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第4章
第1話『中間試験』
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5月17日から、2年生になってから初めての定期試験が実施されている。
あおいや愛実達と一緒に勉強会したおかげもあり、どの教科も手応えがある。見直せる時間あったので、解答欄がズレていて赤点になってしまう心配もないだろう。
また、あおいにとっては、調津高校での初めての定期試験だ。
得意な国語科目と英語科目はよくてきており、苦手意識のある数学Bもなかなかの手応えらしい。本人曰く、赤点は取らずに済みそうとのこと。勉強会では不安な理系科目中心に、俺に質問してくることが多かったからな。
愛実達も苦手な科目を含めて、結構調子がいいらしい。
また、期末試験が終わった翌日から2日間、陸上の都大会が開催されるため、道本と鈴木と海老名さんが所属する陸上部は、試験期間中の放課後に部活動をすることが特例で許可されている。活動時間はあまり長くないものの、体を動かしたり、マネージャーの仕事をしたりすることでメリハリがつくそうで、試験勉強にも集中できているらしい。
このまま、調子のいい状態で、みんなで中間試験を乗り越えていこう。
――キーンコーンカーンコーン。
「はい、そこまで。各列の一番後ろの生徒は答案用紙を集めてください」
5月20日、金曜日。
最終科目・現代社会の試験時間の終わりを知らせるチャイムが鳴った。これにて、2年生の1学期の中間試験が終了した。
全科目が終わったからか、男子中心に「終わった!」と喜びの声を上げる生徒がちらほらといる。ちなみに、そのうちの1人は鈴木であり、彼が一番デカい声で叫んでいた。
「現代社会はそれなりにできました。涼我君と愛実ちゃんはどうでしたか?」
「俺も結構できた。普段から面白い内容だなって思っていたし」
「私もなかなかできたかな」
「良かったです。涼我君、愛実ちゃん、中間試験お疲れ様でした!」
「お疲れ様、あおい、愛実」
「2人ともお疲れ様!」
中間試験が終わったからか、あおいも愛実もスッキリとした笑顔だ。2人とも、勉強会では苦手科目中心に頑張って勉強していたので解放感に浸っているのだろう。俺も試験が終わったことの解放感に浸れている。
教室を見渡すと、定期試験が終わったから柔らかい表情になっているクラスメイトが多い。一部の生徒は……現代社会がダメだったのか、それとも複数あるのか項垂れているけど。みんなお疲れ様。
「涼我君、愛実ちゃん。今日の放課後は予定って空いていますか?」
「空いてるよ。バイトのシフトも入っていないし」
「私も大丈夫だよ。あおいちゃんは?」
「私も空いていますよ。では、3人とも空いていますので、お昼ご飯を食べたら午後はどこかに遊びに行きませんか? 前にいた高校では試験が終わると、友達と一緒に打ち上げを兼ねて遊びに行っていまして。涼我君と愛実ちゃんはどうですか?」
「陸上部にいた頃は部活に行っていたけど、辞めてからは愛実や友達と遊びに行くこともあるな」
「そうだね。カラオケやボウリングに行ったり、映画を観に行ったり。家でアニメ一作を全話観たときもあったよね」
「あったなぁ」
試験が終わったことの解放感もあって、いつもよりも楽しく感じるんだよな。あと、大抵の定期試験は今回のように金曜日に終わるから心置きなく遊べるし。
また、試験の時期と観たい映画の公開日が重なっているので、映画を観るのを楽しみに頑張った定期試験もある。
俺と愛実と同じように、あおいも定期試験が終わった日の放課後に友達と遊んでいたんだな。
「あおいは試験明けには友達とどんなことをして遊んでいたんだ?」
「私もカラオケに行ったり、友達の家で好きなアニメを一緒に観たりしましたね。ファミレスで漫画やアニメのことで何時間もお喋りするときもありました」
「そうなんだ」
「私達とあまり変わりないんだね」
カラオケに行ったり、誰かの家で遊んだりするのは住んでいる場所を問わず定番なのかもしれない。
「話を戻すけど、お昼ご飯を食べたら3人で遊ぶか。2人は何がいい?」
「私、カラオケがいいです! お二人も試験明けに行くと知りましたし、愛実ちゃんとはまだ一度も行ったことがありませんから。涼我君とも小さい頃以来ですし……」
「いいね! 私もカラオケに行きたいな。どうかな、リョウ君」
「カラオケいいじゃないか」
「では、決定ですね!」
午後にカラオケに行くことが決まり、あおいと愛実の笑顔が楽しげなものに変わる。
あおいとは再会してからは一度もカラオケに行ったことがない。あおいは小さい頃は童謡や好きなアニメの主題歌を歌っていたけど、今はどんな曲を歌うのかが楽しみだ。
愛実とは1年の学年末試験が終わったとき以来。愛実の歌声は可愛くて癒やされるし、流行りの曲からアニソンまでレパートリーが幅広い。たくさん行ったことがあるけど今回も楽しみだな。
それから程なくして、担任の佐藤先生が教室にやってきて、終礼が行われる。中間試験を受けた労いと、来週からは普通の日程に戻ることが伝えられた。
「それじゃ、これで終礼を終わります。委員長、号令を」
その後、クラス委員の男子生徒による号令で、今日も放課後に突入した。ただ、今週は掃除当番なので、海老名さん達と一緒に教室掃除の仕事が残っているが。
「麻丘君、愛実、あおい。試験お疲れ様」
「3人とも試験お疲れ様」
「おつかれ!」
終礼が終わってすぐに、海老名さんと道本と鈴木が俺達のところにやってくる。中間試験が終わったからか、3人とも清々しそうな笑顔を浮かべている。
「みんなお疲れ。最後の現代社会はどうだった?」
「結構できたわ」
「俺もそこそこ。赤点はさすがにないと思う」
「オレも何とかなったぜ! 穴埋め問題が多かったからな。今回の中間も赤点科目なしで乗り越えられそうだ。みんなありがとな!」
鈴木は白い歯を見せながらニッコリと笑う。鈴木とは毎日一緒に勉強会したわけじゃないけど、質問して分からないところを理解しようと頑張っていた。その頑張りもあって、赤点がなさそうだと思えるくらいの手応えになったのだろう。
鈴木がお礼を言ったのもあり、あおいや愛実、道本、海老名さんはみんな朗らかな笑みを浮かべる。
「いえいえ。3人も中間試験が何とかなって良かったよ」
「おう! これで明日と明後日の都大会も心置きなく挑めるぜ!」
「そうだな。インターハイに向けた第一歩だから、気合いを入れてやらないと。去年も関東大会に行けたからって、油断しないように気をつけないと」
「道本の言う通りだな!」
道本も鈴木も口元では笑っているけど、目つきは真剣そのもの。海老名さんも2人のことを見て微笑みながら頷いている。道本と鈴木の目を見ると、彼らの情熱が伝わってきて。自然と胸が熱くなっていく。
道本の言う通り、明日と明後日の都大会はインターハイに向けた第一歩だ。上位に入って関東大会に進出できなければ、今年のインターハイへの道は閉ざされる。毎年、陸上の大会はいくつも実施されるけど、都大会は重要な大会の一つと言えるだろう。
道本も鈴木も去年は都大会で上位に入賞して、関東大会に進出している。ただ、1年経ったらどうなるかは分からない。慢心していたら、足元を掬われてしまうかもしれない。
「道本、鈴木、頑張れよ。海老名さんもみんなのサポートを」
「3人とも頑張ってくださいね!」
「応援してるよ!」
「ああ。ありがとう」
「おう! みんなありがとな! いい報告ができるように頑張るぜ!」
「ありがとう。あたしもマネージャーとしてサポートを頑張るわ」
道本と鈴木はもちろんのこと、海老名さんもやる気に満ちた様子で俺達にそう言ってくれた。
道本と鈴木を含めて、明日と明後日の都大会に出場する陸上部員はたくさんいる。一人でも多くの部員が関東大会に進出できることを願おう。まあ、明日も明後日も日中はシフトに入っているから、バイトをしながらになるけど。
俺は席から立ち上がり、右手を拳にして陸上部3人へと差し出す。3人は笑みを見せながら、俺とグータッチしてくれた。これで少しでも彼らの力の源になったり、何かあったときの支えになったりすればいいな。
また、俺を見てか、あおいと愛実も彼らとグータッチした。自分がするのはもちろんだけど、グータッチする姿を見るのも胸が熱くなるものがある。
「青春だねぇ。美しい光景だ」
気付けば、佐藤先生が俺達のすぐ側で立っていた。そんな先生は微笑みながら俺達のことを見ている。
「今週末、陸上の都大会があるんだよね。激励も込めて、担任の私からもグータッチを」
落ち着いた声色で佐藤先生がそう言うと、陸上部3人は喜んだ様子で先生ともグータッチしていた。その際、先生は優しい笑顔を見せていて。
その後、道本と鈴木は部活へ。あおいと愛実は掃除当番の俺を待つために廊下へ出て行った。
俺は海老名さんや佐藤先生などと一緒に、今週最後の教室掃除をするのであった。
あおいや愛実達と一緒に勉強会したおかげもあり、どの教科も手応えがある。見直せる時間あったので、解答欄がズレていて赤点になってしまう心配もないだろう。
また、あおいにとっては、調津高校での初めての定期試験だ。
得意な国語科目と英語科目はよくてきており、苦手意識のある数学Bもなかなかの手応えらしい。本人曰く、赤点は取らずに済みそうとのこと。勉強会では不安な理系科目中心に、俺に質問してくることが多かったからな。
愛実達も苦手な科目を含めて、結構調子がいいらしい。
また、期末試験が終わった翌日から2日間、陸上の都大会が開催されるため、道本と鈴木と海老名さんが所属する陸上部は、試験期間中の放課後に部活動をすることが特例で許可されている。活動時間はあまり長くないものの、体を動かしたり、マネージャーの仕事をしたりすることでメリハリがつくそうで、試験勉強にも集中できているらしい。
このまま、調子のいい状態で、みんなで中間試験を乗り越えていこう。
――キーンコーンカーンコーン。
「はい、そこまで。各列の一番後ろの生徒は答案用紙を集めてください」
5月20日、金曜日。
最終科目・現代社会の試験時間の終わりを知らせるチャイムが鳴った。これにて、2年生の1学期の中間試験が終了した。
全科目が終わったからか、男子中心に「終わった!」と喜びの声を上げる生徒がちらほらといる。ちなみに、そのうちの1人は鈴木であり、彼が一番デカい声で叫んでいた。
「現代社会はそれなりにできました。涼我君と愛実ちゃんはどうでしたか?」
「俺も結構できた。普段から面白い内容だなって思っていたし」
「私もなかなかできたかな」
「良かったです。涼我君、愛実ちゃん、中間試験お疲れ様でした!」
「お疲れ様、あおい、愛実」
「2人ともお疲れ様!」
中間試験が終わったからか、あおいも愛実もスッキリとした笑顔だ。2人とも、勉強会では苦手科目中心に頑張って勉強していたので解放感に浸っているのだろう。俺も試験が終わったことの解放感に浸れている。
教室を見渡すと、定期試験が終わったから柔らかい表情になっているクラスメイトが多い。一部の生徒は……現代社会がダメだったのか、それとも複数あるのか項垂れているけど。みんなお疲れ様。
「涼我君、愛実ちゃん。今日の放課後は予定って空いていますか?」
「空いてるよ。バイトのシフトも入っていないし」
「私も大丈夫だよ。あおいちゃんは?」
「私も空いていますよ。では、3人とも空いていますので、お昼ご飯を食べたら午後はどこかに遊びに行きませんか? 前にいた高校では試験が終わると、友達と一緒に打ち上げを兼ねて遊びに行っていまして。涼我君と愛実ちゃんはどうですか?」
「陸上部にいた頃は部活に行っていたけど、辞めてからは愛実や友達と遊びに行くこともあるな」
「そうだね。カラオケやボウリングに行ったり、映画を観に行ったり。家でアニメ一作を全話観たときもあったよね」
「あったなぁ」
試験が終わったことの解放感もあって、いつもよりも楽しく感じるんだよな。あと、大抵の定期試験は今回のように金曜日に終わるから心置きなく遊べるし。
また、試験の時期と観たい映画の公開日が重なっているので、映画を観るのを楽しみに頑張った定期試験もある。
俺と愛実と同じように、あおいも定期試験が終わった日の放課後に友達と遊んでいたんだな。
「あおいは試験明けには友達とどんなことをして遊んでいたんだ?」
「私もカラオケに行ったり、友達の家で好きなアニメを一緒に観たりしましたね。ファミレスで漫画やアニメのことで何時間もお喋りするときもありました」
「そうなんだ」
「私達とあまり変わりないんだね」
カラオケに行ったり、誰かの家で遊んだりするのは住んでいる場所を問わず定番なのかもしれない。
「話を戻すけど、お昼ご飯を食べたら3人で遊ぶか。2人は何がいい?」
「私、カラオケがいいです! お二人も試験明けに行くと知りましたし、愛実ちゃんとはまだ一度も行ったことがありませんから。涼我君とも小さい頃以来ですし……」
「いいね! 私もカラオケに行きたいな。どうかな、リョウ君」
「カラオケいいじゃないか」
「では、決定ですね!」
午後にカラオケに行くことが決まり、あおいと愛実の笑顔が楽しげなものに変わる。
