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特別編-オータムホリデイズ-
第9話『宵』
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お昼ご飯を食べた後は、3人で桜花駅の周りを散策した。色々なお店があって、ゆっくりと休める場所もあって。この地域にたくさんの人が訪れる理由が分かった気がする。
夕方に家に帰る途中にスーパーに寄り、白菜や春菊、豆腐、牛肉が安かったので……有紗さんもいることもあって、夕ご飯はすき焼きになった。これからの季節はこういう鍋料理がいつも以上に美味しく感じられるようになる。
「う~ん、美味しかったぁ。明日も休みなんて最高だね! 智也君、美来ちゃん!」
夕食にビールを呑んだことで酔っ払っているからか、有紗さんはいつも以上にニコニコしている。
「そうですね。智也さんや有紗さんと一緒にゆっくりと過ごせるのは嬉しいですね」
「美来ちゃんがそう言ってくれるとあたしも嬉しい! 本当に美来ちゃんは可愛いなぁ」
有紗さんはデレデレした様子で後片付けを終えた美来のことを抱きしめ、頬にキスをしている。明日が祝日でお休みなのがとても嬉しいのだろう。今は美来だからまだしも、他の人にも同じようなことをして変な事態にならないといいな。
「美来ちゃんも可愛いけれど、お酒に酔っている智也君も……可愛い気がする。ちゅーしたくなってきちゃった」
えへへっ、と有紗さんは僕に近寄ってきてそっと抱きしめる。美来のときと同じように頬にキスをしてくる。有紗さんって酔うとキス魔に変貌する人だったっけ? 酔うと眠くなりやすいタイプのはずなのに……いや、初めて僕の家に来たとき、寝ぼけて美来に口づけしていたな。
「こうなったら仕方ないですね。有紗さん、キスだけはしないでくださいね。智也さんにキスをしていいのは私だけですから」
「分かったぁ。じゃあ、キスしたくなったら美来ちゃんにするね」
「私に口づけできるのは智也さんだけですから、酔っていてもそれは遠慮していただきたいですね。有紗さんはとても可愛いですけれど」
「そっかぁ。じゃあ、ほっぺにたくさんちゅーしよっと」
キスをやんわりと断れた有紗さんだけど、不満そうな様子は一切見せず、美来のことを再び抱きしめて、頬にキスをする。そんな彼女に美来は嫌がることなく微笑んでいた。
「有紗さん、冷たい水でも飲んで少しでも酔いを覚ましましょう」
「うん、お願いしていいかなぁ、智也君。あたし、体が熱くなってきちゃって」
有紗さんにお水を並々注いだコップを渡すと、彼女はそれを一気に飲んだ。
「……ふぅ、美味しい」
しかし、有紗さんはすぐに頬を赤くして恥ずかしそうな様子で、
「美来ちゃん、智也君。酔った勢いでたくさんキスしちゃってごめんなさい……」
僕と美来に謝罪の言葉を言うと深く頭を下げた。どうやら、お水を飲んだことで酔いが大分覚めたようだ。
「いえいえ。気にしないでください。有紗さんですから気にしていませんよ。むしろ可愛らしいと思ったくらいです。ただ、智也さんや私ならまだしも、他の人にはしないように気を付けてくださいね。お酒はトラブルの元になりやすいですから」
「……気を付けます」
この光景を見ていると、どちらが年上なのか分からなくなってくるな。
「僕が一番言いたいことは美来が言ってくれました。ただ、お酒は美味しく呑める方がもちろんいいですよね。それはきっとお酒そのものだけではなくて、飲んで酔いが回ったときの行動も含めて決まってくるんじゃないかと思います。僕も気を付けないといけないですね。結婚前提で付き合っている美来もいますし」
「智也さんの言うとおりですね。有紗さんの頬にキスをするくらいならまだ許せる範囲ですが、知らぬ女性とキスしたりしたら……分かっていますね?」
美来、笑顔でそう言うけれど、右手を震えるほどにぎゅっと握っている。もし、美来の言うようなことをしてしまったらとんでもないことになるな。
「……もちろん、分かっているさ」
「よろしいです。さて、有紗さんも酔いが覚めたということですから……どうします? お風呂に入りますか?」
「うん、美来ちゃんと一緒に入りたいな」
「分かりました。じゃあ、智也さん。有紗さんと一緒にお風呂に入ってきますね」
「分かった。ゆっくり入ってきてくださいね」
そう言って、美来と有紗さんはリビングから出て行った。
酔いを覚ますために、アイスコーヒーを作りバルコニーに出る。さすがに夜の8時半過ぎになると涼しいな。弱い風でも寒く感じるくらいだ。
「……美味しい」
