84 / 194
本編-新年度編-
第51話『お母さんはあたしでしょうか。』
しおりを挟む
一紗と買い出しから帰宅し、サクラと羽柴の様子を確認する。
ベッドで横になったからか、買い出しに行くときと比べて2人とも顔色が良くなっていた。特にサクラは、朝食を抜いているからお腹がペコペコだと言うほど。
2人とも元気になってきたので、予定通り6人分の焼きそばと中華スープを作ることに。その前に、俺は自分の部屋で制服から私服に着替えた。
「1人で作るのは大変かと思います。あたしがお手伝いしましょうか?」
と、杏奈が料理の手伝いを申し出てくれた。料理をするのが好きで得意なのだという。なので、ご厚意に甘えることに。
「私服にエプロン姿も似合っていますね」
「ありがとう。杏奈も似合っているよ。可愛いな」
「ありがとうございますっ」
杏奈はサクラから借りたピンク色のエプロンを身につけている。ニコニコと笑っているのもあって、とても可愛い。自宅だけど、学校の制服の上にエプロン姿をしている人を見ると、家庭科の調理実習みたいな感じがする。
俺が中華スープを作っている間に、杏奈には焼きそばで使う具材の下ごしらえをしてもらうことに。その際、切り方や大きさについて具体的に指示をした。
サクラと一紗、羽柴、小泉さんはリビングでアニメのBlu-rayを観ている。
テレビ画面を見ると、彼らが観ているのは数年前に放送された、美少女がたくさん登場する『ご注文はねこですか?』という日常系アニメ。その作品はサクラが好きで、彼女の家で彼女が録画したBlu-rayを一緒に観たことがあった。俺も好きなアニメで、録画したBlu-rayを何度も観たな。
俺は杏奈と一緒に昼飯作りを始める。
リビングから好きなアニメのキャラクターの声やBGMが聞こえてくるのは気分がいい。料理をするのも楽しくなってくる。
中華スープを作っている横で「トン、トン、トン」と包丁がまな板に当たる音が心地良く響く。杏奈の方を見てみると、杏奈は人参を短冊切りに切っていた。
「料理をするって言っていただけあって、いい手つきだな」
「小さい頃に両親から教わりまして。今でも休日中心にご飯を作るんです。朝早く起きられたときは、お弁当のおかずを作ることもありますね」
「そうなのか。偉いな。料理が好きなら、マスバーガーでバイトしようって考えたとき、キッチン担当を希望しようとは思わなかったのか?」
俺がそう言うと、杏奈の人参を切る動きがピタリと止まる。そして、こちらに向いて、
「マスバーガーでバイトしようと思ったきっかけは、大輝先輩にたくさん接客されたことです。それに、人と会話するのは好きですし。何よりも先輩と一緒にバイトしたかったですから」
そう言い、可愛らしい笑顔を見せてくれる。頬をほんのり赤くなっているところがさらに可愛くて。
俺と一緒にバイトしたかったという言葉もあってキュンとなった。その後に、感動の波が押し寄せてくる。定期的に接客するお客さんがいると、こういうこともあるんだなぁ。
「それに、大輝先輩は優しそうですし……前にも言いましたけど、失敗しても許してくれそうなイメージがありましたから」
えへっ、と今度は無邪気な笑顔を見せてくる杏奈。そういえば、彼女が初めてバイトに来たときにそんなことを言っていたっけ。さっきの感動をちょっと返してほしい。
「実際にはあたしが失敗したら、先輩は落ち着いた口調で注意してくれますけど。ですから、マスバーガーのフロア部門でバイトを始めて良かったなーって思いますね」
「そう言ってくれて良かったよ。一年近く経って、一通りの仕事はできると思っていたけど、先輩としてはまだまだ未熟だ。杏奈に指導する中で、俺も勉強させてもらっているよ。ありがとな」
「いえいえ。こちらこそありがとうございますっ」
顔を赤くしながらお礼を言うと、杏奈は再び人参を切り始める。お礼を言われるとは思わなかったのかな。それで照れていたとしたら……可愛いな。
