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第11話『恋の波』
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――土日は伊織と僕の話で盛り上がった。今は女子寮に住む大半の生徒が僕らの関係を知っている。
瀬戸さんはいつもの可愛らしい笑みを浮かべながらそう言ってきた。
女子って知り合っている人の恋愛話が好きだよなぁ。僕は心が女性だけれど、周りに恋愛の話題が全然ないからか、さほど興味はない。あとは、緒方と「また告白された」と話すことが幾度となくあったから、それが一因なのかも。
「瀬戸さん……」
「おはよう、伊織、沖田君。仲良くやってる?」
「うん。彩音のおかげで、千尋と付き合うことになったよ。高校に入学してから初めての週末はとても素敵な時間だった……」
伊織は僕と一緒に過ごした週末のことを思い出しているのか、顔を赤くしながらもニヤニヤと笑っている。
「沖田君と一緒にいる時間が本当に楽しかったのね。……良かったね、伊織。恋人と楽しい時間を過ごせるようになって」
「うん。彩音達のおかげだよ。本当にありがとう」
「あたしはただ、伊織が沖田君と幸せになってほしいからアドバイスしただけよ。あたし達の想いもあるんだから、沖田君……伊織のことを絶対に幸せにしてよね。伊織を泣かせたらあたしが許さないんだから」
「……肝に銘じておくよ」
瀬戸さんは真剣な様子で僕を見つめてくる。本当に伊織の恋を応援しているんだな。。
「へえ、神岡は瀬戸達に相談していたのか」
「……うん、まあね」
「そうなら、神岡が沖田と付き合ったことに瀬戸達は喜ぶよな。責任重大だな、沖田。金曜日にもメッセージを送ったけれど、神岡を幸せにしてやれよ。もちろん、俺もサポートするからさ」
「その気持ちは嬉しいけれど、みんな大げさだよ。まるで、僕が伊織と結婚したみたいじゃないか。もちろん、伊織を幸せにするつもりだけれどさ」
きっと、入学して早々クラスメイト同士が付き合うことになったから、面白がって大げさに言っているからだと思うけれど。
「……誰かを好きになるっていうのは素敵なことだからね。交際がスタートしたら、結ばれるまで応援したいの。大げさだって笑われても」
瀬戸さんは真剣な表情をしてそう言った。
もしかして、瀬戸さんは……過去に恋愛絡みで辛いことでもあったのかな。だからこそ、伊織の恋をしっかりと応援したいとか。
もしくは、逆に伊織の方に何かあったとか。過去にキスをするほどに誰かと付き合った経験があったみたいだから。
「もう、ぼうっとして。聞いてるの? 沖田君」
「聞いてるよ。瀬戸さんの気持ちは分かったよ。正直、伊織に告白されたときは戸惑ったけど、伊織となら幸せになれるだろうと思って付き合うことにしたんだ。その直感を信じて、伊織と一緒に幸せになっていくよ。瀬戸さんにも近くから見ていてほしい」
僕の想いを瀬戸さんに伝えると、彼女はにっこりと笑った。
「分かった。まあ、沖田君なら大丈夫だろうと思って、伊織に告白した方がいいってアドバイスしたんだけどね」
「……私の方はもうとっても幸せだよ、彩音」
えへへっ、と伊織は恍惚とした表情を浮かべている。
「ちなみに、伊織は沖田君とどこまでしたの?」
「えっ? ど、どこまでって……ねぇ?」
伊織の顔が真っ赤になり、視線が縦横無尽に動いている。
「あたし、凄く気になっているんだから! 土日だって寮に住んでいる友達と、2人の話題で盛り上がったんだから!」
瀬戸さんは目を輝かせながら言う。寮に住んでいると休日でも気軽に学校の友達と会えるもんね。僕と伊織の場合も徒歩1分もかからずに互いの自宅に行き来できるし、会おうと思えばすぐに会えるけれどさ。
「それで、どこまで進んだの?」
「……キ、キスまでしたよ。ね! 千尋!」
「そうだね。ショッピングモールでデートして、お互いの家にも行って。2人きりのときは何度もキスしたね。もちろん、口と口で」