アイスコーヒーを飲んで、外からも内からも冷やされたことで酔いがあっという間に覚めていく。寒いから中に入ろう。
「今日は楽しかったな」
3人で映画を観て。仁実ちゃんと桃花ちゃんがバイトをしている喫茶店でお昼ご飯を食べて。桜花駅の周りをゆっくりと散策して。
ソファーに座って、今日観た『あなたの名は。』のパンフレットを眺める。こうして見ながら映画のことを思い出すのもなかなかいい。
「そうだ」
映画を勧めてくれた羽賀に電話をしてみるか。彼のスマートフォンに電話をしてみる。
『氷室か』
「ああ。今日、美来と有紗さんと一緒に『あなたの名は。』を観に行ってきたよ」
『そうか。どうだっただろうか?』
「うん、面白かったよ。パンフレットを買ったから、今、それを観ながら映画の内容を思い出しているところ。夕飯にビールを呑んじゃって、普段よりも思い出しづらいけど」
『思い出すのもいいとは思うが、気になるところがあればまた観に行くのもいいと私は思っている。違った楽しさがあるかもしれないからな。ちなみに、私は昨日……4度目の鑑賞をしてきた』
「マジか……」
まさかの4度目の鑑賞とは。羽賀がアニメーション映画でここまでハマるとは意外だなぁ。
「相当気に入っているんだな。時間軸とかそういうところで、一度観ただけだと分かりにくい部分もあるから、もう一回観ると面白いかもしれないって思うよ」
『私も初めて観たときは同じことを思った。なので、感覚を空けずに再び観たら内容が深く理解できとても面白かったな』
「そうなんだ。気が向いたらまた観に行ってみようかな」
『それでいいと思う。観たくなったら観ればいいのだよ。その方がきっと作品をより面白く感じることができるだろう』
「そうだな」
その気が向いたときが、Blu-rayやDVDの発売のときになってしまう可能性もありそうだけれど。
「……そういえば、羽賀。再来週の土日って予定は空いているか?」
『ええと……10月1日と2日か。空いているが、何かあるのか?』
「美来の通っている天羽女子高校での文化祭があるんだ。もし良かったら、羽賀や岡村も一緒にどうかなと思って。もちろん、文化祭は一般の人間が来て大丈夫だよ」
『私はかまわないのだが……あの男を女子校の文化祭に連れて行って大丈夫だろうか? スケジュールという意味ではなく、女子校に行くというだけで不安なのだよ。楽しい文化祭が破壊される可能性もあるぞ』
やっぱり、羽賀も同じようなことを考えるか。破壊されるのはさすがに大げさだけれど。
「僕達ならともかく、美来や有紗さんが注意すれば言うことを聞くんじゃないかな。それに、岡村って女性の言うことには素直だし」
『……確かに、あの男には素直さがあるからな。高校生までもそうだったか……』
「ああ。それに、僕達が天羽女子の文化祭に行ったことを知ったら、それこそ一番まずいことになりそうじゃないか?」
『……否定できないのが恐ろしい。彼も連れて行くのが無難だろうな』
「羽賀も同じ意見で安心したよ」
『いざとなったら警察官として私が対応すればいいことだ。……それにしても、文化祭か。懐かしいな。私はひたすら商品を作っていたか。たこ焼きとワッフルだったか』
「職人って呼ばれていたよな、お前」
『ああ、そういう風に呼ぶ連中はいたな。どういう意味だったとしても、職人と呼ばれることに嫌だとは思ったことはない』
思い返せば、一部のクラスメイトから職人と呼ばれていても羽賀は商品作りに集中していた気がする。
『氷室は何でもやっていた気がするな』
「ああ。羽賀と一緒に作ったり、店番したり、宣伝のために校内を歩き回ったり。そういえば、美来がたこ焼きとワッフルを買いに来ていて、美味しかったって言っていたよ」
『ああ、私達が高校に通っていた頃には、美来さんはもう氷室の居場所を掴んでいたのか。そうか、私や氷室が作ったものが彼女にも届いていたというわけか。……日本酒がより美味しく感じられるな』
「お前も酒を呑んでいるのか」
『明日も休みだからな。今夜は、今まで一度も呑んだことのない日本酒を楽しんでいるよ』
ふっ、と上品な笑い声が聞こえてくる。普段と変わらぬ口調で話しているから、酒を呑んでいるとは思わなかった。まあ、羽賀は元々、酒に酔ってもあまり普段と様子が変わらないけれど。
『では、再来週の土日は予定を空けておこう。岡村には私から伝えておく』
「分かった。そのことについては、近くになったらまた連絡するよ」
『分かった』
「じゃあ、またな」
『ああ、良い週末を』
「羽賀も良い週末を」
僕の方から通話を切った。文化祭当日も羽賀がいれば岡村については何とかなるだろう。僕も注意しておかないと。
「……ただ、文化祭までに何事もなければいいけれど」
美来と10年ぶりに再会してから色々なことがあったからな。まずは天羽女子の文化祭までは平穏な生活を送りたいところ。そんなことを考えながらコーヒーを飲むのであった。
夕方に家に帰る途中にスーパーに寄り、白菜や春菊、豆腐、牛肉が安かったので……有紗さんもいることもあって、夕ご飯はすき焼きになった。これからの季節はこういう鍋料理がいつも以上に美味しく感じられるようになる。
「う~ん、美味しかったぁ。明日も休みなんて最高だね! 智也君、美来ちゃん!」
夕食にビールを呑んだことで酔っ払っているからか、有紗さんはいつも以上にニコニコしている。
「そうですね。智也さんや有紗さんと一緒にゆっくりと過ごせるのは嬉しいですね」
「美来ちゃんがそう言ってくれるとあたしも嬉しい! 本当に美来ちゃんは可愛いなぁ」
有紗さんはデレデレした様子で後片付けを終えた美来のことを抱きしめ、頬にキスをしている。明日が祝日でお休みなのがとても嬉しいのだろう。今は美来だからまだしも、他の人にも同じようなことをして変な事態にならないといいな。
「美来ちゃんも可愛いけれど、お酒に酔っている智也君も……可愛い気がする。ちゅーしたくなってきちゃった」
えへへっ、と有紗さんは僕に近寄ってきてそっと抱きしめる。美来のときと同じように頬にキスをしてくる。有紗さんって酔うとキス魔に変貌する人だったっけ? 酔うと眠くなりやすいタイプのはずなのに……いや、初めて僕の家に来たとき、寝ぼけて美来に口づけしていたな。
「こうなったら仕方ないですね。有紗さん、キスだけはしないでくださいね。智也さんにキスをしていいのは私だけですから」
「分かったぁ。じゃあ、キスしたくなったら美来ちゃんにするね」
「私に口づけできるのは智也さんだけですから、酔っていてもそれは遠慮していただきたいですね。有紗さんはとても可愛いですけれど」
「そっかぁ。じゃあ、ほっぺにたくさんちゅーしよっと」
キスをやんわりと断れた有紗さんだけど、不満そうな様子は一切見せず、美来のことを再び抱きしめて、頬にキスをする。そんな彼女に美来は嫌がることなく微笑んでいた。
「有紗さん、冷たい水でも飲んで少しでも酔いを覚ましましょう」
「うん、お願いしていいかなぁ、智也君。あたし、体が熱くなってきちゃって」
有紗さんにお水を並々注いだコップを渡すと、彼女はそれを一気に飲んだ。
「……ふぅ、美味しい」
しかし、有紗さんはすぐに頬を赤くして恥ずかしそうな様子で、
「美来ちゃん、智也君。酔った勢いでたくさんキスしちゃってごめんなさい……」
僕と美来に謝罪の言葉を言うと深く頭を下げた。どうやら、お水を飲んだことで酔いが大分覚めたようだ。
「いえいえ。気にしないでください。有紗さんですから気にしていませんよ。むしろ可愛らしいと思ったくらいです。ただ、智也さんや私ならまだしも、他の人にはしないように気を付けてくださいね。お酒はトラブルの元になりやすいですから」
「……気を付けます」
この光景を見ていると、どちらが年上なのか分からなくなってくるな。
「僕が一番言いたいことは美来が言ってくれました。ただ、お酒は美味しく呑める方がもちろんいいですよね。それはきっとお酒そのものだけではなくて、飲んで酔いが回ったときの行動も含めて決まってくるんじゃないかと思います。僕も気を付けないといけないですね。結婚前提で付き合っている美来もいますし」
「智也さんの言うとおりですね。有紗さんの頬にキスをするくらいならまだ許せる範囲ですが、知らぬ女性とキスしたりしたら……分かっていますね?」
美来、笑顔でそう言うけれど、右手を震えるほどにぎゅっと握っている。もし、美来の言うようなことをしてしまったらとんでもないことになるな。
「……もちろん、分かっているさ」
「よろしいです。さて、有紗さんも酔いが覚めたということですから……どうします? お風呂に入りますか?」
「うん、美来ちゃんと一緒に入りたいな」
「分かりました。じゃあ、智也さん。有紗さんと一緒にお風呂に入ってきますね」
「分かった。ゆっくり入ってきてくださいね」
そう言って、美来と有紗さんはリビングから出て行った。
酔いを覚ますために、アイスコーヒーを作りバルコニーに出る。さすがに夜の8時半過ぎになると涼しいな。弱い風でも寒く感じるくらいだ。
「……美味しい」
アイスコーヒーを飲んで、外からも内からも冷やされたことで酔いがあっという間に覚めていく。寒いから中に入ろう。
「今日は楽しかったな」
3人で映画を観て。仁実ちゃんと桃花ちゃんがバイトをしている喫茶店でお昼ご飯を食べて。桜花駅の周りをゆっくりと散策して。
