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第30話『魔女狩り』
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――あたしが広めたんだよ。伊織のことを守りたかったから。
涙を浮かべた眼で僕のことを見つめながら、瀬戸さんはそう言ってきた。
「伊織のこと守りたい……か。カミングアウトした内容を今までずっと隠し続けていた僕が、伊織をいじめた女の子のように思えたんだよね」
「……うん」
やっぱり、そうだったのか。内容は違うけれど、伊織に本当のことを隠していたという意味では同じだから。
「そういえば、沖田にカミングアウトされたときから、瀬戸はあまりいい表情はしていなかったな」
「……前にも話したけれど、伊織は中学時代にいじめに逢ったことがあってね。伊織と付き合っていた女の子は、伊織に好意があるような振る舞いをしておきながら、伊織への好意は微塵もなかったの。しかも、伊織をいじめる口実を作るために付き合っていたんだから」
「そういえば、沖田に色々と言っていたな。神岡と幸せになれなかったら許さないとか……」
「うん」
中学生のときのような目に遭わないためにも、瀬戸さんは僕に忠告したんだろう。伊織も瀬戸さんに恋愛相談をしていたようだし。
「あたし、もしかしたら……伊織のことが好きなのかも」
予想外の言葉を瀬戸さんから聞いたので、思わず緒方と顔を見合わせてしまった。そのときの彼はさすがに目を見開いていた。自分の好きな人が、別の人間に恋心を抱いているかもしれないと知ったら驚くか。
「神岡のことが……好きなんだな」
そうか、と緒方は言葉を漏らした。表情こそ普段と変わらず落ち着いているけれど、視線がちらついている。やっぱり、相当な衝撃があったみたい。
「……そう思ったのはたった今だよ、緒方君。思えば、伊織がいじめられていることを知ってから、あたしはずっと伊織のことばかり考えてた。伊織を助けなきゃ。守らなくちゃって」
「じゃあ、伊織と一緒に白花高校に進学したのも……」
俺が言うと、瀬戸さんは一度ゆっくりと頷く。
「……遠い学校に進学したいとは伊織から聞いていて。それで、彼女のお父さんが転勤する話が出たから、家族で引っ越しする選択肢も出て。もし、引っ越し先から通うとしたら白花高校がいいってことになってね。白花高校には寮があるし、大学や専門学校への進学率もかなり高いから、そういう意味でもいいと思ってあたしも白花高校を受験したの」
「なるほど……」
「伊織の家に行って、一緒に受験勉強をして、2人とも合格できたときはとても嬉しかった。そのときの伊織の笑顔は、いじめられる前の楽しげな笑顔に戻っていた。高校では違うクラスになるかもしれないけれど、伊織と楽しい高校生活が送れると思ったら、凄く幸せな気分になったの」
じゃあ、高校に進学して、伊織と同じクラスだと分かったときは、より幸せな気持ちになったに違いない。しかも、伊織とは中学1年生以来の同じクラスだから。
「ただ、神岡は沖田に一目惚れして、瀬戸にも相談したそうじゃないか。そのときはどう思っていたんだ?」
「初めて聞いたときは時間が止まった感じがしたよ。まさか、伊織がこんなにもすぐに誰かに恋心を抱くとは思っていなかったから。ただ、相手は緒方君と並ぶくらいに女子からの人気が高い沖田君だから、ちょっと安心したかな」
緒方と僕、入学当初から女子から人気があったのか。思い返せば、教室で緒方と一緒にいると、僕らの方をチラチラと見ながら話す女子達が多かったような。
「伊織に何度も沖田君への想いの強さを確認して、あたしも沖田君と接してみて、あなたとならきっと大丈夫だと思ったの。それで、告白してみようって伊織にアドバイスしたんだよ」
「なるほどな。それで、沖田への告白が成功して2人は付き合い始めた。それについてはどう思ったんだ?」
「……嬉しかったよ。沖田君と一緒にいる伊織が楽しそうで、嬉しそうな笑顔も見せていたから。伊織にちゃんとしたアドバイスができて良かったなって。でもね、それまでに抱いていた温もりが無くなっちゃった気がして」
すると、瀬戸さんは涙をポロポロと流し始める。
そんな彼女に、緒方は何も言わずにハンカチで涙を拭う。
「伊織はあたしと一緒にいるときよりも楽しそうだなと思って。最初は彼氏ができたんだから当たり前だと思っていたけれど、段々と沖田君が羨ましくなっちゃって。沖田君に嫉妬しているんだなって分かったんだ」
「そんな中で僕は瀬戸さん、緒方、天宮先生に体は男だけれど、心は女だとカミングアウトをした。そして、伊織の過去を聞いた僕が伊織にも話そうか悩んでいることを知った……」
「……うん。そのときに沖田君のことがそれまでとは違って見えたの。綺麗で、かっこよくて、優しい男の子じゃない。男の子を装った魔女なんだって……」
「ま、魔女か……」
きっと、伊織をいじめていた女の子と重なったから、僕を魔女のようだと思ったんだな。
「心が女性であることを今まで隠していた沖田君を伊織から離れさせたい。白花高校からいなくなっちゃえばいい。だって、沖田君は伊織のことをいずれは傷つけるから。そして、傷心の伊織を優しく抱きしめて、いずれはあたしの彼女にしたいって思った。だから、あたしはSNSとかを使って、沖田君のカミングアウトしてくれたことを広めたの」
「つまり、瀬戸は沖田を……魔女狩りしたってことか」
言葉選びも鋭いけど、それを言った緒方の目つきも鋭い。
「神岡が傷付くだろうって予想できていたのに。瀬戸がそれをやったことで、沖田がこれまでずっと恐れていた事態になっちまったんだぞ!」
「あたしは決意したの! 中学時代に伊織がいじめられたことを知ってから、あたしは伊織のことを守る。伊織を傷つける人間は全員許さない。場合によっては、あたしが罰を下すって! そのことで伊織が傷付いてもあたしが支える。その覚悟はずっと前から持ってる!」
「覚悟があったなら、どうして神岡から絶交するって言われたとき、彼女に何も言わなかったんだ! 詫びの一言さえも言えなかったんだよ! 傷つけたって分かったんだったら謝るのが――」
「緒方、落ち着くんだ。きっと、緒方の言いたいことは瀬戸さんにだって分かっているはずだよ」
緒方がここまで激しく怒るなんて。こんなところ、今まで見たことがなかった。友人に厳しく叱るときは何度かあったけれど。
「……すまない、瀬戸。感情的になって色々と言い過ぎた」
さすがに冷静になったのか、緒方はすぐに瀬戸さんの目を見て謝意を伝えた。
「……そのくらいの言葉は誰かに言われると思ってた。ただ、それがいつもクールな緒方君に言われるとは思わなかったけれど……」
「俺だって人間だ。そういうときもある。こっちだって正直、瀬戸がそこまで神岡のことを想っていたとは思わなかった」
「……伊織のことが好きなのは、ついさっき初めて自覚したからね」
ついさっきまで感情的に言い合っていたのに、今はもう落ち着いて話している。さすがは2人ともクラス委員だけある。
「話を戻すね。沖田君のカミングアウトをした内容を漏らせば、沖田君は心の準備をしない段階で伊織に心と体の性別の違いを言わなきゃいけない。そうすれば、きっと2人は別れる。実際に、沖田君はクラスメイトからひどいことを言われて学校を休むようになった。これで、またあたしが伊織の一番近くにいることができる……そう思ったんだ」
「でも、実際は瀬戸さんの方から、カミングアウトの内容を漏らしたことを伊織や緒方に自白したよね。それはどうして?」
「……予想外だったの。伊織がひどく落ち込んでいて、あたしに相談せずに……茶道部の先輩達の方に頼ったから」
「中学時代のようにいかなかったわけか。まあ、浅利部長は伊織にとって目標の人だからな。瀬戸さんは自分から伊織に言葉をかけたり、相談に乗ったりはしなかったの?」
僕がそう訊くと、瀬戸さんはゆっくりと首を横に振った。
「できなかった。多分、自分のした事の重大さは分かっていたんだと思う。それに、自分じゃなくて先輩達のところへ行ったってことは、もう伊織にとってあたしは必要のない人間だって思ったんだ。教室でも緒方君が時折、伊織に声を掛けていたし……」
「沖田に頼まれてもいたからな。ただ、瀬戸はどうして神岡に声をかけないのかは不思議に思っていた。神岡の方からは瀬戸に何度か話しかけてはいたけれど」
「伊織からは何度かあったよ。でも、大丈夫だとか、落ち着こうとか……そのくらいのことしか言えなかったんだ」
「そうか。もしかしたら、沖田のことを漏らしたのが瀬戸で、その罪悪感で瀬戸からは何もできないのかもしれないとは思っていたよ」
昨日の朝の時点で、僕も緒方も瀬戸さんがカミングアウトの内容を漏らしたかもしれないとは思っていた。
「もういいやって投げやりになって、緒方君と伊織にあたしが漏らしたことを伝えたの。そうしたら、伊織から絶交宣言……されちゃった。きっと、みんなにも色々と言われるんだろうなぁ。沖田君と伊織を傷つけちゃったんだから……」
すると、瀬戸さんは再び涙をこぼし始める。そんな彼女の頭を緒方が優しく撫でている。
およそ2日間、自分が犯人であることを隠し続け、伊織から絶交宣言されたところをクラスメイトに見られたから、非難を受ける可能性はありそうだな。
「沖田、これからどうする?」
「……これまでの話からして、全ては中学時代に伊織が受けたいじめにあると思ってる。その話を詳しく聞かないと何とも言えないかな」
「……そうだな」
全ての発端は、伊織が中学生のときに受けたいじめにあるはず。それについて知ることで何か見えてくることがあるかもしれない。
ただ、今は……瀬戸さんが泣き止むのを待とう。
涙を浮かべた眼で僕のことを見つめながら、瀬戸さんはそう言ってきた。
「伊織のこと守りたい……か。カミングアウトした内容を今までずっと隠し続けていた僕が、伊織をいじめた女の子のように思えたんだよね」
「……うん」
やっぱり、そうだったのか。内容は違うけれど、伊織に本当のことを隠していたという意味では同じだから。
「そういえば、沖田にカミングアウトされたときから、瀬戸はあまりいい表情はしていなかったな」
「……前にも話したけれど、伊織は中学時代にいじめに逢ったことがあってね。伊織と付き合っていた女の子は、伊織に好意があるような振る舞いをしておきながら、伊織への好意は微塵もなかったの。しかも、伊織をいじめる口実を作るために付き合っていたんだから」
「そういえば、沖田に色々と言っていたな。神岡と幸せになれなかったら許さないとか……」
「うん」
中学生のときのような目に遭わないためにも、瀬戸さんは僕に忠告したんだろう。伊織も瀬戸さんに恋愛相談をしていたようだし。
「あたし、もしかしたら……伊織のことが好きなのかも」
予想外の言葉を瀬戸さんから聞いたので、思わず緒方と顔を見合わせてしまった。そのときの彼はさすがに目を見開いていた。自分の好きな人が、別の人間に恋心を抱いているかもしれないと知ったら驚くか。
「神岡のことが……好きなんだな」
そうか、と緒方は言葉を漏らした。表情こそ普段と変わらず落ち着いているけれど、視線がちらついている。やっぱり、相当な衝撃があったみたい。
「……そう思ったのはたった今だよ、緒方君。思えば、伊織がいじめられていることを知ってから、あたしはずっと伊織のことばかり考えてた。伊織を助けなきゃ。守らなくちゃって」
「じゃあ、伊織と一緒に白花高校に進学したのも……」
俺が言うと、瀬戸さんは一度ゆっくりと頷く。
「……遠い学校に進学したいとは伊織から聞いていて。それで、彼女のお父さんが転勤する話が出たから、家族で引っ越しする選択肢も出て。もし、引っ越し先から通うとしたら白花高校がいいってことになってね。白花高校には寮があるし、大学や専門学校への進学率もかなり高いから、そういう意味でもいいと思ってあたしも白花高校を受験したの」
「なるほど……」
「伊織の家に行って、一緒に受験勉強をして、2人とも合格できたときはとても嬉しかった。そのときの伊織の笑顔は、いじめられる前の楽しげな笑顔に戻っていた。高校では違うクラスになるかもしれないけれど、伊織と楽しい高校生活が送れると思ったら、凄く幸せな気分になったの」
じゃあ、高校に進学して、伊織と同じクラスだと分かったときは、より幸せな気持ちになったに違いない。しかも、伊織とは中学1年生以来の同じクラスだから。
「ただ、神岡は沖田に一目惚れして、瀬戸にも相談したそうじゃないか。そのときはどう思っていたんだ?」
「初めて聞いたときは時間が止まった感じがしたよ。まさか、伊織がこんなにもすぐに誰かに恋心を抱くとは思っていなかったから。ただ、相手は緒方君と並ぶくらいに女子からの人気が高い沖田君だから、ちょっと安心したかな」
緒方と僕、入学当初から女子から人気があったのか。思い返せば、教室で緒方と一緒にいると、僕らの方をチラチラと見ながら話す女子達が多かったような。
「伊織に何度も沖田君への想いの強さを確認して、あたしも沖田君と接してみて、あなたとならきっと大丈夫だと思ったの。それで、告白してみようって伊織にアドバイスしたんだよ」
「なるほどな。それで、沖田への告白が成功して2人は付き合い始めた。それについてはどう思ったんだ?」
「……嬉しかったよ。沖田君と一緒にいる伊織が楽しそうで、嬉しそうな笑顔も見せていたから。伊織にちゃんとしたアドバイスができて良かったなって。でもね、それまでに抱いていた温もりが無くなっちゃった気がして」
すると、瀬戸さんは涙をポロポロと流し始める。
そんな彼女に、緒方は何も言わずにハンカチで涙を拭う。
「伊織はあたしと一緒にいるときよりも楽しそうだなと思って。最初は彼氏ができたんだから当たり前だと思っていたけれど、段々と沖田君が羨ましくなっちゃって。沖田君に嫉妬しているんだなって分かったんだ」
「そんな中で僕は瀬戸さん、緒方、天宮先生に体は男だけれど、心は女だとカミングアウトをした。そして、伊織の過去を聞いた僕が伊織にも話そうか悩んでいることを知った……」
「……うん。そのときに沖田君のことがそれまでとは違って見えたの。綺麗で、かっこよくて、優しい男の子じゃない。男の子を装った魔女なんだって……」
「ま、魔女か……」
きっと、伊織をいじめていた女の子と重なったから、僕を魔女のようだと思ったんだな。
「心が女性であることを今まで隠していた沖田君を伊織から離れさせたい。白花高校からいなくなっちゃえばいい。だって、沖田君は伊織のことをいずれは傷つけるから。そして、傷心の伊織を優しく抱きしめて、いずれはあたしの彼女にしたいって思った。だから、あたしはSNSとかを使って、沖田君のカミングアウトしてくれたことを広めたの」
「つまり、瀬戸は沖田を……魔女狩りしたってことか」
言葉選びも鋭いけど、それを言った緒方の目つきも鋭い。
「神岡が傷付くだろうって予想できていたのに。瀬戸がそれをやったことで、沖田がこれまでずっと恐れていた事態になっちまったんだぞ!」
「あたしは決意したの! 中学時代に伊織がいじめられたことを知ってから、あたしは伊織のことを守る。伊織を傷つける人間は全員許さない。場合によっては、あたしが罰を下すって! そのことで伊織が傷付いてもあたしが支える。その覚悟はずっと前から持ってる!」
「覚悟があったなら、どうして神岡から絶交するって言われたとき、彼女に何も言わなかったんだ! 詫びの一言さえも言えなかったんだよ! 傷つけたって分かったんだったら謝るのが――」
「緒方、落ち着くんだ。きっと、緒方の言いたいことは瀬戸さんにだって分かっているはずだよ」
緒方がここまで激しく怒るなんて。こんなところ、今まで見たことがなかった。友人に厳しく叱るときは何度かあったけれど。
「……すまない、瀬戸。感情的になって色々と言い過ぎた」
さすがに冷静になったのか、緒方はすぐに瀬戸さんの目を見て謝意を伝えた。
「……そのくらいの言葉は誰かに言われると思ってた。ただ、それがいつもクールな緒方君に言われるとは思わなかったけれど……」
「俺だって人間だ。そういうときもある。こっちだって正直、瀬戸がそこまで神岡のことを想っていたとは思わなかった」
「……伊織のことが好きなのは、ついさっき初めて自覚したからね」
ついさっきまで感情的に言い合っていたのに、今はもう落ち着いて話している。さすがは2人ともクラス委員だけある。
「話を戻すね。沖田君のカミングアウトをした内容を漏らせば、沖田君は心の準備をしない段階で伊織に心と体の性別の違いを言わなきゃいけない。そうすれば、きっと2人は別れる。実際に、沖田君はクラスメイトからひどいことを言われて学校を休むようになった。これで、またあたしが伊織の一番近くにいることができる……そう思ったんだ」
「でも、実際は瀬戸さんの方から、カミングアウトの内容を漏らしたことを伊織や緒方に自白したよね。それはどうして?」
「……予想外だったの。伊織がひどく落ち込んでいて、あたしに相談せずに……茶道部の先輩達の方に頼ったから」
「中学時代のようにいかなかったわけか。まあ、浅利部長は伊織にとって目標の人だからな。瀬戸さんは自分から伊織に言葉をかけたり、相談に乗ったりはしなかったの?」
僕がそう訊くと、瀬戸さんはゆっくりと首を横に振った。
「できなかった。多分、自分のした事の重大さは分かっていたんだと思う。それに、自分じゃなくて先輩達のところへ行ったってことは、もう伊織にとってあたしは必要のない人間だって思ったんだ。教室でも緒方君が時折、伊織に声を掛けていたし……」
「沖田に頼まれてもいたからな。ただ、瀬戸はどうして神岡に声をかけないのかは不思議に思っていた。神岡の方からは瀬戸に何度か話しかけてはいたけれど」
「伊織からは何度かあったよ。でも、大丈夫だとか、落ち着こうとか……そのくらいのことしか言えなかったんだ」
「そうか。もしかしたら、沖田のことを漏らしたのが瀬戸で、その罪悪感で瀬戸からは何もできないのかもしれないとは思っていたよ」
昨日の朝の時点で、僕も緒方も瀬戸さんがカミングアウトの内容を漏らしたかもしれないとは思っていた。
「もういいやって投げやりになって、緒方君と伊織にあたしが漏らしたことを伝えたの。そうしたら、伊織から絶交宣言……されちゃった。きっと、みんなにも色々と言われるんだろうなぁ。沖田君と伊織を傷つけちゃったんだから……」
すると、瀬戸さんは再び涙をこぼし始める。そんな彼女の頭を緒方が優しく撫でている。
およそ2日間、自分が犯人であることを隠し続け、伊織から絶交宣言されたところをクラスメイトに見られたから、非難を受ける可能性はありそうだな。
「沖田、これからどうする?」
「……これまでの話からして、全ては中学時代に伊織が受けたいじめにあると思ってる。その話を詳しく聞かないと何とも言えないかな」
「……そうだな」
全ての発端は、伊織が中学生のときに受けたいじめにあるはず。それについて知ることで何か見えてくることがあるかもしれない。
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