36 / 292
本編-ARIA-
第35話『妹よ』
しおりを挟む
有紗さんから連絡があってから約20分後。
――ピンポーン。
インターホンが鳴ったので玄関まで行き、ドアスコープで確認する。そこには有紗さんと彼女に似た女の子が立っていた。彼女が妹の明美さんなのかな。
鍵を解錠して玄関の扉を開ける。
「有紗さん、おかえりなさい」
「ただいま、智也君。こっちにいるのが妹の明美だよ」
有紗さんの隣に立っている明美さんがにこっと笑う。ツーサイドアップの髪型がよく似合っているな。
「初めまして、月村明美です。高校2年です。会社ではお姉ちゃんがいつもお世話になってます」
「いえいえ、こちらこそ。初めまして、氷室智也です」
「……この人が、お姉ちゃんがいつも話している氷室さんか。かっこいいかどうかはともかく、とても優しそうな人だね」
かっこいいかどうかはともかく、という一言が気になるけど、有紗さん……いつも家では僕の話をしているのか。
「昨日、お姉ちゃんが家に帰ってきたとき、氷室さんの家にお泊まりしてきたと言ってきて。しかも、すぐにまた氷室さんの家に行くと言ったときは、ついにお姉ちゃんにも春がやってきたと思いました」
「そ、そうなんだね」
でも、実際は有紗さんと付き合っているわけではないし、美来という女の子もいる。このことを明美ちゃんにも言っておいた方がいいと思うけれど、どこから説明しようか。
「大丈夫だよ、智也君。駅からここに来る間に、だいたいのことは説明したから」
「そうなんですか。ありがとうございます」
「朝比奈美来さんが氷室さんと10年前から好きであり、プロポーズを2回もされていること。そんな朝比奈さんが、学校でいじめを受けていることもお姉ちゃんから聞きました。私も、朝比奈美来という1年生の女の子が凄く可愛いと何度か聞いたことがあります」
美来は既に月が丘高校では有名人ってわけか。部活でもいじめられているから、その影響で名前が知られているのかもしれない。
「そうなんだ。……ここで話すのも何だから、家に入って」
「はい。お邪魔します」
有紗さんと明美ちゃんを家に招き入れ、玄関の鍵を施錠する。諸澄君のことがあってから、鍵を施錠することが癖になってしまったな。
まさか、僕の家にいる女性の最多人数がこんなすぐに更新されるとは。5人なんて、もう一生ないんじゃないだろうか。
「みなさん、初めまして。月村明美です」
「1年1組の朝比奈美来です。声楽部に入っています」
「あなたが朝比奈さんだね。私は2年3組なんだ。それにしても噂通り、朝比奈さんって物凄く可愛いね。メイド服もよく似合ってるよ。美来ちゃんがお姉ちゃんの恋のライバルかぁ……これは強敵だね」
何か、結菜ちゃんと同じようなことを言っているな。お互いに自分の姉のことを応援しているようだ。
「美来の母の朝比奈果歩です」
「妹の朝比奈結菜です」
「……朝比奈さん親子って、みなさん可愛らしいですね。今の並びだと結菜ちゃんが美来ちゃんの小さい頃の姿で、お母さんの方が将来の姿って感じに思えます」
「僕も同じことを思ったよ」
それをさらりと言えてしまうところが、さすがは女の子って感じだ。僕もさっきから思っていたけれど、そんなこと言えなかったよ。
「あらあら、月村姉妹も可愛らしいわよ。有紗さんが高校生のときは明美さんみたいだったんだって思えるし」
「可愛らしいお姉さんの妹さんはやはり可愛らしいんですね」
互いに褒め合っているけれど、これって嵐の前の静けさかな? これはすぐに本題へ移った方がいいかもしれないな。
「さっそくだけど、明美ちゃん。美来が学校でいじめられているんだ。そのことについて、明美ちゃんのできる範囲でかまわないから、学校での調査をお願いできるかな」
「そのことについても、お姉ちゃんから聞いています。私なりにですが調べてみたいと思います」
「ありがとうございます、美来のことで……」
「お姉ちゃんのためにもよろしくお願いします!」
果歩さんと結菜ちゃん、明美さんに対して土下座のようにして頭を下げている。
「いえいえ。私だからこそできることもあるでしょうし。声楽部に所属している友人もいますし、部活の方はそこから調べられればいいなと思っています」
さすがは月が丘高校の生徒だけあって繋がりがあるか。声楽部の友人がいるなら、部活の方は調べることができそうかな。
「ちなみにだけど、美来ちゃん。2年生だけでいいから、声楽部の中で朝比奈さんにいじめている人が誰なのかを教えてくれないかな。言いづらいかもしれないけれど」
調査をするなら、事前に情報があった方がいいよな。特に美来をいじめた生徒のことについては。いじめた生徒の名前を口にするのは、美来にとって辛いことだろうけど。
「美来、辛かったら言わなくてもいいんだよ。明美ちゃんに頑張って調べてもらえば、いずれは分かることなんだし」
「うん。氷室さんの言うとおり。もし、言えないなら言えないでいいから」
まずいことを聞いちゃったかなと、明美ちゃんも焦った表情を見せる。
「……大崎先輩です」
「えっ?」
「大崎美菜子先輩です。声楽部の2年生の生徒で、主に私のことをいじめてきたのは……」
美来の口から初めて、自分のことをいじめる生徒の名前を聞いた。大崎美菜子という名前を聞いても、もちろん僕に心当たりなんてなくて。
「み、美菜子だって……?」
そんな僕とは対照的に、明美ちゃんはどうやら心当たりがあるようで。
「知っているの? 明美」
「……うん。2年連続同じクラスで友達なんだよ。2年生になってから、イライラしているときが増えたと思ったら、それが原因だったのか……」
チッ、と明美ちゃんはあからさまに怒った様子を見せている。どうやら、自分の友達が美来をいじめていたことに怒っているようだ。
「明日、あいつに徹底的に問いただすから。あと、朝比奈さんはこのことに決着が付くまでは学校に来ない方がいいよ」
「もちろん、明日から行かないつもりです。寮に入っているんですけど、もう今日はここから実家に帰って、決着が付くまでは実家で過ごします」
「それがいいね。まったく、何を口実にいじめなんてするのかなぁ。いじめて楽しいとか快感だとか言ったら、頬に渾身の一発を浴びさせてやるからね」
力がこもっているのか、明美ちゃんの右手が震えている。怒りがある程度のラインを超えると手が出てしまうところは、有紗さんと似ているな。友達だからこそ、そのくらいのことをしないと気が済まないんだろう。
「果歩さん、このことってまだ学校には伝えていないんですよね?」
「ええ、まだ伝えていないわ。明日の朝に美来のクラスの担任に伝えるつもりだけれど……」
「そうですか。……私の考えすぎかもしれませんけど、美来ちゃんのクラスの担任や、声楽部の顧問はいじめを黙認している可能性もあるんじゃないでしょうか。このことが表沙汰にならないように、おざなりな対応をされるかもしれません。私の方から、私のクラスの担任ではありますけど、このことについて話していいですか? クラスメイトの美菜子も関わっていますし……」
明美ちゃんの言うように、美来のクラスの担任や声楽部の顧問は、美来へのいじめがあることを知っており、それを問題にしてしまうと面倒になるので、黙認している可能性はありそうだ。明美さんのクラスメイトが美来をいじめていることを切り口に、明美さんのクラス担任にこのことを伝えるというのは効果的だろう。
「私はそれでかまわないけれど、美来はどう?」
「……お願いします」
果歩さんの問いに、美来は即答した。
「じゃあ、このことを明日、私のクラスの担任に伝えるね」
「はい、分かりました。よろしくお願いします」
これだけたくさんの人が美来のために動こうとしているんだ。美来も自分が独りではないと思っていてくれていると嬉しい。
これで、今後の方向性が定まったな。僕はまず果歩さんや明美ちゃんから情報を得て、誰と話せばこの問題を解決できるかを考えることかな。
今後は色々と連絡を取り合うと思うので、6人の中でまだ知らない人の連絡先を交換し合った。
美来は果歩さんや結菜ちゃんと一緒に実家に帰り、有紗さんは明美ちゃんと一緒に家に帰っていった。
夜になって果歩さんから連絡がきた。
美来がいじめられていることを旦那さんに話したところ、旦那さんは激昂し、明日は代休なので午前中に学校に連絡をするとのこと。向こうの対応によっては学校に乗り込むらしい。あと、僕にとても感謝していて、美来を任せられるのは僕しかいないと断言したそうだ。結婚するならいつでも許可を出すと。僕のことを信頼してくれるのは嬉しいけれども。
「僕は僕にできることをするしかないか」
それでも、まずは美来の御両親が学校に連絡することと、明美ちゃんの調査。そこから得られた情報や学校側の動きを見て、僕にできることを模索していくことにしよう。
――ピンポーン。
インターホンが鳴ったので玄関まで行き、ドアスコープで確認する。そこには有紗さんと彼女に似た女の子が立っていた。彼女が妹の明美さんなのかな。
鍵を解錠して玄関の扉を開ける。
「有紗さん、おかえりなさい」
「ただいま、智也君。こっちにいるのが妹の明美だよ」
有紗さんの隣に立っている明美さんがにこっと笑う。ツーサイドアップの髪型がよく似合っているな。
「初めまして、月村明美です。高校2年です。会社ではお姉ちゃんがいつもお世話になってます」
「いえいえ、こちらこそ。初めまして、氷室智也です」
「……この人が、お姉ちゃんがいつも話している氷室さんか。かっこいいかどうかはともかく、とても優しそうな人だね」
かっこいいかどうかはともかく、という一言が気になるけど、有紗さん……いつも家では僕の話をしているのか。
「昨日、お姉ちゃんが家に帰ってきたとき、氷室さんの家にお泊まりしてきたと言ってきて。しかも、すぐにまた氷室さんの家に行くと言ったときは、ついにお姉ちゃんにも春がやってきたと思いました」
「そ、そうなんだね」
でも、実際は有紗さんと付き合っているわけではないし、美来という女の子もいる。このことを明美ちゃんにも言っておいた方がいいと思うけれど、どこから説明しようか。
「大丈夫だよ、智也君。駅からここに来る間に、だいたいのことは説明したから」
「そうなんですか。ありがとうございます」
「朝比奈美来さんが氷室さんと10年前から好きであり、プロポーズを2回もされていること。そんな朝比奈さんが、学校でいじめを受けていることもお姉ちゃんから聞きました。私も、朝比奈美来という1年生の女の子が凄く可愛いと何度か聞いたことがあります」
美来は既に月が丘高校では有名人ってわけか。部活でもいじめられているから、その影響で名前が知られているのかもしれない。
「そうなんだ。……ここで話すのも何だから、家に入って」
「はい。お邪魔します」
有紗さんと明美ちゃんを家に招き入れ、玄関の鍵を施錠する。諸澄君のことがあってから、鍵を施錠することが癖になってしまったな。
まさか、僕の家にいる女性の最多人数がこんなすぐに更新されるとは。5人なんて、もう一生ないんじゃないだろうか。
「みなさん、初めまして。月村明美です」
「1年1組の朝比奈美来です。声楽部に入っています」
「あなたが朝比奈さんだね。私は2年3組なんだ。それにしても噂通り、朝比奈さんって物凄く可愛いね。メイド服もよく似合ってるよ。美来ちゃんがお姉ちゃんの恋のライバルかぁ……これは強敵だね」
何か、結菜ちゃんと同じようなことを言っているな。お互いに自分の姉のことを応援しているようだ。
「美来の母の朝比奈果歩です」
「妹の朝比奈結菜です」
「……朝比奈さん親子って、みなさん可愛らしいですね。今の並びだと結菜ちゃんが美来ちゃんの小さい頃の姿で、お母さんの方が将来の姿って感じに思えます」
「僕も同じことを思ったよ」
それをさらりと言えてしまうところが、さすがは女の子って感じだ。僕もさっきから思っていたけれど、そんなこと言えなかったよ。
「あらあら、月村姉妹も可愛らしいわよ。有紗さんが高校生のときは明美さんみたいだったんだって思えるし」
「可愛らしいお姉さんの妹さんはやはり可愛らしいんですね」
互いに褒め合っているけれど、これって嵐の前の静けさかな? これはすぐに本題へ移った方がいいかもしれないな。
「さっそくだけど、明美ちゃん。美来が学校でいじめられているんだ。そのことについて、明美ちゃんのできる範囲でかまわないから、学校での調査をお願いできるかな」
「そのことについても、お姉ちゃんから聞いています。私なりにですが調べてみたいと思います」
「ありがとうございます、美来のことで……」
「お姉ちゃんのためにもよろしくお願いします!」
果歩さんと結菜ちゃん、明美さんに対して土下座のようにして頭を下げている。
「いえいえ。私だからこそできることもあるでしょうし。声楽部に所属している友人もいますし、部活の方はそこから調べられればいいなと思っています」
さすがは月が丘高校の生徒だけあって繋がりがあるか。声楽部の友人がいるなら、部活の方は調べることができそうかな。
「ちなみにだけど、美来ちゃん。2年生だけでいいから、声楽部の中で朝比奈さんにいじめている人が誰なのかを教えてくれないかな。言いづらいかもしれないけれど」
調査をするなら、事前に情報があった方がいいよな。特に美来をいじめた生徒のことについては。いじめた生徒の名前を口にするのは、美来にとって辛いことだろうけど。
「美来、辛かったら言わなくてもいいんだよ。明美ちゃんに頑張って調べてもらえば、いずれは分かることなんだし」
「うん。氷室さんの言うとおり。もし、言えないなら言えないでいいから」
まずいことを聞いちゃったかなと、明美ちゃんも焦った表情を見せる。
「……大崎先輩です」
「えっ?」
「大崎美菜子先輩です。声楽部の2年生の生徒で、主に私のことをいじめてきたのは……」
美来の口から初めて、自分のことをいじめる生徒の名前を聞いた。大崎美菜子という名前を聞いても、もちろん僕に心当たりなんてなくて。
「み、美菜子だって……?」
そんな僕とは対照的に、明美ちゃんはどうやら心当たりがあるようで。
「知っているの? 明美」
「……うん。2年連続同じクラスで友達なんだよ。2年生になってから、イライラしているときが増えたと思ったら、それが原因だったのか……」
チッ、と明美ちゃんはあからさまに怒った様子を見せている。どうやら、自分の友達が美来をいじめていたことに怒っているようだ。
「明日、あいつに徹底的に問いただすから。あと、朝比奈さんはこのことに決着が付くまでは学校に来ない方がいいよ」
「もちろん、明日から行かないつもりです。寮に入っているんですけど、もう今日はここから実家に帰って、決着が付くまでは実家で過ごします」
「それがいいね。まったく、何を口実にいじめなんてするのかなぁ。いじめて楽しいとか快感だとか言ったら、頬に渾身の一発を浴びさせてやるからね」
力がこもっているのか、明美ちゃんの右手が震えている。怒りがある程度のラインを超えると手が出てしまうところは、有紗さんと似ているな。友達だからこそ、そのくらいのことをしないと気が済まないんだろう。
「果歩さん、このことってまだ学校には伝えていないんですよね?」
「ええ、まだ伝えていないわ。明日の朝に美来のクラスの担任に伝えるつもりだけれど……」
「そうですか。……私の考えすぎかもしれませんけど、美来ちゃんのクラスの担任や、声楽部の顧問はいじめを黙認している可能性もあるんじゃないでしょうか。このことが表沙汰にならないように、おざなりな対応をされるかもしれません。私の方から、私のクラスの担任ではありますけど、このことについて話していいですか? クラスメイトの美菜子も関わっていますし……」
明美ちゃんの言うように、美来のクラスの担任や声楽部の顧問は、美来へのいじめがあることを知っており、それを問題にしてしまうと面倒になるので、黙認している可能性はありそうだ。明美さんのクラスメイトが美来をいじめていることを切り口に、明美さんのクラス担任にこのことを伝えるというのは効果的だろう。
「私はそれでかまわないけれど、美来はどう?」
「……お願いします」
果歩さんの問いに、美来は即答した。
「じゃあ、このことを明日、私のクラスの担任に伝えるね」
「はい、分かりました。よろしくお願いします」
これだけたくさんの人が美来のために動こうとしているんだ。美来も自分が独りではないと思っていてくれていると嬉しい。
これで、今後の方向性が定まったな。僕はまず果歩さんや明美ちゃんから情報を得て、誰と話せばこの問題を解決できるかを考えることかな。
今後は色々と連絡を取り合うと思うので、6人の中でまだ知らない人の連絡先を交換し合った。
美来は果歩さんや結菜ちゃんと一緒に実家に帰り、有紗さんは明美ちゃんと一緒に家に帰っていった。
夜になって果歩さんから連絡がきた。
美来がいじめられていることを旦那さんに話したところ、旦那さんは激昂し、明日は代休なので午前中に学校に連絡をするとのこと。向こうの対応によっては学校に乗り込むらしい。あと、僕にとても感謝していて、美来を任せられるのは僕しかいないと断言したそうだ。結婚するならいつでも許可を出すと。僕のことを信頼してくれるのは嬉しいけれども。
「僕は僕にできることをするしかないか」
それでも、まずは美来の御両親が学校に連絡することと、明美ちゃんの調査。そこから得られた情報や学校側の動きを見て、僕にできることを模索していくことにしよう。
0
お気に入りに追加
15
あなたにおすすめの小説

ルピナス
桜庭かなめ
恋愛
高校2年生の藍沢直人は後輩の宮原彩花と一緒に、学校の寮の2人部屋で暮らしている。彩花にとって直人は不良達から救ってくれた大好きな先輩。しかし、直人にとって彩花は不良達から救ったことを機に一緒に住んでいる後輩の女の子。直人が一定の距離を保とうとすることに耐えられなくなった彩花は、ある日の夜、手錠を使って直人を束縛しようとする。
そして、直人のクラスメイトである吉岡渚からの告白をきっかけに直人、彩花、渚の恋物語が激しく動き始める。
物語の鍵は、人の心とルピナスの花。たくさんの人達の気持ちが温かく、甘く、そして切なく交錯する青春ラブストーリーシリーズ。
※特別編-入れ替わりの夏-は『ハナノカオリ』のキャラクターが登場しています。
※1日3話ずつ更新する予定です。


10年ぶりに再会した幼馴染と、10年間一緒にいる幼馴染との青春ラブコメ
桜庭かなめ
恋愛
高校生の麻丘涼我には同い年の幼馴染の女の子が2人いる。1人は小学1年の5月末から涼我の隣の家に住み始め、約10年間ずっと一緒にいる穏やかで可愛らしい香川愛実。もう1人は幼稚園の年長組の1年間一緒にいて、卒園直後に引っ越してしまった明るく活発な桐山あおい。涼我は愛実ともあおいとも楽しい思い出をたくさん作ってきた。
あおいとの別れから10年。高校1年の春休みに、あおいが涼我の家の隣に引っ越してくる。涼我はあおいと10年ぶりの再会を果たす。あおいは昔の中性的な雰囲気から、清楚な美少女へと変わっていた。
3人で一緒に遊んだり、学校生活を送ったり、愛実とあおいが涼我のバイト先に来たり。春休みや新年度の日々を通じて、一度離れてしまったあおいとはもちろんのこと、ずっと一緒にいる愛実との距離も縮まっていく。
出会った早さか。それとも、一緒にいる長さか。両隣の家に住む幼馴染2人との温かくて甘いダブルヒロイン学園青春ラブコメディ!
※特別編4が完結しました!(2024.8.2)
※小説家になろう(N9714HQ)とカクヨムでも公開しています。
※お気に入り登録や感想をお待ちしております。

【R18】幼馴染がイケメン過ぎる
ケセラセラ
恋愛
双子の兄弟、陽介と宗介は一卵性の双子でイケメンのお隣さん一つ上。真斗もお隣さんの同級生でイケメン。
幼稚園の頃からずっと仲良しで4人で遊んでいたけど、大学生にもなり他にもお友達や彼氏が欲しいと思うようになった主人公の吉本 華。
幼馴染の関係は壊したくないのに、3人はそうは思ってないようで。
関係が変わる時、歯車が大きく動き出す。

会社の上司の妻との禁断の関係に溺れた男の物語
六角
恋愛
日本の大都市で働くサラリーマンが、偶然出会った上司の妻に一目惚れしてしまう。彼女に強く引き寄せられるように、彼女との禁断の関係に溺れていく。しかし、会社に知られてしまい、別れを余儀なくされる。彼女との別れに苦しみ、彼女を忘れることができずにいる。彼女との関係は、運命的なものであり、彼女との愛は一生忘れることができない。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる