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第1章
第13話『待ち合わせ』
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4月2日、土曜日。
今日も朝からよく晴れている。朝の天気予報によると、今日はずっと晴天が続き、雨が降る心配はないという。絶好のお出かけ日和だ。
今日はあおいと愛実と一緒に、調津駅周辺にあるショッピングセンターやお店を廻る予定だ。行くお店については昨晩LIMEで話し、10年ぶりに調津に戻ってきたあおいの行きたいお店や気になっているお店に行くことにした。
午前9時50分。
俺は家を出て、道路に出たところで待つ。午前10時に、ここであおいと愛実と待ち合わせをすることになっている。3人の家の位置的に、ここが一番良さそうだとあおいが言ったからだ。
「まあ、3件並んでいる俺達らしい待ち合わせ場所か」
これからも、3人でお出かけするときには、基本的にここで待ち合わせをすることになりそうだ。
それにしても……ここに着いたのは俺が最初か。
愛実は待ち合わせに遅れることはほとんどない。むしろ、俺よりも先に到着していることもそれなりにある。遅れそうなときはちゃんと連絡してくるので大丈夫だろう。
あおいは……昔はたまに遅れることがあったな。10年経っているし、今はどうなっているのかは未知数。まあ、待ち合わせの時間が過ぎても全然来なかったら、スマホで連絡するか家のインターホンを鳴らして呼べばいいか。
「いってきます」
「いってらっしゃい」
愛実と真衣さんのそんなやり取りが聞こえた。
愛実の家の方を見ると……玄関から出てくる愛実の姿が。ロングスカートにフリル付きのブラウスと可愛らしい服に身を包んで。
愛実は俺と目が合うとニッコリと笑って、こちらに向かって小走りでやってくる。そのことで、胸とベージュのショルダーバッグが小刻みに揺れた。
「おはよう、リョウ君」
「おはよう、愛実」
「今回はリョウ君の方が早いね。待った?」
「ううん、そんなことないさ。それに、待ち合わせの時間までまだ10分近くあるし。あと、今日のその服……似合ってるな。可愛いよ」
「ありがとう、リョウ君」
えへへっ、と愛実は可愛く笑う。そんな愛実の頬がほんのりと赤く色づいていて。それもあって、より可愛らしい印象に。
「リョウ君も似合ってるよ。かっこいいね。ジャケット姿だからリョウ君って感じがするよ」
「ジャケットが好きだからなぁ」
着ていて落ち着くし、今みたいに愛実が似合ってるって言ってくれるし。今日のようなお出掛けをするときはジャケットを着ることが多い。
あおいはこの服装の俺を見てどう思うだろう。愛実のようにかっこいいって言ってくれるといいな。
「あおいちゃんはまだなんだね」
「ああ。とりあえず、待ち合わせの時間まではここで待とう」
「うんっ」
愛実はそう返事すると、俺のすぐ近くまで近づいた。その際、香水なのかミルクのような甘くて優しい匂いがほのかに香り、鼻腔がくすぐられた。
「どんなお店に行くのか楽しみだね」
「楽しみだな。ただ、あおいも漫画やアニメやラノベとかが大好きだから、そういったものを扱うお店には行く気がする」
「それは私も思った。調津には専門ショップがあるもんね」
「ははっ、愛実も思ったか」
もし、アニメ専門ショップに行くなら、あおいがどういう反応をするのか楽しみだな。あおいが以前住んでいた頃にはなくて、一度も行ったことがないから。これまでのあおいからして、行ったら興奮しそうな気がする。
「他はどんなところに行こうと思っているかな」
「体を動かすことや音楽が好きだって言っていたよな。ただ、調津駅の周りには色々なお店があるからなぁ」
調津駅は清王線という私鉄路線の中では指折りの大きな駅だ。そんな駅の周辺には様々なジャンルのお店が揃っており、チェーンのお店はもちろんのこと個人で経営しているお店も多い。
「昔、調津にいた頃はどうだったの?」
「幼稚園に通っていた頃だから、飲食店やショッピングセンターのゲームコーナーに行くことが多かったな」
「そうなんだ。ゲームコーナー楽しいよね。美味しいものが楽しめる飲食店もいっぱいあるよね。……あおいちゃんとリョウ君と一緒なら、どこのお店に行っても楽しめると思う」
「俺も同じ気持ちだ」
あおいの部屋で引っ越し作業をしたときも、俺の部屋で遊んだときも、昨日バイト先から3人で帰ってきたときも3人一緒で楽しかったから。きっと、今日も楽しい時間を送ることができるだろう。
愛実は持ち前の優しい笑みを浮かべ、俺を見ながら小さく頷いた。
「行ってきます!」
あおいの元気な声がはっきりと聞こえた。
あおいの家の方に振り返ると、あおいがちょうど玄関から出てくるところだった。あおいは襟付きのワンピースを着ている。再会してからは初めてワンピース姿を見るけど結構可愛いな。ウエストベルト付きだから、あおいのスタイルの良さが際立つ。愛実も同じことを思ったようで「可愛い……」と呟いている。
「涼我君! 愛実ちゃん!」
俺達の名前を呼ぶと、あおいは満面の笑みを浮かべながらこちらに向かって歩いてきた。俺達はそんなあおいに小さく手を振った。
「おはようございます!」
「おはよう、あおい」
「おはよう、あおいちゃん。今日の服もよく似合っているね。ワンピース姿は初めて見るけど可愛いね。肩に掛けているトートバッグも」
「俺も同じことを思った。よく似合っているよ、あおい」
「ありがとうございます。嬉しいですっ」
あおいは言葉通りの嬉しそうな笑顔を見せる。ただ、あおいの顔は赤みを帯びていて。照れくささもあるのかな。そんなあおいも可愛い。
「ついさっきまでどんな服を着ようか迷っていたのですが、良かったです。時間も……10時ピッタリですね。間に合って良かったです」
ほっと胸を撫で下ろすあおい。そんなあおいに、愛実は「あるよね」と微笑みかけていた。
「愛実ちゃんと涼我君もよく似合っていますよ。愛実ちゃんは可愛いですし、涼我君はジャケット姿なので、再会してから一番かっこよく感じます」
「ありがとう、あおいちゃん」
「ありがとう、あおい。ジャケットが好きで、今日みたいにお出かけする日はジャケットを着ることが多いよ」
「そうなんですね。素敵なジャケット姿だと思います」
あおいはそう言うと、ニコッと微笑みかけてくれる。
あおいにジャケット姿を見せるのは初めてだけど、似合っていると言ってもらえて嬉しいな。ほっとした気持ちもあって。あおいもワンピース姿を褒められたとき、こういう気持ちだったのかもしれない。
「あの。初めて3人でお出かけしますので、記念に写真を撮りませんか?」
「いいよ、あおいちゃん」
「いいぞ」
「後で送ってくれるかな?」
「もちろんです! では、私のスマホで撮りますので、2人とも寄ってください」
あおいはそう言って俺達に手招きする。
俺はあおいと肩が触れるかどうかまで近づく。この距離でも、あおいの甘い匂いが香ってきて。
ここまで近づけば、きっと写るだろう。あと、写真を撮るからピースサインでもするか。
愛実は……あおいの左腕を抱きしめている。さすがは女の子同士。
「では、撮りますよ~」
あおいがそう言った直後、「カシャッ」というシャッター音が聞こえた。
さっそく、みんなで今撮った写真を確認すると……うん、変な顔になってないな。ピースサインもちゃんと入っている。良かった。
また、あおいと愛実は可愛らしい笑顔で写っている。
「いいスリーショット写真が撮れました!」
「そうだねっ」
「よく撮れていると思うよ」
「では、グループトークにアップしておきますね」
あおいは満足そうな様子でスマホを操作する。
その直後、ジャケットのポケットに入っている俺のスマホのバイブ音が響く。おそらく、俺達のグループトークに今撮った写真が届いたのだろう。
さっそく確認すると、その予想通りあおいから写真が届いていた。自分のスマホのアルバムに保存する。今日はこういったスリーショットを含め、写真をたくさん撮っていくのかもしれない。
「届いていたよ、あおいちゃん。ありがとう」
「ありがとな」
