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本編-ARIA-
第70話『解雇宣告-前編-』
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午後3時半。
私が運転する車は株式会社SKTTの本社ビルのエントランス前に到着する。
氷室が逮捕されたこともあってか、午前中ほどではないがマスコミ関係者らしき人間がまだいる。警察車両だったら、おそらくこちらに殺到していたと思うので、私の車で良かった。おかげで、誰も近づいてこない。
月村さんのスマートフォンに電話をかける。
「もしもし、羽賀ですが。エントランス前に到着しましたが、マスコミ関係者らしき人は結構います。正面玄関から出られますが、どうしましょうか?」
『大丈夫よ。テレビやネットで、あたしの顔が出ているわけじゃないし。あたし、今……エントランスにいるから、そっちに行くわね。何色の車?』
「黒色です」
幸いにも、周りに黒色の車は駐車していない。これで分かるだろう。
すると、本社ビルの入り口から出てくる月村さんの姿が見えた。彼女の言うとおり、テレビやネット上に顔が出ているわけではないので、彼女に歩み寄るマスコミ関係者は皆無だった。
月村さんはすぐに私の車に気付き、こちらに向かって歩いてくる。
助手席の窓を軽く叩いた。私は助手席の窓を全開にする。
「羽賀さん、どうもありがとう。助手席の女性が浅野さんですね」
「はい。浅野千尋です。こう見えても、羽賀さんよりも2歳年上で、羽賀さんの部下なんですよ」
さっき電話では話していたけれど、初対面だからか浅野さんは恒例の自己紹介をする。結局、私の部下だけれども、私よりも年上であると主張したいのか。そのことで美来さんには同情されていたのに懲りない部下である。
「それはさっき聞きましたよ。あたし、月村有紗です」
「話は聞いています。朝比奈さんと同じように、氷室さんのことが大好きなんですよね!」
「……そ、そうです」
月村さん、顔が真っ赤になっている。美来さんに話を聞いたときに、月村さんとの関係性も知ったからな。美来さんとは良き恋のライバルという感じか。
「後部座席のドアの鍵、解錠しましたのでどうぞ」
「うん、ありがとう」
後部座席に月村さんが乗って、シートベルトを着用したことを確認してから、警視庁に向けて出発する。
「美来ちゃんの家に行ってきたんだよね。美来ちゃん、やっぱり元気がなさそうだった?」
「報道で氷室の逮捕を知ったみたいで、ショックを受けているようでした。美来さんが被害者とした強制わいせつの罪で逮捕されたことなど、包み隠さずに伝えました。でも、彼女は強い方です。氷室が無実だと信じて、しっかりと私達にそう証言をしてくれました」
「そうですか。私から見ても、美来ちゃんは嫌がる様子はほとんどなかったなぁ。あったとしても、それは私が智也君とキスしているときとか……」
ルームミラー越しで月村さんを見てみると、彼女はニタニタと笑っている。
確かに、氷室が他の女性とキスしている場面を見てしまったら、美来さんは嫌な表情をするだろうな。
「月村さんから見ても、氷室さんが朝比奈さんに法を犯した行為をしているとは思えないということですね?」
「もちろんですよ。智也君は優しくて、かっこよくて、積極性はあまりないけど。むしろ、美来ちゃんやあたしの方が智也君に……性的なことを要求しているくらいだし」
「なるほど。氷室さんは受けなんですね。いいことを聞きました」
そういえば、美来さんも同じようなことを言っていたな。氷室は自ら要求する方ではなく、むしろ美来さんや月村さんのことを受け入れている感じだったと。
「美来ちゃんが無実だって証言してくれたってことは、すぐに智也君は釈放されるのかな?」
「いえ、そうはならないでしょう。私達が疑わしいと思っていても、氷室が美来さんにわいせつ行為をしたとされる証拠が用意されていますからね。あと、よりやっかいなのは位がかなり上の警察関係者が関わっている可能性があるからです。今のところ、真犯人と考えられるのは民間人なので、氷室を逮捕するように動かすには、真犯人と繋がりのある警察関係者が必要ですからね」
「そう、なんだ……」
「真犯人に氷室を嵌めたと認めさせるか、協力した警察関係者が氷室に無実の罪で逮捕されたことを認めさせる必要がありますね。もしくは、本人が認めなくともそれらが行なわれた証拠・証言を揃えなければ、氷室は自由の身になれないでしょう」
上位の警察官が不正を行なったとしたら、それを公にされることを恐れるはず。今後、私達の捜査を妨害する可能性も考えられる。
普通なら、被害者とされている朝比奈美来さんが氷室は無実であると証言しているので、誤認逮捕ということですぐに釈放できるのだが、今回は状況が違う。
「じゃあ、智也君はそのやっかいな人間によって、やっかいな状況にさせられちゃったってことなのね」
「ざっくりと言えばそのような感じです。なので、氷室の懲戒解雇処分がすぐに覆すことは難しいでしょう。おそらく、会社側としては氷室が無実だったと明らかにならない限り、処分を撤回するつもりはないかと。あくまでも、私の推測ですが……」
「……そのくらいに考えておいた方がいいのよね、やっぱり」
起訴されるかどうかも決まっていない段階で懲戒解雇処分を下すような会社だ。その処分を撤回するためには、氷室が無実だという結果にならない限り変わらないだろう。
「さあ、もう少しで警視庁に到着します」
「ああ、本当だ。ニュースやドラマで観たことある建物だ。来るのは初めてだなぁ」
何の罪も犯していない、何の事件に関わっていない民間人であれば、警視庁に来るのは人生の中でもそうそうないだろう。
警視庁に到着すると、月村さんは浅野さんと一緒に先に面会室へ行ってもらい、私は氷室が収監されている留置所の方に行く。すると、氷室は疲れた表情になって横になっていた。
「氷室、大丈夫か?」
「……ああ、羽賀か。捜査から戻ってきたんだな」
「朝比奈美来さんの家に行って、彼女と話をしてきた。その帰りに月村さんから連絡があり、君と面会したいということで連れてきたのだよ」
「そう……か」
「ひどく疲れているようだが、私と浅野さんが調査に出かけてから、ひどい取調べでもされたのだろうか? もしそうなら、私の方から注意しておくが……」
「取り調べはあったよ。……なあ、警視庁にいる女性警察官って、みんな浅野さんみたいな人なのか?」
「……どういうことだろうか?」
浅野さんという言葉で、どうして氷室が疲れた表情をしているか、おおよその検討がついてしまったが。
「事件のことよりも、羽賀のことばかり訊かれたぞ。彼女達、勝手な妄想ばかりするから、それは違うと弁解してばかりいたら疲れちゃったんだよ……」
「そいつはご苦労だったな。あと、一つアドバイスをすると……彼女達の妄想にあまり付き合わないことをオススメする。勝手に妄想させておけばいい」
「……そうするよ。僕はてっきり自白させるための新手の話術だと思っていたよ」
「そんなわけがないだろう。そもそも、自白の強要は違法だ」
アドバイスをする私自身も、最近は頭を抱え始めているが。
おそらく、浅野さんの影響だろうな。氷室が私の親友であることも、浅野さんが広めたことなのだろうが……警視庁には腐女子の警察官が意外と多いのだろうか。
「話は変わるけど、有紗さんが僕に面会をしに来てくれているんだな」
「ああ。彼女は浅野さんが面会室へと連れて行ってくれている。さあ、私達も面会室へと行こう」
「分かった」
扉の鍵を解錠して、私は氷室と一緒に面会室へと向かう。
面会室の中に入ると、透明なアクリル板の向こうに、椅子に座っている月村さんとそのすぐ側に立っている浅野さんがいた。
「有紗さん、お疲れ様です」
「お疲れ様、智也君。何だかとても疲れているように見えるけど。まあ、逮捕されちゃったから仕方ないよね……」
「……色々とありまして。翻弄に色々と……」
氷室、心なしか浅野さんから目を逸らしているような。
当の本人である浅野さんは……凄く張り切っている様子だ。私と氷室が一緒にいるところを見ることができて嬉しいのだろう。この事件が解決したら、浅野さんをはじめとした警視庁女続の腐女子の面々に、しっかり注意しなければいけないな。
「あたし、智也君に伝えなきゃいけないことがあってここに来たの」
「……そうですか」
この状況で自分に伝えなければいけないことが何なのか。それが分かっているからなのか、氷室は口元で笑っていた。
「智也君の……懲戒解雇処分が決定したの」
私が運転する車は株式会社SKTTの本社ビルのエントランス前に到着する。
氷室が逮捕されたこともあってか、午前中ほどではないがマスコミ関係者らしき人間がまだいる。警察車両だったら、おそらくこちらに殺到していたと思うので、私の車で良かった。おかげで、誰も近づいてこない。
月村さんのスマートフォンに電話をかける。
「もしもし、羽賀ですが。エントランス前に到着しましたが、マスコミ関係者らしき人は結構います。正面玄関から出られますが、どうしましょうか?」
『大丈夫よ。テレビやネットで、あたしの顔が出ているわけじゃないし。あたし、今……エントランスにいるから、そっちに行くわね。何色の車?』
「黒色です」
幸いにも、周りに黒色の車は駐車していない。これで分かるだろう。
すると、本社ビルの入り口から出てくる月村さんの姿が見えた。彼女の言うとおり、テレビやネット上に顔が出ているわけではないので、彼女に歩み寄るマスコミ関係者は皆無だった。
月村さんはすぐに私の車に気付き、こちらに向かって歩いてくる。
助手席の窓を軽く叩いた。私は助手席の窓を全開にする。
「羽賀さん、どうもありがとう。助手席の女性が浅野さんですね」
「はい。浅野千尋です。こう見えても、羽賀さんよりも2歳年上で、羽賀さんの部下なんですよ」
さっき電話では話していたけれど、初対面だからか浅野さんは恒例の自己紹介をする。結局、私の部下だけれども、私よりも年上であると主張したいのか。そのことで美来さんには同情されていたのに懲りない部下である。
「それはさっき聞きましたよ。あたし、月村有紗です」
「話は聞いています。朝比奈さんと同じように、氷室さんのことが大好きなんですよね!」
「……そ、そうです」
月村さん、顔が真っ赤になっている。美来さんに話を聞いたときに、月村さんとの関係性も知ったからな。美来さんとは良き恋のライバルという感じか。
「後部座席のドアの鍵、解錠しましたのでどうぞ」
「うん、ありがとう」
後部座席に月村さんが乗って、シートベルトを着用したことを確認してから、警視庁に向けて出発する。
「美来ちゃんの家に行ってきたんだよね。美来ちゃん、やっぱり元気がなさそうだった?」
「報道で氷室の逮捕を知ったみたいで、ショックを受けているようでした。美来さんが被害者とした強制わいせつの罪で逮捕されたことなど、包み隠さずに伝えました。でも、彼女は強い方です。氷室が無実だと信じて、しっかりと私達にそう証言をしてくれました」
「そうですか。私から見ても、美来ちゃんは嫌がる様子はほとんどなかったなぁ。あったとしても、それは私が智也君とキスしているときとか……」
ルームミラー越しで月村さんを見てみると、彼女はニタニタと笑っている。
確かに、氷室が他の女性とキスしている場面を見てしまったら、美来さんは嫌な表情をするだろうな。
「月村さんから見ても、氷室さんが朝比奈さんに法を犯した行為をしているとは思えないということですね?」
「もちろんですよ。智也君は優しくて、かっこよくて、積極性はあまりないけど。むしろ、美来ちゃんやあたしの方が智也君に……性的なことを要求しているくらいだし」
「なるほど。氷室さんは受けなんですね。いいことを聞きました」
そういえば、美来さんも同じようなことを言っていたな。氷室は自ら要求する方ではなく、むしろ美来さんや月村さんのことを受け入れている感じだったと。
「美来ちゃんが無実だって証言してくれたってことは、すぐに智也君は釈放されるのかな?」
「いえ、そうはならないでしょう。私達が疑わしいと思っていても、氷室が美来さんにわいせつ行為をしたとされる証拠が用意されていますからね。あと、よりやっかいなのは位がかなり上の警察関係者が関わっている可能性があるからです。今のところ、真犯人と考えられるのは民間人なので、氷室を逮捕するように動かすには、真犯人と繋がりのある警察関係者が必要ですからね」
「そう、なんだ……」
「真犯人に氷室を嵌めたと認めさせるか、協力した警察関係者が氷室に無実の罪で逮捕されたことを認めさせる必要がありますね。もしくは、本人が認めなくともそれらが行なわれた証拠・証言を揃えなければ、氷室は自由の身になれないでしょう」
上位の警察官が不正を行なったとしたら、それを公にされることを恐れるはず。今後、私達の捜査を妨害する可能性も考えられる。
普通なら、被害者とされている朝比奈美来さんが氷室は無実であると証言しているので、誤認逮捕ということですぐに釈放できるのだが、今回は状況が違う。
「じゃあ、智也君はそのやっかいな人間によって、やっかいな状況にさせられちゃったってことなのね」
「ざっくりと言えばそのような感じです。なので、氷室の懲戒解雇処分がすぐに覆すことは難しいでしょう。おそらく、会社側としては氷室が無実だったと明らかにならない限り、処分を撤回するつもりはないかと。あくまでも、私の推測ですが……」
「……そのくらいに考えておいた方がいいのよね、やっぱり」
起訴されるかどうかも決まっていない段階で懲戒解雇処分を下すような会社だ。その処分を撤回するためには、氷室が無実だという結果にならない限り変わらないだろう。
「さあ、もう少しで警視庁に到着します」
「ああ、本当だ。ニュースやドラマで観たことある建物だ。来るのは初めてだなぁ」
何の罪も犯していない、何の事件に関わっていない民間人であれば、警視庁に来るのは人生の中でもそうそうないだろう。
警視庁に到着すると、月村さんは浅野さんと一緒に先に面会室へ行ってもらい、私は氷室が収監されている留置所の方に行く。すると、氷室は疲れた表情になって横になっていた。
「氷室、大丈夫か?」
「……ああ、羽賀か。捜査から戻ってきたんだな」
「朝比奈美来さんの家に行って、彼女と話をしてきた。その帰りに月村さんから連絡があり、君と面会したいということで連れてきたのだよ」
「そう……か」
「ひどく疲れているようだが、私と浅野さんが調査に出かけてから、ひどい取調べでもされたのだろうか? もしそうなら、私の方から注意しておくが……」
「取り調べはあったよ。……なあ、警視庁にいる女性警察官って、みんな浅野さんみたいな人なのか?」
「……どういうことだろうか?」
浅野さんという言葉で、どうして氷室が疲れた表情をしているか、おおよその検討がついてしまったが。
「事件のことよりも、羽賀のことばかり訊かれたぞ。彼女達、勝手な妄想ばかりするから、それは違うと弁解してばかりいたら疲れちゃったんだよ……」
「そいつはご苦労だったな。あと、一つアドバイスをすると……彼女達の妄想にあまり付き合わないことをオススメする。勝手に妄想させておけばいい」
「……そうするよ。僕はてっきり自白させるための新手の話術だと思っていたよ」
「そんなわけがないだろう。そもそも、自白の強要は違法だ」
アドバイスをする私自身も、最近は頭を抱え始めているが。
おそらく、浅野さんの影響だろうな。氷室が私の親友であることも、浅野さんが広めたことなのだろうが……警視庁には腐女子の警察官が意外と多いのだろうか。
「話は変わるけど、有紗さんが僕に面会をしに来てくれているんだな」
「ああ。彼女は浅野さんが面会室へと連れて行ってくれている。さあ、私達も面会室へと行こう」
「分かった」
扉の鍵を解錠して、私は氷室と一緒に面会室へと向かう。
面会室の中に入ると、透明なアクリル板の向こうに、椅子に座っている月村さんとそのすぐ側に立っている浅野さんがいた。
「有紗さん、お疲れ様です」
「お疲れ様、智也君。何だかとても疲れているように見えるけど。まあ、逮捕されちゃったから仕方ないよね……」
「……色々とありまして。翻弄に色々と……」
氷室、心なしか浅野さんから目を逸らしているような。
当の本人である浅野さんは……凄く張り切っている様子だ。私と氷室が一緒にいるところを見ることができて嬉しいのだろう。この事件が解決したら、浅野さんをはじめとした警視庁女続の腐女子の面々に、しっかり注意しなければいけないな。
「あたし、智也君に伝えなきゃいけないことがあってここに来たの」
「……そうですか」
この状況で自分に伝えなければいけないことが何なのか。それが分かっているからなのか、氷室は口元で笑っていた。
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