あいつと俺

むちむちボディ

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戦いを終えて

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裕介と俺は風呂から上がり、2人でベットに横たわった。
「こんな事になるとは想像も出来なかったなぁ…。」
「まさかまさかでしたよね。でも出会いは新幹線で偶然ですが、それぞれが求め合った結果がこの状況じゃないかと。」
それぞれ?…とふと気になって俺は聞いた。「それぞれって?」
「お互いに気になってたということでしょうよ。貴史さんも気になってホテルまで探しに来てくれたし、俺も気になって電気メーカーの出待ちしてたんですけど…場所が違ってたみたいで会えなかったんですけどね。ホテルに来てくれたときはすぐに貴史さんってわかりましたよ。なので急いで裏口から出たんですよ。ちょっと恥ずかしくて偶然を装いましたけどね。」
「えー、来てくれてたのか。あまり詳しく説明してなかって申し訳ないな。あのホテルでもわかってたんやな。俺も恥ずかしくて会いに来たとは言えなかったけど。」
「デブ好きはデブを探すんで、貴史さんなんて1番目に見つかりますよ。」といつもの表情で笑う裕介。
その顔を見ながら俺は裕介を抱きしめてキスをした。
裕介も気になってくれていたんだと思うと、嬉しさが込み上げてきて涙が出てしまう。
デブのお腹同士を合わせた窮屈なキスだが、今までで1番最高のキスであった。
「これから俺と付き合ってくれるか?」
どうしよっかな~?と言う態度で裕介はおどけて見せたけど、心の中は決まっていたようだ。
急に真顔になり「こちらこそ宜しくお願いします。」と言った後、あの笑顔で俺の心を鷲掴み。
まだ出会ったばっかりなのに、まだセックスしたばっかりなのに、まだまだこれからなのに
ずーっと前からのパートナーのような感覚が俺の中を駆け巡った。
こいつと共に泣き笑いしよう。こいつと共に喜び合おう。こいつと共に生きていこう。そう俺は心に誓った。

裕介との関係を大切にしながら5年が過ぎた。
相変わらずあいつはいつもの笑顔で俺を虜にする。
喧嘩したり仲直りしたりと色々あったが、あいつは俺の側にいる。
俺も裕介の側から離れていない。
また次の5年を一緒に迎えられたら良いな。
「今日はご飯食べに行くか?久々、焼肉でさん九でも良いな。」
と裕介に聞いてみる。懐かしのかつて一緒に食べに行って告白された焼肉店である。
「貴史さんの奢りですからね。また告白しちゃおうかな…。」
とボソッと呟く。覚えていた事にも感激したが、その後の笑顔と抱きしめてのキスにもうメロメロ。
まだまだ俺たちの恋愛は続きそうだ。
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