87 / 302
第3章
第21話『幕開け』
しおりを挟む
6月21日、金曜日。
今日から日曜日までの3日間、インターハイ予選の決勝ラウンドが開催される。今日の月原高校の対戦相手は金崎高校ではない高校だ。これなら、幸先の良いスタートを切ることができそうだ。
渚は驚異的な回復力で控えメンバー入りを果たすまでに復活した。今日は基本的に渚なしで戦っていくつもりらしいけど、何かあったときには切り札として渚を投入する予定だそうだ。
渚が復活した代わりに俺の体調は悪くなるばかり。
昨日、渚の家に帰ってきたときには渚もだいぶ元気になっていたけど、それでも夜になると心配になってしまい、なかなか眠れなかった。本当に渚の体調不良が俺に移ったのかな。頭が痛くなる時間が長くなり、咳も出るようになってきた。今日は授業を何とか受けているという感じだ。
渚を含め、うちのクラスの女バス部員が教室にいないとちょっと寂しいな。他の部活でもこういうことはあったのに、寂しいと思ったのはこれが初めてだ。
試合結果については渚と香奈さんから、メールやメッセージでいち早く知らせてもらうことになっている。金崎高校については咲から連絡が来るかもしれないけど、スマホで試合結果を調べればいいか。
昼休みになると、女バスが学校にいないためか、彩花と一ノ瀬さんという珍しい組み合わせで昼食を食べることに。
「香奈ちゃんや吉岡先輩達はどうしているでしょうか……」
「もうそろそろ試合が始まるんじゃないかな、一ノ瀬さん。きっと、香奈さんは次期エースとしてチームを引っ張っていくさ」
今朝、校門の前で女バスを送り出すときに、香奈さんは渚と一緒にいたけど、彼女は渚に引けを取らないくらいの存在感を放っていた。渚が試合に出ていなくても、月原には凄腕の1年生がいると注目されるに違いない。
「女バスのことは心配しなくても大丈夫だと思うよ。相手が金崎高校じゃないから。……それよりも心配なのは直人先輩の方です。昨日よりも具合が悪そうですけど」
「昨日の夜も渚のことが心配でさ。あまり眠れなかったんだ」
「水曜日から吉岡先輩を看病するために寝泊まりしていたんですよね。そこまでできるなんて、やっぱり3人って特別な関係なんですね」
一ノ瀬さんはそう言って笑顔になり、お弁当を食べる。端から見ると俺達ってやっぱり、他の人達とは違う関係に見えるんだな。
実際、俺にとって彩花や渚、咲は他の女性とは違う存在になっている。一言で言えば、とても大切な女性なんだ。だからこそ、俺は決断できずにいる。
「でも、広瀬先輩も随分と強引な感じがします」
さっきまで笑顔だった一ノ瀬さんは、いつの間にか不機嫌な表情に変わっていた。普段から穏やかで優しい笑みを絶やさない子なので、こういった表情を見せると恐く思える。
「インターハイの決勝ラウンドに藍沢先輩のことを絡ませてくるなんて。私にはどう考えても不公平な気がするんですよね。広瀬先輩は自分だけですけど、吉岡先輩は彩花ちゃんのことまで抱えているんですから」
「私もそのことで悩んだときがあったけど、私は渚先輩をサポートすることで一緒に戦っているから。それに、うちの方には香奈ちゃんや部長さんとか、心強い味方がたくさんいるからね」
「彩花ちゃん……」
「伊達にこの1ヶ月以上の間、女バスのサポートをしてないよ。女バスのみんなを信頼しているよ」
彩花は満面の笑みでお弁当を食べ始めた。
咲が月原に初めて来たときから、女バスの中には咲のことを敵と見なしている感じではあったけど、先週末の俺の件によって打倒金崎と女バスの結束力がより高まった。彩花や渚を女バス全員でサポートしてくれるのは嬉しいけど、咲が悪く言われてしまっていることも事実なので、何とも言えないのが正直なところ。
月原はきっと大丈夫だろう。渚も控えメンバー入りするくらいに回復したし、いい雰囲気になってきている。
ただ、金崎はどうだろうか。先週の試合を見る限り、チームが咲に依存している様子だった。先週の咲の様子を見ると、彼女の持っている『悪』がチームに影響を及ぼさないといいけれど。
ただ、向こうは咲のことを信頼している様子が伺えたから、こちらと同じく打倒月原で大丈夫かもしれない。何せ、インターハイ進出筆頭の高校だから。
「うっ……」
まずい、考え事をしたら頭が痛くなってきた。
「大丈夫ですか、藍沢先輩」
「辛かったら保健室へ一緒に行きますけど」
「とりあえずは持ってきている風邪薬を飲んで様子をみるよ。それで具合が悪くなったら無理せずに保健室に行くよ」
