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第84話『あたらしい。』
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4月23日、土曜日。
ゆっくりと目を覚ますと、そこには微笑みながら私のことを優しく見つめている沙耶先輩がいた。あまりにも幸せすぎて、これが現実なのかどうか分からない。
「おはよう、琴実ちゃん」
「おはようございます、先輩」
すると、沙耶先輩は私に口づけをしてくれる。唇に柔らかな感覚が確かにあるから……きっと夢じゃないだろう。あと、今のキスで昨日、堪能し合っているときの沙耶先輩のことを思い出した。顔を赤くして、甘えてきて……可愛かったな。
「琴実ちゃん、顔が赤いけれど……体調が悪い? 私は大丈夫だったけれど、服を着ずに寝たから体が冷えちゃったのかな。昨日は冷えていたし」
「ぐっすりと眠ることができましたし、すこぶる元気ですよ。昨日の夜は暖房も付けていましたし、沙耶先輩が側にいましたから。それに、昨日のことを思い出して、体がポカポカし始めたくらいです」
「それなら良かった。昨日は……琴実ちゃんに甘えちゃったな。昨日みたいなところ、他の人には絶対に見せられないね」
「見せないでくださいよ。可愛いって分かってしまいますし」
「可愛い……か。かっこいいって言われることは結構あるけど、可愛いって言われることはあまりないから照れちゃうな」
沙耶先輩ははにかんだ表情に。そういったところがまた可愛らしくて、キュンとなって。より好きになる。
「琴実ちゃんの方が可愛いと思うけどな。寝顔も可愛かったし。特に、私のことが大好きだっていう寝言を言ったときは」
「……そ、そうですか」
心地よい夢を見ていたような気がするけど、それってもしかしたら沙耶先輩と楽しい時間を過ごす夢だったのかも。それにしても、寝顔が可愛いって言われるとちょっと気恥ずかしいな。可愛いって言われると照れる沙耶先輩の気持ちが少し分かった気がする。
「それで、私が琴実ちゃんの胸を堪能したときの顔も可愛かったな」
「寝ている間に何をしているんですか! まあ、沙耶先輩だからいいですけど……」
「だって、私好みなんだもん」
「そう言われると嬉しくなっちゃうじゃないですか。ちなみに、堪能したってどんな感じに?」
「撫でた、揉んだ、埋めた……ってところかな。ただ、顔を埋めたら……柔らかくて、温かくて、甘い匂いがしたから……ちょっと眠っちゃった」
「なるほどです」
つまり、私の胸がアイマスク代わりになったのかな。それで沙耶先輩に心地よい睡眠をもたらすことができたのなら嬉しい。
「もう、外は明るいんですね」
部屋の時計を見てみると、今は7時半過ぎか。
「平日だったら、急いで身支度して朝ご飯を食べないといけない時間ですね。それにしても、ぐっすりと眠っちゃいました……」
「昨日までダブル・ブレッドのことで大変だったもんね」
「ええ。昨日のことがずっと前にあったように思えます」
「確かにそうだね。……私達に待っていたのは京華がブランだという事実だったけど、それが明らかになったことで、いい方向に進むと願うしかないか。私達にできることがあればやっていこう」
「そうですね」
本人の意向次第だけど、早く学校に復帰できるようになれば嬉しいな。ただ、その前に法的にどうなるか。そのことについて、東雲先生や秋川先生から連絡はない。きっと、まだ終わっていないんだと思う。
「これまでのことは白鳥さんや深津さんに話したけど、もしかしたら、お休みの間に私達に聞き込み捜査をしてくるかもしれないね」
「それは仕方ないことですね。もし、そうなったら協力しましょう」
