46 / 194
本編-新年度編-
第13話『いてもたってもいられない』
しおりを挟む
一紗はとても真剣な様子で、サクラと中村のところに向かって歩いていく。そんな一紗の姿はとても凜々しくて美しい。
「お前は……」
中村のその言葉で、サクラも一紗が自分のところへ来たことに気付く。
「麻生一紗。文香さんの友人でクラスメイトよ」
「麻生……ああ、文学姫か。友達だかクラスメイトだか知らないけど、関係ない奴はどっかに行ってくれないか? 今、大事な話をしているんだよ」
「その大事な話の中で、友人と友人の幼馴染が貶されたから、いてもたってもいられなくなってね。その幼馴染は私の想い人でもあるから、あなたに物凄く腹が立っているの」
落ち着いた口調で一紗は怒りをぶつける。ただ、中村は怯えたり、怒ったりするどころか、むしろ余裕のある笑みを見せる。
「ははっ、そうかよ。でも、今の俺の話を聞かなければ、お前が腹を立てることなんてなかったんだ。つうか、どっかで俺達のことを隠れて見たんだな。趣味が悪い。部外者が口挟むなよ、この野郎」
露骨に怒りの表情を見せる中村。自分も隠れて見ているので、今の彼の言葉にはちょっと胸が痛む。
ただ、怒った態度を取られても怖くないのか、一紗は「ふふっ」と声に出して笑う。
「あらあら、好きな人の前でそんな態度を取るなんて。きっと、文香さんの中で、あなたの評価が下がる一途を辿っているでしょうね。私から見ても、大輝君とあなたでは天と地ほどの差があるわ。もう、今からではあなたの告白を断るという決断が覆ることはないでしょうね」
一紗、本当に容赦ない。ちょっと中村が可哀想に思えるほど。ただ、一紗が中村に言ってくれることで、心が落ち着き始めているのも事実。
一紗の言葉に気が障ったのか、中村はさっきよりもさらに目を鋭くさせ、一紗中心に睨んでいる。
「3年前、文香さんと大輝君の間に何があったのか詳しくは知らない。中2の初め頃に色々とあって、わだかまりがあったとしか。でも、本人達から春休みの間に仲直りしたって聞いたわ」
「仲直りした……?」
中村は疑いの目で一紗とサクラを見ている。
「ええ。一昨日と昨日、私は大輝君と文香さんと一緒に過ごしたわ。食事をしたり、ゲームコーナーで大輝君が文香さんに猫のぬいぐるみを取ってあげたり、ご飯を一口食べさせ合ったり、カラオケで一緒に歌ったり。2人は楽しそうだった。文香さんと立場を交換してほしいくらいに羨ましいわ。……中村君。文香さんも大輝君も誠実で素敵な人なのよ。覚えておきなさい。もし、知り合いに文香さんが気になっている子がいたら、今のことを教えてあげなさいね」
一紗ははっきりとした口調でそう言った。後ろ姿だけど、部活説明会のとき以上に堂々としているように思えて。強い女の子だ。そんな一紗に救われた感じがした。あと、羨ましい気持ちもしっかり言うところが一紗らしい。
サクラは一歩前に出る。
「……もし、ダイちゃんと距離ができた直後だったら、一緒に住むことが大きなストレスになっていたかもしれない。でも、3年近く経って距離も縮まってきたところで、父親が転勤することが決まったの。四鷹は離れたくない。だけど、両親と離れるのは寂しい。そんな中で、ダイちゃんの御両親が一緒に住むことを提案してくれて。幼馴染のダイちゃんが側にいるなら大丈夫だと思って、私は一緒に住むって決断したの」
サクラのその言葉に、気持ちが温かくなっていく。
「一緒に住むことで喧嘩や衝突はあるかもしれない。でも、ダイちゃんは誰かが嫌がるようなことを故意にする人じゃないから。普段はストレスなんて感じない。だから、一緒に住む決断を笑われて、ダイちゃんを物凄く悪く言われて。今は凄くストレスが溜まってる! 今後一切、私に関わらないでほしいくらい! 私にとって、あなたはストレス以外の何者でもないよ」
「す、すまない、桜井さん。そういう事情を知らなくてさ……」
サクラにまくし立てられたからか、中村はさっきまでの怒りの表情がすっかりと消えていた。顔が青白くなっているし。ここからじゃ見えないけど、もしかしたらサクラは相当な怒りを顔に出しているのかも。
しかし、サクラはゆっくりと首を横に振る。
「……事情を知らないにしても、ああいう言い方はないと思う。だから、許したくない。あなたと恋人はおろか、友達にもならないよ。今までで最悪な告白だった。あと、このことでダイちゃんや一紗ちゃん達に何かしたら許さないからね」
「……ああ」
