2 / 40
第1項 始まりの酒場
しおりを挟む
「てめぇら! 今日は俺の奢りだ、どんどん飲めやっ!」
酒場に響き渡る声と共に、歓声がこだまする。
ビールの入った樽ジョッキを派手に打ち鳴らし、晩餐を楽しんでいた。
彼らの腰や、背中には剣や槍を携えている。革や鉄でできた防具を身にまとい、傭兵であることを示唆していた。
「賑やかなのはいいけれど、あんまりうるさくしないでね。他のお客さんの迷惑になるから」
バーカウンターから妖艶なハスキーボイスが聞こえる。
濡羽色の髪で顔の左半分を覆ったその女性はどこかミステリアスな雰囲気を醸し出す。
「ありゃりゃ、姐さんに怒られちゃったっスね、バルガスさん。ついでにそのジョッキを渡すっス」
塔のように積み上げられた食器を絶妙なバランスで両手に持つウエイトレス、キャミィはバルガスに尻尾で指示をした。
彼女の頭には、猫のような耳が生えている。『獣人』と呼ばれる種族だ。
「ケッ、客をこき使うなっての」
ブツブツ言いながら支持されたジョッキを渋々渡すバルカス。
「ま、いいや。……どうだ、あんたら。今日は俺の奢りってことで?」
バルガスはテーブルの上に立ち店内の客全員にそう告げると、歓声があがる。
「ってことでいいすかね、リリィ姉さん」
赤くなった顔をニンマリとご機嫌な様子でカウンターの店主に告げる。
「はあ、勝手にしなさい」
カウンターに片肘をついて傍観するリリィ。
「んぁ……」
喧騒にカウンターでつっぷして寝ていたゼクスは目が覚めた。
「あら、起こしちゃったかしら」
リリィはさりげなく水の入ったグラスを差し出す。
「ああ、ありがとうございます。それで、この騒ぎはなんスか?」
ゼクスは水を一気に飲み干した。
「あそこのバカが今日は奢るってはしゃいでね。それで」
リリィの視線を辿り、ゼクスもその先を見る。
バルガスは気分が良さそうに樽ジョッキを煽っていた。
「へぇ、あいつ見かけによらず金持ちなんだな」
「そんなはずはないんだけどね」
リリィはため息交じりに呟く。
確かに身なりはいっぱしの傭兵といったところだ。他の連中と比べると少し装備はいい……のだが所々くたびれてとても金が有り余っているようには見えない。
リリィの言葉に怪訝な顔をする。
「……あいつの奢りってなら俺もそれにあやからせてもらうかな。
ただほんとに金持ってんのか?
リリィさんも、あいつが金持ってなかったらかなりの損失になるだろ。大丈夫なんスか?」
「大丈夫よ。嘘だったらそれ相応のことをしてもらうわ。
あいつの素性は知ってるし、言った手前しっかりとやってもらうから」
にっこりと笑うその顔はとても美しい。が、なにか恐ろしいものでも内に秘めているかと思わせるものがあった。
店主というよりかは悪徳の金貸しのようなセリフだ。
ゼクスは苦笑する。
背後からガシャンッと大きな音があがる。
同時に店内は水を打ったように静まりかえった。
全身甲冑をまとった騎士がバルガスの顔を覗き込むような姿勢で、テーブルに手をついていた。
どうやら騎士がわざと皿を落としたようだ。
「はあ、厄介ごとだわ。……ため息が止まらないわね」
「片付けが大変っスね。面倒ごとは好きじゃないっス」
「……キャミィ。顔と言ってることがあってないわよ」
キャミィは鼻息を荒くし、祭りが始まるかのような表情で目を輝かせていた。
気分よく飲んでいたバルガスは、テーブルにジョッキを叩きつけ立ち上がる。
一触即発といったムードだ。
他の客たちもその様子を傍目から見つめている。
「やるのなら外でやってほしいわね」
「見物料とるっスか? それとも賭けっスか?」
自分の店なのに、呑気なことを言っている二人。
「おいおい、店主だろ。止めなくていいのか?」
客であるゼクスの方がまだ緊張感がある。
「なら、あなた止めてきなさいよ」
そういわれたゼクスは向き合っている二人に視線を移す。
「何が……気にくわないんだ?」
バルガスは褐色のぶっとい腕を組んで兵士に向き合う。
平静を装ってはいるが、顔がヒクついてる。
いつ爆発するかわからないぞ。
「お前らみたいなのが同じ空間にいるだけで酒がまずくなる。それにうるせえんだよ。ちったあ静かにしろや」
「騎士様よお、別に酒の席なんだから少しくらい多めに見てくれたっていいんじゃねえか?」
対照的に騎士とあろうものが、バルガスを煽り立てて乱闘上等で食ってかかっていた。
(騎士…………か。まあわからないだろう)
店主もこの有様だ。しぶしぶゼクスはカウンターから降り、二人の元へ向かう。
「はいはい、そこまで。
俺もゆっくり酒が飲みたい。
このおっさんが奢ってくれるんってならそれに越したことはないじゃねえか。
みんなで飲もうぜ、な?」
ゼクスは二人の間に割って入る。なだめながら入ってきた見ず知らずの男に機嫌よくは迎えてくれない。
「なんだあんた」
バルガスは見下ろすようにゼクスを見つめる。
ゼクスも人間にしては身長はある方だが、巨体のバルガスと並ぶとゼクスは子供のようにみえる。
「俺はあんたと同じ酒好きの傭兵だよ」
友好的な態度をバルガスに向けた。
その横顔を騎士はじっと見つめ――
「お前、どっかで……」
――どこかであったような感覚に陥る。
ボサボサの髪。長い間切っていない前髪でかくれた眠たそうな眼。細身の身体には筋肉というものが見て取れない。線の薄い青年。
「あっ、こいつ騎士団長の――」
取り巻きの騎士兵がゼクスを指さす。
「ああ、思い出した。3年前忽然と姿を消した騎士団長の息子ゼクスか」
ゼクスは深くため息を吐く。
(知ってやがったか……)「騎士学校のとき、ろくに成績を残せていないのに、卒業後親のコネで中隊長になって、ばっくれた奴がなんでここに」
「今はそれ、関係ないだろ」
騎士の言葉にカチンときたゼクスは眉を寄せ、口調が強くなる。
「だいたいお前らなんだよ。住民と街を守るのが騎士だろ、一般人に喧嘩ふっかけてどうすんだよ」
「なにぃ……」
騎士兵の額に青筋が浮かび上がる。
「てめえ、言わせておけば——」
ゼクスは一瞬の隙をついて騎士の顎を拳で撃ち抜いた。
脳を大きく揺さぶられ昏倒し、そのまま前のめりで倒れる騎士。
「うわぁ……やりやがった」
背後でバルガスが呟き頭を手のひらでおさえた。
取り巻きたちの騎士はどよめく。
「てめえ、まだなにもしてないのに」
「『まだ』ってことはする前提だったってことじゃねえか。正当防衛だ」
その行動にワッと店内は盛り上がる。これから余興がはじまる。そんな興奮に包まれた。
「ゼクスさんよぉ、リリィ姉さんの手前、穏便に済ませようとしたのにやってくれちまったな……」
呆れ半分でため息をつく。
「やるなら外でやってくれないかしら。迷惑よ」
熱狂に包まれた店内に鈴の音がなったような、そんな声。騒音の中でも違った波長を持つ音、それが鮮明に聞こえるように。
いつのまにか懐に立っていたフードの人影。この人物が声を放ったのだろう。
深々と被ったフードからは顔が見えないが、声からして女……。チラリと見えた口元は整った容姿であることがうかがえた。
「喧嘩なら外でやりなさい。リリィさんやほかのお客さんに迷惑がかかるわ」
彼女がそう促す。
ふっかけてきた騎士の一人が舌打ちをして外に出ていくと、ゼクスと彼女もぞろぞろと店の外にでる。
「余興は終わりだ、とりあえず、みんな飲んでてくれ」
店内の客にバルガスは告げると「なんだよ、面白くなると思ったのによ」などと不満を口にする客がいた。
まぁまぁ、となだめるとバルガスも後を追って外に出た。
酒場に響き渡る声と共に、歓声がこだまする。
ビールの入った樽ジョッキを派手に打ち鳴らし、晩餐を楽しんでいた。
彼らの腰や、背中には剣や槍を携えている。革や鉄でできた防具を身にまとい、傭兵であることを示唆していた。
「賑やかなのはいいけれど、あんまりうるさくしないでね。他のお客さんの迷惑になるから」
バーカウンターから妖艶なハスキーボイスが聞こえる。
濡羽色の髪で顔の左半分を覆ったその女性はどこかミステリアスな雰囲気を醸し出す。
「ありゃりゃ、姐さんに怒られちゃったっスね、バルガスさん。ついでにそのジョッキを渡すっス」
塔のように積み上げられた食器を絶妙なバランスで両手に持つウエイトレス、キャミィはバルガスに尻尾で指示をした。
彼女の頭には、猫のような耳が生えている。『獣人』と呼ばれる種族だ。
「ケッ、客をこき使うなっての」
ブツブツ言いながら支持されたジョッキを渋々渡すバルカス。
「ま、いいや。……どうだ、あんたら。今日は俺の奢りってことで?」
バルガスはテーブルの上に立ち店内の客全員にそう告げると、歓声があがる。
「ってことでいいすかね、リリィ姉さん」
赤くなった顔をニンマリとご機嫌な様子でカウンターの店主に告げる。
「はあ、勝手にしなさい」
カウンターに片肘をついて傍観するリリィ。
「んぁ……」
喧騒にカウンターでつっぷして寝ていたゼクスは目が覚めた。
「あら、起こしちゃったかしら」
リリィはさりげなく水の入ったグラスを差し出す。
「ああ、ありがとうございます。それで、この騒ぎはなんスか?」
ゼクスは水を一気に飲み干した。
「あそこのバカが今日は奢るってはしゃいでね。それで」
リリィの視線を辿り、ゼクスもその先を見る。
バルガスは気分が良さそうに樽ジョッキを煽っていた。
「へぇ、あいつ見かけによらず金持ちなんだな」
「そんなはずはないんだけどね」
リリィはため息交じりに呟く。
確かに身なりはいっぱしの傭兵といったところだ。他の連中と比べると少し装備はいい……のだが所々くたびれてとても金が有り余っているようには見えない。
リリィの言葉に怪訝な顔をする。
「……あいつの奢りってなら俺もそれにあやからせてもらうかな。
ただほんとに金持ってんのか?
リリィさんも、あいつが金持ってなかったらかなりの損失になるだろ。大丈夫なんスか?」
「大丈夫よ。嘘だったらそれ相応のことをしてもらうわ。
あいつの素性は知ってるし、言った手前しっかりとやってもらうから」
にっこりと笑うその顔はとても美しい。が、なにか恐ろしいものでも内に秘めているかと思わせるものがあった。
店主というよりかは悪徳の金貸しのようなセリフだ。
ゼクスは苦笑する。
背後からガシャンッと大きな音があがる。
同時に店内は水を打ったように静まりかえった。
全身甲冑をまとった騎士がバルガスの顔を覗き込むような姿勢で、テーブルに手をついていた。
どうやら騎士がわざと皿を落としたようだ。
「はあ、厄介ごとだわ。……ため息が止まらないわね」
「片付けが大変っスね。面倒ごとは好きじゃないっス」
「……キャミィ。顔と言ってることがあってないわよ」
キャミィは鼻息を荒くし、祭りが始まるかのような表情で目を輝かせていた。
気分よく飲んでいたバルガスは、テーブルにジョッキを叩きつけ立ち上がる。
一触即発といったムードだ。
他の客たちもその様子を傍目から見つめている。
「やるのなら外でやってほしいわね」
「見物料とるっスか? それとも賭けっスか?」
自分の店なのに、呑気なことを言っている二人。
「おいおい、店主だろ。止めなくていいのか?」
客であるゼクスの方がまだ緊張感がある。
「なら、あなた止めてきなさいよ」
そういわれたゼクスは向き合っている二人に視線を移す。
