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09.スポーツ推薦の身体の大きい元同級生と

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高校の同窓会。早いもので卒業から10年がたった。
学校主催のため、広いパーティー会場で
学科ごとにまとまった配席となっていたが、
特進科には似つかわしくない大男が
こちらに近づいてくる。

「ハル久しぶりやん!」
「……誰?」

前友達に写真を見せてもらった時短く明るかった髪は
黒くなっており、肩まで長く
ハーフアップで纏められている。
身体も10年前とは比べ物にならないくらい
大きくなっていて威圧感しかない。

高校卒業後、アメリカに渡って
プロレスラーになったらしい。
格闘技の違いなんて正直分からないのだが。

弦人げんと、帰ってきてたんだ」
「せやねん、日本で試合あって」
私の隣の空いてる席にドカッと座ってくる。

「スポーツ科はあっちだよ」
さっきまで喋ってた周りの友達は
ビビっておどおどしている。
「テーブル決まってんの?
 なんや、終わったらまた話そ」

矢田やたくん、めっちゃ変わったよね…」
「怖かった~!」
「高校の時はシュッとしてたのにね」

弦人は高校で上京してきて、
当時から将来有望な野球推薦の生徒だった。
弦人が校舎が別棟にもかかわらず
生徒会メンバーだった私にしつこく絡んできて
いつの間にか仲良くなっていた。

そして、私はそのまま都内の大学に進学し、
彼はいきなりプロレスをやると渡米していったのだ。





結局、クラスの二次会の後呼び出されて
弦人と三次会をすることになった。
珍しく帰国して来たし、
またすぐアメリカに戻ると聞いたので
せっかくの機会と思い、行くことにした。

「弦人ってなんで私にあんな絡んできたの?」
私は別に学年ではスポーツ科の生徒と違って、
特に目立つような実績がある訳でもなく、
ごく普通の生徒だった。

仲良くなったきっかけももう思い出せないが
授業の合間とか、忙しくて夜遅くまで
生徒会室に残っていた時期に部活終わり顔出しに
来たりと、何かとコンタクトをとってきた。

「ハルうちの科で結構人気やったで?
 生徒会とかカッコいいし、
 みんなアホやから頭良くて可愛い子好きやねん、
 スカート短かったし」
「一言余計すぎる」

「ずっと彼氏おらんかったよな高校時代」
「うるさいな、弦人がずっと
 くっついてきたからでしょ」
「そうなん?今は?」
「……いないけど」
「ほな俺のせいちゃうやん」
「あの頃は!」
「じゃあ俺が付き合ったろか?」

昔からそうだ。付き合う気はないのに
冗談半分で付き合う?なんて言ってくる。
モテるし忙しいから彼女はいなかったけど
遊んでたんだろうなとは思っていた。

「弦人みたいな軽そうな人嫌だ」
「ハルのことずっと好きやのに?」
「だからさ……」

呆れてグラスに口をつける。
卒業してから連絡もとってなかったのに、
ずっと好きって何?

さっきからLINEの通知と着信で
頻繁に光る弦人のスマホに目をやると
それに気づいて電源を切る。
「うるさいな、せっかくハルとデートしてんのに」
人気者の弦人に期待するだけ無駄だと、
向き合うことから逃げていた。

「俺のこと、嫌い?」
「…嫌いじゃないよ」
私の手を取って、不意打ちでキスされる。

「っ、好きとは言ってないッ」
大きい身体を押し返そうとするが、全く動かない。
「……かわい、ほんま好き、会えてよかった」
昔と違って色気とオーラが溢れる弦人と
目が合わせられない。

弦人のこと、好きになりたくない。
「…食べちゃいたい」
私の耳元に顔を寄せて囁く。
良い友達のままでいたい。
「今日ホテル泊まってるんやけど、来ない?」
「……やだッ」
「…そんな顔して、説得力ないんやけど」

