115 / 194
続編-ゴールデンウィーク編-
第14話『お化け屋敷-後編-』
しおりを挟む
サクラと一緒にお化け屋敷を歩いていると、何と幽霊姿の一紗と出会ったのだ。
普段は頭に水色のカチューシャをつけているけど、今日は幽霊らしく白い三角巾をつけている。あと、セクシーさも演出しているのか、谷間もしっかりと見えている。
SNSで話題になっている『美人な幽霊』の正体は一紗かもしれない。とても綺麗で……巨乳だし。
「薄暗いところで大輝君にじっと見られちゃうと、何だか興奮しちゃうわ」
うっとりとした様子で一紗は俺のことを見つめている。随分と肌の血色がいい幽霊だな。
「その声、一紗ちゃんなの?」
「そうよ。驚かせるのが仕事なのだけれど……驚かせてごめんなさい、文香さん」
一紗が謝罪すると、サクラは俺への抱擁を解き、俺の横に立つ。
「本当に一紗ちゃんだ」
「ふふっ。2人ともこんにちは」
いつもの落ち着いた笑顔で一紗が挨拶すると、サクラはほっと胸を撫で下ろす。見た目は幽霊だけど、正体が友達だと分かれば大丈夫なようだ。
「こんにちは。ただ、どうして一紗ちゃんがここにいるの? しかも、幽霊役のスタッフで」
「それは俺も気になってた」
「今日だけなのだけれど、幽霊役の助っ人バイトに来たの。元々、中学時代の友達がバイトをする予定だったのだけれど、昨日から高熱を出しちゃってね。昨日の夜、私に頼んできたの。結構楽しいわ。一日中バイトするから、バイト代が1万円以上出るし。驚かせるのも楽しいし。綺麗だって言ってくれる人もいるし」
「そうか。……その友達、いいバイトを頼んでくれたな」
「ええ!」
嬉しそうに返事すると、一紗は首肯する。一紗に幽霊役は適任じゃないだろうか。
友達から頼まれたバイトでも、1日働いて1万円以上もらえるなら、俺もやってみたいと思える。しかも、楽しめて、お客さんからお褒めの言葉をいただけるのなら、最高のバイトと言えるんじゃないだろうか。
あと、お化け屋敷の幽霊役のバイトって特殊そうだし、一紗に頼んだ友達ってどこから求人情報を手に入れたんだろう。誰かの紹介なのかな。それとも、俺が知らないだけで、ネットで検索すればすぐに見つけられるのだろうか。
「とりあえず、ここまで幽霊役お疲れさん」
「お疲れ様。その幽霊の服装、とても似合ってるよ! 幽霊にしてはセクシーな感じもするけど」
「似合っているよな。一紗の髪は黒くて長いし、そういう雰囲気の服装と合ってる」
「ありがとう。2人にそう言ってもらえて嬉しいわ」
言葉通りの嬉しそうな笑顔を見せる一紗。今まで、お化け屋敷でここまで可愛らしい幽霊役の女性には出会ったことがないな。
「もしかして、昨日の夜に『お化け屋敷がいい』ってメッセージをくれたのは、一紗がバイトをするって決まったからか?」
「その通りよ!」
ドヤ顔でそう言うと、一紗は大きな胸を張る。今の一紗を見ていると、幽霊のコスプレをした一紗にしか見えないな。
「この姿で、大輝君と文香さんと会いたかったからメッセージを送ったの。だから、それが叶ってとても嬉しいわ。あと、さっきは文香さんが驚いてくれて嬉しかった。ちゃんと仕事できているなって」
「声の迫力が凄かったからね。パタパタ、って足音が聞こえたのも怖かったよ……」
「ふふっ。大輝君の後ろに隠れていたものね。かなり怖い思いをさせてしまったのならごめんなさいね」
そう言って、一紗は優しい笑顔でサクラの頭を撫でる。
そういえば、小さい頃……怖すぎて泣いてしまったサクラと和奏姉さんに、座敷童役のお姉さんが頭を撫でてあげたことがあったな。
「い、いいんだよ、気にしないで。一紗ちゃんは幽霊として驚かせたり、怖がらせたりするのがお仕事なんだから。ちなみに、一紗ちゃんの演じる幽霊には何か設定があったりするの?」