ソファーに座って、今日観た『あなたの名は。』のパンフレットを眺める。こうして見ながら映画のことを思い出すのもなかなかいい。
「そうだ」
映画を勧めてくれた羽賀に電話をしてみるか。彼のスマートフォンに電話をしてみる。
『氷室か』
「ああ。今日、美来と有紗さんと一緒に『あなたの名は。』を観に行ってきたよ」
『そうか。どうだっただろうか?』
「うん、面白かったよ。パンフレットを買ったから、今、それを観ながら映画の内容を思い出しているところ。夕飯にビールを呑んじゃって、普段よりも思い出しづらいけど」
『思い出すのもいいとは思うが、気になるところがあればまた観に行くのもいいと私は思っている。違った楽しさがあるかもしれないからな。ちなみに、私は昨日……4度目の鑑賞をしてきた』
「マジか……」
まさかの4度目の鑑賞とは。羽賀がアニメーション映画でここまでハマるとは意外だなぁ。
「相当気に入っているんだな。時間軸とかそういうところで、一度観ただけだと分かりにくい部分もあるから、もう一回観ると面白いかもしれないって思うよ」
『私も初めて観たときは同じことを思った。なので、感覚を空けずに再び観たら内容が深く理解できとても面白かったな』
「そうなんだ。気が向いたらまた観に行ってみようかな」
『それでいいと思う。観たくなったら観ればいいのだよ。その方がきっと作品をより面白く感じることができるだろう』
「そうだな」
その気が向いたときが、Blu-rayやDVDの発売のときになってしまう可能性もありそうだけれど。
「……そういえば、羽賀。再来週の土日って予定は空いているか?」
『ええと……10月1日と2日か。空いているが、何かあるのか?』
「美来の通っている天羽女子高校での文化祭があるんだ。もし良かったら、羽賀や岡村も一緒にどうかなと思って。もちろん、文化祭は一般の人間が来て大丈夫だよ」
『私はかまわないのだが……あの男を女子校の文化祭に連れて行って大丈夫だろうか? スケジュールという意味ではなく、女子校に行くというだけで不安なのだよ。楽しい文化祭が破壊される可能性もあるぞ』
やっぱり、羽賀も同じようなことを考えるか。破壊されるのはさすがに大げさだけれど。
「僕達ならともかく、美来や有紗さんが注意すれば言うことを聞くんじゃないかな。それに、岡村って女性の言うことには素直だし」
『……確かに、あの男には素直さがあるからな。高校生までもそうだったか……』
「ああ。それに、僕達が天羽女子の文化祭に行ったことを知ったら、それこそ一番まずいことになりそうじゃないか?」
『……否定できないのが恐ろしい。彼も連れて行くのが無難だろうな』
「羽賀も同じ意見で安心したよ」
『いざとなったら警察官として私が対応すればいいことだ。……それにしても、文化祭か。懐かしいな。私はひたすら商品を作っていたか。たこ焼きとワッフルだったか』
「職人って呼ばれていたよな、お前」
『ああ、そういう風に呼ぶ連中はいたな。どういう意味だったとしても、職人と呼ばれることに嫌だとは思ったことはない』
思い返せば、一部のクラスメイトから職人と呼ばれていても羽賀は商品作りに集中していた気がする。
『氷室は何でもやっていた気がするな』
「ああ。羽賀と一緒に作ったり、店番したり、宣伝のために校内を歩き回ったり。そういえば、美来がたこ焼きとワッフルを買いに来ていて、美味しかったって言っていたよ」
『ああ、私達が高校に通っていた頃には、美来さんはもう氷室の居場所を掴んでいたのか。そうか、私や氷室が作ったものが彼女にも届いていたというわけか。……日本酒がより美味しく感じられるな』
「お前も酒を呑んでいるのか」
『明日も休みだからな。今夜は、今まで一度も呑んだことのない日本酒を楽しんでいるよ』
ふっ、と上品な笑い声が聞こえてくる。普段と変わらぬ口調で話しているから、酒を呑んでいるとは思わなかった。まあ、羽賀は元々、酒に酔ってもあまり普段と様子が変わらないけれど。
『では、再来週の土日は予定を空けておこう。岡村には私から伝えておく』
「分かった。そのことについては、近くになったらまた連絡するよ」
『分かった』
「じゃあ、またな」
『ああ、良い週末を』
「羽賀も良い週末を」
僕の方から通話を切った。文化祭当日も羽賀がいれば岡村については何とかなるだろう。僕も注意しておかないと。
「……ただ、文化祭までに何事もなければいいけれど」
美来と10年ぶりに再会してから色々なことがあったからな。まずは天羽女子の文化祭までは平穏な生活を送りたいところ。そんなことを考えながらコーヒーを飲むのであった。
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