げんなりとした様子の中村。一言返事をすると、とぼとぼとサクラと一紗のいる場から立ち去っていった。そんな彼の後ろ姿から哀愁を感じた。あの様子なら、報復で何かしてくる危険はないだろう。
中村の姿が見えなくなってから、サクラと一紗はこちらに振り返り、俺達のところに向かって歩いてくる。俺達が姿を現すと、2人は笑顔を見せてくれた。
「これで終わりだね。一紗ちゃんが途中から出てくれたり、ダイちゃん達が見守ってくれたりしたから、彼にはっきりと自分の気持ちを言うことができたよ。ありがとう」
みんなのことを見ながらそう言うと、サクラは軽く頭を下げた。
「いいのよ、文香さん。私は2人が悪く言われて凄く腹が立ったから。彼には色々言わないと気が済まなかったの」
「心強かったよ、一紗ちゃん」
「俺からも礼を言わせてくれ。ありがとう、一紗。羽柴と小泉さんも。3人がいなかったら、俺はどうしていたことか」
言葉だけでは済まなかったかもしれない。騒ぎになって、みんなに迷惑を掛けてしまっていた可能性もある。
「ストレス溜まっているんじゃないかって言った後の速水、かなり怒っていたからな。ここで桜井のところに行かせたらまずいと思ったんだ」
「あたしは去年、文香が断る場面を何度か見ていたから。きっと今回も大丈夫だと思ったの。そうしたら、まさか一紗が行っちゃうとは思わなかったよ。正直、ヒヤッとした。結果的に、文香の後押しになったから良かったけど」
「事実を伝えてあげようと思ってね。怒っていたから、鋭い言葉選びになってしまったわね」
そんな一紗の言葉もあって、中村はあそこまでがっかりとした様子で立ち去ったのだと思う。一紗を敵に回すと恐ろしいと分かった。
「サクラもありがとう。サクラの言葉もあって、気持ちが落ち着いたし、むしろ温かくなったくらいだから」
お礼を言うと、サクラは落ち着いた優しげな笑みを浮かべる。
「一紗ちゃんと同じく、私も色々言わないと気が済まなかったの。……あと、ダイちゃん、あのときに怒ってくれていたんだね」
そっか、とサクラは嬉しそうに呟いた。
「まあ、今回のことはこれで終わりってことで。じゃあ、帰ろうか。青葉ちゃんは部活頑張ってね」
「ありがとう。何もないと思うけど、中村君関連で何か分かったら連絡するよ」
「分かった、ありがとう」
今回のことで、サクラと一紗に悪い方への影響が出ないことを願う。
女子テニス部の部室と校門は逆方向なので、小泉さんとはここでお別れ。俺はサクラと一紗、羽柴と一緒に帰路に就く。
校門を出た際に、母親に『今からサクラや友達と一緒に帰る』とメッセージを送り、俺達は自宅の方に向かって歩き始める。うちの地域を歩くのが初めてなのか、一紗は周りの景色をよく見ていて。それが可愛らしく思える。
4月になったから、お昼の今の時間に直射日光を浴びると結構暑いな。制服の色が黒いのも理由の一つだろう。
途中のスーパーで、昼食の後に食べるおやつなどを買う。一紗も甘いもの好きだそうで、お菓子やスイーツコーナーではサクラや羽柴と一緒に興味津々な様子で商品を見ていた。俺は小さい頃から好きなチョコレートマシュマロだけを選び、あとは3人に任せた。
スーパーを出てからは自宅まで真っ直ぐ帰る。中村の一件があったけど、3人と一緒に家での時間を楽しむことにしよう。
「お前は……」
中村のその言葉で、サクラも一紗が自分のところへ来たことに気付く。
「麻生一紗。文香さんの友人でクラスメイトよ」
「麻生……ああ、文学姫か。友達だかクラスメイトだか知らないけど、関係ない奴はどっかに行ってくれないか? 今、大事な話をしているんだよ」
「その大事な話の中で、友人と友人の幼馴染が貶されたから、いてもたってもいられなくなってね。その幼馴染は私の想い人でもあるから、あなたに物凄く腹が立っているの」
落ち着いた口調で一紗は怒りをぶつける。ただ、中村は怯えたり、怒ったりするどころか、むしろ余裕のある笑みを見せる。
「ははっ、そうかよ。でも、今の俺の話を聞かなければ、お前が腹を立てることなんてなかったんだ。つうか、どっかで俺達のことを隠れて見たんだな。趣味が悪い。部外者が口挟むなよ、この野郎」
露骨に怒りの表情を見せる中村。自分も隠れて見ているので、今の彼の言葉にはちょっと胸が痛む。
ただ、怒った態度を取られても怖くないのか、一紗は「ふふっ」と声に出して笑う。
「あらあら、好きな人の前でそんな態度を取るなんて。きっと、文香さんの中で、あなたの評価が下がる一途を辿っているでしょうね。私から見ても、大輝君とあなたでは天と地ほどの差があるわ。もう、今からではあなたの告白を断るという決断が覆ることはないでしょうね」
一紗、本当に容赦ない。ちょっと中村が可哀想に思えるほど。ただ、一紗が中村に言ってくれることで、心が落ち着き始めているのも事実。
一紗の言葉に気が障ったのか、中村はさっきよりもさらに目を鋭くさせ、一紗中心に睨んでいる。
「3年前、文香さんと大輝君の間に何があったのか詳しくは知らない。中2の初め頃に色々とあって、わだかまりがあったとしか。でも、本人達から春休みの間に仲直りしたって聞いたわ」
「仲直りした……?」
中村は疑いの目で一紗とサクラを見ている。
「ええ。一昨日と昨日、私は大輝君と文香さんと一緒に過ごしたわ。食事をしたり、ゲームコーナーで大輝君が文香さんに猫のぬいぐるみを取ってあげたり、ご飯を一口食べさせ合ったり、カラオケで一緒に歌ったり。2人は楽しそうだった。文香さんと立場を交換してほしいくらいに羨ましいわ。……中村君。文香さんも大輝君も誠実で素敵な人なのよ。覚えておきなさい。もし、知り合いに文香さんが気になっている子がいたら、今のことを教えてあげなさいね」
一紗ははっきりとした口調でそう言った。後ろ姿だけど、部活説明会のとき以上に堂々としているように思えて。強い女の子だ。そんな一紗に救われた感じがした。あと、羨ましい気持ちもしっかり言うところが一紗らしい。
サクラは一歩前に出る。
「……もし、ダイちゃんと距離ができた直後だったら、一緒に住むことが大きなストレスになっていたかもしれない。でも、3年近く経って距離も縮まってきたところで、父親が転勤することが決まったの。四鷹は離れたくない。だけど、両親と離れるのは寂しい。そんな中で、ダイちゃんの御両親が一緒に住むことを提案してくれて。幼馴染のダイちゃんが側にいるなら大丈夫だと思って、私は一緒に住むって決断したの」
サクラのその言葉に、気持ちが温かくなっていく。
「一緒に住むことで喧嘩や衝突はあるかもしれない。でも、ダイちゃんは誰かが嫌がるようなことを故意にする人じゃないから。普段はストレスなんて感じない。だから、一緒に住む決断を笑われて、ダイちゃんを物凄く悪く言われて。今は凄くストレスが溜まってる! 今後一切、私に関わらないでほしいくらい! 私にとって、あなたはストレス以外の何者でもないよ」
「す、すまない、桜井さん。そういう事情を知らなくてさ……」
サクラにまくし立てられたからか、中村はさっきまでの怒りの表情がすっかりと消えていた。顔が青白くなっているし。ここからじゃ見えないけど、もしかしたらサクラは相当な怒りを顔に出しているのかも。
しかし、サクラはゆっくりと首を横に振る。
「……事情を知らないにしても、ああいう言い方はないと思う。だから、許したくない。あなたと恋人はおろか、友達にもならないよ。今までで最悪な告白だった。あと、このことでダイちゃんや一紗ちゃん達に何かしたら許さないからね」
「……ああ」
げんなりとした様子の中村。一言返事をすると、とぼとぼとサクラと一紗のいる場から立ち去っていった。そんな彼の後ろ姿から哀愁を感じた。あの様子なら、報復で何かしてくる危険はないだろう。
中村の姿が見えなくなってから、サクラと一紗はこちらに振り返り、俺達のところに向かって歩いてくる。俺達が姿を現すと、2人は笑顔を見せてくれた。
「これで終わりだね。一紗ちゃんが途中から出てくれたり、ダイちゃん達が見守ってくれたりしたから、彼にはっきりと自分の気持ちを言うことができたよ。ありがとう」
みんなのことを見ながらそう言うと、サクラは軽く頭を下げた。
「いいのよ、文香さん。私は2人が悪く言われて凄く腹が立ったから。彼には色々言わないと気が済まなかったの」
「心強かったよ、一紗ちゃん」
「俺からも礼を言わせてくれ。ありがとう、一紗。羽柴と小泉さんも。3人がいなかったら、俺はどうしていたことか」
言葉だけでは済まなかったかもしれない。騒ぎになって、みんなに迷惑を掛けてしまっていた可能性もある。
「ストレス溜まっているんじゃないかって言った後の速水、かなり怒っていたからな。ここで桜井のところに行かせたらまずいと思ったんだ」
「あたしは去年、文香が断る場面を何度か見ていたから。きっと今回も大丈夫だと思ったの。そうしたら、まさか一紗が行っちゃうとは思わなかったよ。正直、ヒヤッとした。結果的に、文香の後押しになったから良かったけど」
「事実を伝えてあげようと思ってね。怒っていたから、鋭い言葉選びになってしまったわね」
そんな一紗の言葉もあって、中村はあそこまでがっかりとした様子で立ち去ったのだと思う。一紗を敵に回すと恐ろしいと分かった。
「サクラもありがとう。サクラの言葉もあって、気持ちが落ち着いたし、むしろ温かくなったくらいだから」
お礼を言うと、サクラは落ち着いた優しげな笑みを浮かべる。
「一紗ちゃんと同じく、私も色々言わないと気が済まなかったの。……あと、ダイちゃん、あのときに怒ってくれていたんだね」
そっか、とサクラは嬉しそうに呟いた。
「まあ、今回のことはこれで終わりってことで。じゃあ、帰ろうか。青葉ちゃんは部活頑張ってね」
「ありがとう。何もないと思うけど、中村君関連で何か分かったら連絡するよ」
「分かった、ありがとう」
今回のことで、サクラと一紗に悪い方への影響が出ないことを願う。
女子テニス部の部室と校門は逆方向なので、小泉さんとはここでお別れ。俺はサクラと一紗、羽柴と一緒に帰路に就く。
校門を出た際に、母親に『今からサクラや友達と一緒に帰る』とメッセージを送り、俺達は自宅の方に向かって歩き始める。うちの地域を歩くのが初めてなのか、一紗は周りの景色をよく見ていて。それが可愛らしく思える。
4月になったから、お昼の今の時間に直射日光を浴びると結構暑いな。制服の色が黒いのも理由の一つだろう。
途中のスーパーで、昼食の後に食べるおやつなどを買う。一紗も甘いもの好きだそうで、お菓子やスイーツコーナーではサクラや羽柴と一緒に興味津々な様子で商品を見ていた。俺は小さい頃から好きなチョコレートマシュマロだけを選び、あとは3人に任せた。
スーパーを出てからは自宅まで真っ直ぐ帰る。中村の一件があったけど、3人と一緒に家での時間を楽しむことにしよう。
0
読んでいただきありがとうございます。お気に入り登録や感想をお待ちしております。
『クラスメイトの王子様系女子をナンパから助けたら。』の続編がスタートしました!(2025.2.8) 学園ラブコメです。是非、読みに来てみてください。
URL:https://www.alphapolis.co.jp/novel/347811610/89864889
『高嶺の花の高嶺さんに好かれまして。』は全編公開中です。 学園ラブコメ作品です。是非、読みに来てみてください。宜しくお願いします。
URL:https://www.alphapolis.co.jp/novel/347811610/441389601
『まずはお嫁さんからお願いします。』は全編公開中です。高校生夫婦学園ラブコメです。是非、読みに来て見てください。
URL:https://www.alphapolis.co.jp/novel/347811610/120759248
『クラスメイトの王子様系女子をナンパから助けたら。』の続編がスタートしました!(2025.2.8) 学園ラブコメです。是非、読みに来てみてください。
URL:https://www.alphapolis.co.jp/novel/347811610/89864889
『高嶺の花の高嶺さんに好かれまして。』は全編公開中です。 学園ラブコメ作品です。是非、読みに来てみてください。宜しくお願いします。
URL:https://www.alphapolis.co.jp/novel/347811610/441389601
『まずはお嫁さんからお願いします。』は全編公開中です。高校生夫婦学園ラブコメです。是非、読みに来て見てください。
URL:https://www.alphapolis.co.jp/novel/347811610/120759248
お気に入りに追加
61
あなたにおすすめの小説

僕(じゃない人)が幸せにします。
暇魷フミユキ
恋愛
【副題に☆が付いている話だけでだいたい分かります!】
・第1章
彼、〈君島奏向〉の悩み。それはもし将来、恋人が、妻ができたとしても、彼女を不幸にすることだった。
そんな彼を想う二人。
席が隣でもありよく立ち寄る喫茶店のバイトでもある〈草壁美頼〉。
所属する部の部長でたまに一緒に帰る仲の〈西沖幸恵〉。
そして彼は幸せにする方法を考えつく――――
「僕よりもっと相応しい人にその好意が向くようにしたいんだ」
本当にそんなこと上手くいくのか!?
それで本当に幸せなのか!?
そもそも幸せにするってなんだ!?
・第2章
草壁・西沖の二人にそれぞれの相応しいと考える人物を近付けるところまでは進んだ夏休み前。君島のもとにさらに二人の女子、〈深町冴羅〉と〈深町凛紗〉の双子姉妹が別々にやってくる。
その目的は――――
「付き合ってほしいの!!」
「付き合ってほしいんです!!」
なぜこうなったのか!?
二人の本当の想いは!?
それを叶えるにはどうすれば良いのか!?
・第3章
文化祭に向け、君島と西沖は映像部として広報動画を撮影・編集することになっていた。
君島は西沖の劇への参加だけでも心配だったのだが……
深町と付き合おうとする別府!
ぼーっとする深町冴羅!
心配事が重なる中無事に文化祭を成功することはできるのか!?
・第4章
二年生は修学旅行と進路調査票の提出を控えていた。
期待と不安の間で揺れ動く中で、君島奏向は決意する――
「僕のこれまでの行動を二人に明かそうと思う」
二人は何を思い何をするのか!?
修学旅行がそこにもたらすものとは!?
彼ら彼女らの行く先は!?
・第5章
冬休みが過ぎ、受験に向けた勉強が始まる二年生の三学期。
そんな中、深町凛紗が行動を起こす――
君島の草津・西沖に対するこれまでの行動の調査!
映像部への入部!
全ては幸せのために!
――これは誰かが誰かを幸せにする物語。
ここでは毎日1話ずつ投稿してまいります。
作者ページの「僕(じゃない人)が幸せにします。(「小説家になろう」投稿済み全話版)」から全話読むこともできます!

10年ぶりに再会した幼馴染と、10年間一緒にいる幼馴染との青春ラブコメ
桜庭かなめ
恋愛
高校生の麻丘涼我には同い年の幼馴染の女の子が2人いる。1人は小学1年の5月末から涼我の隣の家に住み始め、約10年間ずっと一緒にいる穏やかで可愛らしい香川愛実。もう1人は幼稚園の年長組の1年間一緒にいて、卒園直後に引っ越してしまった明るく活発な桐山あおい。涼我は愛実ともあおいとも楽しい思い出をたくさん作ってきた。
あおいとの別れから10年。高校1年の春休みに、あおいが涼我の家の隣に引っ越してくる。涼我はあおいと10年ぶりの再会を果たす。あおいは昔の中性的な雰囲気から、清楚な美少女へと変わっていた。
3人で一緒に遊んだり、学校生活を送ったり、愛実とあおいが涼我のバイト先に来たり。春休みや新年度の日々を通じて、一度離れてしまったあおいとはもちろんのこと、ずっと一緒にいる愛実との距離も縮まっていく。
出会った早さか。それとも、一緒にいる長さか。両隣の家に住む幼馴染2人との温かくて甘いダブルヒロイン学園青春ラブコメディ!
※特別編4が完結しました!(2024.8.2)
※小説家になろう(N9714HQ)とカクヨムでも公開しています。
※お気に入り登録や感想をお待ちしております。

向日葵と隣同士で咲き誇る。~ツンツンしているクラスメイトの美少女が、可愛い笑顔を僕に見せてくれることが段々と多くなっていく件~
桜庭かなめ
恋愛
高校2年生の加瀬桔梗のクラスには、宝来向日葵という女子生徒がいる。向日葵は男子生徒中心に人気が高く、学校一の美少女と言われることも。
しかし、桔梗はなぜか向日葵に1年生の秋頃から何度も舌打ちされたり、睨まれたりしていた。それでも、桔梗は自分のように花の名前である向日葵にちょっと興味を抱いていた。
ゴールデンウィーク目前のある日。桔梗はバイト中に男達にしつこく絡まれている向日葵を助ける。このことをきっかけに、桔梗は向日葵との関わりが増え、彼女との距離が少しずつ縮まっていく。そんな中で、向日葵は桔梗に可愛らしい笑顔を段々と見せていくように。
桔梗と向日葵。花の名を持つ男女2人が織りなす、温もりと甘味が少しずつ増してゆく学園ラブコメディ!
※小説家になろうとカクヨムでも公開しています。
※お気に入り登録、感想をお待ちしています。

覚えたての催眠術で幼馴染(悔しいが美少女)の弱味を握ろうとしたら俺のことを好きだとカミングアウトされたのだが、この後どうしたらいい?
みずがめ
恋愛
覚えたての催眠術を幼馴染で試してみた。結果は大成功。催眠術にかかった幼馴染は俺の言うことをなんでも聞くようになった。
普段からわがままな幼馴染の従順な姿に、ある考えが思いつく。
「そうだ、弱味を聞き出そう」
弱点を知れば俺の前で好き勝手なことをされずに済む。催眠術の力で口を割らせようとしたのだが。
「あたしの好きな人は、マーくん……」
幼馴染がカミングアウトしたのは俺の名前だった。
よく見れば美少女となっていた幼馴染からの告白。俺は一体どうすればいいんだ?

管理人さんといっしょ。
桜庭かなめ
恋愛
桐生由弦は高校進学のために、学校近くのアパート「あけぼの荘」に引っ越すことに。
しかし、あけぼの荘に向かう途中、由弦と同じく進学のために引っ越す姫宮風花と二重契約になっており、既に引っ越しの作業が始まっているという連絡が来る。
風花に部屋を譲ったが、あけぼの荘に空き部屋はなく、由弦の希望する物件が近くには一切ないので、新しい住まいがなかなか見つからない。そんなとき、
「責任を取らせてください! 私と一緒に暮らしましょう」
高校2年生の管理人・白鳥美優からのそんな提案を受け、由弦と彼女と一緒に同居すると決める。こうして由弦は1学年上の女子高生との共同生活が始まった。
ご飯を食べるときも、寝るときも、家では美少女な管理人さんといつもいっしょ。優しくて温かい同居&学園ラブコメディ!
※特別編10が完結しました!(2024.6.21)
※お気に入り登録や感想をお待ちしております。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

クラスメイトの王子様系女子をナンパから助けたら。
桜庭かなめ
恋愛
高校2年生の白石洋平のクラスには、藤原千弦という女子生徒がいる。千弦は美人でスタイルが良く、凛々しく落ち着いた雰囲気もあるため「王子様」と言われて人気が高い。千弦とは教室で挨拶したり、バイト先で接客したりする程度の関わりだった。
とある日の放課後。バイトから帰る洋平は、駅前で男2人にナンパされている千弦を見つける。普段は落ち着いている千弦が脚を震わせていることに気付き、洋平は千弦をナンパから助けた。そのときに洋平に見せた笑顔は普段みんなに見せる美しいものではなく、とても可愛らしいものだった。
ナンパから助けたことをきっかけに、洋平は千弦との関わりが増えていく。
お礼にと放課後にアイスを食べたり、昼休みに一緒にお昼ご飯を食べたり、お互いの家に遊びに行ったり。クラスメイトの王子様系女子との温かくて甘い青春ラブコメディ!
※続編がスタートしました!(2025.2.8)
※1日1話ずつ公開していく予定です。
※小説家になろうとカクヨムでも公開しています。
※お気に入り登録、いいね、感想などお待ちしております。

隣人の女性がDVされてたから助けてみたら、なぜかその人(年下の女子大生)と同棲することになった(なんで?)
チドリ正明@不労所得発売中!!
青春
マンションの隣の部屋から女性の悲鳴と男性の怒鳴り声が聞こえた。
主人公 時田宗利(ときたむねとし)の判断は早かった。迷わず訪問し時間を稼ぎ、確証が取れた段階で警察に通報。DV男を現行犯でとっちめることに成功した。
ちっぽけな勇気と小心者が持つ単なる親切心でやった宗利は日常に戻る。
しかし、しばらくして宗時は見覚えのある女性が部屋の前にしゃがみ込んでいる姿を発見した。
その女性はDVを受けていたあの時の隣人だった。
「頼れる人がいないんです……私と一緒に暮らしてくれませんか?」
これはDVから女性を守ったことで始まる新たな恋物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる