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第28話『漏らしたのは、だれ?』
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浅利部長と三好副部長が帰った頃には陽も大分沈んでいたので、僕は夕食の仕度を始める。料理は好きなので気分転換になるだろう。
――プルルッ。
スマートフォンが鳴っているな。もうすぐパートも終わる時間だから母さんかな?
確認してみると、緒方からメッセージが届いていた。
『気分はどうだ? 神岡は元気なかったけれど、早退することはなかった』
『カミングアウトの内容を漏らした人間はまだ分かってない』
伊織のことは浅利部長と三好副部長から聞いていたけれど、カミングアウトの内容を漏らした人は……やっぱり、まだ見つかっていないか。見つかったらきっと、すぐにメッセージや電話をかけてくると思うし。
『朝よりは大分良くなったよ』
『漏らした人が早く見つかるに越したことはないけどね。そういえば、瀬戸さんはどう?』
瀬戸さんについては緒方からが一番訊きやすい。伊織ほどじゃないけれど、彼女は僕がカミングアウトをしたことで色々と考えているようだし、今朝もあまり顔色が良くなかった。なので、ずっと気になっていた。
すると、すぐに緒方からメッセージが届き、
『神岡が元気ないからかもしれないが、あまり笑顔を見せなかったな。友達の女子にはたまに見せていたけど、それは作り笑いだったよ』
やっぱり、瀬戸さんはあまり元気じゃなかったようだ。今朝の伊織はとても落ち込んでいたからな。あのままだったのなら、瀬戸さんが元気じゃなかったのも頷ける。
『神岡と瀬戸が元気なかったから、俺と天宮先生でクラスメイトには沖田のことはしっかりと伝えておいた。お前が着拒設定にしているからなのか、謝罪のメッセージを送れなくてがっかりしている奴もいたよ』
2人のおかげで少しはクラス内の状況は良くなっているのかな。あと、着拒でメッセージが送れないというのは、意外とダメージを与えてしまうようだ。だからといって、その設定を解除する気はまだないけれど。
『分かった。ありがとう』
というメッセージを送ると、『既読』の2文字が表示されただけで、彼から新しいメッセージが送ってくることはなかった。
夕食を作り終わったところで両親が仲良く帰宅してきたので、それから程なくして僕は3人で夕食を食べた。
食事の後は、片付けを両親に任せて僕は自分の部屋に戻った。
寒いのでベッドの中に入ると、夕方に浅利部長がふとんを被っていたからか、彼女の匂いが感じられた。抱きしめられているときにも思ったけれど、2歳年上の気品のある女性のものだからか、とても安心感のある匂いだ。夜になったからか眠気を誘う。
――プルルッ。
スマートフォンが鳴っているので確認すると、天宮先生から通話が来ている。今日のことを教えてくれるのかな。
「はい、沖田です」
『天宮です。体調や気分はどうかな、沖田君』
「家でゆっくりしていたので、気持ちは大分落ち着いてきました」
『そっか、それなら良かったよ。夕方くらいに、沖田君の家に千佳ちゃんと朱里ちゃんが来た?』
「ええ、来ましたよ。放課後に先生から住所を教えてもらったと言っていました。生徒の個人情報を教えちゃっていいんですか? 僕の許可無しに」
『許可を取らなかったのは……ごめんなさい。でも、2人のことは信頼しているからね』
「……そうですか」
さすがに、浅利部長と三好副部長だから教えたのか。2人のおかげで、いくらか気持ちが軽くなったのは事実だ。
「ところで、学校での伊織の様子はどうでしたか? 伊織から全然連絡がなくて。今朝のこともあってか、僕からもメッセージを送ることも躊躇ってしまって、一度も連絡を取れていないんです」
『なるほどね。1時間目は緊急にクラス会を行なってね。その間に伊織ちゃんが戻ってきたの。酷く落ち込んでいて、思い悩んでいたように見えたわ』
1時間目になってから、伊織は戻ってきたのか。それだけ俺のことを考えていたんだろう。
「そうですか。きっと、僕の心が女性であることを今まで隠していたことが原因だと思います。あと、夕方に緒方から聞いたんですけど、先生と彼が僕のことをクラスメイトに伝えてくれたんですよね。それって1時間目に?」
『そうそう。伊織ちゃんほどじゃないけれど、彩音ちゃんも元気がなかったから、私と緒方君で沖田君のことを話したの。心と体の性別の違いっていう大切なことを突然伝えたから、戸惑っている生徒も多かったかな。でも、謝ろうと沖田君に電話をしようとした子もいたんだよ。着拒で電話できないから、ショックを受けていたけれど』
また、着拒でショックか。それによって、僕の受けた痛みや苦しみとかがどんなものだったのか少しでも分かってくれればいいな。自業自得だけど。
『しばらくはそっとしておきなさいって言っておいたから、沖田君が直接カミングアウトした人以外からは連絡は来ないと思うよ』
「分かりました。ありがとうございます」
『ただ、カミングアウトの内容は噂で知った生徒ばかりだから、当然……その噂は誰から流されたものなのかが話題に上がったわ』
「そうですか。緒方の話だと、まだ分かっていないそうですが」
『うん。緒方君が言っていたけれど、沖田君のカミングアウトを盗み聞きした生徒がいるかもしれないから、その可能性も考えて引き続き調査していくよ』
「よろしくお願いします」
すぐに見つかればいいけれど、緒方の言うように、盗み聞きした生徒が広めたのだとしたら見つけるのは難しそうだ。
あと、もう一つ先生に訊きたいことがあった。
「……あの、先生」
「うん?」
「僕、これまで通りに学校に通うことはできるのでしょうか。僕の心が女性だと知ったことで、周りの生徒に迷惑を掛けてしまうと思って……」
男性として生きて、男性として周りから扱われることに特に嫌悪感はない。カミングアウトしていなければ、僕の気持ちの持ちようで事が済んだのだ。
でも、今は違う。僕の心が女性であるとカミングアウトしたことで、僕を女性として見るようになる人もいるだろう。変わらずに男性として見る人もいるだろう。それならいいけれど、体と心で2つの性別の持っている僕を、どうやって見ればいいのかどうか分からない人も出てくる。
「もし、学校に復帰したとき、教室には僕の席はあるのでしょうか」
学校は生徒を男子と女子で区別している。人によっては体は男、心は女の僕をどちらの性別にも属さないと考えると思う。
『……この時間に電話を掛けたのは、沖田君のことで緊急の職員会議が開かれたからなんだ。うちの学校ではこれまでに例のないことだけれど、沖田君の気持ちを尊重して学校として対応していくことになったよ』
「……そうですか」
『職員会議でも、問題となっているのは、そんな沖田君に心ない言葉を放った生徒が複数人いたこと。そして、沖田君のカミングアウトの内容を漏らした生徒がいたこと。沖田君のことは今や校内中に広がっている。だから、学校としても調査するつもりだって沖田君に言うために電話をしたんだよ』
「そうだったんですね。ありがとうございます。これから、色々とご迷惑をお掛けすると思いますが、よろしくお願いします」
今朝の教室での雰囲気を考えたら、学校の対応もきっといい加減なんだろうって勝手に思っていた。信じるまではいかないけれど、今は天宮先生に任せることにしよう。
『いえいえ。可愛い生徒のためだから。沖田君、ゆっくり休んで。どこかに遊びに行ったりして楽しい気持ちになるのもいいかもね』
「……考えてみます」
『じゃあ、早いけれどおやすみ。また何かあったら連絡するね』
「はい。おやすみなさい」
先生の方から通話を切った。
どうやら、白花高校の生徒として生活することに大きな支障はないようだ。
ただ、今は……カミングアウトの事実が流れたことでできてしまった空気をどう変えるか。その事実を漏らした人は誰なのか。それが最優先事項だろう。
しかし、僕がカミングアウトした内容を漏らした人については、翌日の午後にあっさりと明らかになった。
緒方からの電話でそのことを聞いた。カミングアウトの内容を漏らした人は、
『……瀬戸だった。SNSを使って、沖田がカミングアウトした内容を噂として広めたそうだ』
そのことを終礼が始まる前に伊織と緒方の前で話したという。僕を伊織から引き離すためにカミングアウトの内容を広めたそうだ。
しかし、その事実を話した瀬戸さんへの代償はとても大きかったようで。
目の前で伊織が号泣し、瀬戸さんは伊織から絶交すると宣言されてしまったのであった。
――プルルッ。
スマートフォンが鳴っているな。もうすぐパートも終わる時間だから母さんかな?
確認してみると、緒方からメッセージが届いていた。
『気分はどうだ? 神岡は元気なかったけれど、早退することはなかった』
『カミングアウトの内容を漏らした人間はまだ分かってない』
伊織のことは浅利部長と三好副部長から聞いていたけれど、カミングアウトの内容を漏らした人は……やっぱり、まだ見つかっていないか。見つかったらきっと、すぐにメッセージや電話をかけてくると思うし。
『朝よりは大分良くなったよ』
『漏らした人が早く見つかるに越したことはないけどね。そういえば、瀬戸さんはどう?』
瀬戸さんについては緒方からが一番訊きやすい。伊織ほどじゃないけれど、彼女は僕がカミングアウトをしたことで色々と考えているようだし、今朝もあまり顔色が良くなかった。なので、ずっと気になっていた。
すると、すぐに緒方からメッセージが届き、
『神岡が元気ないからかもしれないが、あまり笑顔を見せなかったな。友達の女子にはたまに見せていたけど、それは作り笑いだったよ』
やっぱり、瀬戸さんはあまり元気じゃなかったようだ。今朝の伊織はとても落ち込んでいたからな。あのままだったのなら、瀬戸さんが元気じゃなかったのも頷ける。
『神岡と瀬戸が元気なかったから、俺と天宮先生でクラスメイトには沖田のことはしっかりと伝えておいた。お前が着拒設定にしているからなのか、謝罪のメッセージを送れなくてがっかりしている奴もいたよ』
2人のおかげで少しはクラス内の状況は良くなっているのかな。あと、着拒でメッセージが送れないというのは、意外とダメージを与えてしまうようだ。だからといって、その設定を解除する気はまだないけれど。
『分かった。ありがとう』
というメッセージを送ると、『既読』の2文字が表示されただけで、彼から新しいメッセージが送ってくることはなかった。
夕食を作り終わったところで両親が仲良く帰宅してきたので、それから程なくして僕は3人で夕食を食べた。
食事の後は、片付けを両親に任せて僕は自分の部屋に戻った。
寒いのでベッドの中に入ると、夕方に浅利部長がふとんを被っていたからか、彼女の匂いが感じられた。抱きしめられているときにも思ったけれど、2歳年上の気品のある女性のものだからか、とても安心感のある匂いだ。夜になったからか眠気を誘う。
――プルルッ。
スマートフォンが鳴っているので確認すると、天宮先生から通話が来ている。今日のことを教えてくれるのかな。
「はい、沖田です」
『天宮です。体調や気分はどうかな、沖田君』
「家でゆっくりしていたので、気持ちは大分落ち着いてきました」
『そっか、それなら良かったよ。夕方くらいに、沖田君の家に千佳ちゃんと朱里ちゃんが来た?』
「ええ、来ましたよ。放課後に先生から住所を教えてもらったと言っていました。生徒の個人情報を教えちゃっていいんですか? 僕の許可無しに」
『許可を取らなかったのは……ごめんなさい。でも、2人のことは信頼しているからね』
「……そうですか」
さすがに、浅利部長と三好副部長だから教えたのか。2人のおかげで、いくらか気持ちが軽くなったのは事実だ。
「ところで、学校での伊織の様子はどうでしたか? 伊織から全然連絡がなくて。今朝のこともあってか、僕からもメッセージを送ることも躊躇ってしまって、一度も連絡を取れていないんです」
『なるほどね。1時間目は緊急にクラス会を行なってね。その間に伊織ちゃんが戻ってきたの。酷く落ち込んでいて、思い悩んでいたように見えたわ』
1時間目になってから、伊織は戻ってきたのか。それだけ俺のことを考えていたんだろう。
「そうですか。きっと、僕の心が女性であることを今まで隠していたことが原因だと思います。あと、夕方に緒方から聞いたんですけど、先生と彼が僕のことをクラスメイトに伝えてくれたんですよね。それって1時間目に?」
『そうそう。伊織ちゃんほどじゃないけれど、彩音ちゃんも元気がなかったから、私と緒方君で沖田君のことを話したの。心と体の性別の違いっていう大切なことを突然伝えたから、戸惑っている生徒も多かったかな。でも、謝ろうと沖田君に電話をしようとした子もいたんだよ。着拒で電話できないから、ショックを受けていたけれど』
また、着拒でショックか。それによって、僕の受けた痛みや苦しみとかがどんなものだったのか少しでも分かってくれればいいな。自業自得だけど。
『しばらくはそっとしておきなさいって言っておいたから、沖田君が直接カミングアウトした人以外からは連絡は来ないと思うよ』
「分かりました。ありがとうございます」
『ただ、カミングアウトの内容は噂で知った生徒ばかりだから、当然……その噂は誰から流されたものなのかが話題に上がったわ』
「そうですか。緒方の話だと、まだ分かっていないそうですが」
『うん。緒方君が言っていたけれど、沖田君のカミングアウトを盗み聞きした生徒がいるかもしれないから、その可能性も考えて引き続き調査していくよ』
「よろしくお願いします」
すぐに見つかればいいけれど、緒方の言うように、盗み聞きした生徒が広めたのだとしたら見つけるのは難しそうだ。
あと、もう一つ先生に訊きたいことがあった。
「……あの、先生」
「うん?」
「僕、これまで通りに学校に通うことはできるのでしょうか。僕の心が女性だと知ったことで、周りの生徒に迷惑を掛けてしまうと思って……」
男性として生きて、男性として周りから扱われることに特に嫌悪感はない。カミングアウトしていなければ、僕の気持ちの持ちようで事が済んだのだ。
でも、今は違う。僕の心が女性であるとカミングアウトしたことで、僕を女性として見るようになる人もいるだろう。変わらずに男性として見る人もいるだろう。それならいいけれど、体と心で2つの性別の持っている僕を、どうやって見ればいいのかどうか分からない人も出てくる。
「もし、学校に復帰したとき、教室には僕の席はあるのでしょうか」
学校は生徒を男子と女子で区別している。人によっては体は男、心は女の僕をどちらの性別にも属さないと考えると思う。
『……この時間に電話を掛けたのは、沖田君のことで緊急の職員会議が開かれたからなんだ。うちの学校ではこれまでに例のないことだけれど、沖田君の気持ちを尊重して学校として対応していくことになったよ』
「……そうですか」
『職員会議でも、問題となっているのは、そんな沖田君に心ない言葉を放った生徒が複数人いたこと。そして、沖田君のカミングアウトの内容を漏らした生徒がいたこと。沖田君のことは今や校内中に広がっている。だから、学校としても調査するつもりだって沖田君に言うために電話をしたんだよ』
「そうだったんですね。ありがとうございます。これから、色々とご迷惑をお掛けすると思いますが、よろしくお願いします」
今朝の教室での雰囲気を考えたら、学校の対応もきっといい加減なんだろうって勝手に思っていた。信じるまではいかないけれど、今は天宮先生に任せることにしよう。
『いえいえ。可愛い生徒のためだから。沖田君、ゆっくり休んで。どこかに遊びに行ったりして楽しい気持ちになるのもいいかもね』
「……考えてみます」
『じゃあ、早いけれどおやすみ。また何かあったら連絡するね』
「はい。おやすみなさい」
先生の方から通話を切った。
どうやら、白花高校の生徒として生活することに大きな支障はないようだ。
ただ、今は……カミングアウトの事実が流れたことでできてしまった空気をどう変えるか。その事実を漏らした人は誰なのか。それが最優先事項だろう。
しかし、僕がカミングアウトした内容を漏らした人については、翌日の午後にあっさりと明らかになった。
緒方からの電話でそのことを聞いた。カミングアウトの内容を漏らした人は、
『……瀬戸だった。SNSを使って、沖田がカミングアウトした内容を噂として広めたそうだ』
そのことを終礼が始まる前に伊織と緒方の前で話したという。僕を伊織から引き離すためにカミングアウトの内容を広めたそうだ。
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