すれ違う道

むちむちボディ

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飲み会

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笑いで始まった久しぶりのテニスであったが、さすがにブランクは隠せず体力が持たずにバテバテに。
息切れしながらもなんとか付いていってたが、最後には足が悲鳴をあげて転んで足首に軽い捻挫をしてしまった。
横田さんとタケシくんが急いで近寄って来てくれて、

「山下さん、大丈夫ですか?捻挫ですかね?とりあえずベンチへ。」

肩貸してくれたら歩けたぐらいだったが、タケシくんがオレを背負ってくれてベンチへ運んでくれた。
92キロのオレを結構軽々と持ち上げたタケシくん、小太りながら脂肪の奥には筋肉がしっかり付いていてガチムチフェチな私は若干チンポが勃起しそうになるほど興奮する瞬間であった。

「水で冷やした方がいいかもですね。冷やしておくと治りが早いですから。」

そう言ってまたデブなオレを背負って手洗い場まで運んでくれるタケシくん。
正直まだチンポの興奮が覚めてないよ~と思いながらも歩けないので、されるがままに。

「ここで冷やしておけば良いですよ。こうやってタオルを乗せておけばより効果的です。」

ニッコリ笑いながら捻挫した足にタオルを乗せてくれるタケシくん。

「運んでくれてありがとう。迷惑掛けてしまってごめんね、タケシくん。」

そう言うとタケシくんは、

「いえいえ、兄弟の面倒を見るのは当たり前ですから。」

とネタ入れつつも真顔で対応してくれる頼もしいヤツだな~と思ったが、実はタケシくんも密かな狙いがあったようだ。
後から聞いた話だが、タケシくんも太め好きなゲイでオレの事を見た時から一目惚れ状態であったとのこと。
背負った時にちょっとオレのチンポが反応していたのは分かっていたらしい。
そんな事がありながら楽しいテニス体験は終了した。

「あのー、山下さん、連絡先教えてもらえませんか?」

とタケシくんから言われ、オレも知りたかったとは言えずも連絡先を交換した。

LINEでやりとりをし始めていて、タケシくんこと久保武史くんは168cm86kgの46歳だそうだ。
工場勤務で日々重いものを持ち運びしているとのことで、オレを持ち上げることぐらいお手のものだったらしい。
テニス以外でも会えれば良かったけれども、お互い忙しく会えずじまいとなっていたが、
1ヶ月ぶりに再びテニスで再会することになった。

「お久しぶりです。前回はご迷惑掛けてすみませんでした。タケシくんに良くしてもらったので足首はすぐに良くなりましたよ。今日も宜しくお願いします。」

横田さんとタケシくん、マダムにも挨拶しながら前回同様テニス練習を開始した。
足首の怪我はしたものの久々使ってない身体の筋肉痛も取れて、
前回と違って今回はかなり動けるデブとなっていただろうなと。
タケシくんとのコンビはデブデブコンビだったけど、試合では負け無しでいいコンビとなっていた。
マダムにも

「2人とも良いコンビ、ホントに兄弟みたいよね。後ろから見たらソックリ!」

なんて言われながら今回も2人でしっかりと笑いは確保していた。
気持ちの良いひと汗をかいたテニスの帰り際、

「山下さん、今度飯行きましょうよ。」

とタケシくんが誘ってきた。
LINEのやり取りを始めてからも何度となく誘ってくれてはいたが、
仕事が忙しくてお誘いに乗れていなかったのである。

「なかなか時間が作れなくてごめんね。今度の週末時間出来そうだからご飯行こうか?」

「えー、やったー!土曜で良いですか?適当な居酒屋予約しておきますね。」

すごく嬉しそうなタケシくん。
約束の土曜日が待ちきれない様子だった。
その反応がすごく可愛くて、やっぱり私のチンポがムズムズしてきそうになった。

タケシくんからLINEで土曜の予定が送られてくる。
近くの居酒屋で19時に待ち合わせだ。横田さんも来れそうだということで3人で飲むことに。
オレは電車の関係で少し遅れて到着したが、既に2人は店内に入っているようだった。

「お疲れ様ですー。遅れてごめんなさい。」

「山下さん、お先に入ってますー。お疲れ様です。」

「乾杯!乾杯!」

生ビールをグビグビと飲むタケシくん。
近くで見るとエロい身体に眼鏡デブって本当にカワイイな。
そんなことを考えながら3人の飲み会は盛り上がっていった。
横田さんは自営業で雑貨屋や野菜を売っている小さな商店を営んでいるとのことだった。
サークルのことやテニスの話を色々として楽しく飲み会は終了した。
横田さんはお迎えが来るとのことでこのまま解散となった。
タケシくんは電車なので2人で駅まで歩いて向かった。

「今日は楽しかったですね。久々に飲んで気持ち良く笑いました。」

「楽しかったね。オレも日頃の疲れが一気に取れるぐらい笑ったよ。」

「こうして山下さんと一緒に飲めるなんて幸せです。」

「うん、ありがとう。また時間が合ったら飲みに行こうね。」

「今度はどっかに出かけましょうよ。デブ2人ですけど…。」

笑いながらマジマジとこっちを見てくるタケシくん。

「ちなみに明日は休みだよね?どこか一緒に行こうか?」

「エッ、エッ、ホントですか?どこ行きましょう。どこ行きましょう?」

「うーん、そうだな~、映画に行こう!見たいのがあったんだよね。」

「じゃぁ朝10時ぐらいに車で迎えに行くよ。お昼食べて、映画見ようぜ~。」

「はーい、楽しみに待ってます。」

勢いで約束しちゃった感じだけど、上手くちょっとしたデートを取り付けたなと。
タケシくんともっと近づきたいけど感情を少し押さえて冷静に対応しないとな。
いずれにせよ明日が楽しみだ。
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