漫画の真似をして、舌を絡ませる熱いキスまでしたことは伏せておくか。
「……へ、へえ……そうなんだ。随分と順調なスタートを切っているのね」
瀬戸さん、何を想像しているのか頬を赤くしてもじもじしているな。興奮して訊いてきたので意外な反応である。
「ちょ、ちょっとお手洗いに行ってくるね!」
「う、うん。いってらっしゃい」
瀬戸さんは教室を後にする。もしかしたら、僕と伊織がキスまでしたことを聞いて恥ずかしくなってしまったのかもしれない。
瀬戸さんの姿が見えなくなったところで、
「……いいよな、瀬戸って」
緒方が突然そんなことを口にしたのだ。
「今、何て言った?」
確認のために、僕は緒方にそう訊いてみる。もしかしたら、さっきの緒方の言葉は僕の聞き間違いかもしれないし。
「瀬戸っていいなって。彼女、他の女子とは違うなと思ってさ」
「……へ、へぇ……」
どうやら、僕の聞き間違いではなかったようだ。これまで、漫画のヒロインくらいしか女性のことをいいとは言わなかったのに。
「それはきっと恋の始まりじゃないかな、緒方君」
緒方の目の前に立った伊織が、彼にそう言った。ドヤ顔になっているのが気になるけれど。
すると、緒方はクスッと笑って、
「恋……か。今までに味わったことのない感覚だから、それが正解かもしれないな」
落ち着いた様子で僕らにそう言った。
まさか、緒方が誰かに恋をするなんて。正直、かなり驚いている。彼と出会ってから一番の衝撃かもしれない。ただ、緒方も僕が伊織と付き合うとメッセージを受け取ったときには、同じように驚いたかもしれない。
「ちなみに、いつから彩音のことがいいって思ったのかな」
「……入学式の日だな」
「私と同じだ。私も入学式の日、千尋のことを一目見た瞬間から凄くキュンとして……千尋の後ろの席になったときは運命を感じたよ! 後ろだから、千尋のことをじっと見ることもあるよ」
「ははっ、そうだったのか。神岡のような感じじゃないけど、瀬戸の方をチラッと見ることが多くなったかな。でも、お互いに同じクラス委員になったから、クラス内の様子を見るついでに瀬戸を見たりするときもあるか。万が一、瀬戸に気付かれてもクラス委員だからっていう理由になるじゃないか」
緒方、入学初日から、瀬戸さんのことがかなり気になっているようだな。
「まさかとは思うけれど、緒方は瀬戸さんが理由でクラス委員になったわけじゃないよね?」
「何を言っているんだ、沖田。俺が毎年クラス委員になっているのをお前は知っているだろう?」
「……そうだったね。緒方に限って下心でクラス委員にはならないよね」
ただ、今はクラス委員という立場を上手に利用しているようだけど。瀬戸さんがいるからって今年は僕のサポートはいらないと言っていたけれど、何か僕のサポートが必要な気がしてきたぞ。
「緒方君。もし、彩音に告白したいと思ったときには、恋の先輩である私に頼ってきていいからね」
「ははっ、そうか。それは心強いな。じゃあ、そのときになったら……神岡先輩に指南してもらおうかな」
伊織、本当にそのときになったら、ちゃんと教えられるのかな。きっと、僕への告白を基にアドバイスをするつもりだろうけど、思い出したことで恥ずかしくなり、何もアドバイスできなくなりそうな気がするよ。
「そうだ。2人とも、今のことは誰にも言わないでくれよ。3人だけの秘密だ」
「ああ、分かってるよ」
「私も言わないように気を付けるね」
「ありがとう。まあ、今は瀬戸のことがちょっと気になっている程度だから。それは覚えておいてほしい」
ちょっと気になっている程度、ねぇ。まあ、本人がそう言っているならそういうことにしておこう。
「うん、分かったよ、緒方君」
「僕の方も何かサポートできればいいなって思っているよ」
「……そうか。意外とクラス委員としてよりも、一個人として先に沖田に助けを借りる可能性がありそうだ」
そう言って僕らに見せた緒方の笑顔は、今までの中で最も輝いていた。おそらく、それは瀬戸さんがもたらしてくれたものだろう。彼の今の笑みを見て、僕らがサポートをする日はそう遠くはないと思うのであった。
瀬戸さんはいつもの可愛らしい笑みを浮かべながらそう言ってきた。
女子って知り合っている人の恋愛話が好きだよなぁ。僕は心が女性だけれど、周りに恋愛の話題が全然ないからか、さほど興味はない。あとは、緒方と「また告白された」と話すことが幾度となくあったから、それが一因なのかも。
「瀬戸さん……」
「おはよう、伊織、沖田君。仲良くやってる?」
「うん。彩音のおかげで、千尋と付き合うことになったよ。高校に入学してから初めての週末はとても素敵な時間だった……」
伊織は僕と一緒に過ごした週末のことを思い出しているのか、顔を赤くしながらもニヤニヤと笑っている。
「沖田君と一緒にいる時間が本当に楽しかったのね。……良かったね、伊織。恋人と楽しい時間を過ごせるようになって」
「うん。彩音達のおかげだよ。本当にありがとう」
「あたしはただ、伊織が沖田君と幸せになってほしいからアドバイスしただけよ。あたし達の想いもあるんだから、沖田君……伊織のことを絶対に幸せにしてよね。伊織を泣かせたらあたしが許さないんだから」
「……肝に銘じておくよ」
瀬戸さんは真剣な様子で僕を見つめてくる。本当に伊織の恋を応援しているんだな。。
「へえ、神岡は瀬戸達に相談していたのか」
「……うん、まあね」
「そうなら、神岡が沖田と付き合ったことに瀬戸達は喜ぶよな。責任重大だな、沖田。金曜日にもメッセージを送ったけれど、神岡を幸せにしてやれよ。もちろん、俺もサポートするからさ」
「その気持ちは嬉しいけれど、みんな大げさだよ。まるで、僕が伊織と結婚したみたいじゃないか。もちろん、伊織を幸せにするつもりだけれどさ」
きっと、入学して早々クラスメイト同士が付き合うことになったから、面白がって大げさに言っているからだと思うけれど。
「……誰かを好きになるっていうのは素敵なことだからね。交際がスタートしたら、結ばれるまで応援したいの。大げさだって笑われても」
瀬戸さんは真剣な表情をしてそう言った。
もしかして、瀬戸さんは……過去に恋愛絡みで辛いことでもあったのかな。だからこそ、伊織の恋をしっかりと応援したいとか。
もしくは、逆に伊織の方に何かあったとか。過去にキスをするほどに誰かと付き合った経験があったみたいだから。
「もう、ぼうっとして。聞いてるの? 沖田君」
「聞いてるよ。瀬戸さんの気持ちは分かったよ。正直、伊織に告白されたときは戸惑ったけど、伊織となら幸せになれるだろうと思って付き合うことにしたんだ。その直感を信じて、伊織と一緒に幸せになっていくよ。瀬戸さんにも近くから見ていてほしい」
僕の想いを瀬戸さんに伝えると、彼女はにっこりと笑った。
「分かった。まあ、沖田君なら大丈夫だろうと思って、伊織に告白した方がいいってアドバイスしたんだけどね」
「……私の方はもうとっても幸せだよ、彩音」
えへへっ、と伊織は恍惚とした表情を浮かべている。
「ちなみに、伊織は沖田君とどこまでしたの?」
「えっ? ど、どこまでって……ねぇ?」
伊織の顔が真っ赤になり、視線が縦横無尽に動いている。
「あたし、凄く気になっているんだから! 土日だって寮に住んでいる友達と、2人の話題で盛り上がったんだから!」
瀬戸さんは目を輝かせながら言う。寮に住んでいると休日でも気軽に学校の友達と会えるもんね。僕と伊織の場合も徒歩1分もかからずに互いの自宅に行き来できるし、会おうと思えばすぐに会えるけれどさ。
「それで、どこまで進んだの?」
「……キ、キスまでしたよ。ね! 千尋!」
「そうだね。ショッピングモールでデートして、お互いの家にも行って。2人きりのときは何度もキスしたね。もちろん、口と口で」
漫画の真似をして、舌を絡ませる熱いキスまでしたことは伏せておくか。
「……へ、へえ……そうなんだ。随分と順調なスタートを切っているのね」
瀬戸さん、何を想像しているのか頬を赤くしてもじもじしているな。興奮して訊いてきたので意外な反応である。
「ちょ、ちょっとお手洗いに行ってくるね!」
「う、うん。いってらっしゃい」
瀬戸さんは教室を後にする。もしかしたら、僕と伊織がキスまでしたことを聞いて恥ずかしくなってしまったのかもしれない。
瀬戸さんの姿が見えなくなったところで、
「……いいよな、瀬戸って」
緒方が突然そんなことを口にしたのだ。
「今、何て言った?」
確認のために、僕は緒方にそう訊いてみる。もしかしたら、さっきの緒方の言葉は僕の聞き間違いかもしれないし。
「瀬戸っていいなって。彼女、他の女子とは違うなと思ってさ」
「……へ、へぇ……」
どうやら、僕の聞き間違いではなかったようだ。これまで、漫画のヒロインくらいしか女性のことをいいとは言わなかったのに。
「それはきっと恋の始まりじゃないかな、緒方君」
緒方の目の前に立った伊織が、彼にそう言った。ドヤ顔になっているのが気になるけれど。
すると、緒方はクスッと笑って、
「恋……か。今までに味わったことのない感覚だから、それが正解かもしれないな」
落ち着いた様子で僕らにそう言った。
まさか、緒方が誰かに恋をするなんて。正直、かなり驚いている。彼と出会ってから一番の衝撃かもしれない。ただ、緒方も僕が伊織と付き合うとメッセージを受け取ったときには、同じように驚いたかもしれない。
「ちなみに、いつから彩音のことがいいって思ったのかな」
「……入学式の日だな」
「私と同じだ。私も入学式の日、千尋のことを一目見た瞬間から凄くキュンとして……千尋の後ろの席になったときは運命を感じたよ! 後ろだから、千尋のことをじっと見ることもあるよ」
「ははっ、そうだったのか。神岡のような感じじゃないけど、瀬戸の方をチラッと見ることが多くなったかな。でも、お互いに同じクラス委員になったから、クラス内の様子を見るついでに瀬戸を見たりするときもあるか。万が一、瀬戸に気付かれてもクラス委員だからっていう理由になるじゃないか」
緒方、入学初日から、瀬戸さんのことがかなり気になっているようだな。
「まさかとは思うけれど、緒方は瀬戸さんが理由でクラス委員になったわけじゃないよね?」
「何を言っているんだ、沖田。俺が毎年クラス委員になっているのをお前は知っているだろう?」
「……そうだったね。緒方に限って下心でクラス委員にはならないよね」
ただ、今はクラス委員という立場を上手に利用しているようだけど。瀬戸さんがいるからって今年は僕のサポートはいらないと言っていたけれど、何か僕のサポートが必要な気がしてきたぞ。
「緒方君。もし、彩音に告白したいと思ったときには、恋の先輩である私に頼ってきていいからね」
「ははっ、そうか。それは心強いな。じゃあ、そのときになったら……神岡先輩に指南してもらおうかな」
伊織、本当にそのときになったら、ちゃんと教えられるのかな。きっと、僕への告白を基にアドバイスをするつもりだろうけど、思い出したことで恥ずかしくなり、何もアドバイスできなくなりそうな気がするよ。
「そうだ。2人とも、今のことは誰にも言わないでくれよ。3人だけの秘密だ」
「ああ、分かってるよ」
「私も言わないように気を付けるね」
「ありがとう。まあ、今は瀬戸のことがちょっと気になっている程度だから。それは覚えておいてほしい」
ちょっと気になっている程度、ねぇ。まあ、本人がそう言っているならそういうことにしておこう。
「うん、分かったよ、緒方君」
「僕の方も何かサポートできればいいなって思っているよ」
「……そうか。意外とクラス委員としてよりも、一個人として先に沖田に助けを借りる可能性がありそうだ」
そう言って僕らに見せた緒方の笑顔は、今までの中で最も輝いていた。おそらく、それは瀬戸さんがもたらしてくれたものだろう。彼の今の笑みを見て、僕らがサポートをする日はそう遠くはないと思うのであった。
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