「100年以上前に、この校舎で自殺した女子生徒の設定よ。その子は男子よりも女子の方が好きなの。告白したらフラれて、女の子好きであることを周りの生徒から非難されて。苦悩の果てに首つり自殺したことになってる」
「……なかなか凝った設定なんだね」
サクラは苦笑い。
一紗も女性好きの幽霊の設定なのか。以前、一紗は可愛らしい女の子が好きだと公言しているから、役に合っているかな。
あと、このお化け屋敷に出てくる幽霊ってみんな女性好きだったりして。
「もしかしたら、話題になっている美人の幽霊さんって一紗ちゃんのことかも」
「それは俺も思った」
「美人の幽霊?」
きょとんとする一紗。首を少し傾げるところが可愛らしい。
「Tubutterで、このお化け屋敷に美人の幽霊さんがいるっていうツイートがいくつもあって。そのうちの一つがたくさん拡散されてて。その影響かお化け屋敷では初めて並んだもん」
「俺も初めてだったよ。……眩しいかもしれないけど」
俺はスマホを取り出し、例のたくさん拡散されているツイートを表示して一紗に見せる。
「……本当ね。1000近くリツイートされているわ。そんなことになっているのね。私もパークランドのお化け屋敷には並んだことないわね。もし、私のこの姿でお化け屋敷が盛況になる役に立てたのなら嬉しいわ」
そう言って嬉しそうに笑う一紗の顔はとても美しい。これなら話題になって、いつになく行列ができるのも納得だ。
「ただ、美人の幽霊さんだったって楽しそうに話す男の人達もいたよ。これまで、変に絡まれたりしなかった?」
「綺麗だとか胸大きいって言われたくらいね。絡まれたり、襲われたりはしていないわ。近くに防犯カメラがいくつもあるし、そういう事態になったら、他のスタッフがすぐに駆けつけてくれることになってる」
一紗は指さしで、防犯カメラの場所をいくつも教えてくれる。これなら、一紗に何かあったら、すぐに気づいてスタッフの方が来てくれるか。
「ということは、今の俺達の様子も見ていそうだな。もし、このことで誰かに怒られたらごめんな」
「いいのよ。私から2人のことを呼んだんだし。気にしないで。……それにしても、薄暗い中で大輝君が目の前にいると本当にドキドキするわ。もし、文香さんが恋人じゃなかったら……何かしちゃっていたかも」
妖艶な笑みを浮かべながらそう言う一紗。本当に綺麗で魅力的な幽霊さんだ。
ただ、一紗だったら、もし男性に絡まれたとしても、難なく撃退できそうな気がする。もしくは、拘束してパークランドのスタッフさんや警察に身柄を引き渡しそうだ。
「ただ、私は今……女の子好きの幽霊としてここにいる。だから、文香さんのことを抱きしめましょう」
一紗はサクラのことをぎゅっと抱きしめる。
「あぁ……文香さん、温かくていい匂い」
「一紗ちゃんも温かくていい匂いがするよ。あと、おっぱいやわらかくて気持ちいい……」
「ふふっ。こんなことをするのは女の子の友人限定よ」
一紗もサクラも凄く幸せそうだ。
まさか、お化け屋敷の中でサクラの柔らかな笑顔を見られるとは思わなかった。シュールな光景だけど。
『きゃああっ!』
後方から女性達の叫び声が聞こえてくる。さっきの血まみれ男子高校生の幽霊に驚いたのだろうか。あの幽霊、女好きだし。
「一紗ちゃんと話していたから、ここがお化け屋敷だって忘れていたよ。一紗ちゃん、バイト頑張ってね」
「頑張れよ」
「ありがとう。この姿で2人と会えて良かったわ。遊園地デート楽しんで!」
「うん! じゃあ……また明日学校でね」
「また明日な」
「ええ、また明日」
一紗に手を振って、俺とサクラは順路を進み始める。
「まさか、ここで一紗ちゃんと会えるなんて」
「俺もそれには驚いたよ」
