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最終章
プロローグ『屍』
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最終章
あなたは今……何を見つめ、何を想っているのか。
あなたではない私に、それを知る由もない。
あなたは常に無表情で、無口で。涙を流すときには、決まって何かに苦しむように呻いて、暴れて。
そんなあなたはついに、病床の上で縛られることになった。
全てはあなたを生かすために。
どうして、あなたばかりこんなにも辛いことが続いてしまうの?
それは偶然なのか。
それとも、誰かが定めた宿命なのか。
あなたの気持ちを考えたら、今のあなたのようになってしまうのも仕方ない。私だったらもう耐えられないかもしれない。死んでしまっているかもしれない。
ただ、私は……あなたに死んでほしくない。大好きで愛しているあなたにいなくなってほしくない。
でも、あなたの気持ちを考えたら、生きる方が辛いんじゃないかと思ってしまう。たとえそれが死ぬという方法だとしても、楽にさせた方があなたにとって幸せなんじゃないかと思えてしまう。
しかし、そんなことは関係なく、強い夏の日差しがあなたに容赦なく照りつけていた。
あなたは今……何を見つめ、何を想っているのか。
あなたではない私に、それを知る由もない。
あなたは常に無表情で、無口で。涙を流すときには、決まって何かに苦しむように呻いて、暴れて。
そんなあなたはついに、病床の上で縛られることになった。
全てはあなたを生かすために。
どうして、あなたばかりこんなにも辛いことが続いてしまうの?
それは偶然なのか。
それとも、誰かが定めた宿命なのか。
あなたの気持ちを考えたら、今のあなたのようになってしまうのも仕方ない。私だったらもう耐えられないかもしれない。死んでしまっているかもしれない。
ただ、私は……あなたに死んでほしくない。大好きで愛しているあなたにいなくなってほしくない。
でも、あなたの気持ちを考えたら、生きる方が辛いんじゃないかと思ってしまう。たとえそれが死ぬという方法だとしても、楽にさせた方があなたにとって幸せなんじゃないかと思えてしまう。
しかし、そんなことは関係なく、強い夏の日差しがあなたに容赦なく照りつけていた。
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