「そうだね。まあ、先生達も週末はゆっくり休めって言っていたし、来週からも学校生活が続くから羽を伸ばそう」
「ええ、一緒に……ゆっくりしましょうね」
「うん」
沙耶先輩と見つめ合って、その流れでキス。こんなに幸せな朝を迎えることができるなんて。白布女学院に入学した20日くらい前には想像できなかったことだ。
「そういえば、昨日は学校から直接来たので、沙耶先輩の替えの下着や服ってないですよね」
「あっ、そうだね」
ごめんね、と沙耶先輩は苦笑い。
私も沙耶先輩のことは全く考えなかったな。沙耶先輩は一度泊まりに来たことがあるし、何よりも先輩と付き合うことができて嬉しかったから。
思えば。昨日は沙耶先輩……夕ご飯のときは制服を着ていたし、部屋では基本的に裸か下着姿だったな。
「私の服や良ければ貸しますよ。沙耶先輩、私よりも背は大分高いですけど、それ以外はあまり私と変わらない気がするので」
「胸は私の方が小さいけどね」
「な、なるほどです。そういえば、最近胸が大きくなってきつくなった下着がありますので、試しに付けてみませんか? 見た感じ、私よりも少しサイズが小さいくらいだと思いますから……」
「うん! じゃあ、試してみようかな」
私が着けられなくなった下着を洋服タンスから取り出す。最近になって急に胸が大きくなったから、買ってもすぐに付けられなくなったものも多い。
「意外と多いね」
「捨ててもいいんでしょうけど、特にすぐにきつくてダメになってしまったものはなかなか捨てる気分になれなくて」
「あぁ、なるほどね。その気持ちは分かる気がする」
「着ることができる人がいればあげたいくらいです。あっ、これとかサイズ的にも沙耶先輩にいいんじゃないかと思います。パンツもセットです」
「おっ、青色の下着も好きだよ」
「沙耶先輩って落ち着いた色の方が好きですよね」
昨日、沙耶先輩が着ていた下着は黒色だったし。先輩の雰囲気からしてこの濃い青色の下着も似合うんじゃないかと思う。
「じゃあ、付けてみるね」
沙耶先輩は私の渡した下着を着けていく。脱ぐのとは逆の行為をしているのに、どうしてここまでドキドキしてしまうのだろうか。
「パンツはもちろんだけど、ブラの方もちょうどいいよ。琴実ちゃん、どうかな?」
「……今すぐに脱がして、沙耶先輩のことを堪能したくなるくらいに似合っています」
自分のために買ったのが嘘だったんじゃないかと思うくらいに。下着も沙耶先輩の体に着けられて嬉しそうに見えた。
「あははっ、下着を着けたのに脱がしたいって面白いね。でも、似合っているって言ってくれてとても嬉しいよ、琴実ちゃん」
「沙耶先輩さえ良ければ、その下着……先輩にあげますよ。このまま私が持っていても、いずれは捨てちゃうだけだと思うので。よほどのことがない限りは……このサイズまで胸が小さくなることはないと思いますし」
正直言えば、先輩が着けている下着がキツくて新しく買った一つサイズの大きい下着も、何だかキツいなって思うこともあるくらいだし。
「琴実ちゃんがそう言ってくれるなら、遠慮なくいただこうかな。あと、今日はこの下着を着けるよ。ありがとう、こんなに素敵なものを」
「いえいえ。ただ、沙耶先輩が着けるからこそその下着が素敵に思えますね」
「そう言ってくれると、この下着がよりいいなって思えるよ。ありがとね、琴実ちゃん」
「どういたしまして」
沙耶先輩が気に入る下着があって良かった。今、先輩が身につけているものとあまり変わらないサイズの下着はいくつかあるので、後で先輩に勧めてみよう。
「そういえば、話は変わってしまいますが、沙耶先輩……ストレートの髪型も似合っていますよ。とても可愛いと思います。たまには、髪を纏めずに学校に来てみるのもいいんじゃないかなって思うんですけど」