「私もだよ。一紗ちゃんのおかげで元気をもらえたし、ここからはお化けが出てきても大丈夫だと思う!」
言葉通りの元気そうな笑顔になっているサクラ。それだけ、一紗と会えたのが嬉しかったのだろう。
「あらあら、可愛らしい女の子達。私と天国でラブラブした生活を送りましょー!」
『きゃあああっ!』
一紗、さっそく幽霊として頑張っているみたいだな。
それからも、数々のお化けが俺達を驚かしに目の前に現れる。
一紗の次に出てきたお化けでは、サクラは「きゃっ」と小さく声を漏らし、俺の着ているジャケットの裾を掴む程度だった。だけど、それ以降は、
「きゃあああっ!」
俺の腕をしがみつきながら、お化けが出る度に叫んでいたのであった。
普段は頭に水色のカチューシャをつけているけど、今日は幽霊らしく白い三角巾をつけている。あと、セクシーさも演出しているのか、谷間もしっかりと見えている。
SNSで話題になっている『美人な幽霊』の正体は一紗かもしれない。とても綺麗で……巨乳だし。
「薄暗いところで大輝君にじっと見られちゃうと、何だか興奮しちゃうわ」
うっとりとした様子で一紗は俺のことを見つめている。随分と肌の血色がいい幽霊だな。
「その声、一紗ちゃんなの?」
「そうよ。驚かせるのが仕事なのだけれど……驚かせてごめんなさい、文香さん」
一紗が謝罪すると、サクラは俺への抱擁を解き、俺の横に立つ。
「本当に一紗ちゃんだ」
「ふふっ。2人ともこんにちは」
いつもの落ち着いた笑顔で一紗が挨拶すると、サクラはほっと胸を撫で下ろす。見た目は幽霊だけど、正体が友達だと分かれば大丈夫なようだ。
「こんにちは。ただ、どうして一紗ちゃんがここにいるの? しかも、幽霊役のスタッフで」
「それは俺も気になってた」
「今日だけなのだけれど、幽霊役の助っ人バイトに来たの。元々、中学時代の友達がバイトをする予定だったのだけれど、昨日から高熱を出しちゃってね。昨日の夜、私に頼んできたの。結構楽しいわ。一日中バイトするから、バイト代が1万円以上出るし。驚かせるのも楽しいし。綺麗だって言ってくれる人もいるし」
「そうか。……その友達、いいバイトを頼んでくれたな」
「ええ!」
嬉しそうに返事すると、一紗は首肯する。一紗に幽霊役は適任じゃないだろうか。
友達から頼まれたバイトでも、1日働いて1万円以上もらえるなら、俺もやってみたいと思える。しかも、楽しめて、お客さんからお褒めの言葉をいただけるのなら、最高のバイトと言えるんじゃないだろうか。
あと、お化け屋敷の幽霊役のバイトって特殊そうだし、一紗に頼んだ友達ってどこから求人情報を手に入れたんだろう。誰かの紹介なのかな。それとも、俺が知らないだけで、ネットで検索すればすぐに見つけられるのだろうか。
「とりあえず、ここまで幽霊役お疲れさん」
「お疲れ様。その幽霊の服装、とても似合ってるよ! 幽霊にしてはセクシーな感じもするけど」
「似合っているよな。一紗の髪は黒くて長いし、そういう雰囲気の服装と合ってる」
「ありがとう。2人にそう言ってもらえて嬉しいわ」
言葉通りの嬉しそうな笑顔を見せる一紗。今まで、お化け屋敷でここまで可愛らしい幽霊役の女性には出会ったことがないな。
「もしかして、昨日の夜に『お化け屋敷がいい』ってメッセージをくれたのは、一紗がバイトをするって決まったからか?」
「その通りよ!」
ドヤ顔でそう言うと、一紗は大きな胸を張る。今の一紗を見ていると、幽霊のコスプレをした一紗にしか見えないな。
「この姿で、大輝君と文香さんと会いたかったからメッセージを送ったの。だから、それが叶ってとても嬉しいわ。あと、さっきは文香さんが驚いてくれて嬉しかった。ちゃんと仕事できているなって」
「声の迫力が凄かったからね。パタパタ、って足音が聞こえたのも怖かったよ……」