「何が……気にくわないんだ?」
バルガスは褐色のぶっとい腕を組んで兵士に向き合う。
平静を装ってはいるが、顔がヒクついてる。
いつ爆発するかわからないぞ。
「お前らみたいなのが同じ空間にいるだけで酒がまずくなる。それにうるせえんだよ。ちったあ静かにしろや」
「騎士様よお、別に酒の席なんだから少しくらい多めに見てくれたっていいんじゃねえか?」
対照的に騎士とあろうものが、バルガスを煽り立てて乱闘上等で食ってかかっていた。
(騎士…………か。まあわからないだろう)
店主もこの有様だ。しぶしぶゼクスはカウンターから降り、二人の元へ向かう。
「はいはい、そこまで。
俺もゆっくり酒が飲みたい。
このおっさんが奢ってくれるんってならそれに越したことはないじゃねえか。
みんなで飲もうぜ、な?」
ゼクスは二人の間に割って入る。なだめながら入ってきた見ず知らずの男に機嫌よくは迎えてくれない。
「なんだあんた」
バルガスは見下ろすようにゼクスを見つめる。
ゼクスも人間にしては身長はある方だが、巨体のバルガスと並ぶとゼクスは子供のようにみえる。
「俺はあんたと同じ酒好きの傭兵だよ」
友好的な態度をバルガスに向けた。
その横顔を騎士はじっと見つめ――
「お前、どっかで……」
――どこかであったような感覚に陥る。
ボサボサの髪。長い間切っていない前髪でかくれた眠たそうな眼。細身の身体には筋肉というものが見て取れない。線の薄い青年。
「あっ、こいつ騎士団長の――」
取り巻きの騎士兵がゼクスを指さす。
「ああ、思い出した。3年前忽然と姿を消した騎士団長の息子ゼクスか」
ゼクスは深くため息を吐く。
(知ってやがったか……)「騎士学校のとき、ろくに成績を残せていないのに、卒業後親のコネで中隊長になって、ばっくれた奴がなんでここに」
「今はそれ、関係ないだろ」
騎士の言葉にカチンときたゼクスは眉を寄せ、口調が強くなる。
「だいたいお前らなんだよ。住民と街を守るのが騎士だろ、一般人に喧嘩ふっかけてどうすんだよ」
「なにぃ……」
騎士兵の額に青筋が浮かび上がる。
「てめえ、言わせておけば——」
ゼクスは一瞬の隙をついて騎士の顎を拳で撃ち抜いた。
脳を大きく揺さぶられ昏倒し、そのまま前のめりで倒れる騎士。
「うわぁ……やりやがった」
背後でバルガスが呟き頭を手のひらでおさえた。
取り巻きたちの騎士はどよめく。
「てめえ、まだなにもしてないのに」
「『まだ』ってことはする前提だったってことじゃねえか。正当防衛だ」
その行動にワッと店内は盛り上がる。これから余興がはじまる。そんな興奮に包まれた。
「ゼクスさんよぉ、リリィ姉さんの手前、穏便に済ませようとしたのにやってくれちまったな……」
呆れ半分でため息をつく。
「やるなら外でやってくれないかしら。迷惑よ」
熱狂に包まれた店内に鈴の音がなったような、そんな声。騒音の中でも違った波長を持つ音、それが鮮明に聞こえるように。
いつのまにか懐に立っていたフードの人影。この人物が声を放ったのだろう。
深々と被ったフードからは顔が見えないが、声からして女……。チラリと見えた口元は整った容姿であることがうかがえた。
「喧嘩なら外でやりなさい。リリィさんやほかのお客さんに迷惑がかかるわ」
彼女がそう促す。
ふっかけてきた騎士の一人が舌打ちをして外に出ていくと、ゼクスと彼女もぞろぞろと店の外にでる。
「余興は終わりだ、とりあえず、みんな飲んでてくれ」
店内の客にバルガスは告げると「なんだよ、面白くなると思ったのによ」などと不満を口にする客がいた。
まぁまぁ、となだめるとバルガスも後を追って外に出た。
0
お気に入りに追加
27
あなたにおすすめの小説
【完】あの、……どなたでしょうか?
桐生桜月姫
恋愛
「キャサリン・ルーラー
爵位を傘に取る卑しい女め、今この時を以て貴様との婚約を破棄する。」
見た目だけは、麗しの王太子殿下から出た言葉に、婚約破棄を突きつけられた美しい女性は………
「あの、……どなたのことでしょうか?」
まさかの意味不明発言!!
今ここに幕開ける、波瀾万丈の間違い婚約破棄ラブコメ!!
結末やいかに!!
*******************
執筆終了済みです。
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
記憶がないので離縁します。今更謝られても困りますからね。
せいめ
恋愛
メイドにいじめられ、頭をぶつけた私は、前世の記憶を思い出す。前世では兄2人と取っ組み合いの喧嘩をするくらい気の強かった私が、メイドにいじめられているなんて…。どれ、やり返してやるか!まずは邸の使用人を教育しよう。その後は、顔も知らない旦那様と離婚して、平民として自由に生きていこう。
頭をぶつけて現世記憶を失ったけど、前世の記憶で逞しく生きて行く、侯爵夫人のお話。
ご都合主義です。誤字脱字お許しください。
あなたの子ですが、内緒で育てます
椿蛍
恋愛
「本当にあなたの子ですか?」
突然現れた浮気相手、私の夫である国王陛下の子を身籠っているという。
夫、王妃の座、全て奪われ冷遇される日々――王宮から、追われた私のお腹には陛下の子が宿っていた。
私は強くなることを決意する。
「この子は私が育てます!」
お腹にいる子供は王の子。
王の子だけが不思議な力を持つ。
私は育った子供を連れて王宮へ戻る。
――そして、私を追い出したことを後悔してください。
※夫の後悔、浮気相手と虐げられからのざまあ
※他サイト様でも掲載しております。
※hotランキング1位&エールありがとうございます!
政略結婚のハズが門前払いをされまして
紫月 由良
恋愛
伯爵令嬢のキャスリンは政略結婚のために隣国であるガスティエン王国に赴いた。しかしお相手の家に到着すると使用人から門前払いを食らわされた。母国であるレイエ王国は小国で、大人と子供くらい国力の差があるとはいえ、ガスティエン王国から請われて着たのにあんまりではないかと思う。
同行した外交官であるダルトリー侯爵は「この国で1年間だけ我慢してくれ」と言われるが……。
※小説家になろうでも公開しています。
愚かな父にサヨナラと《完結》
アーエル
ファンタジー
「フラン。お前の方が年上なのだから、妹のために我慢しなさい」
父の言葉は最後の一線を越えてしまった。
その言葉が、続く悲劇を招く結果となったけど・・・
悲劇の本当の始まりはもっと昔から。
言えることはただひとつ
私の幸せに貴方はいりません
✈他社にも同時公開
【完結】20年後の真実
ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
公爵令息のマリウスがが婚約者タチアナに婚約破棄を言い渡した。
マリウスは子爵令嬢のゾフィーとの恋に溺れ、婚約者を蔑ろにしていた。
それから20年。
マリウスはゾフィーと結婚し、タチアナは伯爵夫人となっていた。
そして、娘の恋愛を機にマリウスは婚約破棄騒動の真実を知る。
おじさんが昔を思い出しながらもだもだするだけのお話です。
全4話書き上げ済み。
お馬鹿な聖女に「だから?」と言ってみた
リオール
恋愛
だから?
それは最強の言葉
~~~~~~~~~
※全6話。短いです
※ダークです!ダークな終わりしてます!
筆者がたまに書きたくなるダークなお話なんです。
スカッと爽快ハッピーエンドをお求めの方はごめんなさい。
※勢いで書いたので支離滅裂です。生ぬるい目でスルーして下さい(^-^;
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる