魔女の国の魔法使い

Erito

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魔女の国

たった一人の男の子

昔々のこと。
ヨーロッパの暗黒時代の頃だった。その頃はいわゆる、「人狼狩り」、「悪魔狩り」、そして、「魔女狩り」が流行していた。
理不尽に無実の人間達が殺されていく中、魔女である女達は、罪悪感を感じながら、「自分たちが去ればこの理不尽が終わる。」と信じてその地を去ったのだった。

そうしてたどり着いた遥か東の国では、巫女と呼ばれる、絶大な力をもつ、年老いた魔女がその地で活躍していた。
巫女は魔女達の話を聴くと、

「まずはこの地で身分を隠して暮らしなさい。
しかし、後にこの地で多くの血が流れる。その時までに、海の一番深い底にこの私の命を捧げ、結界を創って差し上げます。
その時、あなた達はその場所に国を創るのです。」

と言い、匿ってくれた。

そうして、できた国が現在に至る
「魔女の国」。女のみで栄える、常識を逸脱した、世にも不思議な国だったのです。

そして今、事件は起こる。
建国以来の「男の子」の自然出産である。
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