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特別編-オータムホリデイズ-
第4話『接客練習-後編-』
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美来達がどんなメイド服姿なのか期待しながら、僕は玄関の扉を開ける。
「おかえりなさいませ、ご主人様!」
玄関を開けると、そこにはメイド服姿の美来、乃愛ちゃん、亜依ちゃんが。3人ともよく似合っていて可愛い。満面の笑みがより可愛らしさを増している。ちなみに、美来と乃愛ちゃんが夏仕様のメイド服で、亜依ちゃんが冬仕様のメイド服を着ている。それぞれ『みく』『のあ』『あい』という名札を付けているのか。
「みんな、とても可愛いですね、氷室さん」
「そうだね」
玲奈ちゃん、特に乃愛ちゃんのことを見て興奮している。もはや、男装の意味がなくなりつつあるな。
「ご主人様、こちらのスリッパを履いて中にお入りください」
亜依ちゃんは落ち着いて対応できている。
僕と玲奈ちゃんは可愛いメイドさん達によってリビングに通され、テーブルを挟んで向かい合うようにして座った。
「お冷やです」
「ありがとう」
「ありがとねぇ、乃愛」
玲奈ちゃん、乃愛ちゃんのメイド服姿にデレデレ。乃愛ちゃんも亜依ちゃんも美来に引けを取らないくらいに可愛いな。
「何になさいますか? 智也さ……ご主人様」
恥ずかしいですね、と美来はほんのりと頬を赤らめてはにかんでいる。
「美来は家でメイド服を着ることが多いから、つい名前で言っちゃうよね。ええと……メニュー表とかってあるのかな?」
「も、申し訳ございません。商品と価格の最終決定前なのでまだ作っていなくて」
「そっか。本番では喫茶店でどんなものを楽しむことができるかお客さんに分かるように、メニュー表をちゃんと作ってね」
「分かりました」
3人とも、僕の言ったことをメモしている。何だか3人の上司になったような気分だ。
「じゃあ、練習してみよう。もちろん家で出せるものでいいから、メモ帳かルーズリーフにでも簡単にメニュー表を作ってくれるかな。本番ではお金も払ってもらうだろうから値段も書いてね。家にあるものは美来が大体分かっていると思うから、美来を中心にメニューを考えていけばいいと思うよ。今は練習だから飲み物だけでいいよ。値段は……適当で」
「分かりました! ちょっとルーズリーフを取ってくるね」
美来達はテレビの前にあるテーブルでメニュー表を作り始める。服装はともかく、何人かで集まって作業をしているのを見ると文化祭の準備期間を思い出すな。
「さすがですね、氷室先輩。落ち着いて3人にアドバイスをしたり、指示を出したり」
「思ったことを言っただけだよ。今日は接客練習だから、メニュー表のことは言わなくても良かったのかもしれないけれど……当日のことを考えたら、ここで一度作ってみるのもいいのかなと思って」
「確かに、ここで経験すれば準備のときにも役立ちそうですね。私も1年生のときに喫茶店をやりましたけど、今ぐらいの時期のホームルームの時間でメニューと値段を決めて、準備期間のときに作りましたね」
「そうなんだね。僕は1種類だけだからメニュー表は必要なかったな。あと、準備期間のときは友達と一緒に屋台を作ったり、看板描いたり、実際に作って味見をしたりしていたよ」
屋台の設営は岡村が張り切っていたな。試作品作りには後の職人・羽賀が真剣にやっていたっけ。僕はお助けマンって感じだった。
「なるほどです。私も何か3人の力になれるといいな」
「うん。玲奈ちゃんも思うところがあれば、3人にアドバイスしてあげてね」
むしろ、文化祭で喫茶店をやったことのある玲奈ちゃんの方が、3人にいいアドバイスができるんじゃないだろうか。
「ご主人様、メニュー表ができました」
「ありがとう、美来。神山、一緒に見よう」
「はい、先輩」
飲み物はコーヒー、紅茶、ココアの3種類。それぞれアイスとホットがあり値段は100円か。お財布に優しいな。
「僕は決まったけれど、神山は決まったかな?」
「決まりました、先輩」
「分かった。すみません、注文いいですか?」
「はい」
亜依ちゃんが僕達のところに来てくれる。
「アイスコーヒーのブラックをお願いできますか」
「アイスコーヒーのブラックですね」
「神山は?」
「……このメニューにはないんですけど、そこにいるメイドの乃愛を」
「けほっ、けほっ……」
危うく水を吹き出しそうになってしまった。
きっと、玲奈ちゃんは予想外の状況になっても、きちんと対応できるようにしたいんだと思うけれど、メイドさん自体を頼むのはさすがに……ね。
「神山、あのさ――」
「申し訳ございません」
気付けば、乃愛ちゃんは玲奈ちゃんのすぐ側に立っていた。
「お嬢様。私を頼んでいただいたのはとても嬉しいのですが、お店ではご提供できないのです。営業時間が終わったら、お嬢様に無料で提供いたします」
「乃愛……」
まさか、突飛な注文をした玲奈ちゃんに対して、冷静かつ適切な対応をするなんて。さすがは妹と言うべきか。
「ご主人様」
すると、美来に後ろからそっと抱きしめられる。
「ご主人様さえ注文してくだされば、私は喜んでご奉仕しますが?」
神山姉妹に影響されたのか、美来は耳元でそんなことを囁いてきた。振り返ると、目の前には妖艶な笑みを浮かべる美来の顔が。
「……昨日、美来が僕に言ったおねだりを忘れたの? むしろ、僕が美来に奉仕したいくらいだよ」
「智也さん……」
美来、僕のことをじっと見つめているけれど……完全にメイドさんであることを忘れているな。
「だから、今は接客の練習をしなさい、美来。……あと、玲奈ちゃんもさすがにメイドさんを注文してくるようなお客さんはいないと思うよ。それに対する乃愛ちゃんの対応はとても良かったけれど」
「すみません、メイド服姿の乃愛があまりにも可愛くて。あとは予想外のことを言われたときの対応の練習も必要だと思いまして」
「なるほどね。でも、玲奈ちゃんとか親しい人ならともかく、知らない人から今のようなことを言われたら無理に応対せずに誰か先生に連絡した方がいいね」
まあ、仮に僕がいる前で美来にそんなことを言ってくる人がいたら、僕がすぐに応対するつもりだけれど。
「ご主人様の言う通りですね。美来ちゃんも乃愛ちゃんも好きな方の側にいたい気持ちは分かりますが、練習を再開しましょう」
「そうだね、亜依ちゃん」
「亜依の言う通りだね。もう、お姉ちゃんも真面目にやって」
美来と乃愛ちゃんは亜依ちゃんの後ろにつく。美来が神山姉妹に影響されてしまったことを除けば今のところは大丈夫だと思う。
「お嬢様もメニューの中からお選びください」
「ごめんなさい。じゃあ、ホットティーで」
「ホットティーですね。……確認いたします。ブラックのアイスコーヒー1つに、ホットティー1つでお間違いはないでしょうか」
「はい、大丈夫です」
「ありがとうございます。では、少々お待ちください」
亜依ちゃんは僕達にお辞儀をすると、美来と乃愛ちゃんと一緒に台所へと向かった。
亜依ちゃんがとても落ち着いていたこともあってか、本当に喫茶店にいるような感じだった。玲奈ちゃんが変な注文をしたときもあまり動じていなかったし。
「問題ないですね、先輩」
「……むしろ、一番問題があったのはあんな注文をした神山だと思えるくらいだったよ」
「可愛い妹を目の当たりにしたので理性が飛んじゃいました」
「まあ、美来に抱きしめられたときに彼女のことしか考えられなかったから、神山のその気持ちもちょっと分かるかな」
「先輩がそう言ってくれるの……何だか嬉しいです」
ニッコリと笑う玲奈ちゃんは可愛らしくて。あと、台所の方から真剣な眼差しでこちらを見てくる美来が恐ろしくて、ちょっと寒気が。温かいコーヒーにすれば良かったかな。
「紅茶の方もできました」
「じゃあ、あたしが持っていくね」
そんな会話が聞こえた後、アイスコーヒーと紅茶を乗せたお盆を持った乃愛ちゃんが僕達の所にやってくる。
「お待たせしました。ブラックのアイスコーヒーとホットティーになります」
「ありがとうございます」
「ありがとう。あと、砂糖をいただけますか?」
「少々お待ちください」
おっ、こういうやりとり……お店であるよなぁ。それでも、乃愛ちゃんは慌てることなく応対し、美来のところに行き、スティックシュガーをもらっていた。
「砂糖をお持ちしました」
「ありがとうございます」
「……うん、みんな凄く自然にできていて良かったと思うよ。むしろ、練習しなくても文化祭本番に臨んでもいいっていうくらいに」
「私も氷室さんと同じことを思ったよ」
「お姉ちゃんと氷室さんがそう言ってくれて安心しましたけど、飲み物を運ぶときは凄く緊張しました。こぼさないように気を付けなきゃ……って」
僕も乃愛ちゃん達と同じ立場だったら、注文したものをお客様に運ぶときが一番緊張するかも。
「私も氷室さんと玲奈先輩に注文されたものをお出しする練習をしてもいいですか?」
「亜依ちゃんの次は私が練習したいかな。乃愛ちゃんの姿を見てこっちまで緊張しちゃったから」
「じゃあ、これからはみんなが不安に思っているところを中心に練習しようか」
その後も美来、乃愛ちゃん、亜依ちゃんの接客の練習は続いた。みんな、たまにミスをしてしまうときがあったけれどその都度、どうすればいいのか相談して経験として活かしているようだった。時々、玲奈ちゃんもアドバイスをして。そんな彼女達を見習っていかなければと思わせてくれる。まったく、女子高生は最高だぜ。
「おかえりなさいませ、ご主人様!」
玄関を開けると、そこにはメイド服姿の美来、乃愛ちゃん、亜依ちゃんが。3人ともよく似合っていて可愛い。満面の笑みがより可愛らしさを増している。ちなみに、美来と乃愛ちゃんが夏仕様のメイド服で、亜依ちゃんが冬仕様のメイド服を着ている。それぞれ『みく』『のあ』『あい』という名札を付けているのか。
「みんな、とても可愛いですね、氷室さん」
「そうだね」
玲奈ちゃん、特に乃愛ちゃんのことを見て興奮している。もはや、男装の意味がなくなりつつあるな。
「ご主人様、こちらのスリッパを履いて中にお入りください」
亜依ちゃんは落ち着いて対応できている。
僕と玲奈ちゃんは可愛いメイドさん達によってリビングに通され、テーブルを挟んで向かい合うようにして座った。
「お冷やです」
「ありがとう」
「ありがとねぇ、乃愛」
玲奈ちゃん、乃愛ちゃんのメイド服姿にデレデレ。乃愛ちゃんも亜依ちゃんも美来に引けを取らないくらいに可愛いな。
「何になさいますか? 智也さ……ご主人様」
恥ずかしいですね、と美来はほんのりと頬を赤らめてはにかんでいる。
「美来は家でメイド服を着ることが多いから、つい名前で言っちゃうよね。ええと……メニュー表とかってあるのかな?」
「も、申し訳ございません。商品と価格の最終決定前なのでまだ作っていなくて」
「そっか。本番では喫茶店でどんなものを楽しむことができるかお客さんに分かるように、メニュー表をちゃんと作ってね」
「分かりました」
3人とも、僕の言ったことをメモしている。何だか3人の上司になったような気分だ。
「じゃあ、練習してみよう。もちろん家で出せるものでいいから、メモ帳かルーズリーフにでも簡単にメニュー表を作ってくれるかな。本番ではお金も払ってもらうだろうから値段も書いてね。家にあるものは美来が大体分かっていると思うから、美来を中心にメニューを考えていけばいいと思うよ。今は練習だから飲み物だけでいいよ。値段は……適当で」
「分かりました! ちょっとルーズリーフを取ってくるね」
美来達はテレビの前にあるテーブルでメニュー表を作り始める。服装はともかく、何人かで集まって作業をしているのを見ると文化祭の準備期間を思い出すな。
「さすがですね、氷室先輩。落ち着いて3人にアドバイスをしたり、指示を出したり」
「思ったことを言っただけだよ。今日は接客練習だから、メニュー表のことは言わなくても良かったのかもしれないけれど……当日のことを考えたら、ここで一度作ってみるのもいいのかなと思って」
「確かに、ここで経験すれば準備のときにも役立ちそうですね。私も1年生のときに喫茶店をやりましたけど、今ぐらいの時期のホームルームの時間でメニューと値段を決めて、準備期間のときに作りましたね」
「そうなんだね。僕は1種類だけだからメニュー表は必要なかったな。あと、準備期間のときは友達と一緒に屋台を作ったり、看板描いたり、実際に作って味見をしたりしていたよ」
屋台の設営は岡村が張り切っていたな。試作品作りには後の職人・羽賀が真剣にやっていたっけ。僕はお助けマンって感じだった。
「なるほどです。私も何か3人の力になれるといいな」
「うん。玲奈ちゃんも思うところがあれば、3人にアドバイスしてあげてね」
むしろ、文化祭で喫茶店をやったことのある玲奈ちゃんの方が、3人にいいアドバイスができるんじゃないだろうか。
「ご主人様、メニュー表ができました」
「ありがとう、美来。神山、一緒に見よう」
「はい、先輩」
飲み物はコーヒー、紅茶、ココアの3種類。それぞれアイスとホットがあり値段は100円か。お財布に優しいな。
「僕は決まったけれど、神山は決まったかな?」
「決まりました、先輩」
「分かった。すみません、注文いいですか?」
「はい」
亜依ちゃんが僕達のところに来てくれる。
「アイスコーヒーのブラックをお願いできますか」
「アイスコーヒーのブラックですね」
「神山は?」
「……このメニューにはないんですけど、そこにいるメイドの乃愛を」
「けほっ、けほっ……」
危うく水を吹き出しそうになってしまった。
きっと、玲奈ちゃんは予想外の状況になっても、きちんと対応できるようにしたいんだと思うけれど、メイドさん自体を頼むのはさすがに……ね。
「神山、あのさ――」
「申し訳ございません」
気付けば、乃愛ちゃんは玲奈ちゃんのすぐ側に立っていた。
「お嬢様。私を頼んでいただいたのはとても嬉しいのですが、お店ではご提供できないのです。営業時間が終わったら、お嬢様に無料で提供いたします」
「乃愛……」
まさか、突飛な注文をした玲奈ちゃんに対して、冷静かつ適切な対応をするなんて。さすがは妹と言うべきか。
「ご主人様」
すると、美来に後ろからそっと抱きしめられる。
「ご主人様さえ注文してくだされば、私は喜んでご奉仕しますが?」
神山姉妹に影響されたのか、美来は耳元でそんなことを囁いてきた。振り返ると、目の前には妖艶な笑みを浮かべる美来の顔が。
「……昨日、美来が僕に言ったおねだりを忘れたの? むしろ、僕が美来に奉仕したいくらいだよ」
「智也さん……」
美来、僕のことをじっと見つめているけれど……完全にメイドさんであることを忘れているな。
「だから、今は接客の練習をしなさい、美来。……あと、玲奈ちゃんもさすがにメイドさんを注文してくるようなお客さんはいないと思うよ。それに対する乃愛ちゃんの対応はとても良かったけれど」
「すみません、メイド服姿の乃愛があまりにも可愛くて。あとは予想外のことを言われたときの対応の練習も必要だと思いまして」
「なるほどね。でも、玲奈ちゃんとか親しい人ならともかく、知らない人から今のようなことを言われたら無理に応対せずに誰か先生に連絡した方がいいね」
まあ、仮に僕がいる前で美来にそんなことを言ってくる人がいたら、僕がすぐに応対するつもりだけれど。
「ご主人様の言う通りですね。美来ちゃんも乃愛ちゃんも好きな方の側にいたい気持ちは分かりますが、練習を再開しましょう」
「そうだね、亜依ちゃん」
「亜依の言う通りだね。もう、お姉ちゃんも真面目にやって」
美来と乃愛ちゃんは亜依ちゃんの後ろにつく。美来が神山姉妹に影響されてしまったことを除けば今のところは大丈夫だと思う。
「お嬢様もメニューの中からお選びください」
「ごめんなさい。じゃあ、ホットティーで」
「ホットティーですね。……確認いたします。ブラックのアイスコーヒー1つに、ホットティー1つでお間違いはないでしょうか」
「はい、大丈夫です」
「ありがとうございます。では、少々お待ちください」
亜依ちゃんは僕達にお辞儀をすると、美来と乃愛ちゃんと一緒に台所へと向かった。
亜依ちゃんがとても落ち着いていたこともあってか、本当に喫茶店にいるような感じだった。玲奈ちゃんが変な注文をしたときもあまり動じていなかったし。
「問題ないですね、先輩」
「……むしろ、一番問題があったのはあんな注文をした神山だと思えるくらいだったよ」
「可愛い妹を目の当たりにしたので理性が飛んじゃいました」
「まあ、美来に抱きしめられたときに彼女のことしか考えられなかったから、神山のその気持ちもちょっと分かるかな」
「先輩がそう言ってくれるの……何だか嬉しいです」
ニッコリと笑う玲奈ちゃんは可愛らしくて。あと、台所の方から真剣な眼差しでこちらを見てくる美来が恐ろしくて、ちょっと寒気が。温かいコーヒーにすれば良かったかな。
「紅茶の方もできました」
「じゃあ、あたしが持っていくね」
そんな会話が聞こえた後、アイスコーヒーと紅茶を乗せたお盆を持った乃愛ちゃんが僕達の所にやってくる。
「お待たせしました。ブラックのアイスコーヒーとホットティーになります」
「ありがとうございます」
「ありがとう。あと、砂糖をいただけますか?」
「少々お待ちください」
おっ、こういうやりとり……お店であるよなぁ。それでも、乃愛ちゃんは慌てることなく応対し、美来のところに行き、スティックシュガーをもらっていた。
「砂糖をお持ちしました」
「ありがとうございます」
「……うん、みんな凄く自然にできていて良かったと思うよ。むしろ、練習しなくても文化祭本番に臨んでもいいっていうくらいに」
「私も氷室さんと同じことを思ったよ」
「お姉ちゃんと氷室さんがそう言ってくれて安心しましたけど、飲み物を運ぶときは凄く緊張しました。こぼさないように気を付けなきゃ……って」
僕も乃愛ちゃん達と同じ立場だったら、注文したものをお客様に運ぶときが一番緊張するかも。
「私も氷室さんと玲奈先輩に注文されたものをお出しする練習をしてもいいですか?」
「亜依ちゃんの次は私が練習したいかな。乃愛ちゃんの姿を見てこっちまで緊張しちゃったから」
「じゃあ、これからはみんなが不安に思っているところを中心に練習しようか」
その後も美来、乃愛ちゃん、亜依ちゃんの接客の練習は続いた。みんな、たまにミスをしてしまうときがあったけれどその都度、どうすればいいのか相談して経験として活かしているようだった。時々、玲奈ちゃんもアドバイスをして。そんな彼女達を見習っていかなければと思わせてくれる。まったく、女子高生は最高だぜ。
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