「ポニーテールにするのは習慣でやっているからなぁ。琴実ちゃんや姉さんの前だったらまだしも、学校でこの髪型はちょっと恥ずかしいかな……」
「じゃあ、とりあえず今日、この髪型で過ごしてみるのはどうでしょう? それで良さそうだと思えたら、これからたまにやってみるってことで。もちろん、嫌だなって思ったらいつものポニーテールにしていいですから」
そうは言うけれど、普段と違う雰囲気の沙耶先輩と一緒に過ごしてみたいというのが本音だ。
「そういうことならストレートヘアで過ごしてみてもいいよ。とりあえず、今日だけね」
「ありがとうございます!」
「そこまで喜んでくれるなんて、本当に可愛いね。小さい頃からポニーテールってことが多かったけど、恋人もできたし新しい髪型に挑戦するのもいいかな」
「そんな先輩も好きですよ。じゃあ、そんなストレートの髪型の先輩に似合いそうな服があるんです。それを着てもらってもいいですか?」
「いいけれど……もしかして、スカートとかワンピース?」
「ええ、そうですよ」
「制服以外ではあまりスカートは履かないんだよなぁ。まあ、琴実ちゃんが似合うと思う服も着てみたいし、今日の服は琴実ちゃんに任せるよ」
「任せてください!」
さてと、どんな服を沙耶先輩に着てもらおうかな。可愛らしい沙耶先輩と出会える可能性を考えると、色々な服を着てほしい。そして、可愛い先輩をたくさん見せてほしい。
沙耶先輩と付き合うことになってから初めての週末は、とても楽しかった。何かに残しておきたくて、スマートフォンでたくさん写真を撮った。あと、沙耶先輩は家に帰る日曜日の夕方までずっとストレートのままでいてくれた。
たまに、先生達や刑事さん達から連絡が来ているかどうかスマートフォンを確認したけど、何の問題もないのか、それとも私達に気を遣ってくれたのか連絡は一切なかった。
沙耶先輩とお出かけをしている間も、私達を見てくるような怪しい人達はいない。
もう、気にしなくていいんだ。平和な時間が戻ってきたのだと実感した週末になったのであった。
ゆっくりと目を覚ますと、そこには微笑みながら私のことを優しく見つめている沙耶先輩がいた。あまりにも幸せすぎて、これが現実なのかどうか分からない。
「おはよう、琴実ちゃん」
「おはようございます、先輩」
すると、沙耶先輩は私に口づけをしてくれる。唇に柔らかな感覚が確かにあるから……きっと夢じゃないだろう。あと、今のキスで昨日、堪能し合っているときの沙耶先輩のことを思い出した。顔を赤くして、甘えてきて……可愛かったな。
「琴実ちゃん、顔が赤いけれど……体調が悪い? 私は大丈夫だったけれど、服を着ずに寝たから体が冷えちゃったのかな。昨日は冷えていたし」
「ぐっすりと眠ることができましたし、すこぶる元気ですよ。昨日の夜は暖房も付けていましたし、沙耶先輩が側にいましたから。それに、昨日のことを思い出して、体がポカポカし始めたくらいです」
「それなら良かった。昨日は……琴実ちゃんに甘えちゃったな。昨日みたいなところ、他の人には絶対に見せられないね」
「見せないでくださいよ。可愛いって分かってしまいますし」
「可愛い……か。かっこいいって言われることは結構あるけど、可愛いって言われることはあまりないから照れちゃうな」
沙耶先輩ははにかんだ表情に。そういったところがまた可愛らしくて、キュンとなって。より好きになる。
「琴実ちゃんの方が可愛いと思うけどな。寝顔も可愛かったし。特に、私のことが大好きだっていう寝言を言ったときは」
「……そ、そうですか」
心地よい夢を見ていたような気がするけど、それってもしかしたら沙耶先輩と楽しい時間を過ごす夢だったのかも。それにしても、寝顔が可愛いって言われるとちょっと気恥ずかしいな。可愛いって言われると照れる沙耶先輩の気持ちが少し分かった気がする。
「それで、私が琴実ちゃんの胸を堪能したときの顔も可愛かったな」
「寝ている間に何をしているんですか! まあ、沙耶先輩だからいいですけど……」
「だって、私好みなんだもん」
「そう言われると嬉しくなっちゃうじゃないですか。ちなみに、堪能したってどんな感じに?」
「撫でた、揉んだ、埋めた……ってところかな。ただ、顔を埋めたら……柔らかくて、温かくて、甘い匂いがしたから……ちょっと眠っちゃった」
「なるほどです」
つまり、私の胸がアイマスク代わりになったのかな。それで沙耶先輩に心地よい睡眠をもたらすことができたのなら嬉しい。
「もう、外は明るいんですね」
部屋の時計を見てみると、今は7時半過ぎか。
「平日だったら、急いで身支度して朝ご飯を食べないといけない時間ですね。それにしても、ぐっすりと眠っちゃいました……」
「昨日までダブル・ブレッドのことで大変だったもんね」
「ええ。昨日のことがずっと前にあったように思えます」
「確かにそうだね。……私達に待っていたのは京華がブランだという事実だったけど、それが明らかになったことで、いい方向に進むと願うしかないか。私達にできることがあればやっていこう」
「そうですね」
本人の意向次第だけど、早く学校に復帰できるようになれば嬉しいな。ただ、その前に法的にどうなるか。そのことについて、東雲先生や秋川先生から連絡はない。きっと、まだ終わっていないんだと思う。
「これまでのことは白鳥さんや深津さんに話したけど、もしかしたら、お休みの間に私達に聞き込み捜査をしてくるかもしれないね」
「それは仕方ないことですね。もし、そうなったら協力しましょう」
「そうだね。まあ、先生達も週末はゆっくり休めって言っていたし、来週からも学校生活が続くから羽を伸ばそう」
「ええ、一緒に……ゆっくりしましょうね」
「うん」
沙耶先輩と見つめ合って、その流れでキス。こんなに幸せな朝を迎えることができるなんて。白布女学院に入学した20日くらい前には想像できなかったことだ。
「そういえば、昨日は学校から直接来たので、沙耶先輩の替えの下着や服ってないですよね」
「あっ、そうだね」
ごめんね、と沙耶先輩は苦笑い。
私も沙耶先輩のことは全く考えなかったな。沙耶先輩は一度泊まりに来たことがあるし、何よりも先輩と付き合うことができて嬉しかったから。
思えば。昨日は沙耶先輩……夕ご飯のときは制服を着ていたし、部屋では基本的に裸か下着姿だったな。
「私の服や良ければ貸しますよ。沙耶先輩、私よりも背は大分高いですけど、それ以外はあまり私と変わらない気がするので」
「胸は私の方が小さいけどね」
「な、なるほどです。そういえば、最近胸が大きくなってきつくなった下着がありますので、試しに付けてみませんか? 見た感じ、私よりも少しサイズが小さいくらいだと思いますから……」
「うん! じゃあ、試してみようかな」
私が着けられなくなった下着を洋服タンスから取り出す。最近になって急に胸が大きくなったから、買ってもすぐに付けられなくなったものも多い。
「意外と多いね」
「捨ててもいいんでしょうけど、特にすぐにきつくてダメになってしまったものはなかなか捨てる気分になれなくて」
「あぁ、なるほどね。その気持ちは分かる気がする」
「着ることができる人がいればあげたいくらいです。あっ、これとかサイズ的にも沙耶先輩にいいんじゃないかと思います。パンツもセットです」
「おっ、青色の下着も好きだよ」
「沙耶先輩って落ち着いた色の方が好きですよね」
昨日、沙耶先輩が着ていた下着は黒色だったし。先輩の雰囲気からしてこの濃い青色の下着も似合うんじゃないかと思う。
「じゃあ、付けてみるね」
沙耶先輩は私の渡した下着を着けていく。脱ぐのとは逆の行為をしているのに、どうしてここまでドキドキしてしまうのだろうか。
「パンツはもちろんだけど、ブラの方もちょうどいいよ。琴実ちゃん、どうかな?」
「……今すぐに脱がして、沙耶先輩のことを堪能したくなるくらいに似合っています」
自分のために買ったのが嘘だったんじゃないかと思うくらいに。下着も沙耶先輩の体に着けられて嬉しそうに見えた。
「あははっ、下着を着けたのに脱がしたいって面白いね。でも、似合っているって言ってくれてとても嬉しいよ、琴実ちゃん」
「沙耶先輩さえ良ければ、その下着……先輩にあげますよ。このまま私が持っていても、いずれは捨てちゃうだけだと思うので。よほどのことがない限りは……このサイズまで胸が小さくなることはないと思いますし」
正直言えば、先輩が着けている下着がキツくて新しく買った一つサイズの大きい下着も、何だかキツいなって思うこともあるくらいだし。
「琴実ちゃんがそう言ってくれるなら、遠慮なくいただこうかな。あと、今日はこの下着を着けるよ。ありがとう、こんなに素敵なものを」
「いえいえ。ただ、沙耶先輩が着けるからこそその下着が素敵に思えますね」
「そう言ってくれると、この下着がよりいいなって思えるよ。ありがとね、琴実ちゃん」
「どういたしまして」
沙耶先輩が気に入る下着があって良かった。今、先輩が身につけているものとあまり変わらないサイズの下着はいくつかあるので、後で先輩に勧めてみよう。
「そういえば、話は変わってしまいますが、沙耶先輩……ストレートの髪型も似合っていますよ。とても可愛いと思います。たまには、髪を纏めずに学校に来てみるのもいいんじゃないかなって思うんですけど」
「ポニーテールにするのは習慣でやっているからなぁ。琴実ちゃんや姉さんの前だったらまだしも、学校でこの髪型はちょっと恥ずかしいかな……」
「じゃあ、とりあえず今日、この髪型で過ごしてみるのはどうでしょう? それで良さそうだと思えたら、これからたまにやってみるってことで。もちろん、嫌だなって思ったらいつものポニーテールにしていいですから」
そうは言うけれど、普段と違う雰囲気の沙耶先輩と一緒に過ごしてみたいというのが本音だ。
「そういうことならストレートヘアで過ごしてみてもいいよ。とりあえず、今日だけね」
「ありがとうございます!」
「そこまで喜んでくれるなんて、本当に可愛いね。小さい頃からポニーテールってことが多かったけど、恋人もできたし新しい髪型に挑戦するのもいいかな」
「そんな先輩も好きですよ。じゃあ、そんなストレートの髪型の先輩に似合いそうな服があるんです。それを着てもらってもいいですか?」
「いいけれど……もしかして、スカートとかワンピース?」
「ええ、そうですよ」
「制服以外ではあまりスカートは履かないんだよなぁ。まあ、琴実ちゃんが似合うと思う服も着てみたいし、今日の服は琴実ちゃんに任せるよ」
「任せてください!」
さてと、どんな服を沙耶先輩に着てもらおうかな。可愛らしい沙耶先輩と出会える可能性を考えると、色々な服を着てほしい。そして、可愛い先輩をたくさん見せてほしい。
沙耶先輩と付き合うことになってから初めての週末は、とても楽しかった。何かに残しておきたくて、スマートフォンでたくさん写真を撮った。あと、沙耶先輩は家に帰る日曜日の夕方までずっとストレートのままでいてくれた。
たまに、先生達や刑事さん達から連絡が来ているかどうかスマートフォンを確認したけど、何の問題もないのか、それとも私達に気を遣ってくれたのか連絡は一切なかった。
沙耶先輩とお出かけをしている間も、私達を見てくるような怪しい人達はいない。
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