「ふふっ。大輝君の後ろに隠れていたものね。かなり怖い思いをさせてしまったのならごめんなさいね」
そう言って、一紗は優しい笑顔でサクラの頭を撫でる。
そういえば、小さい頃……怖すぎて泣いてしまったサクラと和奏姉さんに、座敷童役のお姉さんが頭を撫でてあげたことがあったな。
「い、いいんだよ、気にしないで。一紗ちゃんは幽霊として驚かせたり、怖がらせたりするのがお仕事なんだから。ちなみに、一紗ちゃんの演じる幽霊には何か設定があったりするの?」
「100年以上前に、この校舎で自殺した女子生徒の設定よ。その子は男子よりも女子の方が好きなの。告白したらフラれて、女の子好きであることを周りの生徒から非難されて。苦悩の果てに首つり自殺したことになってる」
「……なかなか凝った設定なんだね」
サクラは苦笑い。
一紗も女性好きの幽霊の設定なのか。以前、一紗は可愛らしい女の子が好きだと公言しているから、役に合っているかな。
あと、このお化け屋敷に出てくる幽霊ってみんな女性好きだったりして。
「もしかしたら、話題になっている美人の幽霊さんって一紗ちゃんのことかも」
「それは俺も思った」
「美人の幽霊?」
きょとんとする一紗。首を少し傾げるところが可愛らしい。
「Tubutterで、このお化け屋敷に美人の幽霊さんがいるっていうツイートがいくつもあって。そのうちの一つがたくさん拡散されてて。その影響かお化け屋敷では初めて並んだもん」
「俺も初めてだったよ。……眩しいかもしれないけど」
俺はスマホを取り出し、例のたくさん拡散されているツイートを表示して一紗に見せる。
「……本当ね。1000近くリツイートされているわ。そんなことになっているのね。私もパークランドのお化け屋敷には並んだことないわね。もし、私のこの姿でお化け屋敷が盛況になる役に立てたのなら嬉しいわ」
そう言って嬉しそうに笑う一紗の顔はとても美しい。これなら話題になって、いつになく行列ができるのも納得だ。
「ただ、美人の幽霊さんだったって楽しそうに話す男の人達もいたよ。これまで、変に絡まれたりしなかった?」
「綺麗だとか胸大きいって言われたくらいね。絡まれたり、襲われたりはしていないわ。近くに防犯カメラがいくつもあるし、そういう事態になったら、他のスタッフがすぐに駆けつけてくれることになってる」
一紗は指さしで、防犯カメラの場所をいくつも教えてくれる。これなら、一紗に何かあったら、すぐに気づいてスタッフの方が来てくれるか。
「ということは、今の俺達の様子も見ていそうだな。もし、このことで誰かに怒られたらごめんな」
「いいのよ。私から2人のことを呼んだんだし。気にしないで。……それにしても、薄暗い中で大輝君が目の前にいると本当にドキドキするわ。もし、文香さんが恋人じゃなかったら……何かしちゃっていたかも」
妖艶な笑みを浮かべながらそう言う一紗。本当に綺麗で魅力的な幽霊さんだ。
ただ、一紗だったら、もし男性に絡まれたとしても、難なく撃退できそうな気がする。もしくは、拘束してパークランドのスタッフさんや警察に身柄を引き渡しそうだ。
「ただ、私は今……女の子好きの幽霊としてここにいる。だから、文香さんのことを抱きしめましょう」
一紗はサクラのことをぎゅっと抱きしめる。
「あぁ……文香さん、温かくていい匂い」
「一紗ちゃんも温かくていい匂いがするよ。あと、おっぱいやわらかくて気持ちいい……」
「ふふっ。こんなことをするのは女の子の友人限定よ」
一紗もサクラも凄く幸せそうだ。
まさか、お化け屋敷の中でサクラの柔らかな笑顔を見られるとは思わなかった。シュールな光景だけど。
『きゃああっ!』
後方から女性達の叫び声が聞こえてくる。さっきの血まみれ男子高校生の幽霊に驚いたのだろうか。あの幽霊、女好きだし。
「一紗ちゃんと話していたから、ここがお化け屋敷だって忘れていたよ。一紗ちゃん、バイト頑張ってね」
「頑張れよ」
「ありがとう。この姿で2人と会えて良かったわ。遊園地デート楽しんで!」
「うん! じゃあ……また明日学校でね」
「また明日な」
「ええ、また明日」
一紗に手を振って、俺とサクラは順路を進み始める。
「まさか、ここで一紗ちゃんと会えるなんて」
「俺もそれには驚いたよ」
「私もだよ。一紗ちゃんのおかげで元気をもらえたし、ここからはお化けが出てきても大丈夫だと思う!」
言葉通りの元気そうな笑顔になっているサクラ。それだけ、一紗と会えたのが嬉しかったのだろう。
「あらあら、可愛らしい女の子達。私と天国でラブラブした生活を送りましょー!」
『きゃあああっ!』
一紗、さっそく幽霊として頑張っているみたいだな。
それからも、数々のお化けが俺達を驚かしに目の前に現れる。
一紗の次に出てきたお化けでは、サクラは「きゃっ」と小さく声を漏らし、俺の着ているジャケットの裾を掴む程度だった。だけど、それ以降は、
「きゃあああっ!」
俺の腕をしがみつきながら、お化けが出る度に叫んでいたのであった。
0
読んでいただきありがとうございます。お気に入り登録や感想をお待ちしております。
『クラスメイトの王子様系女子をナンパから助けたら。』の続編がスタートしました!(2025.2.8) 学園ラブコメです。是非、読みに来てみてください。
URL:https://www.alphapolis.co.jp/novel/347811610/89864889
『高嶺の花の高嶺さんに好かれまして。』は全編公開中です。 学園ラブコメ作品です。是非、読みに来てみてください。宜しくお願いします。
URL:https://www.alphapolis.co.jp/novel/347811610/441389601
『まずはお嫁さんからお願いします。』は全編公開中です。高校生夫婦学園ラブコメです。是非、読みに来て見てください。
URL:https://www.alphapolis.co.jp/novel/347811610/120759248
『クラスメイトの王子様系女子をナンパから助けたら。』の続編がスタートしました!(2025.2.8) 学園ラブコメです。是非、読みに来てみてください。
URL:https://www.alphapolis.co.jp/novel/347811610/89864889
『高嶺の花の高嶺さんに好かれまして。』は全編公開中です。 学園ラブコメ作品です。是非、読みに来てみてください。宜しくお願いします。
URL:https://www.alphapolis.co.jp/novel/347811610/441389601
『まずはお嫁さんからお願いします。』は全編公開中です。高校生夫婦学園ラブコメです。是非、読みに来て見てください。
URL:https://www.alphapolis.co.jp/novel/347811610/120759248
お気に入りに追加
61
あなたにおすすめの小説

僕(じゃない人)が幸せにします。
暇魷フミユキ
恋愛
【副題に☆が付いている話だけでだいたい分かります!】
・第1章
彼、〈君島奏向〉の悩み。それはもし将来、恋人が、妻ができたとしても、彼女を不幸にすることだった。
そんな彼を想う二人。
席が隣でもありよく立ち寄る喫茶店のバイトでもある〈草壁美頼〉。
所属する部の部長でたまに一緒に帰る仲の〈西沖幸恵〉。
そして彼は幸せにする方法を考えつく――――
「僕よりもっと相応しい人にその好意が向くようにしたいんだ」
本当にそんなこと上手くいくのか!?
それで本当に幸せなのか!?
そもそも幸せにするってなんだ!?
・第2章
草壁・西沖の二人にそれぞれの相応しいと考える人物を近付けるところまでは進んだ夏休み前。君島のもとにさらに二人の女子、〈深町冴羅〉と〈深町凛紗〉の双子姉妹が別々にやってくる。
その目的は――――
「付き合ってほしいの!!」
「付き合ってほしいんです!!」
なぜこうなったのか!?
二人の本当の想いは!?
それを叶えるにはどうすれば良いのか!?
・第3章
文化祭に向け、君島と西沖は映像部として広報動画を撮影・編集することになっていた。
君島は西沖の劇への参加だけでも心配だったのだが……
深町と付き合おうとする別府!
ぼーっとする深町冴羅!
心配事が重なる中無事に文化祭を成功することはできるのか!?
・第4章
二年生は修学旅行と進路調査票の提出を控えていた。
期待と不安の間で揺れ動く中で、君島奏向は決意する――
「僕のこれまでの行動を二人に明かそうと思う」
二人は何を思い何をするのか!?
修学旅行がそこにもたらすものとは!?
彼ら彼女らの行く先は!?
・第5章
冬休みが過ぎ、受験に向けた勉強が始まる二年生の三学期。
そんな中、深町凛紗が行動を起こす――
君島の草津・西沖に対するこれまでの行動の調査!
映像部への入部!
全ては幸せのために!
――これは誰かが誰かを幸せにする物語。
ここでは毎日1話ずつ投稿してまいります。
作者ページの「僕(じゃない人)が幸せにします。(「小説家になろう」投稿済み全話版)」から全話読むこともできます!

10年ぶりに再会した幼馴染と、10年間一緒にいる幼馴染との青春ラブコメ
桜庭かなめ
恋愛
高校生の麻丘涼我には同い年の幼馴染の女の子が2人いる。1人は小学1年の5月末から涼我の隣の家に住み始め、約10年間ずっと一緒にいる穏やかで可愛らしい香川愛実。もう1人は幼稚園の年長組の1年間一緒にいて、卒園直後に引っ越してしまった明るく活発な桐山あおい。涼我は愛実ともあおいとも楽しい思い出をたくさん作ってきた。
あおいとの別れから10年。高校1年の春休みに、あおいが涼我の家の隣に引っ越してくる。涼我はあおいと10年ぶりの再会を果たす。あおいは昔の中性的な雰囲気から、清楚な美少女へと変わっていた。
3人で一緒に遊んだり、学校生活を送ったり、愛実とあおいが涼我のバイト先に来たり。春休みや新年度の日々を通じて、一度離れてしまったあおいとはもちろんのこと、ずっと一緒にいる愛実との距離も縮まっていく。
出会った早さか。それとも、一緒にいる長さか。両隣の家に住む幼馴染2人との温かくて甘いダブルヒロイン学園青春ラブコメディ!
※特別編4が完結しました!(2024.8.2)
※小説家になろう(N9714HQ)とカクヨムでも公開しています。
※お気に入り登録や感想をお待ちしております。

向日葵と隣同士で咲き誇る。~ツンツンしているクラスメイトの美少女が、可愛い笑顔を僕に見せてくれることが段々と多くなっていく件~
桜庭かなめ
恋愛
高校2年生の加瀬桔梗のクラスには、宝来向日葵という女子生徒がいる。向日葵は男子生徒中心に人気が高く、学校一の美少女と言われることも。
しかし、桔梗はなぜか向日葵に1年生の秋頃から何度も舌打ちされたり、睨まれたりしていた。それでも、桔梗は自分のように花の名前である向日葵にちょっと興味を抱いていた。
ゴールデンウィーク目前のある日。桔梗はバイト中に男達にしつこく絡まれている向日葵を助ける。このことをきっかけに、桔梗は向日葵との関わりが増え、彼女との距離が少しずつ縮まっていく。そんな中で、向日葵は桔梗に可愛らしい笑顔を段々と見せていくように。
桔梗と向日葵。花の名を持つ男女2人が織りなす、温もりと甘味が少しずつ増してゆく学園ラブコメディ!
※小説家になろうとカクヨムでも公開しています。
※お気に入り登録、感想をお待ちしています。

覚えたての催眠術で幼馴染(悔しいが美少女)の弱味を握ろうとしたら俺のことを好きだとカミングアウトされたのだが、この後どうしたらいい?
みずがめ
恋愛
覚えたての催眠術を幼馴染で試してみた。結果は大成功。催眠術にかかった幼馴染は俺の言うことをなんでも聞くようになった。
普段からわがままな幼馴染の従順な姿に、ある考えが思いつく。
「そうだ、弱味を聞き出そう」
弱点を知れば俺の前で好き勝手なことをされずに済む。催眠術の力で口を割らせようとしたのだが。
「あたしの好きな人は、マーくん……」
幼馴染がカミングアウトしたのは俺の名前だった。
よく見れば美少女となっていた幼馴染からの告白。俺は一体どうすればいいんだ?

管理人さんといっしょ。
桜庭かなめ
恋愛
桐生由弦は高校進学のために、学校近くのアパート「あけぼの荘」に引っ越すことに。
しかし、あけぼの荘に向かう途中、由弦と同じく進学のために引っ越す姫宮風花と二重契約になっており、既に引っ越しの作業が始まっているという連絡が来る。
風花に部屋を譲ったが、あけぼの荘に空き部屋はなく、由弦の希望する物件が近くには一切ないので、新しい住まいがなかなか見つからない。そんなとき、
「責任を取らせてください! 私と一緒に暮らしましょう」
高校2年生の管理人・白鳥美優からのそんな提案を受け、由弦と彼女と一緒に同居すると決める。こうして由弦は1学年上の女子高生との共同生活が始まった。
ご飯を食べるときも、寝るときも、家では美少女な管理人さんといつもいっしょ。優しくて温かい同居&学園ラブコメディ!
※特別編10が完結しました!(2024.6.21)
※お気に入り登録や感想をお待ちしております。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

クラスメイトの王子様系女子をナンパから助けたら。
桜庭かなめ
恋愛
高校2年生の白石洋平のクラスには、藤原千弦という女子生徒がいる。千弦は美人でスタイルが良く、凛々しく落ち着いた雰囲気もあるため「王子様」と言われて人気が高い。千弦とは教室で挨拶したり、バイト先で接客したりする程度の関わりだった。
とある日の放課後。バイトから帰る洋平は、駅前で男2人にナンパされている千弦を見つける。普段は落ち着いている千弦が脚を震わせていることに気付き、洋平は千弦をナンパから助けた。そのときに洋平に見せた笑顔は普段みんなに見せる美しいものではなく、とても可愛らしいものだった。
ナンパから助けたことをきっかけに、洋平は千弦との関わりが増えていく。
お礼にと放課後にアイスを食べたり、昼休みに一緒にお昼ご飯を食べたり、お互いの家に遊びに行ったり。クラスメイトの王子様系女子との温かくて甘い青春ラブコメディ!
※続編がスタートしました!(2025.2.8)
※1日1話ずつ公開していく予定です。
※小説家になろうとカクヨムでも公開しています。
※お気に入り登録、いいね、感想などお待ちしております。

貞操観念逆転世界におけるニートの日常
猫丸
恋愛
男女比1:100。
女性の価値が著しく低下した世界へやってきた【大鳥奏】という一人の少年。
夢のような世界で彼が望んだのは、ラブコメでも、ハーレムでもなく、男の希少性を利用した引き籠り生活だった。
ネトゲは楽しいし、一人は気楽だし、学校行かなくてもいいとか最高だし。
しかし、男女の比率が大きく偏った逆転世界は、そんな彼を放っておくはずもなく……
『カナデさんってもしかして男なんじゃ……?』
『ないでしょw』
『ないと思うけど……え、マジ?』
これは貞操観念逆転世界にやってきた大鳥奏という少年が世界との関わりを断ち自宅からほとんど出ない物語。
貞操観念逆転世界のハーレム主人公を拒んだ一人のネットゲーマーの引き籠り譚である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる