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本編-ARIA-
第42話『シュガーステップとビターステップ』
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5月24日、火曜日。
午前6時。目を覚ますと、僕の腕を抱きしめ、気持ち良さそうに眠っている有紗さんの姿があった。
「うんっ……」
僕が目を覚ましたからか、連鎖反応のように有紗さんも目を覚ます。
「智也君、おはよう……」
「おはようございます、有紗さん」
僕の顔を見るや否や、有紗さんはそっとキスをしてきた。
「そういえば、智也君は今日からどうするの?」
「有紗さんが美来の側にいてと言ったじゃないですか。ここにいても、諸澄君に見張られてしまうだけなので、僕が美来の実家に行くのが現実的でしょうね」
それも美来さえ良ければの話だけれど。もちろん、起きてから寝るまでずっといられないだろうから、日中くらいは一緒にいたいと思っている。
「職場で寂しくなっちゃうな。あたしのデスク、一番窓側だし」
「そういうことですか」
確かに、僕がいないと他のメンバーとは距離があるよな。一人一人のデスクもそれなりに大きいし。
「寂しくなったら、俺に電話やメッセージをしてきてください。こっちはいつでも大丈夫なので」
「……うん、そうするね」
有紗さんの寂しげな表情がちょっと和らぐ。
「ねえ、智也君。美来ちゃんの側にいるときは、あたしのことは気にしなくていいんだからね。美来ちゃんのことを考えてほしいの」
「それができればいいかもしれませんが、きっとできないでしょうね」
有紗さんの頭を撫でると、彼女の顔が見る見るうちに赤くなっていく。有紗さんとお風呂に入っても、美来のことを片時も頭から離れなかったように、美来の側にいても有紗さんのことは頭の中から離れることはきっとないだろう。
「もう、そんなこと言われたら……これから会社に行くのが嫌になっちゃうよ。智也君の側にいたいよ……」
有紗さんは僕をぎゅっと抱きしめてくる。側にいたい気持ちは美来と変わらないか。僕が2人いればいいけれど、それは絶対にできないし。
「有紗さん。美来の受けているいじめについてちゃんと決着がついたら、あの場所に戻ってきますから。それに、さっきも言ったように、寂しくなったらいつでも連絡してきてください」
「……うん」
「駅まで一緒に行きますね」
「……うん」
まるで、学校に行きたくない子供を説得するような感じだな。
有紗さんには身支度をしている間に、僕が朝食を作った。思えば、彼女に食事を振る舞ったのはこれが初めてなのかな。
「美味しい」
有紗さんは僕の作った朝食を美味しそうに、嬉しそうに食べている。これで少しは今日の仕事を頑張れそうかな。
午前7時過ぎになって、僕は有紗さんと一緒に家を出る。最寄り駅までの間、有紗さんと手を繋ぐ。
「何だか、こうして一緒に駅まで歩いていると、智也君と同棲している感じ」
「そうですか」
家に美来や有紗さんの衣服があるからか、有紗さんの言うとおり、ゴールデンウィークが明けてから、彼女達と一緒に住んでいる感じがするな。
最寄りの駅にしようとしたところで、有紗さんは一度、立ち止まる。
「……行ってきます、智也君」
「行ってらっしゃい」
僕がそう言うと、有紗さんは僕から手を離し、僕の前に立ってキスをする。そのときの彼女の笑みはとても可愛らしかった。
「美来ちゃんの側にいて、彼女の支えになってきなさい。そして、いじめのことについて決着をつける手助けをすること。それが、今日からの智也君の仕事だからね! あたしは……あたしの仕事を頑張るから。お互いに頑張ろうね」
そう言ってくれる有紗さんの笑みはとても頼もしく思えた。
そうだ、僕はこれから、美来の受けたいじめに決着を付けるという僕のすべきことをするんだ。それをきちんと果たしたとき、僕は有紗さんの隣に戻るんだ。
「有紗さん、お互いに頑張りましょう」
今度は僕の方から有紗さんにキスをする。昨晩のことで、自分からキスをすることに抵抗感がだいぶ薄れた。
「うん、頑張ろうね。メッセージとか送るから。じゃあ、行ってきます」
「いってらっしゃい」
有紗さんは笑顔で手を振って、駅の改札口を通過していった。有紗さんの姿が見えなくなるまで、僕は駅の前でずっと立っていた。
「さてと……」
有紗さんの姿が完全に見えなくなったので、僕は家の方に向かって歩き出す。隣に誰もいないというのは、やっぱり寂しさがあるな。
僕は家に帰って、美来の家に行くためにさっそく彼女のスマートフォンに電話を掛けてみる。
『お、おはようございます! 智也さん』
「おはよう、美来」
突然の電話だったからなのか、美来は驚いているような声だった。LINEで一言でもいいからメッセージを入れておくべきだったかな。
『どうかしましたか? 朝から電話を掛けてくるなんて……』
「実は、今日から美来のいじめについて決着が付くまで、会社を休むことにしたんだ。有紗さん提案なんだけどね」
『えっ、そ、そうなんですか……?』
「もちろん、僕がそうしたいと思って休むことにしたんだ。美来は気にしなくていいよ。それで、お願いがあるんだけど。美来さえ良ければ、美来の家でずっと側にいたい。ダメなら、日中だけでもいい。どうかな?」
『私はいつもいてほしいですけど、お父さんとお母さんに聞いてみないと……』
そりゃそうだよな。こことは違って、美来の実家には家族がいるんだ。ご家族がだめならそのときはまた違う方法を考えよう。
『ちょっと待ってくださいね。お父さんもまだ家にいますので……』
美来がそう言うと、保留のメロディが流れ始める。突然、23歳の男が何日も家で泊めさせてくれっていうのは図々しいよな。おそらく、日中だけ一緒にいるってパターンになると思うけど。
『お待たせしました。お父さんもお母さんも、智也さんが家に泊まることを二つ返事で許可を出してくれました。結菜はとても喜んでます』
「そ、そうなんだ。ありがとう」
即答ということは、ご家族が僕のことを相当信頼してくれている証拠でもある。その想いにきちんと応えられるように、これから僕がしっかりと美来のことを支えていかないと。
『智也さん、私の家は知らないですよね。お荷物もあるでしょうから、智也さんのアパートまで車で迎えに行こうかってお母さんが言っているのですが』
「お言葉に甘えて。あと、僕も荷物の準備をしたいし、諸澄君のこともあるから、早くても9時くらいでいいよ」
『なるほどです。分かりました。お母さんにそう言っておきますね』
「ありがとう、美来。じゃあ、また後で」
『はい。家を出発するときにメッセージを送りますね』
「うん。そうしてくれると助かるよ」
美来の方から通話を切った。
とりあえず、美来の実家で、これから何日か彼女の側にいられそうだ。どうやって、いじめについてどのように決着を付けていくかは、学校側の対応を確認しながら御両親と相談を重ねていくのがいいかな。
そうだ、美来の家に泊まれることを有紗さんにメッセージを入れておこう。
『美来の家でお世話になることになりました』
有紗さんにそんなメッセージを送ると、すぐに既読となり、
『分かった。現場の方にはあたしから事情を言っておくから。それにしても、いいなぁ、美来ちゃん。でも、これで美来ちゃんも安心できるね』
というメッセージが送られてきた。美来の家でお世話になることに、有紗さんは安心半分嫉妬半分という心境なのかな。
「荷物をまとめなきゃ」
クローゼットから旅行鞄を引っ張り出し、荷物をまとめていくのであった。
午前6時。目を覚ますと、僕の腕を抱きしめ、気持ち良さそうに眠っている有紗さんの姿があった。
「うんっ……」
僕が目を覚ましたからか、連鎖反応のように有紗さんも目を覚ます。
「智也君、おはよう……」
「おはようございます、有紗さん」
僕の顔を見るや否や、有紗さんはそっとキスをしてきた。
「そういえば、智也君は今日からどうするの?」
「有紗さんが美来の側にいてと言ったじゃないですか。ここにいても、諸澄君に見張られてしまうだけなので、僕が美来の実家に行くのが現実的でしょうね」
それも美来さえ良ければの話だけれど。もちろん、起きてから寝るまでずっといられないだろうから、日中くらいは一緒にいたいと思っている。
「職場で寂しくなっちゃうな。あたしのデスク、一番窓側だし」
「そういうことですか」
確かに、僕がいないと他のメンバーとは距離があるよな。一人一人のデスクもそれなりに大きいし。
「寂しくなったら、俺に電話やメッセージをしてきてください。こっちはいつでも大丈夫なので」
「……うん、そうするね」
有紗さんの寂しげな表情がちょっと和らぐ。
「ねえ、智也君。美来ちゃんの側にいるときは、あたしのことは気にしなくていいんだからね。美来ちゃんのことを考えてほしいの」
「それができればいいかもしれませんが、きっとできないでしょうね」
有紗さんの頭を撫でると、彼女の顔が見る見るうちに赤くなっていく。有紗さんとお風呂に入っても、美来のことを片時も頭から離れなかったように、美来の側にいても有紗さんのことは頭の中から離れることはきっとないだろう。
「もう、そんなこと言われたら……これから会社に行くのが嫌になっちゃうよ。智也君の側にいたいよ……」
有紗さんは僕をぎゅっと抱きしめてくる。側にいたい気持ちは美来と変わらないか。僕が2人いればいいけれど、それは絶対にできないし。
「有紗さん。美来の受けているいじめについてちゃんと決着がついたら、あの場所に戻ってきますから。それに、さっきも言ったように、寂しくなったらいつでも連絡してきてください」
「……うん」
「駅まで一緒に行きますね」
「……うん」
まるで、学校に行きたくない子供を説得するような感じだな。
有紗さんには身支度をしている間に、僕が朝食を作った。思えば、彼女に食事を振る舞ったのはこれが初めてなのかな。
「美味しい」
有紗さんは僕の作った朝食を美味しそうに、嬉しそうに食べている。これで少しは今日の仕事を頑張れそうかな。
午前7時過ぎになって、僕は有紗さんと一緒に家を出る。最寄り駅までの間、有紗さんと手を繋ぐ。
「何だか、こうして一緒に駅まで歩いていると、智也君と同棲している感じ」
「そうですか」
家に美来や有紗さんの衣服があるからか、有紗さんの言うとおり、ゴールデンウィークが明けてから、彼女達と一緒に住んでいる感じがするな。
最寄りの駅にしようとしたところで、有紗さんは一度、立ち止まる。
「……行ってきます、智也君」
「行ってらっしゃい」
僕がそう言うと、有紗さんは僕から手を離し、僕の前に立ってキスをする。そのときの彼女の笑みはとても可愛らしかった。
「美来ちゃんの側にいて、彼女の支えになってきなさい。そして、いじめのことについて決着をつける手助けをすること。それが、今日からの智也君の仕事だからね! あたしは……あたしの仕事を頑張るから。お互いに頑張ろうね」
そう言ってくれる有紗さんの笑みはとても頼もしく思えた。
そうだ、僕はこれから、美来の受けたいじめに決着を付けるという僕のすべきことをするんだ。それをきちんと果たしたとき、僕は有紗さんの隣に戻るんだ。
「有紗さん、お互いに頑張りましょう」
今度は僕の方から有紗さんにキスをする。昨晩のことで、自分からキスをすることに抵抗感がだいぶ薄れた。
「うん、頑張ろうね。メッセージとか送るから。じゃあ、行ってきます」
「いってらっしゃい」
有紗さんは笑顔で手を振って、駅の改札口を通過していった。有紗さんの姿が見えなくなるまで、僕は駅の前でずっと立っていた。
「さてと……」
有紗さんの姿が完全に見えなくなったので、僕は家の方に向かって歩き出す。隣に誰もいないというのは、やっぱり寂しさがあるな。
僕は家に帰って、美来の家に行くためにさっそく彼女のスマートフォンに電話を掛けてみる。
『お、おはようございます! 智也さん』
「おはよう、美来」
突然の電話だったからなのか、美来は驚いているような声だった。LINEで一言でもいいからメッセージを入れておくべきだったかな。
『どうかしましたか? 朝から電話を掛けてくるなんて……』
「実は、今日から美来のいじめについて決着が付くまで、会社を休むことにしたんだ。有紗さん提案なんだけどね」
『えっ、そ、そうなんですか……?』
「もちろん、僕がそうしたいと思って休むことにしたんだ。美来は気にしなくていいよ。それで、お願いがあるんだけど。美来さえ良ければ、美来の家でずっと側にいたい。ダメなら、日中だけでもいい。どうかな?」
『私はいつもいてほしいですけど、お父さんとお母さんに聞いてみないと……』
そりゃそうだよな。こことは違って、美来の実家には家族がいるんだ。ご家族がだめならそのときはまた違う方法を考えよう。
『ちょっと待ってくださいね。お父さんもまだ家にいますので……』
美来がそう言うと、保留のメロディが流れ始める。突然、23歳の男が何日も家で泊めさせてくれっていうのは図々しいよな。おそらく、日中だけ一緒にいるってパターンになると思うけど。
『お待たせしました。お父さんもお母さんも、智也さんが家に泊まることを二つ返事で許可を出してくれました。結菜はとても喜んでます』
「そ、そうなんだ。ありがとう」
即答ということは、ご家族が僕のことを相当信頼してくれている証拠でもある。その想いにきちんと応えられるように、これから僕がしっかりと美来のことを支えていかないと。
『智也さん、私の家は知らないですよね。お荷物もあるでしょうから、智也さんのアパートまで車で迎えに行こうかってお母さんが言っているのですが』
「お言葉に甘えて。あと、僕も荷物の準備をしたいし、諸澄君のこともあるから、早くても9時くらいでいいよ」
『なるほどです。分かりました。お母さんにそう言っておきますね』
「ありがとう、美来。じゃあ、また後で」
『はい。家を出発するときにメッセージを送りますね』
「うん。そうしてくれると助かるよ」
美来の方から通話を切った。
とりあえず、美来の実家で、これから何日か彼女の側にいられそうだ。どうやって、いじめについてどのように決着を付けていくかは、学校側の対応を確認しながら御両親と相談を重ねていくのがいいかな。
そうだ、美来の家に泊まれることを有紗さんにメッセージを入れておこう。
『美来の家でお世話になることになりました』
有紗さんにそんなメッセージを送ると、すぐに既読となり、
『分かった。現場の方にはあたしから事情を言っておくから。それにしても、いいなぁ、美来ちゃん。でも、これで美来ちゃんも安心できるね』
というメッセージが送られてきた。美来の家でお世話になることに、有紗さんは安心半分嫉妬半分という心境なのかな。
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