5 / 10
1. 憧れの先輩を寝取り返す日
05
しおりを挟む
久しぶりの相性がいい人との行為は最高だった。
しかもずっと好きだった緋莉さんと、
先輩と付き合ってる緋莉さんとなんて。
「もう私以外としちゃだめだよ」
「…うん」
こんな風に抱きしめられて甘やかされながら
寝てみたかった、夢が叶った。
次の日目を開けると夜と同じ体勢のままで、
身体はバキバキになっていた。
「む…」
もぞもぞと体勢を変えようとしていると
緋莉さんも目覚める。
「ん…んあっ、え?!」
腕の中にいるのが明らかに小田さんの
サイズ感じゃないのに驚いたのか
寝ぼけたまま俺の身体をベタベタ触る。
「おはよ、緋莉さん」
声と髪色で気づいたのか沈黙する緋莉さん。
「あ、ええ…?東瀬くん??」
「俺ん家来たの覚えてないんですか」
「あいや、覚えてるけど…」
緋莉さんは泥酔してないように見えて
すぐ記憶を無くすので、本当に途中からは
覚えていないんだろう。
「東瀬くんにだけは絶対手つけないって
誓ってたんだけど…」
寝取ったはずなのにそんな言い方をされるのは
何か釈然としない。
同じチームの後輩だから?
あの日から1週間経つが、特に何事もなく
日々が過ぎている。
土日は緋莉さんの匂いが残るベッドで感傷に浸り、
1人でしていたが、緋莉さんと毎日一緒にいたら
廃人になる自信がある。
「ルカ~そろそろ上がれる?」
同期の女の子2人が後ろから俺に声をかけてくる。
「あっ、もうちょい、先行ってて」
モニター越しに緋莉さんから視線を感じる。
精々セフレ止まりの俺のことなんて
気にすることないのに。
キリのいいところで仕事を片付けないと、
一生帰れない。この辺にしておこう。
「お先に失礼します」
「お疲れ様~」
小田さんがキラキラの笑顔を向けてくる。
「…お疲れ~」
緋莉さんはモニターから目を離さずに言う。
普段こんなに冷たかったっけ。
まあでも今日は、4年目以下の若手飲みだ。2人のことは忘れて楽しもうと思う。
「ルカ~こっちこっち~」
「遅いぞー」
「ごめんごめん、稟議書まとまらなくて」
座敷の個室に20人弱くらい集まって、
もう既に会は始まっていた。
企画営業グループではいつまでも下っ端だが、
この中では最年長になったのかと思うと
背筋が伸びる。
「1年目の子達はもう散々色んなとこで
自己紹介してるからお前だけな、
んで乾杯して。はい注目ー!4年目の
エース来ましたー!」
やりづらいなやめろって。
目立つのは好きじゃないんだけど。
「東瀬ルーカス凜人です、企画営業部4年目。
今日はみんな楽しんでいってください、
飲み過ぎには気をつけて、乾杯~」
みんなグラスを俺に向けて
カジュアルに乾杯を済ます。
「ルカは奥の席ね、そこしか空いてないから」
言われたところに座って、食事と会話を楽しむ。
普段こんなに同い年や年下と話すことがないので、
自然と肩の力が抜ける。
「川村さんはさ~、彼氏とかいるの?」
「いや、今は…いないです」
同期の女好きの佐伯が1番可愛いと騒がれていた
大人しそうな事務の子の隣を
ガッツリ陣取ってるのが目に入る。
「ピピピピー佐伯セクハラやめてください席交代」
「え~?!」
「すぐセクハラする、反省しろよ」
佐伯をどかして事務の子の隣に座る。
「大丈夫?」
「あっ、ありがとうございます」
「ルカみたいなのが1番危ないから気をつけなよ~」
「俺がいつ会社でやらかしたんだよ」
つい最近まさにやらかしてるけど。
しかもずっと好きだった緋莉さんと、
先輩と付き合ってる緋莉さんとなんて。
「もう私以外としちゃだめだよ」
「…うん」
こんな風に抱きしめられて甘やかされながら
寝てみたかった、夢が叶った。
次の日目を開けると夜と同じ体勢のままで、
身体はバキバキになっていた。
「む…」
もぞもぞと体勢を変えようとしていると
緋莉さんも目覚める。
「ん…んあっ、え?!」
腕の中にいるのが明らかに小田さんの
サイズ感じゃないのに驚いたのか
寝ぼけたまま俺の身体をベタベタ触る。
「おはよ、緋莉さん」
声と髪色で気づいたのか沈黙する緋莉さん。
「あ、ええ…?東瀬くん??」
「俺ん家来たの覚えてないんですか」
「あいや、覚えてるけど…」
緋莉さんは泥酔してないように見えて
すぐ記憶を無くすので、本当に途中からは
覚えていないんだろう。
「東瀬くんにだけは絶対手つけないって
誓ってたんだけど…」
寝取ったはずなのにそんな言い方をされるのは
何か釈然としない。
同じチームの後輩だから?
あの日から1週間経つが、特に何事もなく
日々が過ぎている。
土日は緋莉さんの匂いが残るベッドで感傷に浸り、
1人でしていたが、緋莉さんと毎日一緒にいたら
廃人になる自信がある。
「ルカ~そろそろ上がれる?」
同期の女の子2人が後ろから俺に声をかけてくる。
「あっ、もうちょい、先行ってて」
モニター越しに緋莉さんから視線を感じる。
精々セフレ止まりの俺のことなんて
気にすることないのに。
キリのいいところで仕事を片付けないと、
一生帰れない。この辺にしておこう。
「お先に失礼します」
「お疲れ様~」
小田さんがキラキラの笑顔を向けてくる。
「…お疲れ~」
緋莉さんはモニターから目を離さずに言う。
普段こんなに冷たかったっけ。
まあでも今日は、4年目以下の若手飲みだ。2人のことは忘れて楽しもうと思う。
「ルカ~こっちこっち~」
「遅いぞー」
「ごめんごめん、稟議書まとまらなくて」
座敷の個室に20人弱くらい集まって、
もう既に会は始まっていた。
企画営業グループではいつまでも下っ端だが、
この中では最年長になったのかと思うと
背筋が伸びる。
「1年目の子達はもう散々色んなとこで
自己紹介してるからお前だけな、
んで乾杯して。はい注目ー!4年目の
エース来ましたー!」
やりづらいなやめろって。
目立つのは好きじゃないんだけど。
「東瀬ルーカス凜人です、企画営業部4年目。
今日はみんな楽しんでいってください、
飲み過ぎには気をつけて、乾杯~」
みんなグラスを俺に向けて
カジュアルに乾杯を済ます。
「ルカは奥の席ね、そこしか空いてないから」
言われたところに座って、食事と会話を楽しむ。
普段こんなに同い年や年下と話すことがないので、
自然と肩の力が抜ける。
「川村さんはさ~、彼氏とかいるの?」
「いや、今は…いないです」
同期の女好きの佐伯が1番可愛いと騒がれていた
大人しそうな事務の子の隣を
ガッツリ陣取ってるのが目に入る。
「ピピピピー佐伯セクハラやめてください席交代」
「え~?!」
「すぐセクハラする、反省しろよ」
佐伯をどかして事務の子の隣に座る。
「大丈夫?」
「あっ、ありがとうございます」
「ルカみたいなのが1番危ないから気をつけなよ~」
「俺がいつ会社でやらかしたんだよ」
つい最近まさにやらかしてるけど。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
2
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる