人類滅亡7日間のビジョン

慈眼川まる

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地球が妊娠した

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その時代、18世紀頃日本は素敵な国として未来に大した夢を持っていた。ある大事件が何か忍び寄る魔の手の様に不安の波紋を広げていった。
カシスの川。その事件は、赤い色の正体が川の河口から徐々に川に広がって川が赤く染まった事件。
「あら、綺麗な紫かかった赤い色ね。」
「綺麗ね。」
「まぁ、綺麗。」
そんな感想の中、たった一人だけまさかの程乱れて、しどろもどろしどろもどろに周りの人に訴えた痩せた女が居た。
「あぁ、地球が妊娠した!」
「ものすっごい事!ものすっごい事!」
その女は名前をエクソシスト。醜子といった。醜子には子供が居た。その子供は外に開く事無く愛が閉じていた。それは、醜子の浮気が理由だった。
醜子は地球が妊娠した。その愛で仏陀様の生まれ変わりとの夜を望んでいたのだ。その夜の仏陀様の前での姿は、醜子はカマラであった。前世での記憶。完璧な欲望。ギラギラと光る目で呼吸を合わせて肉体がぴったりする。そんな夜を求める相手。

前世での約束。
美しい仏陀様の前にシャナリシャナリと進み出て、赤い艶のある衣装をしどけなくあしらい、目線であのお方に意味を送る。
「珍しい化粧をしているな。女は化粧をするものかと思っていたが。」
確かに、目のあたりに黒くアイメイクを濃くして、夜見掛けたらちょっとドッキリする。本当の顔なんてあまり分からなくなる。斜め下から意味深に目で窺うだけで、媚びるような色気になる。
「あなたは、何もかもを手に入れている王子様。しかし、私はあなたの知らないものを知ってご覧にいれたく参りました。」
「何?世の知らないもの?では、見せてみればよい。」
「ええ。では、夜で。」
仏陀様は、不意に分からなそうに尋ねた。 
「夜と?それは、なんと言う?」
「ですから、夜で伝えとうございます。」
その時代、そんな男と女の儀式は知らなかった。カマラはお互い深く知り合い交わり合うという行為だと言った。途端に、仏陀様は不快になり行為なんていう事を責めたが、何か得体の知れないものに惹かれたのは本当だった。自分の知らない知識がカマラにはある。仏陀様は本当に誘惑を受けた。
仏陀様はその夜部屋にカマラを呼び、その行いを受けてみた。その内容はナニであった。カマラには、悪魔の王家の血があったのだろう。仏陀様は、人間の知らない裏の人間の歴史に触れた。それから、仏陀様は夢に人類の滅亡をテレビで見る様に見た。その悪夢は本当に呪われていた。人間には、禁断の知識があったのかと。
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