耳に音を立ててキスを繰り返す。
「やめてよぉ…っ」
「嫌やったら殴って止めたら?」
ふふ、と笑った息がかかる。

「部屋で飲み直そな?」



「シャワー浴びたい…」
「待たれへんからだめ」
私もいつの間にかその気になって、
弦人が泊まってる部屋に来てしまった。
軽々持ち上げられてベッドに降ろされる。

大きい手で私の手を押さえつけて、
手際よくドレスを脱がされる。
アメリカでも日本でも試合があるから、きっと
地方妻みたいなのが色んな街にいるんだろうな、
と思わされるような手際の良さ。

触れるようなキスから、舌がぬるっと入ってきて
徐々に責められる。
「…っ、んッ…ッ」
わざとらしく音を立てて繰り返される。
「弦人、っ…」 
重ねられた手を握り返す。
キスだけで気持ち良すぎて
頭おかしくなっちゃいそう…
「……そんな煽られたら優しくできへんのやけど」

弦人の指先が、舌が、私の敏感な所を責める。
「ふ、ぁ…ッや、っ…♡」
触れるか触れないかくらいの触り方で焦らされて、
「あアッ♡♡、んっ…!♡」
指先がツプッと腟内ナカに入ってきて、
意地悪く笑う。

「気持ち良いの?」
私の蜜が滴る指を舐め上げて、
くちゅくちゅと音を立ててクリを虐められる。

「あ、っ…ンんッ♡♡!」
「気持ちええんか聞いとるんやけど」
「ッ、あっ♡♡気持ち、っ♡です…ッ♡♡」
私の返事を聞いて満足そうに口角を上げる。

「も……弦人ッ…挿れて、っ…」
ベルトに手をかけると耳元に顔を寄せて、
少し余裕の無さそうな呼吸音を私に聞かせる。
「っ……ハルがやって?」
スーツを脱がせるように促して、
私の耳に甘噛みする。
私、弦人を欲しがってる。

「……入らないかも」
目の前のものの大きさにビビって
一瞬冷静になってしまう。
「こんな濡れてんのに入らんわけないやん」
「ッッ~…!!♡♡」
肉壁を押し広げながら弦人のが入ってくる。

「はァ…ッ、待…っ♡♡♡」
一気に奥まで満たされて、勝手に声出ちゃう♡♡
何とか耐えようと背中にしがみつく。
「あっつ……動くで…?」
「ぁアッ、♡♡♡!あっ!♡♡」
涙がじわっと滲んできて、視界が歪む。

「…痛ない?」
首を横に振るのが精一杯。
「気持ち、ッ♡♡頭おかしくなっちゃうぅ…♡♡♡」
「何それ、可愛すぎるやろ…」
腟内ナカぐちゃぐちゃに掻き回されて、
いいとこいっぱい擦られてるっ♡♡

「弦人ッ、もイッちゃうっ♡♡イっ、く…!♡♡♡」
頭と身体が痺れる。
「ハル……俺のこと好き…?」
「好きッ♡♡ぁあッ!♡♡♡
 もぉっ、だめ……ッ♡♡!!」
奥を執拗に責められてイくの止まらない♡♡♡
「最初っからそう言えばええのに……」
満足そうに笑って腰を打ち付けるスピードを上げる。

「ああ゛ッッ!!♡♡♡
 あ♡♡♡げんっと、っダメッ♡♡」
ふふっ、と笑って眉尻を下げる。
「俺もイキそ……ああやば、イッ…く」
私の肩をがっちり掴んで中に思いっきり出される。
「あッ♡♡♡中だめっ、ッ…♡♡♡♡」
「…ごめん、遅かったわ」



─── 

「明日、アメリカ戻るんやけどさ」
私の髪に指を通して、キスする。
「また来月東京くるから会うてよ」
「…東京妻が、他に居ないならね」
「……ハルはそういうんちゃうって」

私だって、そんなの簡単に信じるほどバカじゃないし
もうあの頃と違って子供じゃない。

「じゃあ、スター選手の稼ぎで
 良いホテル泊まれるの期待してるわ」

日々の仕事の疲れを、そんな朧気な約束で飛ばした。



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