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アルバイト
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だけど1人暮らしは思った以上に大変だった。
日々の生活も暮らすという事がこんなに大変だと思わず、軽く考えていた僕がバカだった。
学校もついて行くのが必死なんで勉強もしないといけない。
けどグレッグにも迷惑を掛けたくないと思い、アルバイトも始めることに。
チラシの食事込みと言う言葉にのみ誘われて時給は安かったけどうどん屋のフロアバイトを始めた。
うどん屋の店主は50代ぐらいの前田さんと言う方で、見事なまでのでっぷりデブ。
これだけでもバイトする価値ありと言うぐらい僕のタイプなおじさんだった。
ご家族はいないようで1人で切り盛りしているが、アルバイトで雇っているおばちゃんが辞めると言う事で、急ぎ求人を出したと言う事だった。
僕はドキドキしながらも面接を受けて、2つ返事でオッケーをもらった。
3日ほどはおばちゃんと一緒にフロアの仕事をしていたが、
簡単な仕事なのですぐに覚えてしまった。
それからは時間を見つけてはバイトに入るようにして、前田さんをサポートするようにしていた。
前田さんも凄く良い人で、いつも丁寧な対応をしてくれる。
バイトに入るようになって2ヶ月ほどが経ったある日、いつものように人の少ない時間帯で
食事を取るようにしているのだが、
前田さんが、
「司くん、ちょっと厨房もやってみる?」
フロアの仕事に少し飽きて来ていたところだったので僕は、
「はい、是非やらせてください。」
とうどん作りをやらせてもらった。
と言っても茹でて盛り付けるだけの簡単なものであった。
特に料理の勉強や実践は今までに全くやった事が無かったけど、意外な特技を披露するかの如くサラリと出来てしまった。
簡単な内容ではあるものの、初めてにしては筋が良すぎると前田さんはビックリしていた。
「つ、司くん。ホントはどこかでやってたんじゃないの?」
とまで言われる始末。自分の手先の器用さに本当に驚いた。
そのうどんは自分の腹の中に消えていったんですけど、ちゃんと美味しかったです。
「おじさん、司くんに任せて引退だなぁ。」
と丸っこい身体をゆすって前田さんは笑った。
やっぱり僕にとってはめちゃくちゃ可愛い前田さん。
ホントは抱き合いたい衝動が沸々と湧き上がってきてた。
その後は天ぷらやサイドメニューの作り方も教わり、やっぱり筋が良いのか何も苦労する事もなく吸収していく。
「やっぱり良いなぁ。おじさんの息子になって後継いで欲しいぐらいだよ。」
「そういえば、このお店は前田さんが引き継いだ店なんですか?」
「うん、そうだね。おじさんのおじいちゃんから引き継いだんだよね。」
「おじさんが25歳の時に譲り受けて、もう30年ぐらい経ったんだなぁ。」
「なんとか1人でやって来れたけど、これからは無理が効かなくなって来るので、おじさんが出来なくなっちゃったらこの店も終わりかな。」
「おじさんには子供がいないから後継ぎはいないんだよね。」
「じゃあ、僕が切り盛り出来るぐらいになったら後継ぐってのもアリですね?」
「ホントにそうなってくれたら嬉しいけど、自分の人生に関わる事だから、よく考えてね。まぁまだ時間はあるよ。」
そうニッコリと笑って言ってくれた前田さん、とても嬉しかった。
日々の生活も暮らすという事がこんなに大変だと思わず、軽く考えていた僕がバカだった。
学校もついて行くのが必死なんで勉強もしないといけない。
けどグレッグにも迷惑を掛けたくないと思い、アルバイトも始めることに。
チラシの食事込みと言う言葉にのみ誘われて時給は安かったけどうどん屋のフロアバイトを始めた。
うどん屋の店主は50代ぐらいの前田さんと言う方で、見事なまでのでっぷりデブ。
これだけでもバイトする価値ありと言うぐらい僕のタイプなおじさんだった。
ご家族はいないようで1人で切り盛りしているが、アルバイトで雇っているおばちゃんが辞めると言う事で、急ぎ求人を出したと言う事だった。
僕はドキドキしながらも面接を受けて、2つ返事でオッケーをもらった。
3日ほどはおばちゃんと一緒にフロアの仕事をしていたが、
簡単な仕事なのですぐに覚えてしまった。
それからは時間を見つけてはバイトに入るようにして、前田さんをサポートするようにしていた。
前田さんも凄く良い人で、いつも丁寧な対応をしてくれる。
バイトに入るようになって2ヶ月ほどが経ったある日、いつものように人の少ない時間帯で
食事を取るようにしているのだが、
前田さんが、
「司くん、ちょっと厨房もやってみる?」
フロアの仕事に少し飽きて来ていたところだったので僕は、
「はい、是非やらせてください。」
とうどん作りをやらせてもらった。
と言っても茹でて盛り付けるだけの簡単なものであった。
特に料理の勉強や実践は今までに全くやった事が無かったけど、意外な特技を披露するかの如くサラリと出来てしまった。
簡単な内容ではあるものの、初めてにしては筋が良すぎると前田さんはビックリしていた。
「つ、司くん。ホントはどこかでやってたんじゃないの?」
とまで言われる始末。自分の手先の器用さに本当に驚いた。
そのうどんは自分の腹の中に消えていったんですけど、ちゃんと美味しかったです。
「おじさん、司くんに任せて引退だなぁ。」
と丸っこい身体をゆすって前田さんは笑った。
やっぱり僕にとってはめちゃくちゃ可愛い前田さん。
ホントは抱き合いたい衝動が沸々と湧き上がってきてた。
その後は天ぷらやサイドメニューの作り方も教わり、やっぱり筋が良いのか何も苦労する事もなく吸収していく。
「やっぱり良いなぁ。おじさんの息子になって後継いで欲しいぐらいだよ。」
「そういえば、このお店は前田さんが引き継いだ店なんですか?」
「うん、そうだね。おじさんのおじいちゃんから引き継いだんだよね。」
「おじさんが25歳の時に譲り受けて、もう30年ぐらい経ったんだなぁ。」
「なんとか1人でやって来れたけど、これからは無理が効かなくなって来るので、おじさんが出来なくなっちゃったらこの店も終わりかな。」
「おじさんには子供がいないから後継ぎはいないんだよね。」
「じゃあ、僕が切り盛り出来るぐらいになったら後継ぐってのもアリですね?」
「ホントにそうなってくれたら嬉しいけど、自分の人生に関わる事だから、よく考えてね。まぁまだ時間はあるよ。」
そうニッコリと笑って言ってくれた前田さん、とても嬉しかった。
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