「無理、しないでくださいね。渚先輩みたいに大切な人が苦しむのは嫌ですから」
「……ああ。それに、今日の弁当には彩花の作ってくれた玉子焼きがあるだろ。それを食って薬を飲めば、絶対に良くなると思うよ」
そう言って、彩花の頭を優しく撫でる。
すると、彩花は安心した表情を浮かべ、やがて笑顔へと変わっていく。彩花には笑顔が一番似合っている。
「……お二人を見ていると、まるで付き合っているようですよね。互いのことを思いやっていて」
「真由ちゃん……」
「吉岡先輩にも結ばれてほしい気持ちもありますけど、やっぱり、以前からの親友である彩花ちゃんに一番結ばれてほしいですね。香奈ちゃんがそれを知ったら怒るかもしれませんけど。彼女、吉岡先輩のことを本当に尊敬していますから。でも、香奈ちゃんは彩花ちゃんも大好きですから、怒ることはないのかな……」
一ノ瀬さんはそう言って苦笑いをする。彼女は俺と出会う以前の彩花を知っているから、彩花の想いを成就させたいと思っているんだろう。浅沼に襲われた後の彩花を献身的に支えた一ノ瀬さんの気持ちは今も変わっていないことが分かる。
「ありがとう、真由ちゃん。大好き」
「藍沢先輩の前でそう言われるとドキドキしてしまいますね。す、好きな人の前で好きと言われるのですから……」
一ノ瀬さんは凄く恥ずかしそうにしているけど、とても嬉しそうだった。もしかしたら、俺が咲の恋人になってしまうかもしれないという状況だけど、今もなお彩花が元気に笑顔を見せてくれることに嬉しく思っているかもしれない。かつて、彩花の笑顔を見られなかた時期があっただけに。
「さ、さあ。早くお昼ご飯を食べましょう。昼休みが終わってしまいますよ」
まだまだお昼ご飯を食べるにはたっぷりと時間があるのに、慌てて食べている一ノ瀬さんが可愛らしく見えるのであった。
昼食の後に飲んだ風邪薬による眠気と、今日の試合結果が気になったので午後の授業は板書を写すだけで精一杯だった。
今日の試合が終わるのは終礼の時間帯だ。なので、そのときに近づくにつれてクラスのみんなも落ち着かなくなっていった。まあ、女バスのことなので、授業を担当した先生もそんなうちのクラスの光景を微笑ましく見ていたけど。何だかんだで、教師陣も女バスの結果が気になっているのではないだろうか。
今日の最後の授業が終わる5分ほど前だった。
――プルルッ。
俺のスマホが鳴った。マナーモードにしているけれど、授業中だからか意外と音が響いてしまっているな。
確認してみると、俺と彩花と渚のグループトークに、渚から新着メッセージが1件届いていた。
「渚からか」
そう呟くと、ざわつくと思いきや意外にも静寂に包まれる。クラスにいる全員が俺の方に注目する。
渚からのメッセージを見てみる。
「……82対56で月原が勝った」
俺がそう言うと、クラス中が喜びの声に包まれた。授業を教えていた男の先生も拍手して嬉しそうだった。
月原が初戦を勝利したことも嬉しかったけれど、それより嬉しかったのが、
『私も最後の方に出場して、得点したよ!』
ということだった。一昨日は倒れてしまうほど体調が悪かったのに、まさか試合に出場して、得点も挙げるなんて。渚は本当に凄いバスケプレイヤーだ。
きっと、彩花のクラスでも喜んでいるんだろうな。香奈さんも出場しているわけだし。直後に、香奈さんからも勝利の報告メッセージが届いた。
ただ、一番の驚きは、
『月原、勝ったわね。金崎も今日の試合に勝ったから。直人、待っててね』
というメッセージを咲がくれたことだ。
でも、なぜだろう。単なる文字でしかないのに、このメッセージを見ているだけで不思議と咲の確かな自信と決意が伺えるのだ。そこに彼女の『悪』は感じられなかった。
どちらが勝つのか本当に分からなくなってきた。そんなことを思わせる決勝ラウンドの幕開けになったのであった。
今日から日曜日までの3日間、インターハイ予選の決勝ラウンドが開催される。今日の月原高校の対戦相手は金崎高校ではない高校だ。これなら、幸先の良いスタートを切ることができそうだ。
渚は驚異的な回復力で控えメンバー入りを果たすまでに復活した。今日は基本的に渚なしで戦っていくつもりらしいけど、何かあったときには切り札として渚を投入する予定だそうだ。
渚が復活した代わりに俺の体調は悪くなるばかり。
昨日、渚の家に帰ってきたときには渚もだいぶ元気になっていたけど、それでも夜になると心配になってしまい、なかなか眠れなかった。本当に渚の体調不良が俺に移ったのかな。頭が痛くなる時間が長くなり、咳も出るようになってきた。今日は授業を何とか受けているという感じだ。
渚を含め、うちのクラスの女バス部員が教室にいないとちょっと寂しいな。他の部活でもこういうことはあったのに、寂しいと思ったのはこれが初めてだ。
試合結果については渚と香奈さんから、メールやメッセージでいち早く知らせてもらうことになっている。金崎高校については咲から連絡が来るかもしれないけど、スマホで試合結果を調べればいいか。
昼休みになると、女バスが学校にいないためか、彩花と一ノ瀬さんという珍しい組み合わせで昼食を食べることに。
「香奈ちゃんや吉岡先輩達はどうしているでしょうか……」
「もうそろそろ試合が始まるんじゃないかな、一ノ瀬さん。きっと、香奈さんは次期エースとしてチームを引っ張っていくさ」
今朝、校門の前で女バスを送り出すときに、香奈さんは渚と一緒にいたけど、彼女は渚に引けを取らないくらいの存在感を放っていた。渚が試合に出ていなくても、月原には凄腕の1年生がいると注目されるに違いない。
「女バスのことは心配しなくても大丈夫だと思うよ。相手が金崎高校じゃないから。……それよりも心配なのは直人先輩の方です。昨日よりも具合が悪そうですけど」
「昨日の夜も渚のことが心配でさ。あまり眠れなかったんだ」
「水曜日から吉岡先輩を看病するために寝泊まりしていたんですよね。そこまでできるなんて、やっぱり3人って特別な関係なんですね」
一ノ瀬さんはそう言って笑顔になり、お弁当を食べる。端から見ると俺達ってやっぱり、他の人達とは違う関係に見えるんだな。
実際、俺にとって彩花や渚、咲は他の女性とは違う存在になっている。一言で言えば、とても大切な女性なんだ。だからこそ、俺は決断できずにいる。
「でも、広瀬先輩も随分と強引な感じがします」
さっきまで笑顔だった一ノ瀬さんは、いつの間にか不機嫌な表情に変わっていた。普段から穏やかで優しい笑みを絶やさない子なので、こういった表情を見せると恐く思える。
「インターハイの決勝ラウンドに藍沢先輩のことを絡ませてくるなんて。私にはどう考えても不公平な気がするんですよね。広瀬先輩は自分だけですけど、吉岡先輩は彩花ちゃんのことまで抱えているんですから」
「私もそのことで悩んだときがあったけど、私は渚先輩をサポートすることで一緒に戦っているから。それに、うちの方には香奈ちゃんや部長さんとか、心強い味方がたくさんいるからね」
「彩花ちゃん……」
「伊達にこの1ヶ月以上の間、女バスのサポートをしてないよ。女バスのみんなを信頼しているよ」
彩花は満面の笑みでお弁当を食べ始めた。
咲が月原に初めて来たときから、女バスの中には咲のことを敵と見なしている感じではあったけど、先週末の俺の件によって打倒金崎と女バスの結束力がより高まった。彩花や渚を女バス全員でサポートしてくれるのは嬉しいけど、咲が悪く言われてしまっていることも事実なので、何とも言えないのが正直なところ。
月原はきっと大丈夫だろう。渚も控えメンバー入りするくらいに回復したし、いい雰囲気になってきている。
ただ、金崎はどうだろうか。先週の試合を見る限り、チームが咲に依存している様子だった。先週の咲の様子を見ると、彼女の持っている『悪』がチームに影響を及ぼさないといいけれど。
ただ、向こうは咲のことを信頼している様子が伺えたから、こちらと同じく打倒月原で大丈夫かもしれない。何せ、インターハイ進出筆頭の高校だから。
「うっ……」
まずい、考え事をしたら頭が痛くなってきた。
「大丈夫ですか、藍沢先輩」
「辛かったら保健室へ一緒に行きますけど」
「とりあえずは持ってきている風邪薬を飲んで様子をみるよ。それで具合が悪くなったら無理せずに保健室に行くよ」
「無理、しないでくださいね。渚先輩みたいに大切な人が苦しむのは嫌ですから」
「……ああ。それに、今日の弁当には彩花の作ってくれた玉子焼きがあるだろ。それを食って薬を飲めば、絶対に良くなると思うよ」
そう言って、彩花の頭を優しく撫でる。
すると、彩花は安心した表情を浮かべ、やがて笑顔へと変わっていく。彩花には笑顔が一番似合っている。
「……お二人を見ていると、まるで付き合っているようですよね。互いのことを思いやっていて」
「真由ちゃん……」
「吉岡先輩にも結ばれてほしい気持ちもありますけど、やっぱり、以前からの親友である彩花ちゃんに一番結ばれてほしいですね。香奈ちゃんがそれを知ったら怒るかもしれませんけど。彼女、吉岡先輩のことを本当に尊敬していますから。でも、香奈ちゃんは彩花ちゃんも大好きですから、怒ることはないのかな……」
一ノ瀬さんはそう言って苦笑いをする。彼女は俺と出会う以前の彩花を知っているから、彩花の想いを成就させたいと思っているんだろう。浅沼に襲われた後の彩花を献身的に支えた一ノ瀬さんの気持ちは今も変わっていないことが分かる。
「ありがとう、真由ちゃん。大好き」
「藍沢先輩の前でそう言われるとドキドキしてしまいますね。す、好きな人の前で好きと言われるのですから……」
一ノ瀬さんは凄く恥ずかしそうにしているけど、とても嬉しそうだった。もしかしたら、俺が咲の恋人になってしまうかもしれないという状況だけど、今もなお彩花が元気に笑顔を見せてくれることに嬉しく思っているかもしれない。かつて、彩花の笑顔を見られなかた時期があっただけに。
「さ、さあ。早くお昼ご飯を食べましょう。昼休みが終わってしまいますよ」
まだまだお昼ご飯を食べるにはたっぷりと時間があるのに、慌てて食べている一ノ瀬さんが可愛らしく見えるのであった。
昼食の後に飲んだ風邪薬による眠気と、今日の試合結果が気になったので午後の授業は板書を写すだけで精一杯だった。
今日の試合が終わるのは終礼の時間帯だ。なので、そのときに近づくにつれてクラスのみんなも落ち着かなくなっていった。まあ、女バスのことなので、授業を担当した先生もそんなうちのクラスの光景を微笑ましく見ていたけど。何だかんだで、教師陣も女バスの結果が気になっているのではないだろうか。
今日の最後の授業が終わる5分ほど前だった。
――プルルッ。
俺のスマホが鳴った。マナーモードにしているけれど、授業中だからか意外と音が響いてしまっているな。
確認してみると、俺と彩花と渚のグループトークに、渚から新着メッセージが1件届いていた。
「渚からか」
そう呟くと、ざわつくと思いきや意外にも静寂に包まれる。クラスにいる全員が俺の方に注目する。
渚からのメッセージを見てみる。
「……82対56で月原が勝った」
俺がそう言うと、クラス中が喜びの声に包まれた。授業を教えていた男の先生も拍手して嬉しそうだった。
月原が初戦を勝利したことも嬉しかったけれど、それより嬉しかったのが、
『私も最後の方に出場して、得点したよ!』
ということだった。一昨日は倒れてしまうほど体調が悪かったのに、まさか試合に出場して、得点も挙げるなんて。渚は本当に凄いバスケプレイヤーだ。
きっと、彩花のクラスでも喜んでいるんだろうな。香奈さんも出場しているわけだし。直後に、香奈さんからも勝利の報告メッセージが届いた。
ただ、一番の驚きは、
『月原、勝ったわね。金崎も今日の試合に勝ったから。直人、待っててね』
というメッセージを咲がくれたことだ。
でも、なぜだろう。単なる文字でしかないのに、このメッセージを見ているだけで不思議と咲の確かな自信と決意が伺えるのだ。そこに彼女の『悪』は感じられなかった。
どちらが勝つのか本当に分からなくなってきた。そんなことを思わせる決勝ラウンドの幕開けになったのであった。
0
お気に入りに追加
23
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
【完結】俺のセフレが幼なじみなんですが?
おもち
恋愛
アプリで知り合った女の子。初対面の彼女は予想より断然可愛かった。事前に取り決めていたとおり、2人は恋愛NGの都合の良い関係(セフレ)になる。何回か関係を続け、ある日、彼女の家まで送ると……、その家は、見覚えのある家だった。
『え、ここ、幼馴染の家なんだけど……?』
※他サイトでも投稿しています。2サイト計60万PV作品です。
社長の奴隷
星野しずく
恋愛
セクシー系の商品を販売するネットショップを経営する若手イケメン社長、茂手木寛成のもとで、大のイケメン好き藤巻美緒は仕事と称して、毎日エッチな人体実験をされていた。そんな二人だけの空間にある日、こちらもイケメン大学生である信楽誠之助がアルバイトとして入社する。ただでさえ異常な空間だった社内は、信楽が入ったことでさらに混乱を極めていくことに・・・。(途中、ごくごく軽いBL要素が入ります。念のため)
女子高生は卒業間近の先輩に告白する。全裸で。
矢木羽研
恋愛
図書委員の女子高生(小柄ちっぱい眼鏡)が、卒業間近の先輩男子に告白します。全裸で。
女の子が裸になるだけの話。それ以上の行為はありません。
取って付けたようなバレンタインネタあり。
カクヨムでも同内容で公開しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる