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むちむちボディ

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離婚と再婚

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僕が小学校3年生の時、両親が離婚した。
父親と母親はしょっちゅう喧嘩していて、お互い先は無いなと感じていたようだ。
僕も小さいながらある程度理解はしていて、母親に付いていく事にした。
僕は1人っ子だったので、父親は自分が母親を選んだ時はとても寂しそうにしていたことだけは覚えている。
特に両親を恨む事も無かったが、将来結婚したら子供が可哀想なので
離婚はしないようにしようと思った記憶がある。
離婚後は母親もパートに出て働いていたが収入も少なく大変だったと思う。
結局、母親の実家に戻る事になり、今までの友達もいなくなってしまったが、
新しい環境での生活はそれなりに楽しかった。
僕が中学に入った頃、母親は変わらず毎日パートに出かけて働いていたのだが、
運良く正社員として学習塾の事務に就くことができた。
それでも毎日遅くまで働いていたが、学習塾に勤め出して少しづつ暮らしも楽になってきたように思う。
そこで母親が出会ったのが英語を塾で教えていたグレッグだった。
彼はアメリカ人で同じく日本人女性と結婚していたが、今は離婚して1人子持ちのお父さんであった。
2人は同じような境遇であった事もあり惹かれ合い、次第に恋に落ちて結婚する事となった。
グレッグは僕の義理の父親になったのだ。
もれなくその子供、ルークが僕の義理の兄となる。
再婚同士の4人家族となった我が家は国際色豊かな明るく楽しい家庭となった。
ちなみにグレッグは40歳の白人で、身長182cm体重が120kgという巨漢である。
明るい金髪にメガネで、巨熊と言って良いほどの体格と体毛。
性格は穏やかでアメリカ人にしては大人しい感じがする。
一方、ルークはと言うと俺と1つ上の中学2年生で既に体重が60kgを超えていると言う。
同じく金髪の白人で父親のグレッグと同じく巨漢への道を進んでいきそうである。
部活は野球をしていたが、体格を生かして相撲や柔道をやろうかと思っているようだ。
国際色豊かな家族となってしまったが、グレッグもルークも英語はもちろん日本語も
ほぼ問題なく話せるのでコミュニケーションには苦労しなかったし、
2人は日本での生活も長いので、日本文化についても問題となるようなことは無かった。
「なんでこんなに優しいグレッグが離婚する事になったんだろう…。」
など思ったが、その時はあまり深く考えなかった。
と言う僕は小泉司。中年1年生でルークほどでは無いけど、同じくぽっちゃりの道を歩んでいるようだ。
そこまで食べてる気はしないけど、太る体質なのかなぁ…。
グレッグとルークが一緒に居ると全く目立たないんで、気にもならないけどね。
そんな4人の生活が始まったのであった。
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