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特別編-入れ替わりの夏-
MissGirl 2
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そう、正解。大正解。
宮原彩花と坂井遥香の体が入れ替わるようにしたのは私なの。それぞれが付き合っている恋人との決定的な距離を作らせる、っていう理由もね。
あと、一年中、このホテルやその周辺にいるのは悠子ちゃんを監視するため。夏によく出るっていうのは、夏にお客さんがたくさん来るだけのことでしょ。
悠子ちゃんは心霊系が好きな人にもホテルへ来てもらえるようになったのが、私からのプレゼントだなんて言っていたけど、そんなことないから。あなたの実力でしょう? 勘違いしないでほしい。
悠子ちゃんの様子を見てみると……ふふっ、1人になったから思い詰めた表情をするようになったね。彼等に私の自殺について話して、こうなったのは自分のせいだと思っているんだろうね。悠子ちゃんについては私の計画通り。
宮原彩花と坂井遥香は……ふふっ、入れ替わってもあまり影響がないように振る舞っているけど、内心、結構な影響が出ている。
特に坂井遥香は藍沢直人に相当心を動かされていて、彼のことがかなり好きになっているみたい。そんな彼女を藍沢直人が宮原彩花の彼氏として受け止めると宣言したけど、体や声は宮原彩花。いつまでも、毅然と振る舞っていられるかしら?
宮原彩花はそんな2人のことを見て、持ち前の嫉妬心が膨らみ始めている。そんな彼女の横には原田絢がいるから、坂井遥香の体の影響が出始めて彼女の方に心が動き始めるかもしれないわね。ただ、こっちには坂井隼人と香川奈央がいるからなぁ。
そして、あの女。
どうやって料理してあげようかな。彼女にとっての大切な人も一緒にいるわけだし。復讐するにはいい機会かも。まあ、そんな機会は今までにもあったけど、今年はあの夏から20年という節目の年。6人がこのホテルにいるわけだし、どうにかして晒し者にしよう。彼女の犯した罪を公表し、この上ない痛みを味わわせてあげる。
私をいじめてきた人達がそのことを機に恐れながら生きていけばいい。私は既に死んでいるから、一生消えることのない恐怖が付きまとうことになる。その恐怖から脱するには死ぬしかない。想像しただけで楽しくなってきちゃった。苦しんで死ねばいいよ。
さあ、いつまでも見ているだけじゃなくて、ちょっとずつ動いていこうかな。私が生きているときに味わった痛み、苦しみ、惨めな想いをあなた達にもね。
そういえば、飛び降りたとき……私は何を考えていたんだろう。寂しさや苦しさに苛まれて、それが死にたいという衝動に駆られたような気がするの。
でも、何を想いながら身を投げたのか。はっきりとは分からない。考えても分からない。分かりたくない。
分かってしまったら、もう死ねないのに死にたくなるから。
宮原彩花と坂井遥香の体が入れ替わるようにしたのは私なの。それぞれが付き合っている恋人との決定的な距離を作らせる、っていう理由もね。
あと、一年中、このホテルやその周辺にいるのは悠子ちゃんを監視するため。夏によく出るっていうのは、夏にお客さんがたくさん来るだけのことでしょ。
悠子ちゃんは心霊系が好きな人にもホテルへ来てもらえるようになったのが、私からのプレゼントだなんて言っていたけど、そんなことないから。あなたの実力でしょう? 勘違いしないでほしい。
悠子ちゃんの様子を見てみると……ふふっ、1人になったから思い詰めた表情をするようになったね。彼等に私の自殺について話して、こうなったのは自分のせいだと思っているんだろうね。悠子ちゃんについては私の計画通り。
宮原彩花と坂井遥香は……ふふっ、入れ替わってもあまり影響がないように振る舞っているけど、内心、結構な影響が出ている。
特に坂井遥香は藍沢直人に相当心を動かされていて、彼のことがかなり好きになっているみたい。そんな彼女を藍沢直人が宮原彩花の彼氏として受け止めると宣言したけど、体や声は宮原彩花。いつまでも、毅然と振る舞っていられるかしら?
宮原彩花はそんな2人のことを見て、持ち前の嫉妬心が膨らみ始めている。そんな彼女の横には原田絢がいるから、坂井遥香の体の影響が出始めて彼女の方に心が動き始めるかもしれないわね。ただ、こっちには坂井隼人と香川奈央がいるからなぁ。
そして、あの女。
どうやって料理してあげようかな。彼女にとっての大切な人も一緒にいるわけだし。復讐するにはいい機会かも。まあ、そんな機会は今までにもあったけど、今年はあの夏から20年という節目の年。6人がこのホテルにいるわけだし、どうにかして晒し者にしよう。彼女の犯した罪を公表し、この上ない痛みを味わわせてあげる。
私をいじめてきた人達がそのことを機に恐れながら生きていけばいい。私は既に死んでいるから、一生消えることのない恐怖が付きまとうことになる。その恐怖から脱するには死ぬしかない。想像しただけで楽しくなってきちゃった。苦しんで死ねばいいよ。
さあ、いつまでも見ているだけじゃなくて、ちょっとずつ動いていこうかな。私が生きているときに味わった痛み、苦しみ、惨めな想いをあなた達にもね。
そういえば、飛び降りたとき……私は何を考えていたんだろう。寂しさや苦しさに苛まれて、それが死にたいという衝動に駆られたような気がするの。
でも、何を想いながら身を投げたのか。はっきりとは分からない。考えても分からない。分かりたくない。
分かってしまったら、もう死ねないのに死にたくなるから。
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