「いえいえ。では、行きましょう!」
あおいの号令で、俺達は調津駅の方に向かって歩き始める。
いよいよ、3人での初めてのお出かけが始まるのであった。
今日も朝からよく晴れている。朝の天気予報によると、今日はずっと晴天が続き、雨が降る心配はないという。絶好のお出かけ日和だ。
今日はあおいと愛実と一緒に、調津駅周辺にあるショッピングセンターやお店を廻る予定だ。行くお店については昨晩LIMEで話し、10年ぶりに調津に戻ってきたあおいの行きたいお店や気になっているお店に行くことにした。
午前9時50分。
俺は家を出て、道路に出たところで待つ。午前10時に、ここであおいと愛実と待ち合わせをすることになっている。3人の家の位置的に、ここが一番良さそうだとあおいが言ったからだ。
「まあ、3件並んでいる俺達らしい待ち合わせ場所か」
これからも、3人でお出かけするときには、基本的にここで待ち合わせをすることになりそうだ。
それにしても……ここに着いたのは俺が最初か。
愛実は待ち合わせに遅れることはほとんどない。むしろ、俺よりも先に到着していることもそれなりにある。遅れそうなときはちゃんと連絡してくるので大丈夫だろう。
あおいは……昔はたまに遅れることがあったな。10年経っているし、今はどうなっているのかは未知数。まあ、待ち合わせの時間が過ぎても全然来なかったら、スマホで連絡するか家のインターホンを鳴らして呼べばいいか。
「いってきます」
「いってらっしゃい」
愛実と真衣さんのそんなやり取りが聞こえた。
愛実の家の方を見ると……玄関から出てくる愛実の姿が。ロングスカートにフリル付きのブラウスと可愛らしい服に身を包んで。
愛実は俺と目が合うとニッコリと笑って、こちらに向かって小走りでやってくる。そのことで、胸とベージュのショルダーバッグが小刻みに揺れた。
「おはよう、リョウ君」
「おはよう、愛実」
「今回はリョウ君の方が早いね。待った?」
「ううん、そんなことないさ。それに、待ち合わせの時間までまだ10分近くあるし。あと、今日のその服……似合ってるな。可愛いよ」
「ありがとう、リョウ君」
えへへっ、と愛実は可愛く笑う。そんな愛実の頬がほんのりと赤く色づいていて。それもあって、より可愛らしい印象に。
「リョウ君も似合ってるよ。かっこいいね。ジャケット姿だからリョウ君って感じがするよ」
「ジャケットが好きだからなぁ」
着ていて落ち着くし、今みたいに愛実が似合ってるって言ってくれるし。今日のようなお出掛けをするときはジャケットを着ることが多い。
あおいはこの服装の俺を見てどう思うだろう。愛実のようにかっこいいって言ってくれるといいな。
「あおいちゃんはまだなんだね」
「ああ。とりあえず、待ち合わせの時間まではここで待とう」
「うんっ」
愛実はそう返事すると、俺のすぐ近くまで近づいた。その際、香水なのかミルクのような甘くて優しい匂いがほのかに香り、鼻腔がくすぐられた。
「どんなお店に行くのか楽しみだね」
「楽しみだな。ただ、あおいも漫画やアニメやラノベとかが大好きだから、そういったものを扱うお店には行く気がする」
「それは私も思った。調津には専門ショップがあるもんね」
「ははっ、愛実も思ったか」
もし、アニメ専門ショップに行くなら、あおいがどういう反応をするのか楽しみだな。あおいが以前住んでいた頃にはなくて、一度も行ったことがないから。これまでのあおいからして、行ったら興奮しそうな気がする。
「他はどんなところに行こうと思っているかな」
「体を動かすことや音楽が好きだって言っていたよな。ただ、調津駅の周りには色々なお店があるからなぁ」
調津駅は清王線という私鉄路線の中では指折りの大きな駅だ。そんな駅の周辺には様々なジャンルのお店が揃っており、チェーンのお店はもちろんのこと個人で経営しているお店も多い。
「昔、調津にいた頃はどうだったの?」
「幼稚園に通っていた頃だから、飲食店やショッピングセンターのゲームコーナーに行くことが多かったな」
「そうなんだ。ゲームコーナー楽しいよね。美味しいものが楽しめる飲食店もいっぱいあるよね。……あおいちゃんとリョウ君と一緒なら、どこのお店に行っても楽しめると思う」
「俺も同じ気持ちだ」
あおいの部屋で引っ越し作業をしたときも、俺の部屋で遊んだときも、昨日バイト先から3人で帰ってきたときも3人一緒で楽しかったから。きっと、今日も楽しい時間を送ることができるだろう。
愛実は持ち前の優しい笑みを浮かべ、俺を見ながら小さく頷いた。
「行ってきます!」
あおいの元気な声がはっきりと聞こえた。
あおいの家の方に振り返ると、あおいがちょうど玄関から出てくるところだった。あおいは襟付きのワンピースを着ている。再会してからは初めてワンピース姿を見るけど結構可愛いな。ウエストベルト付きだから、あおいのスタイルの良さが際立つ。愛実も同じことを思ったようで「可愛い……」と呟いている。
「涼我君! 愛実ちゃん!」
俺達の名前を呼ぶと、あおいは満面の笑みを浮かべながらこちらに向かって歩いてきた。俺達はそんなあおいに小さく手を振った。
「おはようございます!」
「おはよう、あおい」
「おはよう、あおいちゃん。今日の服もよく似合っているね。ワンピース姿は初めて見るけど可愛いね。肩に掛けているトートバッグも」
「俺も同じことを思った。よく似合っているよ、あおい」
「ありがとうございます。嬉しいですっ」
あおいは言葉通りの嬉しそうな笑顔を見せる。ただ、あおいの顔は赤みを帯びていて。照れくささもあるのかな。そんなあおいも可愛い。
「ついさっきまでどんな服を着ようか迷っていたのですが、良かったです。時間も……10時ピッタリですね。間に合って良かったです」
ほっと胸を撫で下ろすあおい。そんなあおいに、愛実は「あるよね」と微笑みかけていた。
「愛実ちゃんと涼我君もよく似合っていますよ。愛実ちゃんは可愛いですし、涼我君はジャケット姿なので、再会してから一番かっこよく感じます」
「ありがとう、あおいちゃん」
「ありがとう、あおい。ジャケットが好きで、今日みたいにお出かけする日はジャケットを着ることが多いよ」
「そうなんですね。素敵なジャケット姿だと思います」
あおいはそう言うと、ニコッと微笑みかけてくれる。
あおいにジャケット姿を見せるのは初めてだけど、似合っていると言ってもらえて嬉しいな。ほっとした気持ちもあって。あおいもワンピース姿を褒められたとき、こういう気持ちだったのかもしれない。
「あの。初めて3人でお出かけしますので、記念に写真を撮りませんか?」
「いいよ、あおいちゃん」
「いいぞ」
「後で送ってくれるかな?」
「もちろんです! では、私のスマホで撮りますので、2人とも寄ってください」
あおいはそう言って俺達に手招きする。
俺はあおいと肩が触れるかどうかまで近づく。この距離でも、あおいの甘い匂いが香ってきて。
ここまで近づけば、きっと写るだろう。あと、写真を撮るからピースサインでもするか。
愛実は……あおいの左腕を抱きしめている。さすがは女の子同士。
「では、撮りますよ~」
あおいがそう言った直後、「カシャッ」というシャッター音が聞こえた。
さっそく、みんなで今撮った写真を確認すると……うん、変な顔になってないな。ピースサインもちゃんと入っている。良かった。
また、あおいと愛実は可愛らしい笑顔で写っている。
「いいスリーショット写真が撮れました!」
「そうだねっ」
「よく撮れていると思うよ」
「では、グループトークにアップしておきますね」
あおいは満足そうな様子でスマホを操作する。
その直後、ジャケットのポケットに入っている俺のスマホのバイブ音が響く。おそらく、俺達のグループトークに今撮った写真が届いたのだろう。
さっそく確認すると、その予想通りあおいから写真が届いていた。自分のスマホのアルバムに保存する。今日はこういったスリーショットを含め、写真をたくさん撮っていくのかもしれない。
「届いていたよ、あおいちゃん。ありがとう」
「ありがとな」
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