あと、何だかリビングから視線を感じる。そう思ってリビングの方を見てみると、羽柴の隣でソファーに座っている一紗が、不満そうな様子でじーっと俺のことを見ていた。杏奈と俺が話していたのを見て、いい雰囲気だと思っているのだろうか。
一紗と目が合ったので、小さく手を振ってみる。すると、一紗はすぐに上機嫌な様子になり、俺に手を振ってきた。機嫌が直ったみたいで良かった。
「先輩はスープ作りですけど、先輩も料理をし慣れている感じがしますね」
「上手かどうかはともかく、料理はそれなりにやってきたな。母さんがパートをしているのもあって、休日はもちろんだけど、平日の夕ご飯を作ることもある。部活に入っていないから、特に中学のときは」
「そうだったんですね。個人的に料理をする男性は素敵だと思います」
「そうか。そう言われると嬉しいな。俺も料理をする人はいいなって思うよ。もちろん、しない人はダメなわけじゃないよ」
「ふふっ、そうですか」
そう言うと、杏奈はとても気分が良さそうにキャベツをザク切りしていく。勢いがいいので、指を切ってしまわないか心配だ。
味見をして、ちょうどいい味付けになっていることを確認したので、中華スープ作りはこれで終了。少しの間、焼きそばの具材を切る杏奈のことを見守る。
ただ、杏奈はケガせずに焼きそばの具材の準備を済ませ、杞憂に終わった。
「杏奈、ありがとう。あとは俺に任せてくれ」
「了解です」
杏奈に見守られる中、大きなフライパンを使ってソース焼きそばを作っていく。
これまでに焼きそばは数え切れないほどに作ってきたけど、6人分作ったことは全然ない。それに加えて、今日は朝食を抜き、健康診断で採血もされた。だから、菜箸で麺をほぐすときに重量感があった。
粉ソースをかけて炒めていくと、食欲をそそられる美味しそうな匂いがしてくる。このまま食べてしまいたい。
「あぁ、美味しそうです。いい匂いもするので早く食べたいですね」
「今日は朝食抜きだったからな。いい感じにできているから、味の濃さや火の通し加減の確認のために、味見をしてくれるか?」
「はいっ!」
お腹が空いているのもあってか、杏奈は張り切った様子で返事する。
俺が小皿に焼きそばを一口乗せて渡すと、杏奈は近くにあった菜箸を使って、焼きそばを味見する。
「美味しくできてます! 味の濃さも火の通り加減もこれでいいと思います」
杏奈はとてもいい笑顔でそう言ってくれる。
「そう言ってくれて良かった。じゃあ、焼きそばも完成だな。みんなー、もうそろそろお昼ご飯だから、Blu-rayを観るのは終わりだよー」
『はーい!』
もうすぐお昼ご飯が食べられ、焼きそばや中華スープの匂いがしているからか、リビングにいるサクラ達はいい返事をしてくれる。そのことに杏奈と笑い合った。
「今の大輝先輩、ちょっとお父さんっぽかったです」
「ははっ、そっか」
「……となると、お母さんはあたしでしょうかね。台所で一緒にお料理しましたし。あと、子供が4人もいたら色々と大変そう……って、変なことを言っちゃいましたね! すみません」
そう言ってはにかむ杏奈はとてもかわいい。
これから大人になって、もし母親になったとしても、杏奈はずっと今のように可愛らしいと思う。
焼きそばを取り分けるのは俺、中華スープをよそうのは羽柴、食卓の配膳は女子4人が担当。こういう風に全員が食事のために何かしらの仕事をしていると、家庭科の調理実習や校外学習でのカレー作りとかを思い出す。小学生の頃から、サクラはそういう場面で活躍していたっけ。
準備が終わり、俺達は食卓の周りにある椅子に座っていく。普段と同じようにサクラと隣同士だ。ちなみに、席順は俺から時計回りに羽柴、一紗、杏奈、小泉さん、サクラ。
メインでお昼ご飯を作ったという理由で、俺が号令することに。
「それじゃ、いただきます!」
『いただきまーす!』
食事の挨拶をすると、サクラ、一紗、小泉さん、羽柴はメインの焼きそばを一口食べる。杏奈は味見の際に美味しいと言ってくれたけど、みんなも美味しいと思ってくれるだろうか。
「うんっ! 美味しいよ!」
「とても美味しいわ、大輝君、杏奈さん」
「美味しいよ! 朝食を食べられなかったし、すぐに食べ終わっちゃいそう」
「美味いぞ。一口食ったら食欲が増してきたぜ。体調も良くなったし、残さずにちゃんと食べられそうだ」
「みんなにそう言ってもらえて良かった」
「手伝いましたし、味見しましたから、あたしもほっとしています」
胸を撫で下ろす杏奈。どうやら、俺と同じく緊張するタイプだったようだ。そんな杏奈の頭を一紗が撫でている。
その後、俺一人で作った中華スープも美味しいと言ってくれた。みんなに満足してもらえるようなお昼ご飯を作れて良かった。
ベッドで横になったからか、買い出しに行くときと比べて2人とも顔色が良くなっていた。特にサクラは、朝食を抜いているからお腹がペコペコだと言うほど。
2人とも元気になってきたので、予定通り6人分の焼きそばと中華スープを作ることに。その前に、俺は自分の部屋で制服から私服に着替えた。
「1人で作るのは大変かと思います。あたしがお手伝いしましょうか?」
と、杏奈が料理の手伝いを申し出てくれた。料理をするのが好きで得意なのだという。なので、ご厚意に甘えることに。
「私服にエプロン姿も似合っていますね」
「ありがとう。杏奈も似合っているよ。可愛いな」
「ありがとうございますっ」
杏奈はサクラから借りたピンク色のエプロンを身につけている。ニコニコと笑っているのもあって、とても可愛い。自宅だけど、学校の制服の上にエプロン姿をしている人を見ると、家庭科の調理実習みたいな感じがする。
俺が中華スープを作っている間に、杏奈には焼きそばで使う具材の下ごしらえをしてもらうことに。その際、切り方や大きさについて具体的に指示をした。
サクラと一紗、羽柴、小泉さんはリビングでアニメのBlu-rayを観ている。
テレビ画面を見ると、彼らが観ているのは数年前に放送された、美少女がたくさん登場する『ご注文はねこですか?』という日常系アニメ。その作品はサクラが好きで、彼女の家で彼女が録画したBlu-rayを一緒に観たことがあった。俺も好きなアニメで、録画したBlu-rayを何度も観たな。
俺は杏奈と一緒に昼飯作りを始める。
リビングから好きなアニメのキャラクターの声やBGMが聞こえてくるのは気分がいい。料理をするのも楽しくなってくる。
中華スープを作っている横で「トン、トン、トン」と包丁がまな板に当たる音が心地良く響く。杏奈の方を見てみると、杏奈は人参を短冊切りに切っていた。
「料理をするって言っていただけあって、いい手つきだな」
「小さい頃に両親から教わりまして。今でも休日中心にご飯を作るんです。朝早く起きられたときは、お弁当のおかずを作ることもありますね」
「そうなのか。偉いな。料理が好きなら、マスバーガーでバイトしようって考えたとき、キッチン担当を希望しようとは思わなかったのか?」
俺がそう言うと、杏奈の人参を切る動きがピタリと止まる。そして、こちらに向いて、
「マスバーガーでバイトしようと思ったきっかけは、大輝先輩にたくさん接客されたことです。それに、人と会話するのは好きですし。何よりも先輩と一緒にバイトしたかったですから」
そう言い、可愛らしい笑顔を見せてくれる。頬をほんのり赤くなっているところがさらに可愛くて。
俺と一緒にバイトしたかったという言葉もあってキュンとなった。その後に、感動の波が押し寄せてくる。定期的に接客するお客さんがいると、こういうこともあるんだなぁ。
「それに、大輝先輩は優しそうですし……前にも言いましたけど、失敗しても許してくれそうなイメージがありましたから」
えへっ、と今度は無邪気な笑顔を見せてくる杏奈。そういえば、彼女が初めてバイトに来たときにそんなことを言っていたっけ。さっきの感動をちょっと返してほしい。
「実際にはあたしが失敗したら、先輩は落ち着いた口調で注意してくれますけど。ですから、マスバーガーのフロア部門でバイトを始めて良かったなーって思いますね」
「そう言ってくれて良かったよ。一年近く経って、一通りの仕事はできると思っていたけど、先輩としてはまだまだ未熟だ。杏奈に指導する中で、俺も勉強させてもらっているよ。ありがとな」
「いえいえ。こちらこそありがとうございますっ」
顔を赤くしながらお礼を言うと、杏奈は再び人参を切り始める。お礼を言われるとは思わなかったのかな。それで照れていたとしたら……可愛いな。
あと、何だかリビングから視線を感じる。そう思ってリビングの方を見てみると、羽柴の隣でソファーに座っている一紗が、不満そうな様子でじーっと俺のことを見ていた。杏奈と俺が話していたのを見て、いい雰囲気だと思っているのだろうか。
一紗と目が合ったので、小さく手を振ってみる。すると、一紗はすぐに上機嫌な様子になり、俺に手を振ってきた。機嫌が直ったみたいで良かった。
「先輩はスープ作りですけど、先輩も料理をし慣れている感じがしますね」
「上手かどうかはともかく、料理はそれなりにやってきたな。母さんがパートをしているのもあって、休日はもちろんだけど、平日の夕ご飯を作ることもある。部活に入っていないから、特に中学のときは」
「そうだったんですね。個人的に料理をする男性は素敵だと思います」
「そうか。そう言われると嬉しいな。俺も料理をする人はいいなって思うよ。もちろん、しない人はダメなわけじゃないよ」
「ふふっ、そうですか」
そう言うと、杏奈はとても気分が良さそうにキャベツをザク切りしていく。勢いがいいので、指を切ってしまわないか心配だ。
味見をして、ちょうどいい味付けになっていることを確認したので、中華スープ作りはこれで終了。少しの間、焼きそばの具材を切る杏奈のことを見守る。
ただ、杏奈はケガせずに焼きそばの具材の準備を済ませ、杞憂に終わった。
「杏奈、ありがとう。あとは俺に任せてくれ」
「了解です」
杏奈に見守られる中、大きなフライパンを使ってソース焼きそばを作っていく。
これまでに焼きそばは数え切れないほどに作ってきたけど、6人分作ったことは全然ない。それに加えて、今日は朝食を抜き、健康診断で採血もされた。だから、菜箸で麺をほぐすときに重量感があった。
粉ソースをかけて炒めていくと、食欲をそそられる美味しそうな匂いがしてくる。このまま食べてしまいたい。
「あぁ、美味しそうです。いい匂いもするので早く食べたいですね」
「今日は朝食抜きだったからな。いい感じにできているから、味の濃さや火の通し加減の確認のために、味見をしてくれるか?」
「はいっ!」
お腹が空いているのもあってか、杏奈は張り切った様子で返事する。
俺が小皿に焼きそばを一口乗せて渡すと、杏奈は近くにあった菜箸を使って、焼きそばを味見する。
「美味しくできてます! 味の濃さも火の通り加減もこれでいいと思います」
杏奈はとてもいい笑顔でそう言ってくれる。
「そう言ってくれて良かった。じゃあ、焼きそばも完成だな。みんなー、もうそろそろお昼ご飯だから、Blu-rayを観るのは終わりだよー」
『はーい!』
もうすぐお昼ご飯が食べられ、焼きそばや中華スープの匂いがしているからか、リビングにいるサクラ達はいい返事をしてくれる。そのことに杏奈と笑い合った。
「今の大輝先輩、ちょっとお父さんっぽかったです」
「ははっ、そっか」
「……となると、お母さんはあたしでしょうかね。台所で一緒にお料理しましたし。あと、子供が4人もいたら色々と大変そう……って、変なことを言っちゃいましたね! すみません」
そう言ってはにかむ杏奈はとてもかわいい。
これから大人になって、もし母親になったとしても、杏奈はずっと今のように可愛らしいと思う。
焼きそばを取り分けるのは俺、中華スープをよそうのは羽柴、食卓の配膳は女子4人が担当。こういう風に全員が食事のために何かしらの仕事をしていると、家庭科の調理実習や校外学習でのカレー作りとかを思い出す。小学生の頃から、サクラはそういう場面で活躍していたっけ。
準備が終わり、俺達は食卓の周りにある椅子に座っていく。普段と同じようにサクラと隣同士だ。ちなみに、席順は俺から時計回りに羽柴、一紗、杏奈、小泉さん、サクラ。
メインでお昼ご飯を作ったという理由で、俺が号令することに。
「それじゃ、いただきます!」
『いただきまーす!』
食事の挨拶をすると、サクラ、一紗、小泉さん、羽柴はメインの焼きそばを一口食べる。杏奈は味見の際に美味しいと言ってくれたけど、みんなも美味しいと思ってくれるだろうか。
「うんっ! 美味しいよ!」
「とても美味しいわ、大輝君、杏奈さん」
「美味しいよ! 朝食を食べられなかったし、すぐに食べ終わっちゃいそう」
「美味いぞ。一口食ったら食欲が増してきたぜ。体調も良くなったし、残さずにちゃんと食べられそうだ」
「みんなにそう言ってもらえて良かった」
「手伝いましたし、味見しましたから、あたしもほっとしています」
胸を撫で下ろす杏奈。どうやら、俺と同じく緊張するタイプだったようだ。そんな杏奈の頭を一紗が撫でている。
その後、俺一人で作った中華スープも美味しいと言ってくれた。みんなに満足してもらえるようなお昼ご飯を作れて良かった。
0
読んでいただきありがとうございます。お気に入り登録や感想をお待ちしております。
『クラスメイトの王子様系女子をナンパから助けたら。』の続編がスタートしました!(2025.2.8) 学園ラブコメです。是非、読みに来てみてください。
URL:https://www.alphapolis.co.jp/novel/347811610/89864889
『高嶺の花の高嶺さんに好かれまして。』は全編公開中です。 学園ラブコメ作品です。是非、読みに来てみてください。宜しくお願いします。
URL:https://www.alphapolis.co.jp/novel/347811610/441389601
『まずはお嫁さんからお願いします。』は全編公開中です。高校生夫婦学園ラブコメです。是非、読みに来て見てください。
URL:https://www.alphapolis.co.jp/novel/347811610/120759248
『クラスメイトの王子様系女子をナンパから助けたら。』の続編がスタートしました!(2025.2.8) 学園ラブコメです。是非、読みに来てみてください。
URL:https://www.alphapolis.co.jp/novel/347811610/89864889
『高嶺の花の高嶺さんに好かれまして。』は全編公開中です。 学園ラブコメ作品です。是非、読みに来てみてください。宜しくお願いします。
URL:https://www.alphapolis.co.jp/novel/347811610/441389601
『まずはお嫁さんからお願いします。』は全編公開中です。高校生夫婦学園ラブコメです。是非、読みに来て見てください。
URL:https://www.alphapolis.co.jp/novel/347811610/120759248
お気に入りに追加
61
あなたにおすすめの小説

僕(じゃない人)が幸せにします。
暇魷フミユキ
恋愛
【副題に☆が付いている話だけでだいたい分かります!】
・第1章
彼、〈君島奏向〉の悩み。それはもし将来、恋人が、妻ができたとしても、彼女を不幸にすることだった。
そんな彼を想う二人。
席が隣でもありよく立ち寄る喫茶店のバイトでもある〈草壁美頼〉。
所属する部の部長でたまに一緒に帰る仲の〈西沖幸恵〉。
そして彼は幸せにする方法を考えつく――――
「僕よりもっと相応しい人にその好意が向くようにしたいんだ」
本当にそんなこと上手くいくのか!?
それで本当に幸せなのか!?
そもそも幸せにするってなんだ!?
・第2章
草壁・西沖の二人にそれぞれの相応しいと考える人物を近付けるところまでは進んだ夏休み前。君島のもとにさらに二人の女子、〈深町冴羅〉と〈深町凛紗〉の双子姉妹が別々にやってくる。
その目的は――――
「付き合ってほしいの!!」
「付き合ってほしいんです!!」
なぜこうなったのか!?
二人の本当の想いは!?
それを叶えるにはどうすれば良いのか!?
・第3章
文化祭に向け、君島と西沖は映像部として広報動画を撮影・編集することになっていた。
君島は西沖の劇への参加だけでも心配だったのだが……
深町と付き合おうとする別府!
ぼーっとする深町冴羅!
心配事が重なる中無事に文化祭を成功することはできるのか!?
・第4章
二年生は修学旅行と進路調査票の提出を控えていた。
期待と不安の間で揺れ動く中で、君島奏向は決意する――
「僕のこれまでの行動を二人に明かそうと思う」
二人は何を思い何をするのか!?
修学旅行がそこにもたらすものとは!?
彼ら彼女らの行く先は!?
・第5章
冬休みが過ぎ、受験に向けた勉強が始まる二年生の三学期。
そんな中、深町凛紗が行動を起こす――
君島の草津・西沖に対するこれまでの行動の調査!
映像部への入部!
全ては幸せのために!
――これは誰かが誰かを幸せにする物語。
ここでは毎日1話ずつ投稿してまいります。
作者ページの「僕(じゃない人)が幸せにします。(「小説家になろう」投稿済み全話版)」から全話読むこともできます!

10年ぶりに再会した幼馴染と、10年間一緒にいる幼馴染との青春ラブコメ
桜庭かなめ
恋愛
高校生の麻丘涼我には同い年の幼馴染の女の子が2人いる。1人は小学1年の5月末から涼我の隣の家に住み始め、約10年間ずっと一緒にいる穏やかで可愛らしい香川愛実。もう1人は幼稚園の年長組の1年間一緒にいて、卒園直後に引っ越してしまった明るく活発な桐山あおい。涼我は愛実ともあおいとも楽しい思い出をたくさん作ってきた。
あおいとの別れから10年。高校1年の春休みに、あおいが涼我の家の隣に引っ越してくる。涼我はあおいと10年ぶりの再会を果たす。あおいは昔の中性的な雰囲気から、清楚な美少女へと変わっていた。
3人で一緒に遊んだり、学校生活を送ったり、愛実とあおいが涼我のバイト先に来たり。春休みや新年度の日々を通じて、一度離れてしまったあおいとはもちろんのこと、ずっと一緒にいる愛実との距離も縮まっていく。
出会った早さか。それとも、一緒にいる長さか。両隣の家に住む幼馴染2人との温かくて甘いダブルヒロイン学園青春ラブコメディ!
※特別編4が完結しました!(2024.8.2)
※小説家になろう(N9714HQ)とカクヨムでも公開しています。
※お気に入り登録や感想をお待ちしております。

向日葵と隣同士で咲き誇る。~ツンツンしているクラスメイトの美少女が、可愛い笑顔を僕に見せてくれることが段々と多くなっていく件~
桜庭かなめ
恋愛
高校2年生の加瀬桔梗のクラスには、宝来向日葵という女子生徒がいる。向日葵は男子生徒中心に人気が高く、学校一の美少女と言われることも。
しかし、桔梗はなぜか向日葵に1年生の秋頃から何度も舌打ちされたり、睨まれたりしていた。それでも、桔梗は自分のように花の名前である向日葵にちょっと興味を抱いていた。
ゴールデンウィーク目前のある日。桔梗はバイト中に男達にしつこく絡まれている向日葵を助ける。このことをきっかけに、桔梗は向日葵との関わりが増え、彼女との距離が少しずつ縮まっていく。そんな中で、向日葵は桔梗に可愛らしい笑顔を段々と見せていくように。
桔梗と向日葵。花の名を持つ男女2人が織りなす、温もりと甘味が少しずつ増してゆく学園ラブコメディ!
※小説家になろうとカクヨムでも公開しています。
※お気に入り登録、感想をお待ちしています。

覚えたての催眠術で幼馴染(悔しいが美少女)の弱味を握ろうとしたら俺のことを好きだとカミングアウトされたのだが、この後どうしたらいい?
みずがめ
恋愛
覚えたての催眠術を幼馴染で試してみた。結果は大成功。催眠術にかかった幼馴染は俺の言うことをなんでも聞くようになった。
普段からわがままな幼馴染の従順な姿に、ある考えが思いつく。
「そうだ、弱味を聞き出そう」
弱点を知れば俺の前で好き勝手なことをされずに済む。催眠術の力で口を割らせようとしたのだが。
「あたしの好きな人は、マーくん……」
幼馴染がカミングアウトしたのは俺の名前だった。
よく見れば美少女となっていた幼馴染からの告白。俺は一体どうすればいいんだ?

管理人さんといっしょ。
桜庭かなめ
恋愛
桐生由弦は高校進学のために、学校近くのアパート「あけぼの荘」に引っ越すことに。
しかし、あけぼの荘に向かう途中、由弦と同じく進学のために引っ越す姫宮風花と二重契約になっており、既に引っ越しの作業が始まっているという連絡が来る。
風花に部屋を譲ったが、あけぼの荘に空き部屋はなく、由弦の希望する物件が近くには一切ないので、新しい住まいがなかなか見つからない。そんなとき、
「責任を取らせてください! 私と一緒に暮らしましょう」
高校2年生の管理人・白鳥美優からのそんな提案を受け、由弦と彼女と一緒に同居すると決める。こうして由弦は1学年上の女子高生との共同生活が始まった。
ご飯を食べるときも、寝るときも、家では美少女な管理人さんといつもいっしょ。優しくて温かい同居&学園ラブコメディ!
※特別編10が完結しました!(2024.6.21)
※お気に入り登録や感想をお待ちしております。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

クラスメイトの王子様系女子をナンパから助けたら。
桜庭かなめ
恋愛
高校2年生の白石洋平のクラスには、藤原千弦という女子生徒がいる。千弦は美人でスタイルが良く、凛々しく落ち着いた雰囲気もあるため「王子様」と言われて人気が高い。千弦とは教室で挨拶したり、バイト先で接客したりする程度の関わりだった。
とある日の放課後。バイトから帰る洋平は、駅前で男2人にナンパされている千弦を見つける。普段は落ち着いている千弦が脚を震わせていることに気付き、洋平は千弦をナンパから助けた。そのときに洋平に見せた笑顔は普段みんなに見せる美しいものではなく、とても可愛らしいものだった。
ナンパから助けたことをきっかけに、洋平は千弦との関わりが増えていく。
お礼にと放課後にアイスを食べたり、昼休みに一緒にお昼ご飯を食べたり、お互いの家に遊びに行ったり。クラスメイトの王子様系女子との温かくて甘い青春ラブコメディ!
※続編がスタートしました!(2025.2.8)
※1日1話ずつ公開していく予定です。
※小説家になろうとカクヨムでも公開しています。
※お気に入り登録、いいね、感想などお待ちしております。

貞操観念逆転世界におけるニートの日常
猫丸
恋愛
男女比1:100。
女性の価値が著しく低下した世界へやってきた【大鳥奏】という一人の少年。
夢のような世界で彼が望んだのは、ラブコメでも、ハーレムでもなく、男の希少性を利用した引き籠り生活だった。
ネトゲは楽しいし、一人は気楽だし、学校行かなくてもいいとか最高だし。
しかし、男女の比率が大きく偏った逆転世界は、そんな彼を放っておくはずもなく……
『カナデさんってもしかして男なんじゃ……?』
『ないでしょw』
『ないと思うけど……え、マジ?』
これは貞操観念逆転世界にやってきた大鳥奏という少年が世界との関わりを断ち自宅からほとんど出ない物語。
貞操観念逆転世界のハーレム主人公を拒んだ一人のネットゲーマーの引き籠り譚である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる