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本編-ARIA-
第43話『美来(みく)』
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午前9時過ぎ。
美来からLINEでもうすぐ到着するとメッセージが入る。荷物をまとめる作業も終わったので、あとは彼女が来るのを待つだけか。
――ブルルッ。
うん? スマートフォンが鳴っているけど、美来かな?
確認してみると、有紗さんからメッセージが来ていた。
『とりあえず、現場の方にはひどい風邪を引いたから、今週いっぱい休むかもって言っておいた。頑張っていたから、身体的に五月病ににかかったかってリーダーが笑ってた』
全然面白くないよ、チームリーダーのおっさん。
『ありがとうございます。何か動きがあったら、すぐに知らせますね』
いじめについては、明美ちゃんからもメッセージが入ると思う。
現状、クラスの方はどこまで分かっているか定かではないけど、声楽部の方ではいじめがあったことは確認されている。昨日の夕方に行なわれた職員会議で、学校側がどういう動きを見せてくるか。
――ピンポーン。
美来が来たのかな?
玄関まで行って扉を開けてみると、そこにはロングスカートに長袖のTシャツというラフな恰好をした美来が立っていた。これまでメイド服か寝間着が大半だったので、こういう服装を見ると美来も女子高生なんだなと思える。
「おはようございます、智也さん」
「おはよう、美来。ごめんね、僕のわがままで急に泊まることにしちゃって」
「気にしないでください。むしろ、智也さんと一緒にいることができて、私、とても嬉しい気持ちでいっぱいですから……」
恍惚な表情を浮かべる美来は、ゆっくりと背伸びをして僕にキスしてくる。そんな中で彼女の両手が僕の背中に回る。昨日、僕が有紗さんといると知ったことで生じた寂しさを少しでも埋めたいのだろうか。美来の唇は離れるどころか、舌を絡ませてくる。
「あらあら、玄関前でお熱い姿を見せつけてくれちゃって」
「にゃああっ!」
突如、美来は僕から唇を離す。そのときの美来の顔は真っ赤。僕への愛しさなのか、果歩さんに見られたことの恥ずかしさなのか。
「く、車で待っているんじゃなかったの?」
「だって、2人が来るのが遅かったんだもん。それで、気になって来てみたら、2人がキスをしていて……」
果歩さん、うっとりとした表情で僕らのことを見ている。旦那さんとの思い出でも振り返っているのかな。
「すみません、突然のことで……」
「いいんですよ。美来の未来の旦那さん候補が家に来るんですから。それに、若い男性が家にいるなんて、私……」
きゃっ、どうしましょう、と果歩さんは1人で興奮している。美来がいるから変なことはしないと思うけれど。それに、今回、僕が美来の家でお世話になるのは、美来の受けたいじめについて、ちゃんと決着を付けるためだし。
「智也さんは私と月村さんのものだよ。お母さんは変なことをしないでね」
「ふふっ、分かっているわよ」
と言いながらも、果歩さんは僕の目を見て微笑んでくる。一応、果歩さんには気をつけておこう。
「さあ、氷室さん。さっそく家に行きましょう」
「はい、分かりました。これからお世話になります」
僕は荷物を持って、家を出発する。ここに帰ってくるのはいつの日になるのか。できるだけ早く帰れるようにしないと。
荷物を車のトランクに入れ、僕は美来と一緒に後部座席に乗る。ひさしぶりに車に乗るけれど、こんなにも広々としていたっけ。
「ここから30分くらいで着きますので」
「はい」
美来の家に向かって車が発進する。その直後から美来が手を重ねてきて。彼女の顔を見ると、そこには僕を嬉しそうに見る美来がいる。
「氷室さん、美来のことでここまでしてくださって、本当にありがとうございます。主人もそう言っていました」
「いえいえ。それに、美来と一緒にいたい僕のわがままでもありますから。また、美来が楽しい毎日が過ごせるように頑張りましょう」
「私は智也さんがいるだけで、毎日が楽しいですけど」
そう言うと、美来は僕の方に寄りかかってきて、頭を僕の肩に乗せる。
「後ろでそういう風にしていると、私はただ運転手ね」
「だ、だって! 昨日の夜は、智也さんが月村さんと一緒にいたから寂しかったんだもん……」
「ふふっ、氷室さんには甘えんぼさんになるんだから。氷室さん、こういう娘ですがよろしくお願いします」
「はい」
美来の甘えているところはこれまで一緒に過ごしてきたから分かっている。でも、普段は僕や有紗さんに気を遣ってくれているし、今くらいは美来のわがままをできるだけ聞いてあげたいと思う。
「美来、さっそく質問するけれど、これからどうしていきたい? いじめがあったけれど、また月が丘高校に通いたい? それとも、転校とかも考えてる?」
いじめについてちゃんと解決することも大事だけど、その先のことも考えなくてはいけない。美来がまた月が丘高校に通うのか、それとも別に高校へ転校するか。事情を説明すれば、転校をすることもできるはずだ。
「今の気持ちを教えてくれるかな。もちろん、これから気持ちが変わってもいいから」
「……また通いたいです。月が丘高校の雰囲気が好きで、ここなら勉強や部活も頑張れると思って、受験勉強も頑張って月が丘高校に入学しましたから。辛いこともありましたけど、楽しい時間が過ごせていたことも事実です。難しいことかもしれませんけど、また月が丘高校に通えたらいいなと思っています」
月が丘高校なら3年間、勉強や部活を頑張れると思って、受験勉強を頑張ったのか。僅かな期間だったかもしれないけど、月が丘高校で楽しい高校生活を送れていたことも事実なんだ。きちんと解決できたら、また月が丘高校に通いたいのが美来の本音なんだな。
「……分かった。教えてくれてありがとう」
また通いたい想いを叶えるためにも、きちんと事実を明らかにして、二度といじめが起きないように努めていかないといけない。
「氷室さん、ありがとうございます。まだ、いじめのことを知ってあまり時間が経っていないものですから、美来が今後どうしていきたいか、深くは訊けていなかったんです」
「いえいえ。ただ、今回の件を解決することがゴールではなく、あくまでもスタートだと思っています。大切なのは、美来がまた楽しい高校生活を送れるようになることですから」
「そうですね。……本当に、氷室さんには美来の旦那さんになってほしいわ」
「それは、今回のことは別に真剣に考えないといけませんね」
美来と有紗さん、どちらも素敵な女性だ。2人とも僕のことが本当に好きだからこそ、僕も真剣に考えないといけない。付き合うこと、結婚すること……それはとても重みのあることだから。
有紗さんが言っていたけれど、どんな決断をしても、2人にはそれを僕自身の言葉できちんと伝えないと。それが僕にできる2人に対する精一杯のことだろう。
「智也さん」
「うん? どうかした?」
「今日から何日間になるかは分かりませんが……よろしくお願いします!」
未来はそう言うと、深々と頭を下げる。
「こちらこそ。僕がずっと側にいるから、美来は安心して」
美来の頭を優しく撫でると、彼女は柔らかい笑みを見せる。
「途中で役所に寄って、婚姻届をもらってこようか?」
「お、お母さん! 智也さんはきっとそういう意味で言ったわけじゃないと思うよ! 智也さんと結婚したい気持ちはあるけれど……!」
「ふふっ、後ろでプロポーズみたいなやり取りがあったから、つい」
果歩さん、完全に僕らのことを楽しんでいるな。僕がこれから何日間か家でお世話になるとなれば、そんなことを言いたくなる気持ちは分かるけれどさ。
僕らの未来を切り開くためにも、今回のことをきちんと向き合っていかないと。僕は改めて胸にそう刻んだのであった。
美来からLINEでもうすぐ到着するとメッセージが入る。荷物をまとめる作業も終わったので、あとは彼女が来るのを待つだけか。
――ブルルッ。
うん? スマートフォンが鳴っているけど、美来かな?
確認してみると、有紗さんからメッセージが来ていた。
『とりあえず、現場の方にはひどい風邪を引いたから、今週いっぱい休むかもって言っておいた。頑張っていたから、身体的に五月病ににかかったかってリーダーが笑ってた』
全然面白くないよ、チームリーダーのおっさん。
『ありがとうございます。何か動きがあったら、すぐに知らせますね』
いじめについては、明美ちゃんからもメッセージが入ると思う。
現状、クラスの方はどこまで分かっているか定かではないけど、声楽部の方ではいじめがあったことは確認されている。昨日の夕方に行なわれた職員会議で、学校側がどういう動きを見せてくるか。
――ピンポーン。
美来が来たのかな?
玄関まで行って扉を開けてみると、そこにはロングスカートに長袖のTシャツというラフな恰好をした美来が立っていた。これまでメイド服か寝間着が大半だったので、こういう服装を見ると美来も女子高生なんだなと思える。
「おはようございます、智也さん」
「おはよう、美来。ごめんね、僕のわがままで急に泊まることにしちゃって」
「気にしないでください。むしろ、智也さんと一緒にいることができて、私、とても嬉しい気持ちでいっぱいですから……」
恍惚な表情を浮かべる美来は、ゆっくりと背伸びをして僕にキスしてくる。そんな中で彼女の両手が僕の背中に回る。昨日、僕が有紗さんといると知ったことで生じた寂しさを少しでも埋めたいのだろうか。美来の唇は離れるどころか、舌を絡ませてくる。
「あらあら、玄関前でお熱い姿を見せつけてくれちゃって」
「にゃああっ!」
突如、美来は僕から唇を離す。そのときの美来の顔は真っ赤。僕への愛しさなのか、果歩さんに見られたことの恥ずかしさなのか。
「く、車で待っているんじゃなかったの?」
「だって、2人が来るのが遅かったんだもん。それで、気になって来てみたら、2人がキスをしていて……」
果歩さん、うっとりとした表情で僕らのことを見ている。旦那さんとの思い出でも振り返っているのかな。
「すみません、突然のことで……」
「いいんですよ。美来の未来の旦那さん候補が家に来るんですから。それに、若い男性が家にいるなんて、私……」
きゃっ、どうしましょう、と果歩さんは1人で興奮している。美来がいるから変なことはしないと思うけれど。それに、今回、僕が美来の家でお世話になるのは、美来の受けたいじめについて、ちゃんと決着を付けるためだし。
「智也さんは私と月村さんのものだよ。お母さんは変なことをしないでね」
「ふふっ、分かっているわよ」
と言いながらも、果歩さんは僕の目を見て微笑んでくる。一応、果歩さんには気をつけておこう。
「さあ、氷室さん。さっそく家に行きましょう」
「はい、分かりました。これからお世話になります」
僕は荷物を持って、家を出発する。ここに帰ってくるのはいつの日になるのか。できるだけ早く帰れるようにしないと。
荷物を車のトランクに入れ、僕は美来と一緒に後部座席に乗る。ひさしぶりに車に乗るけれど、こんなにも広々としていたっけ。
「ここから30分くらいで着きますので」
「はい」
美来の家に向かって車が発進する。その直後から美来が手を重ねてきて。彼女の顔を見ると、そこには僕を嬉しそうに見る美来がいる。
「氷室さん、美来のことでここまでしてくださって、本当にありがとうございます。主人もそう言っていました」
「いえいえ。それに、美来と一緒にいたい僕のわがままでもありますから。また、美来が楽しい毎日が過ごせるように頑張りましょう」
「私は智也さんがいるだけで、毎日が楽しいですけど」
そう言うと、美来は僕の方に寄りかかってきて、頭を僕の肩に乗せる。
「後ろでそういう風にしていると、私はただ運転手ね」
「だ、だって! 昨日の夜は、智也さんが月村さんと一緒にいたから寂しかったんだもん……」
「ふふっ、氷室さんには甘えんぼさんになるんだから。氷室さん、こういう娘ですがよろしくお願いします」
「はい」
美来の甘えているところはこれまで一緒に過ごしてきたから分かっている。でも、普段は僕や有紗さんに気を遣ってくれているし、今くらいは美来のわがままをできるだけ聞いてあげたいと思う。
「美来、さっそく質問するけれど、これからどうしていきたい? いじめがあったけれど、また月が丘高校に通いたい? それとも、転校とかも考えてる?」
いじめについてちゃんと解決することも大事だけど、その先のことも考えなくてはいけない。美来がまた月が丘高校に通うのか、それとも別に高校へ転校するか。事情を説明すれば、転校をすることもできるはずだ。
「今の気持ちを教えてくれるかな。もちろん、これから気持ちが変わってもいいから」
「……また通いたいです。月が丘高校の雰囲気が好きで、ここなら勉強や部活も頑張れると思って、受験勉強も頑張って月が丘高校に入学しましたから。辛いこともありましたけど、楽しい時間が過ごせていたことも事実です。難しいことかもしれませんけど、また月が丘高校に通えたらいいなと思っています」
月が丘高校なら3年間、勉強や部活を頑張れると思って、受験勉強を頑張ったのか。僅かな期間だったかもしれないけど、月が丘高校で楽しい高校生活を送れていたことも事実なんだ。きちんと解決できたら、また月が丘高校に通いたいのが美来の本音なんだな。
「……分かった。教えてくれてありがとう」
また通いたい想いを叶えるためにも、きちんと事実を明らかにして、二度といじめが起きないように努めていかないといけない。
「氷室さん、ありがとうございます。まだ、いじめのことを知ってあまり時間が経っていないものですから、美来が今後どうしていきたいか、深くは訊けていなかったんです」
「いえいえ。ただ、今回の件を解決することがゴールではなく、あくまでもスタートだと思っています。大切なのは、美来がまた楽しい高校生活を送れるようになることですから」
「そうですね。……本当に、氷室さんには美来の旦那さんになってほしいわ」
「それは、今回のことは別に真剣に考えないといけませんね」
美来と有紗さん、どちらも素敵な女性だ。2人とも僕のことが本当に好きだからこそ、僕も真剣に考えないといけない。付き合うこと、結婚すること……それはとても重みのあることだから。
有紗さんが言っていたけれど、どんな決断をしても、2人にはそれを僕自身の言葉できちんと伝えないと。それが僕にできる2人に対する精一杯のことだろう。
「智也さん」
「うん? どうかした?」
「今日から何日間になるかは分かりませんが……よろしくお願いします!」
未来はそう言うと、深々と頭を下げる。
「こちらこそ。僕がずっと側にいるから、美来は安心して」
美来の頭を優しく撫でると、彼女は柔らかい笑みを見せる。
「途中で役所に寄って、婚姻届をもらってこようか?」
「お、お母さん! 智也さんはきっとそういう意味で言ったわけじゃないと思うよ! 智也さんと結婚したい気持ちはあるけれど……!」
「ふふっ、後ろでプロポーズみたいなやり取りがあったから、つい」
果歩さん、完全に僕らのことを楽しんでいるな。僕がこれから何日間か家でお世話になるとなれば、そんなことを言いたくなる気持ちは分かるけれどさ。
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