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ゲキモリアン
カンナ②
しおりを挟む一呼吸するカンナ。
「フゥーー
どうもアクロですッッ
本日は遥々桜上水からやってきたカンナち ゃんとお喋りをしようぜ?
..
ね?」
ドアの前。
カンナはベルの代わりにいつもの挨拶をした。
「はぁ。」
あ、アクロさんのいつものだ。
「あ、ごめんごめん。カンナだよ。
今日はちょっと食べ物が欲しくてきたん
だ。
アクロさん元気??」
「元気元気。カンナはあいも変わらず元気や
なぁ。
とりあえず中に入ったら?」
「うん。ありがとう。」
外観からは想像出来ない汚さと匂いが店内へ入るチャイムの音と重なる。
この匂いにもアクロさんの甲羅にも今は懐かしさすら覚える。
ダンッ
ドアが閉まる音が酷くうるさい。
薄暗い店内。
乱雑に置かれた商品は勿論賞味期限切れだ。
ゲキモリアンが来てからこの街では廃棄商品すらも高額で売られる。
アクロはすでにレジの中の椅子に座ってタバコを吸っていた。
「適当に見てってよ
時間はたっぷりある」
それをみて私は口笛を吹いてみた。
とっても汚い音が私に帰って来た。
私ってやっぱり人間だ。
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