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夜
しおりを挟む普段ベッドで寝ている以上、畳の上で布団を敷いてもらい横になれば、何だかふわふわした不思議な感覚に襲われる。
「布団はどうだ?」
と、ルキウスが“ユカタ”と呼ばれる寝巻を身に付け問うてくる。何だか袷部分が絶妙なはだけ具合で思わずドキリときてしまう。
「その、たまにはこういうのもいいね」
ここの地域は玄関で靴を脱ぐ。俺たちももちろん玄関口で靴を脱いで滞在している。
冒険者時代はいつでも出られるように、いつも靴を履くのが基本。
さすがに宿のベッドは怒られるから脱ぐが、それでもベッドの脇にはすぐに履いて出られるように常備していたものだ。
だから足もふわわするし、この一風変わった趣の部屋の雰囲気も相成って……何だか不思議な感じだ。そしていつもと違う雰囲気でドキドキしてしまう。
「サシャはユカタが似合うな」
「そうかな?」
俺はユカタの袷部分をつまんでみる。着心地もいいし、お土産でどこかで買えないかなと言えば、ならオーダーすればいいという答えが返ってきた。
まぁ、確かに服は帝国で暮らすようになってほぼオーダーメイドだ。ここら辺のブティックに当たる呉服屋にオーダーすれば作って帝都に送ってくれるそうだし。
「サシャ」
「る、ルキウ、ス?」
急にルキウスが俺を仰向けにしてその上に上体を乗っけてくる。
「んむっ」
唇を啄まれ、つい嬌声を漏らせば。頬に唇を這わせて耳元に唇を押し当ててきた。
「サシャ」
「ルキウスっ」
「ね、サシャのナカに、挿れたい」
「で、でも。や、宿の客室だしっ」
「魔法でキレイにすれば問題ない」
そうだけどねー。
「それとも、サシャは嫌か?」
そんな仔犬みたいな目で見つめんといてーっ!
「そんなわけ、ないじゃんっ」
「あぁ、なら嬉しい」
「んむっ」
再び唇にしゃぶりつかれ、むしゃぶられれば。舌を絡められより情熱的に舌を吸われた。
「ふぁ、あっ」
「ん、美味しい」
お、美味しいの??
そして中も外もをとろとろにされ、唇を解放される頃には、すっかりはぁはぁと息を荒げながら、涎が唇を伝い落ちる。
それをれろりと舌で嘗めとったルキウスは、俺のユカタの帯を解くとその肌を暴き、そして口付けを贈ると唇を下へ、下へと滑らせていく。
そして股間まで到達すると、ルキウスの口が俺の雄根を呑み込んだ。
そしてルキウスの口のナカでとろとろにされていく……。
「あっ、るきうっ」
そして俺の雄根の先端をその喉の奥でキュッとしめれば、抑えられずに俺の白濁が噴き出した。
「……ぁっ」
そしてルキウスは美味しそうに俺の白濁を啜り、飲みこめば。
とろりと白濁とした糸を引きながら口を外し、妖艶に微笑む。
「ひぁうっ」
「ふふっ、サシャ」
妖艶に微笑みながら、ルキウスの指が俺の蕾を暴き、そしてくちゅくちゅと解していく。
ずぶぶっと深く挿し込まれた指に思わず喉が鳴る。
「んあっ」
「あぁ、サシャ。魔物退治では勇ましいのに私にはこんなにもかわいい姿をさらしてくれる」
「ひ、あぅ……っ」
そしてとろとろにナカを解されれば。
「そろそろ……挿れようか」
「ひ、うんっ」
俺の股を押し開くように上体を覆いかぶせてきたルキウスが、俺の蕾にとちゅっとその雄根を押し当てる。あ、相変わらずおっきい。太さもあるし、長さも。―――でもっ。
俺の蕾に沈み込むように呑み込まれていく。その感触に思わず嬌声が漏れる。
「ひああぁぁぁんっっ」
これが、すっごい気持ちいぃんだっ!
容赦なく俺のナカを掘り進めてくる快感に身をよじれば。
それを見て更に興奮したルキウスの雄根が更に膨らみを帯びる。
さらには最奥に押し付けるかのように股を押し付けてきて、思わず悶絶する。
「ああああぁぁぁぁぁ――――――っっ」
「あぁ、気持ちいぃっ」
ナカでルキウスのが蠢き、そして抜き挿しを初める。
繰り返し、繰り返し貫かれ、頭に星が舞い、チカチカとする。
そして奥に深く突き挿される雄根から勢いよく熱々の汁が噴き出した。
気持ち良すぎて、蕩けてしまいそうだ……。
「あぁ、サシャ。愛しているよ」
「んうんっ、ルキウス、俺もっ。―――俺も、愛してる……」
そう告げれば、ルキウスがその腕に愛おし気に抱擁してくれて、その温もりと注がれた愛に酔いしれながら目を閉じるのだった。
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