもそう思うんだね。大人しくて、優しくて、お淑やかな女の子だよ。千秋とは入学したときに出会ってね。1年生のときからずっと同じクラスで。出会ってすぐに気になり始めて、1年生の間に彼女への好意を自覚していたの。ただ、女の子同士だから不安だったし、友達として仲良くできているからそれでもいいかなって思っていたんだ。でも、一緒にいる中で段々好意が膨らんでいって」
「それで、赤城先輩は花園先輩に告白したと」
「うん。卒業して離ればなれになるかもしれないし。それに、最後の天羽祭は友達としてじゃなくて、恋人として一緒に楽しみたいと思って」
「そうですか……」
恋人として一緒に文化祭を過ごす方が、より楽しくて思い出深くなりそう。文化祭をきっかけに告白する赤城先輩の気持ちは分かる。
そういえば、花園ってどこかで聞いたことがある。企業の名前だった気がするけど。
「ただ、告白の勇気をくれたのは、玲奈ちゃんと乃愛ちゃんの神山姉妹なんだよ」
「えっ、お姉ちゃんとあたし?」
「もしかして、私と乃愛が恋人として付き合うようになったことじゃない? 乃愛と付き合うことになったことは美春にも話したし」
「そういうことか」
「その通りだよ、玲奈。あなたから妹の乃愛ちゃんと恋人として付き合うことになったことを聞いたとき、勇気をもらったの。女の子同士で、しかも妹と付き合うなんて。凄いなと思ったし、羨ましいと思った。私も2人みたいな関係になりたいと思って。それで、10日くらい前に千秋に告白したの」
乃愛ちゃんと玲奈先輩が付き合うまでには色々とあったけれど。ただ、それが誰かの勇気になっていると知ると、親友の私でも嬉しくなる。
「それで、赤城先輩から告白された花園先輩からの返事はどうだったんですか?」
「……返事待ち。告白したとき、千秋は迷っている感じで。少し考える時間がほしいって言われて。それからも、他愛のないことは話すし、一緒にお昼ご飯を食べることもあるけれど、以前と比べると千秋が笑顔を見せることが少なくなって。だからか、距離を感じるようにもなって」
「それで、美春は私達に相談しようと決めたんだね」
告白されたことで、花園先輩は赤城先輩のことをこれまでと同じように見ることができなくなったのかな。あとは、告白の返事を待たせていることに申し訳なく思っているのか。
「ただ、部活で一緒の玲奈ちゃんや私、面識のある花音ちゃんや乃愛ちゃんは分かるけれど、どうして会ったことのない美来ちゃんにも相談しようと思ったの? 私達もたまに美来ちゃんのことは話していたけれど」
「7月から、凄く可愛らしい1年の転入生が来たって聞いていたし。一度、実際に会って話してみたいなって。それに、美来ちゃんは10年前に恋をした男性にプロポーズして、今はその方と同棲しているって聞いたから。ずっと想い続けた人との恋を実らせるコツみたいなものが訊けるかなと思って」
「そういうことだったんだね。それなら、美来ちゃんと話してみたいっていう気持ちは分かるな」
栞先輩は私の頭を優しく撫でてくれる。私に相談しようと決めたのは、花音先輩達の勧めじゃなくて、赤城先輩自身が相談したいと思ったからだったんだ。
年度や学期の初めではなく、7月という中途半端な時期に転入してきたから、すぐに学校中にこのことが伝わったんだろうな。可愛いかどうかは分からないけど、髪が金色の生徒があまりいないのも一因かも。
「ということらしいけど、美来ちゃん。美春にアドバイスはあるかな。私は恋愛経験ないから、みんなよりも的確なことを言える自信ないんだ。ただ、最後の天羽祭はもうすぐだし、それまでに花園さんとの距離が縮まるのが一番いいとは思ってる」
「花音先輩の言う通りですね。ですから、焦ってしまうかと思います。ただ、返事をもらうまでは基本的には待った方がいいと思います。文化祭までに恋人になりたい赤城先輩の気持ちも分かりますが、返事はいつでもいいと伝えることで、花園先輩も気持ちが少しは軽くなるんじゃないかと」
「……そうだね。あたし、告白の返事を待っているだけで、そういう気遣いの言葉を千秋に言ってなかった……」
はあっ、と赤城先輩はため息をついてしまう。考えさせてほしいって言われたら、赤城先輩が何も言わないというのも分かる気がする。
「美来ちゃんの言うとおりだね。まずは返事をするのはいつでもいいと伝えて、千秋が少しでも元気になったらいつも通りに接して、より元気がなくなっちゃったら距離を置くのがいいと思う。乃愛や栞は何かある?」
「お姉ちゃんや美来と同じかな。あとはなるべく普段通りに過ごすとか。それは場合によって難しいことかもしれないけれど……」
乃愛ちゃんはそう言うと苦笑いを見せる。玲奈先輩に告白したとき、先輩が私のことを好きだと言ってフラれてしまったから、そのショックで何日にも部屋に閉じこもっていた。私と同じことを考えているのか、玲奈先輩も苦笑いを浮かべている。
「普段通りに生活することも大切だよね、乃愛ちゃん。あと、天羽祭が近いからクラスの出し物の準備を一緒にやるっていうのもいいかもしれない。普段と状況も違うし、こういうイベントをきっかけに仲良くなる子もいるから」
「なるほどね! 文化祭の準備をきっかけに距離を縮めていくんだね、栞」
「うん。ただ、3人の言うように、まずは、告白の返事はいつでもいいって伝えるのがいいと思うよ」
「分かった。じゃあ、まずはそうしてみるね。みんな、相談に乗ってくれてありがとう。ちょっと心が軽くなったよ」
その言葉を裏付けるように、赤城先輩は可愛らしい笑みを私達に見せてくれる。この笑顔を花園さんに見せていけば、きっと2人にとって納得できる未来を歩んでいけるんじゃないかと思う。
そうだ、あのことについて赤城先輩に訊いてみよう。
「あの、赤城先輩」
「何かな、美来ちゃん」
「告白した相手の花園千秋さんって、どこかのご令嬢だったりしますか? 花園って企業名とかで聞いた記憶があるのですが」
「その通りだよ。花園化粧品っていう日本有数の化粧品企業の社長令嬢なの。あたし達が生まれる前から世界に進出している凄い企業だよ。あたしは一般家庭に生まれた人間だから、なかなか答えが言えないのは、そういった生まれた家の差もあるんじゃないかとも思ってる」
「なるほど。でも、恋をすることは性別も身分も関係ないと思っていますから! 赤城先輩の恋が実るように応援します!」
「ありがとう!」
すると、赤城先輩は私のことをぎゅっと抱きしめてくる。赤城先輩もなかなかいい匂いがするな。
それにしても、赤城先輩の意中の人である花園先輩は、世界的企業のご令嬢なんだ。21世紀になって15年も経ったこのご時世に、身分差が恋の障害になることはあまりないような気がするけれど。ただ、一般人だからそう考えるだけで、お金持ちの世界には色々と事情があるかもしれない。
今、私達ができるのは赤城先輩と花園先輩を見守り、陰ながら応援することかな。
相談が終わって、赤城先輩と連絡先を交換し、私達は下校することに。帰りの電車の中で、乃愛ちゃんと亜依ちゃんのグループトークで、赤城先輩のことについて話し合うのであった。
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