あおいとは再会してからは一度もカラオケに行ったことがない。あおいは小さい頃は童謡や好きなアニメの主題歌を歌っていたけど、今はどんな曲を歌うのかが楽しみだ。
愛実とは1年の学年末試験が終わったとき以来。愛実の歌声は可愛くて癒やされるし、流行りの曲からアニソンまでレパートリーが幅広い。たくさん行ったことがあるけど今回も楽しみだな。
それから程なくして、担任の佐藤先生が教室にやってきて、終礼が行われる。中間試験を受けた労いと、来週からは普通の日程に戻ることが伝えられた。
「それじゃ、これで終礼を終わります。委員長、号令を」
その後、クラス委員の男子生徒による号令で、今日も放課後に突入した。ただ、今週は掃除当番なので、海老名さん達と一緒に教室掃除の仕事が残っているが。
「麻丘君、愛実、あおい。試験お疲れ様」
「3人とも試験お疲れ様」
「おつかれ!」
終礼が終わってすぐに、海老名さんと道本と鈴木が俺達のところにやってくる。中間試験が終わったからか、3人とも清々しそうな笑顔を浮かべている。
「みんなお疲れ。最後の現代社会はどうだった?」
「結構できたわ」
「俺もそこそこ。赤点はさすがにないと思う」
「オレも何とかなったぜ! 穴埋め問題が多かったからな。今回の中間も赤点科目なしで乗り越えられそうだ。みんなありがとな!」
鈴木は白い歯を見せながらニッコリと笑う。鈴木とは毎日一緒に勉強会したわけじゃないけど、質問して分からないところを理解しようと頑張っていた。その頑張りもあって、赤点がなさそうだと思えるくらいの手応えになったのだろう。
鈴木がお礼を言ったのもあり、あおいや愛実、道本、海老名さんはみんな朗らかな笑みを浮かべる。
「いえいえ。3人も中間試験が何とかなって良かったよ」
「おう! これで明日と明後日の都大会も心置きなく挑めるぜ!」
「そうだな。インターハイに向けた第一歩だから、気合いを入れてやらないと。去年も関東大会に行けたからって、油断しないように気をつけないと」
「道本の言う通りだな!」
道本も鈴木も口元では笑っているけど、目つきは真剣そのもの。海老名さんも2人のことを見て微笑みながら頷いている。道本と鈴木の目を見ると、彼らの情熱が伝わってきて。自然と胸が熱くなっていく。
道本の言う通り、明日と明後日の都大会はインターハイに向けた第一歩だ。上位に入って関東大会に進出できなければ、今年のインターハイへの道は閉ざされる。毎年、陸上の大会はいくつも実施されるけど、都大会は重要な大会の一つと言えるだろう。
道本も鈴木も去年は都大会で上位に入賞して、関東大会に進出している。ただ、1年経ったらどうなるかは分からない。慢心していたら、足元を掬われてしまうかもしれない。
「道本、鈴木、頑張れよ。海老名さんもみんなのサポートを」
「3人とも頑張ってくださいね!」
「応援してるよ!」
「ああ。ありがとう」
「おう! みんなありがとな! いい報告ができるように頑張るぜ!」
「ありがとう。あたしもマネージャーとしてサポートを頑張るわ」
道本と鈴木はもちろんのこと、海老名さんもやる気に満ちた様子で俺達にそう言ってくれた。
道本と鈴木を含めて、明日と明後日の都大会に出場する陸上部員はたくさんいる。一人でも多くの部員が関東大会に進出できることを願おう。まあ、明日も明後日も日中はシフトに入っているから、バイトをしながらになるけど。
俺は席から立ち上がり、右手を拳にして陸上部3人へと差し出す。3人は笑みを見せながら、俺とグータッチしてくれた。これで少しでも彼らの力の源になったり、何かあったときの支えになったりすればいいな。
また、俺を見てか、あおいと愛実も彼らとグータッチした。自分がするのはもちろんだけど、グータッチする姿を見るのも胸が熱くなるものがある。
「青春だねぇ。美しい光景だ」
気付けば、佐藤先生が俺達のすぐ側で立っていた。そんな先生は微笑みながら俺達のことを見ている。
「今週末、陸上の都大会があるんだよね。激励も込めて、担任の私からもグータッチを」
落ち着いた声色で佐藤先生がそう言うと、陸上部3人は喜んだ様子で先生ともグータッチしていた。その際、先生は優しい笑顔を見せていて。
その後、道本と鈴木は部活へ。あおいと愛実は掃除当番の俺を待つために廊下へ出て行った。
俺は海老名さんや佐藤先生などと一緒に、今週最後の教室掃除をするのであった。
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